オクトモアの小数点以下の意味とラムの製法違い@ひでエリです。
本日は大回転でした。
午前中は畑と本田ブイくんの整備、午後はmifurohiさん親子と温泉&ジビエ、そして夜は小倉ナイトです。
引き続きマイ奥が入院したままなので、コロナの影響含めて介護で飲みに行けなかった分、近隣の友人とかにも顔出ししておらず、この機会にやっておこうという趣旨で積極的にコミュニケーション貯金を進めております。
今日は小倉です。
鉄の街、北九州最大の都市であり商業の街、金融の街小倉。
ウチの地元から最も近い政令指定都市で特急乗って30分で到着します。
が、夜は来たことがなく、詳しくありません。
そんな小倉の夜の街に精通している男、大学時代の同級生であり同じサークルだったMくんが今回小倉を案内してくれるというのです。彼は酒全般に詳しく、もちろん蒸留系もばっちり。
小倉の行きつけのバーをはしごしようという企画です。
18時ころには着くかなという感じで特急ソニックに乗り込み、久しぶりの小倉駅に降り立ちます。
なかなか立派な駅ですね、新幹線も止まりますし。
土曜日の夕方という事で若者含めてたくさんの人でにぎわっています。
18時だとまだバーが開いていないので、小倉っぽい立ち飲み屋からスタート。
この後はウイスキーを飲みまくる予定なので、ビールとジントニック、漬物くらいで暖機運転です。
Mくんは我慢できずに15分前にバーに電話。
「もうしよるやろ?いきよっていい?」
この辺の言葉はほぼ地元と同じ北九州訛りです、何度も言っているようですが、ウチの地元は豊前であって豊後ではないのです!
1軒目は法律事務所が多く入るという古めのビル内のバー。
しかし古さに味があって良い感じです。ここはM君のホームバーで、バーテンダーさんとも非常に親しく会話ができます。
ということで、遠慮なしにいつもの無茶振りオーダーで、私の好みを伝えて通常3杯飲みますが、ハーフなら6杯飲みます!と伝えて完全にお任せで飲んでいきます。
やはり分かってらっしゃるバーテンダーさんは如何に好きだと言っても初手から飛ばして来たりしません。
やさーしいハイランドから入ってきました。
ひとしきり一昔前のマッカランの悪口をMくんとバーテンダーさんとした後に、出てきたインパクティなラベルがこれ。
キューティーハニーです。まあ中身はフィッターケーンなんですけど。
ローランド、ジュラなど色々飲んでたらドドドっとお客さんが。
そそくさと次のバーへ。
2軒目は見た目タイ人のような若手バーテンダーさんのバー。
こちらは新しくキレイな内装で、割とニッチなお酒が沢山置いてあるのに客層が若い!逆にあまりお酒に詳しくないのに、自然とニッチでリッチでいい酒を飲まされているという。お客さんの舌に刺さってるといいなあ。
そしてここは何が凄いかというと、ブリュックラディ蒸留所が誇る世界最高にピーティなオクトモアの近年分がほぼフルバッチで揃っていることです。
(驚くことにこれ以外もある)
暖機運転から、あえて抑えめにハイランド、ローランド、ジュラとめぐってきたので、ここでガチなアイラを飲もうという作戦です。
そしてここで疑問に思っていたけれど放置していたオクトモアの小数点以下の数字の意味をタイ人バーテンダーさんに教えてもらいました(いや日本人です)。
X.1 バーボン樽のみで熟成している
X.2 ワイン樽で熟成された原酒をブレンドしている
X.3 アイラ島のオクトモア農場で収穫した大麦を使用している
X.4 新樽(ヴァージン・オーク)で熟成している
出典
コチラ。
なるほどなあ...。こりゃ味がぜんぜん違う訳だよ。
いままで飲んだのは1,3が主で2は1回飲んだかどうか。4は日本には入ってきていないらしいです。
最新ロット14.3の美味さに驚愕しつつ、次のバーへ。
3軒目は昭和の香りのする古き良きバーへ。このバーでの目的はラムの検証です。
私は蒸留酒一般を好んでいますが、実はラムだけは苦手で、あまり好きではなかったのですね。それを聞いたM君が
「それはいかんな、検証しに行こう。ラムの伝道師みたいなバーテンダーがいる店に行こう」
ということで来たのがここでした。
で、出てきたのがこれ。
いままで飲んだラムは代表的なロン・サカパとかで、見識を広めるために渋谷のホームバーで俺の知らん酒をガンガン持ってきてといって、毎週世界旅行をしていたときでした。
どうも甘さと香りなどのバランスが個人的に取れていない感じがして、好きになれない酒、ラム、そんなイメージがこびりついていたのですが、先ずは
ラムには3種類あるという事自体が初耳でした。
「ラムというのはそもそも中南米あたりに進出してきた列強が、占領先の地元の材料を使って、宗主国の酒の作り方で蒸留させた酒なんです」
なるほど、ラムという酒の定義自体はさとうきびでつくられた酒ということになるのですが、作り方が全然違う訳か...。
そして苦手だったのはメジャーなスペイン系であり、イギリス系、フランス系はむしろ大好きということが分かりました。イギリスは正にウイスキーの製法、フランスはブランデーの製法だそうです。スペインは秘伝のタレのような製法で、新しい奴から使うと古い樽から補充される仕組みだそうで、100年前の酒が混ざっていますと言われて出された酒に嘘もない訳ですね。
いやーこうしてバーテンダーさんに自身の扉をあけてもらうのは、酒好きとしては感謝しかありません。
良いバーテンダーさんはお客を育ててくれるんだよなあ、との思いを新たにしました。
このあとはくっそスナックとM君がいうだけの店にわざわざ行きましたが、流石に夜も更け、23時を回りましたので特急の終電で帰ります。
ここで関東時代のように乗り過ごしたらとんでもないことになりますので、寝過ごしだけは!と思ったのですが終点が地元駅でした。
終電西船行きですというくらいの安心感で乗れました。
むしろ早く帰らず終電まで飲んだ方が安心ですね。
次回もそうしようと思います。
やはり先輩の先導ありでのバーめぐりは素晴らしい。
本日の全てのバーテンダーさんとの出会いに感謝、M君に大感謝でした。
次回は中津の名物バーに私が連れて行くということで、その次は小倉で日本酒ナイトということにしました。楽しみです。
なんか可愛いので撮っただけの写真でシメです。
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酒 | 日記
Posted at
2024/03/03 10:42:18