まとめ記事(コンテンツ)

2015/12/09

個人的 表と裏のカーオブザイヤー2015

既報の通り、2015のカーオブザイヤーはNDロードスターです。

そして、あなたの個人的なカーオブザイヤーを挙げてください…という企画がありましたので、乗っからせていただきます。

そんなわけで個人的カーオブザイヤー、私は表と裏の二車種を挙げたいのですが、表は私もNDロードスターです。
さんざんブログにも書いた通り、2シーターのオープンFRという車をデビュー以来粘り強く作り続け、そうなるとマンネリ化の可能性もあるのに、マツダ流の信念と新たな価値観を加え、そこに新規ユーザーも呼び込むにはどうしたらよいか…という点を物凄く真面目に考えてる車だ、と実際乗って感じました。

そんな表の車に対して、裏となる車は何か?

裏のカーオブザイヤーとして、ズバリ「アルファード/ヴェルファイア」を推します。
10ベストにも上がらなかったようですが、この車ほど世間的な認知度も人気も高い車もない…と思うのです。

今年モデルチェンジした現行型で三代目ですが、初代も先代も、中古は未だに人気があって高値安定。

当方、運転代行業やっておりますが、常連も一見の客問わず、アルファード/ヴェルファイアが来る機会は非常に多いです。

実際に現車を見ると、車の大きさに圧倒されますが、そのサイズをなおさら強調するデザイン。
乗ってみれば、サイズと存在感を裏切らない、中の広さと豪華装備。
アクセルひと踏みで、巨大なボディをグイグイ引っ張るエンジンとCVT。
着座位置の高いシートからは下界を見下ろすような解放感を味わえて、他の車が小さく見える。
街中を走れば、車道をフラフラ走る原付きや自転車は、こちらの姿を見るなり素早く路肩に寄せてくれて、交差点なんかでも他車とニアミス気味だと譲られる。
高速道路でも、さして飛ばしているわけでもないのに、追い付いた前の車は速攻で左車線へ逃げる。
アルファード/ヴェルファイアに乗っている…と口にすれば、みんな驚き、羨望の眼差しを向ける。
なんと言いますか…いろんな意味で「無条件に力を得られる」車なので、持ち上げられるのが好きな類いの人が乗りたがる理由がわかる。
六本木のヤ○ザも、ベンツ差し置いてアル/ヴェル選ぶ理由が頷けます。

不必要にギラギラした外装は、個人的に抵抗感じますが、いまや日本車の主流である箱形バンタイプの車は、どこのメーカー問わずメッキで塗り固めたギラギラした顔のものがラインナップされていますが、そうなるのはアルファード/ヴェルファイアにあやかりたい…と思ってる層の多さを物語っているように思えます。
実際問題、ヴェルファイア扱ってる販売店で売ってる現行ボクシーなんて、ヴェルファイアの縮小コピーみたいな顔してますし、現行オデッセイも車の作りから外見に至るまで、アル/ヴェルのコンプレックスみたいな車になったことからも伺えます。

良くも悪くも、日本車の「裏の人気車」みたいなところがある車ですから、例えば輸入車の質がいい、走りがいい…みたいに言いたがる類いの人種(まさにCOTYの選考委員がそんな人ばっかり…と思ってますw)からは、まるっきり価値観の違う車ですから、完成度をどんなに高くしても、選考されることは今後も無いでしょうね。
しかし、こういう「欲しい人にはたまらない」部分が、初代から現行に至るまでぶれてないのも事実でして、この点、表のカーオブザイヤーに推したロードスターと共通する部分ではあります。
今の日本で持て囃され、社会的に必要とされている類いの車であるのは疑いようのない事実。

ホンダS660は、注文しても半年以上先になるそうですが、現行アルファード/ヴェルファイアも、安い車でもないのに、初期生産分は代替え需要が殺到し、納車数ヵ月待ち…なんて話を実際にオーナーから聴いたものです。

これだけ人気があって、日本の実情を語れる車…車文化云々を言うのなら、むしろこれこそカーオブザイヤーにふさわしい。

そんなわけで、裏のカーオブザイヤーはアルファード/ヴェルファイアです。

蛇足ながら、高速道路のサービスエリアや、ショッピングモールの身障者駐車場に置かれてる(しかも乗り手はどう見ても健常者)確率の高さは何とかして欲しいですねw

この記事は、「俺のカー・オブ・ザ・イヤー2015」 はどのクルマ!?について書いています。
Posted at 2015/12/09 17:18:52

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