
先週ボディの板金修理の為、工場へ入庫をして来ましたが今後の作業状況を確認するため再び工場まで行って来ました。今回は前側の腐ったパネルを交換する作業ですが、その為にはまずはフロントのサスを全部外しリアもエンジンを下ろすことになります。なぜかと言えばZIGに載せての作業となります、でまずはバラして頂きZIGに載せると以前どこかで誰かが事故った後が発見されてしまいました。

このようにズレていてZIGに入りません。左側をぶつけてモノコックのフレームがズレていたわけです、買ってからずっとこの状態でした20年以上。
なのでまずは、このズレている箇所を正常の位置に戻す作業を行なって貰いました。というか、私が見に行った時には既に作業は終わり正規の位置に戻っていました。

この様に油圧式のフレームマシンで引っ張り出して元の位置に戻すわけです。車修理のyoutube番組でよく見ますがまさか自分の911がこうなるとは思ってもいませんでした。修理担当の凄腕氏はこれくらいは想定内なので、どうってこと無いですよと言ってくれました。

修正後はこの様にきちんと正規の数字にセットされ、フレームは正しく修正をされ元の新車状態に復活されました。この写真は横からですが正面と反対側もセットされる仕掛けになっています。社長さん曰く3次元でフレーム調整を出来るZIGだそうです。100発100中数字は嘘をつかない、この状態で組めばズレは出て来ません。

フレームを修正しこれでようやく本来の作業に進みます。そして懸案の錆びて駄目になったパネルを一部分をカットしてみると錆で全てボロボロです。更に大量の砂も出て来ました。両サイドのパネルも腐食していて一番端の箇所は穴が空いていました。

パネル以外では左側のバッテリーBOX、これも錆で下側に大きな穴が空いていました。最初は交換かなと思っていましたが凄腕氏が丁寧に穴の空いた箇所に合うサイズの鉄板をカットして溶接作業で綺麗に修理して頂きました。

この様に綺麗に修正を施して頂きました。反対側も気になっていましたがどうやら大丈夫状態で助かりました。これくらいの腐食であれば鉄板カット溶接で結果オーライとなり新品BOX付け替え作業より安上がりで助かりました。

そして、錆びた箇所は全て取り除かれ新しいパネルがこの様にセットされます。今回パーツは全て純正品で行われます。リプロ品だとどうしても上手く合わないそうです。
リプロだと自分の年式の911のパネルが有るのですが、残念ながらそれらのリプロ品だとピッタリとはいかず付けるためには更なる苦労が必要となるそうです。ただし、純正と言っても自分のこのパーツは930用の物で、多少修正をする必要があると言ってました。

下側は既に牽引フックも溶接が済んでキッチリと取り付けられていました。これなら安心して牽引が出来そうです。以前はもげそうで怖かったですね、この下側辺りをドラバーで刺して穴が開くかはやりませんでした。

こちらは右側、この下回りを少し剥がして新品パーツとセットして行きます。ここら辺も錆が気になっていましたが綺麗で助かりました。前部の腐った箇所が他と比べて酷いのは何故なのか?あそこの箇所だけが他より何故酷くなったのか自分には判断が出来ません。55年も経っていますので錆が出るのは当たり前ですがそれにしても酷い状態でした。構造上あの辺りは湿気を呼び込み定番の錆の箇所と言われました。
と言うことで、いつもすんなりとは行きませんが55年も前のスポーツカー、やはり皆様どこかでぶつけたりしているんですね。
錆と凹みで流石にへこみましたが最後の戦いは、これでもう終わりとしたいもんです。
Posted at 2025/11/14 18:09:01 | |
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