[フォード] 欧州フォード開発のエコブースト，北米での顧客増大に貢献

米フォードは、同社が展開しているガソリン直噴エンジン"EcoBoost（エコブースト）"搭載車の需要が高まってきていると発表した。

"エコブーストシリーズ"は、フォードが展開する、いわゆる環境対応型エンジンのこと。大排気量エンジンの代替ユニットとして幅広い車型に展開されており、乗用車に加え、ピックアップやSUVにも搭載されている。

エコブーストエンジンの特徴は、燃焼に必要な最小限の燃料を、瞬時に勢いよく噴射し、高効率の燃焼を実現していること。これにより出力・トルクと燃費性能のバランスが図られている。

同社のピックアップシリーズの人気車種"F-150"では、20％の燃費向上を謳う3.5リッターエコブーストエンジン搭載車の販売比率が35％を占めるほか、フルサイズの乗用車"トーラス"においても、エコブーストエンジン搭載のSHOシリーズがもっとも高い人気を持つという。

フォードによると、エコブーストシリーズは顧客拡大に貢献しており、これまでフォードに興味を示さなかった顧客までがショールームに足を運ぶようになったという。また、特に35-55歳の高所得層がエコブーストシリーズを好む傾向が強いとも分析している。


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フォードモーター第1四半期決算…純利益22％増

フォードモーターは26日、2011年第1四半期（1～3月）の決算を公表した。

同社の発表によると、売上高は331億ドル（約2兆7000億円）。前年同期の281億ドル（約2兆3000億円）に対して、18％の伸びを示した。

また純利益は、25億5100万ドル（約2100億円）。前年同期の20億9000万ドル（約1700億円）に対して、22％増となった。黒字は8期連続。純利益は第1四半期としては、1998年以来の高水準だ。

第1四半期の世界新車販売台数は140万3000台で、前年同期比12％増と好調。同社のアラン・ムラリー社長兼CEOは、「第1四半期は、あらゆる地域で成長を遂げた。今後もクラス最高レベルの商品を顧客に届けていく」とコメントしている。

レスポンス 森脇稔