まとめ記事(コンテンツ)

2017/10/19

躍度の話

先週末、i-DMsの関東地区の定例プチオフを奥多摩のワィンディングで行ったのですが、そこで躍度のことが話題になったので、ちょっと書いてみます。

マツダが最近、この躍度という言葉をメディア向けに使い始めたことからたまにメディアの記事や個人のブログで見掛けるようになったのですが、何分にも一般には馴染のない、知る人ぞ知る言葉なので、例えばこの記事のように

マツダがこだわる“躍度”とは? 運転が気持ちよいと感じるには理由があった(carview)

記者は正しく理解できなかったのか?理解はしたけど正しく表現出来なかったのか?ちょっと良く解らない記述が沢山あって、得意の(苦笑)が出てしまうこともあります(^_^;)。

言葉の意味としては

躍度(加加速度とも言う。英語だとJerk(じゃーく))とは単位時間あたりの加速度の変化率のことなんですが、ハイ、わかったよーなわからないよーな、ですよね(苦笑)。

因みに加速度単位時間あたりの速度の変化率です。加速度が一定だと、速度が時間変化に伴って一定割合で変化(増加 or 減少)するワケですが、これは…わかりますよね?ね?ね?(^_^;)

この辺の話、加速度と躍度の違いやら関係やらがちゃんと理解できているなら、
・そもそも躍度はドライバーが何をすると(しているときに)生じるのか?
・躍度が大きい・小さいとは?
・この躍度に良い躍度w、悪い躍度wwなんて話があるのか?
なんてことにもスラスラ答えられる筈なのですが、自信がある人はコメント欄に、、、なんて恥をかくことになるから賢明な読者は止めときましょうね(笑)。

因みにこの躍度、i-DMの判定ロジックの中にも含まれています。
タイトル画像がその減点が生じた状態ですが、白ランプが全く点かず青ランプだらけwなのにスコアが5.0点じゃないですよね?

マツダがi-DMを開発するにあたり、社内の一般社員及び熟練ドライバ(テストドライバーの中でも最高ランクのSクラスらしい)計15名にマツダ走行試験場の同じコースを同じ車両で走行して貰って走行データを解析した結果、以下の点が明らかになったとマツダ技報に報告されています。

まずはアクセル,ブレーキ,ハンドル操作を一般社員と熟練ドライバで比較し,以下4つの差を確認。
① アクセル操作ON-OFF頻度→熟練ドライバは少ない
② アクセル踏み込み特性→熟練ドライバは滑らかに操作
③ ハンドル操作の早さ→熟練ドライバは早めにゆっくり(early & slowね。逆に一般社員はlate & fast)
④ 旋回中の舵角安定性→熟練ドライバは一定舵角を維持


次に運転操作により結果的に生じた車の挙動を,一般社員と熟練ドライバで比較した結果,前後及び左右方向で以下の差があることを確認。
⑤ 発生躍度(加速度の微分値)のピーク高さ
⑥ 一定値を超える躍度発生頻度


一生懸命i-DMに向き合っている人なら色々とピンと来ると思いますが、こういった分析結果に基づいてi-DMは作られていますd(^_^)。

そしてこれらを基に運転評価を行う仕組み(i-DM)を構築するにあたり⑤と⑥は

躍度の発生は乗車員が車の挙動により強制的に体を動かされる頻度に相当し、「気持ちが良い運転」の判定には欠かせない指標。

という考え方の元に、その指標化(つまり運転評価結果への反映)が試みられました。

実際の細かな仕様はボクも知りませんけど(爆)、ここまでの情報は十分なヒントにはなりますね。マツダ技法曰く

・躍度のピークが高い(つまり躍度が大きい)運転はダメらしい
・躍度の発生する頻度が高過ぎてもダメらしい


ただその一方でマツダ技法にはこんなことも書いてあります。

加速度変化は運転技量とは関係のない運転環境、例えば街中、高速、郊外、渋滞状況等により大きく左右されることから、単純な回数積算では正しい判定にはならない。

i-DMの評価結果に対して「道路環境を考慮せずに運転評価されても」なんて言う人が世の中には大勢居ますが、ちゃんとそれなりに考慮はされているようですょ(^_^;)。逆に道路環境を考慮した運転が出来てないのは、そういった事を言うオーナーさんの方では?というのはまぁ置いておいて(苦笑)

先週末もそうでしたが、ワィンディングでオフミなんかやったりすると面白いことが起こります。公道なので直線60km/h前後、コーナー手前での減速G、コーナーでの旋回Gのピークは概ね0.3Gという縛りを設けて、皆でお行儀良く(笑)お山を走るワケですが、ボクが走ると他の人たちよりi-DMスコアが0.1~0.2点ほど高く出る傾向があります。コースにも拠りますけどね(^_^;)。

勿論、初中級者はボクと同じペースで走ると白ランプがバンバン点いて3点台…なんて人も多いですが、上級者であれば白は減るし青も高頻度で点くのでスコアは上がってきます。当然ボクが先導しても同じペースで付いてくることも可能になるのですが、i-DMのスコアだけがなぜか0.1~0.2点ほど低くなることがあります。

一体、タッチ_さんの運転と自分の運転の何がどう違うのか?(ーー;)

なーんて疑問にぶち当たったときに、どうやらその秘密がi-DMの判定ロジックの中の躍度に関係する部分らしい、ということになるワケですd(^-^;)

因みにみんカラグループi-DMsで行っているBe a driverなオフミって、マツダがi-DMの開発に先立って行った実験を模倣しているのが良く解ると思います。

というワケで肝心の躍度、ボクの走りとグループメンバーの走りと一体どこが違うのか?躍度を減らすって何のことを言っているのか、話題の核心については、、、

i-DMsのメンバー向けブログに、その内書こうかな(爆)。
Posted at 2017/10/19 14:08:29

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