まとめ記事(コンテンツ)

2023/08/28

eXsとAIOON-01

セグウェイが出始めて、国内でも社会実験が始まったころ、自分の中で「ラストワンマイル」に興味がうまれた。

ラストワンマイル(LOM)とは、末端輸送に関するお話。
末端輸送という言葉に聞き馴染みがない方も少なくないかもしれない。
公共交通機関、特に電車は輸送力が高く、疾いという特徴があり安価に大量に荷物を運ぶのに適している。
問題は駅から駅というポイントにしか運べず、目的地までの輸送を必要とするという点にほかならない。
この集積地から目的地までの輸送が「末端輸送」になる。

特に末端輸送が旅客になる場合、わかりやすく箱根のホテルを選んでみよう。
東京から箱根湯本まではJR乗り継ぎでそこそこ移動ができる。
しかしそこからの移動がけっこう大変だ。有名な富士屋ホテルに行こうと思えば更に箱根登山鉄道乗り継ぎになり、宮ノ下下車後数百メートル歩く。

箱根はまだ駅周辺に数多くのホテルがある。もっとも山の中だけに意外と傾斜がきつい道を徒歩で登る必要があったりするが。
更にそこから観光しようと思えば、大抵の場合タクシーを呼ぶことになるだろう。
もしカミオカンデ見学にいくに、ノーベル賞受賞者宿泊という旅館茂利に泊まろうと思ったなら。
もはや移動だけで現代とは思えないような経路を辿った挙げ句、バス停で散々待たされることになるだろう。しかもしくじればバスで30分かかる距離を歩く必要がある。ラスト1どころか10マイルかよ!

これがアメリカになれば更に酷く、NYCで会社勤めしていてすら駅から会社までが最後の1マイルとなることがあるらしい。

まあ日本でも駅降りてすぐに会社があるような場所はほぼあるまい。
だので折りたたみ自転車、クルーザーなんかを持ち歩く習慣などが生まれ、その中で開発が進んでナインボットのONE S2のような持ち運ぶ前提の小型の乗り物が流行った、ようだ。
ちなみに中国では大気汚染のせいで電動化に一気に舵を切ったらしい。

田舎暮らしで電車前提の移動をしている場合、どうしてもこれが頭にひっかかる。
特に車で移動に慣れてしまうとなお、歩くと結構あることにも気づく。
こんな時に結局法整備ができていない日本では違法で捕まるってんで折りたたみ自転車を買ったのが2016年だから、多分検討ふくめると10年近く前になるんだと思う。
実際には折りたたみ自転車も大きく、持ち運ぶにもビートに乗せるにも不都合がありただの自転車としてしか使っていない。

ダホンのボードウォークはクロモリフレームで12kgを超える。折りたたんでも75×60×35位で小さいとは言い難い。そこそこ重いのにカバンに入れて持ち運ぶ必要もある。

で、今検討している電動原付になるわけだ。

実際に比較できるA BIKE CITYを比較に上げる。

ダホン ボードウォーク W78×H65×D34 12.5kg
A BIKE CITY      W43×H69×D20 6kg(electric:12kg):69300yen

A BIKE位だと理想的な携帯自転車になる。
で、同じ価格で現在は電動キックボードも買える。

eXs1     W48×H49,5×D110 16kg:65780yen
AIOON-01  W26×H106×D40 16.5kg:158000yen
smacircle  W50×H30×D20 12kg:209000yen

A BIKEが圧倒的。更に絞り込んだ上原付(特定小型原付仕様あり)であるsmacircleのスペックの恐ろしさもよく分かる。
価格だけ見ればeXs1も素晴らしいのだけれど(ハンドルがひねったり折りたたんだり出来ない仕様なので幅広く見えるけれど実際はほとんどが半分程度で考えていいかも)、折りたたみ方向の都合数字があっちこっち行ってるAIOON(折りたたんだ後キャリーホイールで自立する)とあまりサイズ差はないし。

スペックだけ見てもバッテリー、モーター出力、タイヤといずれもほぼ同じeXs1(日本にて設計)とAIOON(中国から輸入後保安基準適合仕様へ)、価格差は一体どこから。

一つはフォールディングの構造、そしてバッテリーが離脱できること、そしてなによりスタートキーがあるかないか、かと。

eXs1はよく出来ているが、組み込み出荷で剛性を保つキックボード構造、キーレス(文字通り)というかなり割り切った仕様。要するに放置して行けない。予備バッテリーが用意できないからごく短距離での使用が前提、何かあれば持ち運ぶことも前提。
AIOONはシザーズ構造でヒンジの剛性が重要な形状であることと、バッテリー脱着構造、原付らしいキー付き、フォールディング状態で自立している状態から専用のタイヤで転がして引っ張れるので運ぶのもらくらく。

それが価格差の理由かぁ。まあ、スクートマンやブレイズに比して小さくて軽いことを考慮してもそれらと同等の機能・性能を持ってるってわけだから仕方ないか。

ただ持ち運ぶことが明らかに前提になってる構造なら、バッテリーはともかく他を省略して少し安くしてくれたら良かったのに、と思う。
キックボードと違って一応原付らしい構造と使い勝手を考えればAIOONに軍配が上がる。
若干弱点はあるものの、コストと足回りの性能比だけみればeXsの方が良い。まあ、バッテリー交換=修理引取という点はあるが……交換・廃棄もやってくれるって考えればまあ、良いのかな?
半額以下なので(大汗)、お試しにはホント良いかなぁ。
キックボードで見るならSwallowのが性能・価格比でいいけれど、こいつも構造などはeXsと大差ない(ハンドルやLEDライトに差はあるが)ので原付で見たら正直……でも大きさ考えたらzero9は持ち運んだ先で活躍できるだろうけれど、20kg近い重量はちょいとねぇ。

eXs1、安いなら期待せず買っても良いかも。
あくまでも持ち運べる原付でいうならAIOONかな。折りたたみも楽でかなり魅力的。でも、お小遣い貯めることを考えるとすぐには買えないとこはいるな。どちらも現在バーゲン中なんで、早めに買いたいとは思うんだけれど。
Posted at 2023/08/28 11:36:32

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