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あけおめ
今年もよろしくお願いします。

恒例の餡餅雑煮を食いながら、讃岐でなんでこんな旨い特殊な食い物が産まれたか考えてた。
ベースとして讃岐の歴史を思い返した。
史実として国司として赴任した菅原道真公の書き残した文章が有る。
道真公は家柄として天皇の側で文章博士として仕える家柄。
今でいえば文部科学大臣みたいな役職でしょうか。
讃岐守として赴任ですが、本人は左遷と考えた。
中央官庁のトップから地方の県知事だから左遷ですね。
それに田舎だし娯楽も無いし。
赴任し讃岐の人の生活を視察し感じた事。
「どういった人に寒気は一番早く来るだろうか。
寒気が早く来るのは、走還の人…土地を捨てて逃げ出したが、どうにもならなくて再び戻ってきた人のもとに、寒気は最も早く来るのだ。

戸籍を調べても近年の戸籍の異動は記されていない。
だから名前をきいて、もとの身を推測するしか無い。

この地は穀物は穫れず土地は痩せている。
人々の生まれついての貧相な骨格で、過去も未来も貧しい。

慈悲をもって人々をこの地につなぎ取めなければ、
土地を捨てて逃げ出す人が増えるばかりだろう。」
讃岐は雨が非常に少ない。
大きな川は無く常に水を湛えた川も湖も無い。
よって農業には向かない。
飢饉が日常化していた。
どんなに溜池を作ろうが焼け石に水。
少ない溜池の水門を争ってしばしば血の雨が降った。
こんな地を何とかしようと道真公は骨身を削って苦心惨憺した様です。
しかし道真は学問には秀でていたが地方自治は素人で功績は残せておりません。

今思えばなんでこんな地に多くの人が住みついたと思う。
これが天岩戸の神話の頃から讃岐は重要な役目を担い続けているんです。
盾や鉾の柄、宮中祭祀を行う神殿の造営指揮。竹や木材の生産と加工。
さらに麻の生産、船の建造。麻布は帆船の帆としても使われた。
それよりも大昔では石器の一大産地。サヌカイトです。
今でいえば技術職や職人の仕事ばかり。
農民や漁師の伝承はほとんど無い。

第一次産業の貧弱な地だからこそ晴れの日では特別な物を食べたい。
それで餡餅雑煮や、少ない小麦に手間と比較的豊富な塩を使った讃岐うどん。
特別なごちそうなんですね。
儀式的な食よりも純粋に旨いものが編み出されたと思います。

さてクリスマスである。
明日はここ香川県では一鶴に大行列が出来る日。
並んでる人はテイクアウトの順番待ちで、店舗の座席は空いている。
香川はマイホーム型クリスマスで家で家族でクリスマスが多い。
意外なほどカップルは少ない。

おらであるが鶏さんもケーキも予約してない。
在宅介護中なので、これまでの様に外食はできない。
行列に並ぶほど今年は暇でない。
一鶴でいこうとするとしたら店舗のテーブルで注文し自分でタッパーに詰め持ち帰ると言う反則技を出すしかない。店内で食うのは待ち時間がほとんど無い。
もしくはこれまで行ったことが無いケンタのチキンを試すか。
最も手軽なのはスーパーでチキンとケーキを帰って家で食うという手段。
ま、今年はスーパーで済ますか、クリスマスをしないかだね。
なんたっておらは仏教の真宗興正派の信徒らしいしね(;'∀')
どういう教えを説いているのか全く知らないんだけどね。

ポテトチップス 鎌田醤油だし醤油味
これがスーパーの入り口に山積みに積まれてた。
鎌田醤油の文字に引かれてカゴに入れた。
讃岐うどんは全国ブランドになったが、ほとんどのうどん屋で使われてる鎌田醤油の出汁は縁の下の力持ち。
しかも我が地元の老舗。
香川県には小豆島があり醤油メーカーはそこに多く有り。
全国有数の醤油生産地。
坂出の醤油メーカーとしては商売は苦しかったと思う。
うどん出汁を持って県内のうどん屋を営業に回っていなければ潰れてたかもしれない。

このポテチ数量限定ってのが残念だなぁ。
コンソメパンチを抜いてうすしお味の次、2番手に来る味だと思うんだけどな～

ついに正月も三日である。
三が日も今日で最後。
今年のお雑煮もこれで最後。
元旦に作ったベースの白みそ味噌汁もきれいに無くなった。
予想計算して買ってきたあん餅もこれで終わり。
見事に食べきった！
さらばあん餅雑煮！
一年後の再会を約して最後の一滴迄飲み切った(*‘∀‘)

新年2日目の朝も餡餅雑煮です。
3が日は毎朝決まってます。朝昼兼用食です。

きょうのお雑煮の餡はきれいに映ってた。
この餅、お菓子のトウジョウといって琴平に有る古い古いお菓子屋さんのお餅。
年末に買う事ができた。
見た目が大きな薄皮饅頭。腰高のお餅。
皮が薄くてお餅の全面から餡子が透けて見える。
これが甘くて美味しい。後を引く甘さ♪
小豆も粒がしっかり残り歯で噛むとクチュッと潰れる。
皮は薄いけどしっかりしてて良く煮ても煮崩れない。
出汁に餡が染み出ないから、出された人が自分好みに皮を破り白みその味噌汁に餡を溶かし好みの味に調整できる。
これは複数人分を一度に料理するには助かった。それでいて柔らかく良く伸びる。


おすすめの逸品です。