いにしえの愛機　1978年型ホンダCB400N

1975年の二輪免許制度の改正で、余程の猛者でなければ大型二輪免許を取得することが限りなく難しくなり、そして中免でのれる唯一の4気筒車CB400Fourが無くなってしまったあの空白の時代。

GT380やGX400などとは、一線を画したヨーロッパ調スタイルの新型車としてホンダが投入したのが、このCB400N（ホークⅢ）でした。ストレートに近いハンドル、バックステップ、リンク式ギヤペダル、フロントデュアルディスクブレーキなどカフェレーサーの雰囲気を醸し出しており、躊躇なく注文し２年ローンで何とか購入しました（当時はとても４輪を買う資金は無かったですｗ）。

それまでは原付に乗っていましたが、一気に行動範囲が拡大し、伊豆や日光はもとより、連休には紀州や北陸金沢まで友人とツーリング三昧の日々を送りました。土砂降りの雨の中、辿り着いた紀州の山中で、友人３人と河原の温泉に浸かって生き返ったことをつい昨日の事のように思いだします。

携帯やスマフォの無いあの時代は、クルマやバイクが若者の行動範囲を大きく変え、青春に深く関わっていた時代でした。