ブレーキ・クラッチフルード交換
| 目的 |
修理・故障・メンテナンス |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
 初級 |
| 作業時間 |
1時間以内 |
1
車検から少し日が空いてしまいましたが、後整備という事にしていた2年間無交換のブレーキとクラッチのフルードを交換しました。
ブレーキフルードの交換は、まずリザーバー内の古いフルードをできる限り抜くところから始めます。作業がしやすい右前輪のキャリパーニップルを緩めて、液量を確認しながら5回ずつブレーキペダルを踏んで液面を下げていきます。フロントのFCキャリパー、リアの純正キャリパー共にニップルはM10です。
2.6VRは液面の下限側ラインがAとBの2本入っているのですが、概ね15回位踏むとMAXからAとBの間位まで下がります。ここで一度新しいフルードをMAXまで足して、前輪は5回、後輪は10回前後ずつペダルを踏めばほぼ全てのフルードが抜けるかと思います。
2
私はフルード交換を一人で行っていますが、ワンマンブリーダーの様な特殊工具は使っていません。フルードを受けるガラス製の空き瓶と耐油ホース、あとはペダルを踏んだ状態で固定しておく為に、画像の様な100均で買えるつっかえ棒のみです。シートの位置とつっかえ棒の長さの双方を調整する事で、ガッチリと踏んだ状態にしておけます。
昔は耐油ホースの中途に逆止弁を入れてワンマンブリーダーのような形で交換作業をしていたのですが、ホースの継手を増やすと却ってそこから気泡が入ってきてニップル側に逆流しやすい事や、ニップルを閉める際にブレーキを踏みっぱなしにさえできれば、エアが逆流する確率がかなり低くなるので、今は耐油ホース1本で済ませています。
それでもニップルとホースの繋ぎ目から微細なエアがキャリパー側に戻る可能性があるので、エア抜きを二人作業でやった方がいいのでしょうが、私はニップル閉めた後ペダルを踏んだ感触がガッチリしてれば、まあ問題ないだろうという事にしています。リアABSユニットにもエア抜きニップルありますが、私はここからエア抜きした事はありません。。。
本当にエアが噛んだらペダル踏んだ感触がフニャフニャになりますしね。私はペダルをポンピングしないと踏み代が出なくなったような場合や、検査ラインのブレーキテスターで特定の車輪のみ失格になった場合にのみ、追加のエア抜き作業をしています。
3
続いてクラッチのフルード交換です。
油圧クラッチはブレーキの様に踏んだ感触ではエア噛みが判断しづらいので、ちょっとだけDIYの敷居が高いかもしれません。
クラッチのリザーバーはタンデムマスターのブレーキと比べて非常に小さく、MAXからMINまでは5回位ペダルを踏めば抜けてしまいます。ここでMAXまでフルードを足して、合計で15回位ペダルを踏めばラインからレリーズシリンダーまでのフルードは全て入れ替わると思います。
なお、リザーバーへのフルードの追加は写真の様な100均で買える様な漏斗があると便利です。スタリオンはタワーバーを組むとブレーキのリザーバーの上がバーで塞がっちゃいますし、クラッチはクラッチでターボの遮熱板が邪魔ですので・・・。
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レリーズシリンダー側はこんな感じ。ニップルはブレーキ同様にM10です。ゴムキャップもキャリパーのものが共通で使えます。
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ペダルを踏んでいない状態では、指でシリンダーのプッシュロッドを押し戻せます。リザーバーの液面があふれる可能性があるので、液面がMAXの時はやらない方がいいでしょうね。。。
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こちらはクラッチペダルを一杯に踏み込んだ状態。作業工程4の写真と比べて、プッシュロッドが伸びているのが確認できると思います。
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ペダルを踏んだ状態では指ではロッドが戻りません。
今回はやっていないのですが、エア噛みの有無を判定したいなら、交換作業に入る前にミッションとプッシュロッド、あるいはレリーズフォークにマーキングをしておくのが良いでしょうね。交換前の位置までプッシュロッドが伸びない場合は、恐らくエアが噛んでいるかと思います。
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クラッチペダルもつっかえ棒で固定してニップルを開け閉めします。
クラッチは構造上プレッシャープレート自体がリターンスプリングになっているので、ペダル自体にはごく弱いリターンスプリングしかついていません。ニップルを開いた状態では、レリーズフォーク自体が押し込めないので、ペダルから足を離しても戻って来ず、その都度手で引っ張って戻す事になります。
フルードの交換が終わったら最後にクラッチの切れ具合の判定を行います。
これはその昔、オートメカニック誌に藤沢公男さんが書いていらっしゃった判定法なのですが、極度にエアが噛んだりプレッシャープレートの不良などでクラッチが切れ不良を起こしている場合は、エンジンを掛けて1速で少し前進した後、クラッチを踏んでそのまま後退へ入れてみた時、入りづらかったりギア鳴きがするかどうかで判定ができるそうです。スタリオンでは、87年以前の後退にシンクロがないミッション(VやIIIのもの)なら大きなギア鳴きを起こすでしょうし、88年VR以降の後退シンクロ入りミッションなら、停車から直接後退に入れる場合に比べてかなり入りが悪くなるのではないかと思います。
クラッチフルードは、交換に失敗してエア噛みした場合にちょっと怖いところもあるのですが、それでもどこでエアが噛んだかが分かりづらく、エア抜きに苦労するバイクのフロントデュアルキャリパーと比べればだいぶ簡単です。皆さんもほったらかしにしないで、4年に1回位は交換してあげましょうね。
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