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2012年09月16日 イイね!

270:新型ゴルフを見て思ったこと

 新世代ゴルフが発表されたとの記事を読みました(Carviewの記事はこちら)。第7世代の今回のゴルフはいわゆるフルモデルチェンジのタイミングとなり、プラットフォームをはじめとする全てのハードウエアが刷新されたとのことです。同じくCarviewより写真を引用します。



 各部のディテールは時代に合わせてデザインされており、それなりの洗練は感じさせるものの、歴代ゴルフのモチーフは(ほぼ)厳密の継承されており、まぁ、いわゆるゴルフ以外の何物でもないという外観ではあります。今後、あらゆるクルマ関係のメディアで詳細なスペックやクルマとしての機能、性能については特集されることになると思いますので、そういった通り一遍な話題はそちらにお任せするとして、今回は少し別の角度から、この新型ゴルフを考えてみたいと思います。

 一年ほど前にブログで、クルマのサイズがモデルチェンジを経るごとに(ほぼ)一定の割合で拡大していることを話題として書かせていただきました。そのようなサイズ拡大のトレンドは、車種や生産国に偏りがあるわけでなく、サイズ増大に向かわせる何らかの普遍的な要因が存在しているだろうと考察しました。詳細な議論はその時のブログ(こちら)をご覧いただきたく思うのですが、その後、歴代のポルシェ911(こちら)やカローラ(こちら)についても同様の解析を行いましたが、今回、ゴルフについて同様の切り口から見てみたいと思います。早速ですが初代から7代目までのゴルフのボディサイズの推移をグラフ化したのが下の図になります。



 一目瞭然ゴルフにおいても、登場から第5世代まで、一定と言って良い割合でサイズが拡大したことが分かります。しかし、第5世代以降、第6世代、そして今回の第7世代でよりはっきりしましたが、2000年代になって、このサイズ拡大には明らかに歯止めがかかっています(厳密に見ると、今回のゴルフは旧世代に比べて、全長と全幅は拡大する一方、全高が低くなっているので、見た目は明らかにダウンサイズというわけではないのですが、それでもゴルフ5までの歴代モデルのサイズが数値を丸めても拡大トレンドがはっきりと分かることから、私の論旨は間違ってはいないと考えています)。

 以前に取り上げたトヨタの主力車種である(あった?)新型カローラにおいても同様の現象が起きていること、一方、ゴルフの上のグレードであるパサートではゴルフに見られるようなサイズ拡大の停滞が認められないことを考え合わせると、フォルクスワーゲン一社のクルマづくりの方向性というより、クルマ全般に認められるサイズ拡大へのトレンド全体に変化が生じていると捉えるべきであり、拡大トレンドの原因を考える上でも非常に興味深いものと言えます。

 拡大トレンドの原因として、ブログ読者からのフィードバックで一番多かったのは安全性や快適性の改善に繋がる技術革新の反映というものでしたが、メーカー間や車種間で差異が生じていることから、やはり主たる原因と位置づけるには否定的であろうと考えます。私はサイズ拡大のトレンドは、おそらく当該モデルを歴代乗り継ぐユーザーの、経済的、あるいは環境的な変化に答えるため、そして何より乗り換えに当たってより改善されたモノを求める顧客の嗜好が反映しているのだと考察しました。そして拡大方向へのトレンドは、大きくなることよって生じるデメリットとのバランスであり、両者の綱引きの結果、ある比率でサイズが拡大していくと分析しました。

 今回のゴルフに関する初代から5代目までの分析結果は、以前の自分の考察を否定するものではなく、むしろ支持していると捉えましたが、重要なことは、21世紀に入り、上記の拡大トレンドが明らかに失われつつあることです。繰り返しになりますが、クルマのサイズ拡大は、メリットとデメリットのバランスであり、昨今の状況においてこのバランスが明らかに変化しているのだと思います。すなわち道路環境、エネルギー問題、コスト的なものを考慮すると、今のクルマは立派になり過ぎたのです。よって社会の最多数層を狙った最も販売数が多いクルマであるゴルフやカローラのような車種において、最初にサイズ拡大のトレンドが鈍化する、あるいは失われるのはその意味で納得性のある現象(勿論、意図的な方向性ですが)だと思うのです。

 更に特筆すべきは、新型ゴルフは旧モデルに比較して100kg程の軽量化に成功していることです。容易に理解されますがサイズ拡大はほぼ確実に重量増を伴うのですが、今回大幅な軽量化してきたことからも、フォルクスワーゲンのクルマづくりの方向性は、巷で取り上げられているエンジンのダウンサイジング技術だけでなく総合的に大きく変化してきているのが分かります。以前のブログでポルシェ911の最新モデル、タイプ991の最も大きな特徴は軽量化であると指摘させていただきましたが(こちら)、ポルシェ、アウディを含むフォルクスワーゲングループは、いずれもしっかりとした展望や戦略を持って新世紀のクルマづくりを進めていることが伺われ、この点でさすがといって良いのではないかと思った次第です。

 今後のクルマづくりは、モデルチェンジによりサイズや機能性を改善する、といった分かり易いかたちで商品としての魅力を訴求する時代ではなく、環境性能など見えにくいところをユーザーが積極的に評価してクルマを選ぶ時代になっていると言えそうです。既に、プリウスなどのハイブリット車の売れ行きを見ると、少なくとも日本では、10年来そういう変化とともに過ごしているのだと言って良いでしょう。むしろ、自動車雑誌や評論家といった人たちの方が旧態然とした価値観から抜け出せない、旧世紀の尻尾をくっつけていると言えるのかもしれません。

 今回、ボディサイズの歴史的な変遷という角度からゴルフというクルマを分析してみましたが、新型ゴルフ(第7世代)は、今世紀において変化しつつある最新のクルマづくりの基本となる技術的方向性をしっかりと押さえてきているところは、やはり高く評価できると思います。その中身はイノベーションというよりも手堅い技術の組み合わせに過ぎないとしても。

 ということで、新型ゴルフに意義付けについての私なりの結論を出したところで、今回の話題を終わりにしたいと思うのですが、ゴルフVIIについてのCarviewの紹介記事の中の写真として掲載されていた、あるクルマの写真を最後に紹介したいと思います。



 そう、ゴルフシリーズの端緒となった初代ゴルフです。クルマとしての性能は新型ゴルフと比較するべくもありませんが、クルマとしてどちらが魅力的か、(歴史的な意味を含めて)より優れているのはどちらなのか、についてはなかなかに考えさせられるものがあります。今回、Carviewの記事を読んでむしろもっとも感銘を受けたのは実はそのことだったりするのです。

(続く)
Posted at 2012/09/16 09:34:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | ドイツ車 | クルマ
2012年09月15日 イイね!

269:日産ノート

 日産の新しいノートのフロントフェイス、特にヘッドランプの周辺のデザインが気に入っています。フェアレディZのヘッドランプを逆方向に取り付けたような。でも、結構収まりよくデザインされいると思いました。



 個人的には日産のデザインは、マツダのそれと並んでツボにハマることが多いです。

 ただ新型ノートそのものには特に興味はないんですがね(笑)。まあ現代の日本車で乗って出来の悪いクルマなんて、ないのだと思いますが。

 
Posted at 2012/09/15 22:39:59 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日本車 | クルマ
2012年08月30日 イイね!

268:New Mazuda6

 新型のマズダシックスの登場しました。国内のアテンザのFMCも秒読みでしょうね。昨年の東京モーターショウにて公開されたコンセプトモデルについて、過去にこのブログでも取り上げましたが(こちら)、かなり近いかたちで市販化まで漕ぎ着けたのではないでしょうか(写真はCarviewのニュースから)。少なくともスタイリングにおいては、最近の日本車の中では飛び抜けて気に入っています。



 また、スカイアクティブ技術のフル装備に加えて、アイドリングストップ機構も採用するなど、技術的にも文句のないところかと思います。乗ってみてどうかは、勿論分かりませんが、傑作の予感がします。

 街で見かけるのが楽しみなクルマがまた一台増えました。

Posted at 2012/08/30 23:30:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日本車 | クルマ
2012年08月26日 イイね!

267:最近クルマ関係で面白い話題が少ない

 と思いませんか?自身のブログ更新のペースが落ちているのは、勿論、個人としてネタ枯れ気味であることも否定しませんが、どうもここ2-3ヶ月のスパンで見ると、敢えてブログで取り上げたいことや、考えてみたいニュース(新しいインプット)がクルマ関係では殆どないような印象を持つのです。

 ブログをはじめてからは、ネットや書籍・雑誌は割りと気をつけて見るようにはしているのですが、どうもピンと来るものがない、何台かのモデルの改変などはありますが、それも86/BRZ以降は大物といえるようなモデルの登場はないですよね(DS5くらいでしょうかね...まあこれも結構マニアックではありますが)。

 皆さん、如何思われますか?

 しかし、僕ら素人はこんな状況であればブログを書かなければいいだけの話ですが、この業界で生計を立てているクルマ関係のライター諸氏は大変でしょうね。メディアを見渡しても実際、ネタ作りに苦労していることが読み取れます(随分とスーパーカーを取り上げることが多い、ドイツ車ブランド特集の繰り返し、とか..)。さらに彼らは批判的なスタンスで記事を書くことには大きな制限が課されているので、尚更大変ではないかとも推察する次第です。

 随分と雑感、あるいは愚痴めいた話題でスミマセン(さりとてクルマ以外の話題を取り上げるのも...と思案中の今日この頃です)。

*        *      *
 
 最後にボルボ関連の話題をひとつ。単独で取り上げるには内容が薄いのでためらっていたのですが、この機会に触れさせて頂きます。

 写真はボルボが先日発表したポーラスターモデルです。S60をベース車両としてBMWのMモデルやメルセデスのAMG、あるいはアウディのSやRSモデルと似たような趣旨のハイチューンモデル(のサブブランド?)にする可能性もあるのだとか。エンジンはヤマハ製のV8を載せてくると思いきや、V6ターボの強化版になるようです(少し残念)。



 ボルボが、BMW、メルセデスなどのドイツプレミアム路線を踏襲することの是非にはいろいろな意見があると思いますが、格好良いクルマであることは間違いないようには思います。
Posted at 2012/08/26 12:14:29 | コメント(4) | トラックバック(0) | クルマの話題 | クルマ
2012年08月19日 イイね!

266:レンジローバーの第4世代が発表

 4代目のレンジローバーが等々発表されましたね(ここ)。ランドローバー好き、SUV好きとしては注目せざる得ないところです。以前より次期モデルの噂は出ており、過去のブログでも話題として取り上げたりもしましたが、正式発表された4代目レンジローバーは、少なくとも外見上は(予想以上に)保守的な変化にとどまっているようです。



 まあ、初代から2代目、そして3代目への代替わりにおいても、基本キープコンセプトであった訳で、今回もその路線に沿ったものと言えます。フロントフェイスを中心にイヴォーク同様の最新のデザインを取り込み全体的にブラシュアップしたと。クラムシェルタイプのボンネット、ブラックアウトした各ピラー、切れ上がったリアのオーバーハング部、プレスライン等、これらが必須要素としてレンジローバーのデザインを構成していると考えると、納得できるところかもしれませんね。内装もこれまた全然見た目、雰囲気は変わっていない。まあ、これも変える必要がないと言われればそれまでですが(笑)。



 一方、内外装ともに、(見た目は同じだが)成り立ちや機能は大幅に刷新あるいは改善されているようです。フルアルミモノコックボディによる軽量化、新型サスペンション、改善されたテレインレスポンスなどなど。しかし、かねてより次世代レンジローバーには必須であり、おそらくや導入されるのではないかと考えていた、ハイブリッドシステムについては、今回のプレスリリースでは触れられておらず、残念ながら見送りになったようです。

 レンジローバーが代表するようなプレミアムSUVの購入層は限定されているので、クルマ個体レベルで環境性能を追求したところで実際的に殆ど意味を持たないでしょう(そのために代金の一部を環境保全のために使うといった施策に説得力が生まれてきます)。とはいうものの、やっぱり「無駄をあえて贅沢として味わう」という品のないものではなく、ハイブリットシステムも積極的に導入してクルマとしての本来の魅力で勝負できるハードウエアを実現して欲しいと思うのです。
Posted at 2012/08/19 14:56:11 | コメント(1) | トラックバック(0) | 英国車 | クルマ

プロフィール

「久しぶりの投稿です。」
何シテル?   03/21 11:29
yutty1325です。シトロエンC5からの乗り換えで、ボルボS60に乗っています。下手の車好きです。ブログにはクルマを中心とした話題を取り上げていきます。
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