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2018/12/30

オートマチックハイビームの操作方法変更 (=作動時のレバー位置変更) で従来通りのパッシング!

カテゴリ : 電装系 > 電装パーツ > 自作・加工

1
この整備手帳は、2代目オーリス後期で配線を少しだけいじってオートマチックハイビームのオン動作を通常のハイビーム位置だけではなくロービーム位置でも実現するための整備手帳です。

ちなみに前期もメーカーオプションでオートマチックハイビームがあります。

オン / オフの操作方法が前期、後期とおなじようなので、前期もこの方法で変更できるとは思いますが、前期の検証は行っていません。

また文中では2代目オーリス後期で説明していますが、おそらく同世代のトヨタ車であれば、実現までの考え方はほぼ同じ考え方で実現できるのでは?…と考えています。

特に2代目オーリスが採用している 84140-33231 ヘッドランプ デイマ スイッチASSY (=ライト関係のレバー。以下ウインカーレバーと表記) \6,200円 (税別) は以下の車種で同じ品番ですから、ピンアサイン (端子の配列) も同じと思われます。

・オーリス (NRE185,NZE18#,ZRE186,ZWE186)
・ハリアー (AVU65,ZSU6#)
・C-HR (NGX50,ZYX10)
・プリウス (ZVW5#)
・カムリ (AVV50)
・クラウン (ARS210,AWS21#,GRS21#,GWS214)
・ノア / VOXY / エスクァイア (ZRR8#,ZWR80)
・アルファード / ヴェルファイア (AGH3#,AYH30,GGH3#)
・ハイエース / レジアスエース (KDH2##,TRH2##)
・ランドクルーザー (UZJ200,URJ202)
※TOYOTA Safety Sense 未設定車を含みます。

(2023/12/10 追記)
余談ですが、後日…2022年1月に純正のリアフォグランプ内蔵テールランプに換装した際、リアフォグランプ対応のウインカーレバーに交換しましたが、この整備手帳で実現できる変更点部分は問題なく動作しています。

【関連パーツレビュー】
・トヨタ純正部品 ヘッドランプ デイマ スイッチASSY (84140-33221)
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/car/2292029/11587786/parts.aspx

--- 余談から話を戻して…

ただし、上記の車種は2代目オーリスとピンアサインは同じであっても、オーリスとは次の写真2、3で説明するように AHB の操作方法が異なるため、この整備手帳と同じ作業手順 (配線割り込み) の場合、実現はできると思いますが、実現できるスイッチ位置が AUTO の時だけ操作変更になる…はずです。

上記の車種で『それだと困る!』…という方には、 YOSHIKI. さんの整備手帳に作業手順がありますのでこちらをご紹介しておきます。

・オートマチックハイビーム ウインカレバー操作性向上 - YOSHIKI. さんの整備手帳
https://minkara.carview.co.jp/userid/3184912/car/2874547/6158831/note.aspx

具体的には 30 アルファードの黄色線 (…上記の通りウインカーレバーが多分2代目オーリスと同じはずなので17番が HU [ハイビーム] のはずだと思いますが ) を AHB スイッチの5番 水色に整流ダイオード経由で接続されています。)

また、同じ配線を簡単に実現する市販品…デンクルさんの DK-AHS - ワンタッチハイビームキット ( Web サイトのリンクは写真3に記載) もあります。 (上記車種の一部に対応。 2代目オーリスはウインカーレバー操作が異なるため未対応…この整備手帳を参考に作り替えたら対応可にできますけど… (^_^;) )


あと、この整備手帳を参考に諒さんが初代アクア (NHP10) でチャレンジされて無事に動作ができたという整備手帳をアップされています。

AHBをもっと便利に - 諒さんの整備手帳
https://minkara.carview.co.jp/userid/1813028/car/2552088/5177706/note.aspx
※ピンアサインが2代目オーリスとは異なりますので注意!(こちらは20番が HU [ハイビーム])

このことから、アクアで採用しているウインカーレバーの品番を調べたところ以下のような品番がありました。(つまりアクアと同じウインカーレバーを採用している車種では同じ手順で同じ事がことができるはずなので、その車種もあわせて調べています。)


(寒冷地仕様・コンライトあり・フロントフォグランプあり・リアフォグランプあり)
・84140-42060
・84140-42080 ※スマートエントリー車


(寒冷地仕様・コンライトあり・フロントフォグランプなし・リアフォグランプあり)
・84140-12580 ※スマートエントリー車
・84140-42050


・(コンライトあり・フロントフォグランプあり・リアフォグランプなし)
・84140-42070


(コンライトなし・フロントフォグランプあり・リアフォグなし)
・84140-42040


(コンライトなし・フロントフォグランプなし・リアフォグランプなし)
・84140-12570 ※スマートエントリー車
・84140-42030


上記のどれかを採用している車種は…
・Lexus CT200h (ZWA10)
・ヴィッツ (KSP130,NSP13#,NCP13#,NHP130)
・プレミオ / アリオン (ZRT26#)
・カローラアクシオ / フィールダー (NKE16、NRE16#,NZE16#,ZRE16#)
・プロボックス / サクシード (NCP16#,NHP160,NSP160)
・プリウスα (ZVW4#)
・ポルテ / スペイド (NSP14#,NCP14#)
・シエンタ (NSP170,NCP17#,NHP170)
・ジャパンタクシー (NTP10)
・エスティマ (ACR5#)
・ランドクルーザー プラド (GRJ15#,GDJ151)

…といったところです。(一部 AHB 非搭載の車種・グレード・時期が混ざっているかもしれません。また、古い AHB を搭載していない車種でも使われている品番があり、それらの車種は省いているつもりです。)


《オマケ》=アクアの AHB 非搭載仕様用
(TSS-Cなし (=AHBなし)、コンライトなし、フロントフォグランプあり、リアフォグランプあり)
・84140-20740

(TSS-Cなし (=AHBなし)、コンライトなし、フロントフォグランプなし、リアフォグランプあり)
・84140-20750

また、配線を簡単に実現するキットとしてこれらのウインカーレバー用がデンクルさんの DK-AHS - ワンタッチハイビームキット ( Web サイトのリンクは写真3に記載) で当時は発売されていなかった 10 アクア用 / 150 ランドクルーザー プラド用が追加されているようです。

(追記ここまで。)


--- ※構想自体は割と早くから考えてました。

【関連ブログ】
・最強の工具入門書で基本を振り返る! - 2018年04月01日
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/blog/41298793/

・ネタはいろいろあるけれど… (第4回) - 後編 - 2018年05月06日
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/blog/41449579/

・夢のカケラ… 後編 - 2018年のカスタマイズの残作業- 2018年12月15日
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/blog/42296971/
2
まずは操作方法のおさらいから。

通常一般的なトヨタ車の TOYOTA Safety Sense に含まれるアダプティブハイビームシステム (AHS) / オートマチックハイビーム (AHB。 AHS と操作方法が同じため以下 AHB と表記) は…

①ライトをロービーム位置にするか、AUTO にして
②さらにハイビーム側にスイッチレバーを押して…ここまでは一般的なハイビームの手順。
③インパネにある AHB スイッチをオン…ハイビームの状態でスイッチをオンにするとハイビーム切り替えが自動になる。

これらの操作を行うことで AHB が有効になります。

写真は C-HR のマニュアルから抜粋した図です。

③が有効になっていないともちろんただのハイビームですし、②が入っていないと③のスイッチがオンでもロービーム…となる。通常の操作にプラスして AHB スイッチをオンにしておくことでAHB が有効になります。

ちなみに、この手順が一般的なトヨタ車の操作方法ですが、実はオーリスやアベンシスなどは有効にする手順 (操作方法) が異なるのです。
3
オーリスの場合、

①ライトスイッチが AUTO の状態で
②ハイビーム側にスイッチレバーを押してハイビームをオンにする

そうすると、AHB が有効になります。

AHB スイッチは別途もうけられていません。

AHB に関してだけで言うと他のトヨタ車と比べると一手間省けますね~。(^^)

逆に手動でポジションランプ (車幅灯) 点灯、ロービーム点灯、ハイビーム点灯にしたいときはスイッチをひねって AUTO 以外にする必要があります。

操作方法がわかったところで、問題点が浮かび上がります。

AHB 有効時はどちらの操作方法でも通常の操作手順でハイビームをオンにしているときハイビーム切り替えが自動になる…ハイビーム側にレバーを倒しています。

ということは、とっさのパッシングを行いたい場合、レバーを2段階、かくん、かくんと倒す必要が発生しますね。

これが結構違和感というか慣れが必要なんですよ。

カクン、パシッ!、パシッ!

さすがに長く乗るとなれてくるのですが、それでもパッシングだけにパシッ!、パシッ!っと操作したいところ。

同じことを考える方はいるようで、デンクルさんの DK-AHS - ワンタッチハイビームキットというものがあります。( https://denkul.jp/dk-ahs/ )

このアイテムを私がよく参考にさせてもらっている DIY ラボと言うサイトでも話題にされた回がありまして…

アダプティブハイビーム&オートマチックハイビームをもっと便利にする技 -DIY ラボ
https://www.diylabo.jp/column/column-473.html

おおっ!これは便利そう♪

しかし、C-HR / プリウス用などクルマ自体が売れている車種用が商品としてあるのは当たり前として、さすがにマイナーなオーリス用はなくて…。※1

じゃあ、似たようなモノを作ってみようじゃないか!

と思い始めて車両の配線図※2とにらめっこ。そしてどのように配線を変更すれば自分に都合の良い操作方法に変更できるのかを考え始め完成。

それでも最初は作業を実施するつもりはありませんでしたが、時間ができて車いじりをしたくなり、うずうず。

結果的には実施しました。

ここから先は標準状態の動作原理の説明と、それをどのようにいじったら便利になるのか…の説明が長々続きますが…。いいですか? (^_^;)

この先の説明がよくわからない…とか、面倒くさい…と思われた方。そのような方は少しお高めですが、先ほどご紹介したデンクルさんの製品を買う方が簡単です。説明書も車種専用で作業で迷うこともありませんし、どなたでも簡単に取り付けることができると思います。

対応車種じゃない方は…一緒に頑張りましょう!

ただし、これはオーリス後期の例ですから改造のヒントにはなると思いますが、ご自身の車で行われる場合は十分に下調べや情報を得た上で自己責任でお願いします。

---
※1 ただし 84140-33231 ヘッドランプ デイマ スイッチASSY (=ライト関係のレバー) は、4代目プリウス、C-HR と同じ。

ということは、デンクルさんの製品も、たぶんオーリスで使えると思います。

しかし、オーリスには他車種のように別体の AHB スイッチが既存でありませんから、デンクルさんの製品、増設するための AHB スイッチ、コネクター、ターミナル、配線をそろえると結構なお値段になります。

今回はこのデンクルさんの製品とほぼ同じ動作をする分岐配線、または分岐・延長ハーネスを自作+ AHB スイッチを増設して追加機能を安く実現する…という趣旨なので、デンクルさんの製品を使用する方法・手順はここでは割愛します。

※2 配線図はディーラーのサービスに頼めば印刷 / コピーしてくれる場合もあるようなので必要な場合は一度相談してみてみてください。また、ディーラーや部品共販で車両ごとの電子技術マニュアルを買うのも手です。(お値段はそこそこします。)
4
まずは、実際の動作と配線図を照らし合わせてノーマル状態の AHB を理解するところから始めました。(図はこちらで説明・実作業用に作成したモノで電子技術マニュアルの配線図ではありません。また、配線色は2代目オーリス後期の配線色のため、車種が異なると配線色は異なる場合がありますが、先にお伝えしたとおりスイッチレバーが2代目オーリス後期と同じであればピンアサインは同一だと思われます。)

ハイビーム自動切り替えを理解する前に、手動の場合。

ロービームが点灯するときは、12番 青 H に電気が流れて、これがスイッチを通って、マイナス線側の16番 白地に黒 EL を経由して最終的には鉄のボディーを経由して最後はバッテリーのマイナス端子に電流が戻ります。

(推測ですが H はヘッドライトの略で、EL はアース ライトの略だと思います。 → ライト関係のアース=マイナス線です。)

スイッチが切れていれば、もちろん通電はしませんので電気が切れます。

ちなみに車幅灯、テールランプの点灯は、12番 青 H が13番 白 T に変わるだけです。

(T はテールランプの略だと思います。→車幅灯です。)

通常、ハイビームはこの13番 H を通電したまま、コンピューター側から17番 ピンク HU に流れてきて、スイッチを経由して、マイナス線側の16番 白地に黒 EL に『合流』し、ここを経由して最終的には鉄でできたボディーを経由して最後はバッテリーのマイナス端子に電流が戻ります。

(HU はヘッドライト アップか ヘッドライト アッパーの略だと思います。 → ハイビームです。)

スイッチ内で各機能 (各ライト) のマイナス側が『合流』することからマイナス線は1つだけ準備すればいいわけです。

ちなみに、この制御方法だと、各ライトのプラス側でオン/オフの制御せず、マイナス側にスイッチを設けて、オン/オフするのと同じことからマイナスコントロールとなります。(実際はこのスイッチでマイナス側が通電することでコンピューターの回路が通電され、その通電を元にリレーがライトに大電流を流す制御しているはずです。)

また、余談ですがこのスイッチからはイルミネーションを拝借することはできません。

仮に13番 白 T から分岐した場合、拝借したイルミ以外の灯体…車幅灯・テールランプがずっと点灯しっぱなしになります。

理由はオン / オフスイッチをバイパスして割り込んだ結果、電気回路ができてしまい (スイッチオンと同じ状態ができあがり) 電気が流れてしまうため、結果的にライトがつきっぱなしになります。(おそらく自動のライトオフ機能が働く時間まで点灯継続です。20分?)

逆に16番 EL に接続してしまうと、アースがフォグランプ以外と共通のため、たとえば左右のウインカーのどちらか点滅中に点灯する…という状態になったりしますし、日中パッシングしたら同時に車内のイルミがパッシング! テールランプもパッシング (笑) という動作になります。

話を戻して…ハイビーム切り替えが自動の場合。

AHB が有効になる状態はオーリスの標準操作だと、

①AUTO (コンライト) の時に
②ハイビーム側にレバーが倒れている (電気的にはスイッチがオンになっている) こと。

が条件です。

まず ①のライトスイッチが AUTO にひねっていると電気が流れる配線を探します。

それが11番 紫 A です。
(A はオートの略だと思います。 → オートライト (コンライト) です。)

この配線がスイッチを経由して電気が流れたら AUTO が有効なのでコンピューター側から11番 紫 A が流れてスイッチを経由し、マイナス線側の16番 白地に黒 EL を経由して最終的には鉄でできたボディーを経由して最後はバッテリーのマイナス端子に電流が戻ります。

(別の考え方としては、11番 紫 A に通電しておけば、13番 白 T 車幅灯や 12番 青 H ヘッドランプの配線が通電状態でなくてもコンピューターが別回路でライトをコントロールするためセンサーで検知した明るさに対応してライトが点灯します。)

もちろんスイッチが他の位置やオフであれば11番 紫 A には流れません。

また②のハイビーム側はレバーを倒すことでオン / オフ が変わるのでスイッチ的には別のスイッチですが、レバーは一体であるため、配線は同じコネクター配線の中にあります。

配線がレバーの中で分かれている感じですね。

②ハイビームもコンピューター側から17番 ピンク HU に流れてきてスイッチを経由、マイナス線側の16番 白地に黒 EL に『合流』、経由して最終的には鉄でできたボディーを経由して最後はバッテリーのマイナス端子に電流が戻ります。

この①、②の状態を作り出すことができたら、同じ動作になるわけです。

そこで最初に考えたのがこの図。

17番 ピンク HU (ハイビーム) から流れてきた電気を11番 紫 A (オート) と合流させます。

合流させることでディマースイッチ (ライトレバー) 内のハイビームのスイッチを迂回、直接ハイビームの電気が AUTO のスイッチの影響下に入ることになります。

これを別の視点で見ると、AUTO になっているとき、ハイビームの電気もスイッチを迂回して常時同時に混ざって流れるため、実質レバーを奥に押してハイビームのスィッチをオンにした状態と全く同じになります。

その結果、最終的にはその電気はそのまま16番 マイナス線…白地に黒 EL に流れて回路ができあがるという仕組みです。

ちなみに取付は不要かもしれませんが、合流した電流が逆流しないよう念のため整流ダイオードを配線上に入れています。この図の場合、電流は白から灰色には流れますが、逆に灰色から白方向には流れません。

この対策はオートマチックハイビーム (AHB) はコンピューター制御で、①誤動作の防止、②ハイビーム側の電気、またはオート側の電気がコンピューターへ逆流した場合、最悪コンピューターを壊してしまい、それが故障の原因になってしまう可能性を避けるためです。

結果は電気的に見たらスイッチ操作時と同じような電気の流れになっています。(AUTO 位置で、なおかつハイビームのスィッチが奥に押されて (倒されて) オンになっている状態。)

その結果、ライトレバー操作がロービームでもハイビームの信号が有効になって、今回欲しい機能が実現できる…となります。

この回路の成立は AUTO の時だけなので手動でライトを操作する場合は影響しません。(AUTO 以外のスイッチ位置では従来通りの操作)

これはこれで便利なのですが、AHB で ハイビーム状態になった場合、レバーはすでにロービームの状態でハイビームを消すことができないため、ライトを AUTO から手動操作位置にするしか解除できなくなります。

つまり、この状態を解除する場合、スイッチをひねるしかなく、AUTO の次のひねった1つ先は車幅灯ですから暗くなるのは問題ですよね?

そうならないようにするには2つひねるようになり…これまた操作に手間がかかる。

(これが少し前の車…従来のレバー順番なら AUTO が一番先で問題無いのですが…最近の車は AUTO → 車幅灯 →ヘッドライトの順番なので…※)

それに、これまでのようにノーマル操作にも戻したい…。


---
※ちなみに間に割り込む自作延長・分岐ハーネスを作るときに、端子を差し込む場所を変えたら入れ替えることは可能です。

たとえば、スイッチ側のハーネスのコネクターに11番 紫 は11番に差し込むわけですが、これを12番に差し込みます。

同じように12番 青を13番 白に、13番 白を11番 紫に入れたら OK です。

コネ…既存ハーネス
11 ← 13
12 ← 11
13 ← 12

ただし検証していないので、自己責任でお願いします。(検証の有無にかかわらず自己責任をお願いしています。責任持てませんので。)

あと表記と動作が一致しないと車検に通りません。


---
ちなみに図には別案件の分岐も書いてあります。(今回の案件には関係のない配線が加えてあります。図の下から生える黒線のことです。) …気になる方はこちらからどうぞ。

【関連整備手帳】
・ウェルカムポジション&テール with ストップランプ全灯 (7灯) 化作業 その1 - 配線図編 ほか
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/car/2292029/4937877/note.aspx

・ウェルカムポジション&テール 番外編2 点灯条件変更 with AHB スイッチ増設
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/car/2292029/5091139/note.aspx
実はこっちがメインで、同じ部分の配線をいじるので、ついでにこの整備手帳の作業もやってみました。
5
答えは簡単ですね。

この追加した電気の流れを遮断すればノーマル状態に戻り、配線がなかったことになりますので、オーリスの場合、追加でスイッチを取り付けるだけです。

--- 余談…オーリスと関係ない余談部分ですが…すでに AHB スイッチが最初から備わっている車種、たとえば冒頭の C-HR やアクアなどは既存の AHB スイッチに割り込むことでこの機能を実現することが可能かと思います。デンクルさんの DK-AHS がこの方法で、通常のスイッチの接点に配線を割り込ませているだけです。割り込ませる場合、プラス側接点の配線を見つけ出してその配線に割り込む形で接続します。


ちなみに、私が増設した AHB スイッチと同型の場合…

ピンアサインはスイッチ裏側、ロック側を上にして

8 7 6 5 4 3 2 1 (8ピン)

1番 (ピンなし)
2番 (ピン排除…ピンが切り取られています)
3番 E (スイッチのマイナス側) ※
4番 ILL- (スイッチのイルミのマイナス側)
5番 ILL+(スイッチのイルミのプラス側)
6番 (ピン名未調査) (スイッチのプラス側) ※
7番 (ピン排除…ピンが切り取られています)
8番 (ピンなし)

となっています。
※3番と6番は接続が入れ替わっていても機能はします。

またイルミの色が違っていても使用するコネクター自体は同じ場合が多いようです。

---
同型でない場合で検電テスターで調べる場合は、検電テスターの配線をボディーなどのマイナス側につなぎ、針側でプラス側を探してゆきます。

まずはスイッチからコネクターをはずして…

まず単純な AHB スイッチのみの場合、配線のある有効な端子…ピンは4ピンのはずです。

そのうちプラス線は、AHB オン / オフ接点のプラスとスイッチを光らせるためのイルミのプラス (ILL+) の2つのはず。

そして残った2つがマイナス線で、 (E、ILL-) のはずです。

検電テスターのマイナス側をボディーの金属部分、またはマイナス端子に接続し、検電テスターの針側を取り外したコネクターの調べたい端子に触れます。

そしてスイッチをひねり、車幅灯を AUTO ではなくて手動で光らせたとき検電テスターが動いて、オフや AUTO にしたときに動かない場合は、その端子がスイッチを光らせるためのプラス (ILL+) です。

残ったのが AHB のオン / オフ配線です。

マイナス線は何をしても変化なしなのですぐに見つかると思います。

そうすれば、増設 (C-HR、アクアなど、車種によっては既設) スイッチのオフ操作でノーマル復帰です。

最近は、1つのスイッチに2つの接点…AHB + 他の機能のスイッチが一緒になっているコンビネーションスイッチも増えていますが、この場合はすこしややこしくなるだけで探し方の基本は同じです。スイッチ接点用プラス線が2つ、イルミのプラス (ILL+) 線 が1つ (1つで2つのスイッチを照らす) の合計3つがプラス、マイナスのアース (E) はすべての配線で共通の場合は4線、もしイルミ用のマイナス (ILL-) が別になってる場合は5線になっているのでは?と推測します。

例えばレーンディパーチャーアラート (LDA) と一緒になっている場合、LDAの信号線に検電テスターが触れた瞬間に LDA がオンまたはオフになると思います。(検電テスター経由で電気が流れるため、動作する…はず。)

---余談終わり

また 増設スイッチ有効で AHB がハイビームになっている場合、 レバーはロービーム位置のはずなので、増設スイッチを押して無効にしたら結果的にロービームに戻ります。(ハイビーム状態にレバーをしたノーマル状態から比較すると、スイッチを押してオフにしたことが結果的にレバー操作をして手前に引いたのと同じになります。)

逆に、このスイッチで AHB 有効の場合、レバーを奥に倒してハイビームにしてもなにも変化はしません。 (すでにAHB が増設スイッチで有効状態のため変化なし。)

そして気になるパッシングですが、

①AHB でハイビーム点灯の場合は変化なし。これはノーマルでも同じですね。

②AHB でロービームの場合は、即パッシング可能。(パッシング中はメーター内のハイビームインジケーター点灯、AHB インジケーター消灯。パッシング終了後に AHB インジケーター再点灯)

もちろんこのまま夜が明けて朝が来れば日中レバーはロービーム位置のままなので日中のパッシングは楽にできます。

懸念事項としては、

自動でハイビームになっている場合、とっさのハイビームオフがやりにくくなる。改造前と同じ…本来のレバー操作ではハイビームをオフにできなくなるためです。増設スイッチをすぐに押せるかどうか…ですね。これは慣れかもしれません。

その動作がいやならば、増設スイッチでオフにすればオーリスの場合、従来の操作に戻りますし…

そもそも頻繁にハイビームをオン / オフしないといけないようなところではライト操作を手動に設定しますよね?

そんなときは追加した増設スイッチはオン / オフ関係なく無効なので通常通り動作します。

この配線はエレクトロタップで割り込んでもかまいませんが、私の場合は物理的にもノーマルにすぐ戻せるよう、いつも自作延長・分岐ハーネスを作成して標準配線に割り込ませる方法をとってます。

(エレクトロタップを使用する場合は、細線用 (0.18 〜 0.36sq) の白いエレクトロタップを使用してください。)

自作延長・分岐ハーネスの材料や必要な道具などは関連パーツレビューからご覧ください。 (道具はすべてが必要というわけではありません。同じような道具も複数リンクしています。そこはお好みで。)

あ。

図には書いてありませんが増設スイッチの場合はイルミを光らせるために別途イルミネーション電源 (ILL+) から電気を分岐・拝借する必要があります。
6
ということで!

これまでの説明を踏まえて作成したのがこちらの自作ハーネス。

デンクルさんの商品とほぼ同じものです。(私の場合、別用途の配線も分岐しているので全く同じモノではありませんが…。材料等については関連パーツレビューのリンクからご確認ください。ちなみにリンクしているモノすべてが必要というわけではありません。)

ターゲットのコネクターはステアリングコラムの中にあるので、接続・結束しやすいようにあえて長め (約60cm) で作成しています。

折り返すことで既存コネクターにつなぎやすくなり、また長くすることで楽に結束できました。

スイッチは他車流用で AHB スイッチを準備しました。

写真のこのハーネスから増設スイッチまでは、写真には写っていない別の追加ハーネスを作成。イルミネーション配線もその写真に写っていない追加ハーネス側で別途引き回して準備しました。
7
次は、ステアリングコラムの部分を開けます。

開け方は別の整備手帳でアップしていますのでそちらをご覧ください。

【関連整備手帳】
・信じる者は救われるのか!? - 導電性アルミ箔テープを使ったカスタマイズ その1
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/car/2292029/4277565/note.aspx
※コラムカバーをはずす時、オーリスはネジが2カ所ですが、車種によっては3箇所の場合があります。残りはハンドル調整部分にあることが多いため、下からのぞき込む必要があります。


今回のターゲットは、ステアリングコラムの中にあるこのコネクターです。

基本的にコネクターは近所のコネクター同士ははまらないように作られていますので、誤ってはずしたとしても入れ替わってはまることはありません。

あと、黄色いコネクターはエアバッグの配線なので触らないでください。(最悪の場合、エアバッグが展開し大変危険です。)
8
次は増設スイッチの設置。

場所は他のトヨタ車を見習ってインパネ右側にしました。

こうすることで私以外の人が運転する場合でも操作の違和感が少なくなると思います。(最初からあった雰囲気もだせますし。)

スイッチパネルのはずし方は別の整備手帳でアップしていますのでそちらをご覧ください。

【関連整備手帳】
・リバース連動ハザード装置の取り付け - 番外編4 サンキューハザードスイッチの取付
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/car/2292029/4298033/note.aspx

後はスイッチ側にも自作延長・分岐ハーネスを接続して、パネル類を元に戻していけば完成です。(スイッチのピン配列はこの整備手帳の写真5、または関連パーツレビューからスイッチのパーツレビューをご覧ください。)

作業をされる場合はくれぐれも自己責任でお願いします。

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