クランク摘出

先ずは手順通りアルミ材5mm厚を噛ませて14mmと22mmのナットを外して、バランサーを外します。

おっとダイナモとピックアップも外します。ん？コレは外さなくても良かったかも。

手順通り15本の5mmヘキサと6m mヘキサを順番通り緩めます。

この順番ですね。

長さはそれぞれで揃っているので、組むときに注意しなくて良さそうです。8番だけシール付きとなっています。買えってことでしょうか？ネジロックでいいのかな。

上部のサービス突起を均等にプラハンマーで殴ってクランクケースが開きました。

分かってはいましたが、右は全く潤滑されておらず、明らかに燃調が薄過ぎたものと思います。更に一度オイルポンプ故障で焼き付かせているので、ダブルでやられた感じです。

明らかに出てきてはいけないコンロッドベアリングのニードルが破損してこんにちはしています。問答無用でコレが原因でしょう。ただし本当のミスは
1.オイルポンプ故障で焼き付いたのにクランクまでバラして調査しなかった
2.右下の燃調が薄いまま走ってしまった
の2点でしょう。

言い訳すると、右下は当初純正セットでは濃過ぎてマトモに走らなかったのです。
色々直して行って純正セッティングで良くなったのでしょう。どうしてそうなるのかは理解に苦しみますが…。キャブの穴の中に何か挟まっていて濃過ぎたのが走ってるうちに飛んでちゃんとしたキャブになった、とかが有力です。
オイルポンプ故障とのダブルエラーで素人には予測しづらい事態ではありました。長期不動車は全バラしないとダメという話ですかね、やっぱ。

絶望感のあるクランクケース、再利用できるのでしょうか…。先ほどのニードルベアリングのトゲがクランクケースを引っ掻いた様です。

とりあえずエンジンコンディショナーで洗ってみたところ傷だらけではありますが、一応何とかなりそうな気もします。左右の密閉には影響しないところですし、磨くことによってコンロッドとのクリアランスを確保できれば何とかなると信じます。
多少左下クランクケースの容量が増えるのでまた燃調などに影響が出る可能性はあるかもですが。
ともかくこの傷はクランクに接触しない様に磨いてツルツルにしましょう。
ここから地味で長い時間がかかるかもしれませんな。

このために買った(ウソ)アストロベルトサンダー登場！#400で磨くと何とかなる気がしてきました！

こんなこともあろうかとオクで落としておいた予備クランク(写真下)。これを組みます。動きがガサガサでヤベェと思いましたが、2ストオイルを差しまくったらスルスルになりました、ふぅ。

で、オイルストーンで面出し。今日はこの辺で終わりにします。明日シール類のパーツ発注して到着待ちですね。