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ホンダでは2020年登場のフィットからサスペンションアームを締結する際、専用治具を使用して1G+乗員分の負荷を再現した状態でボルトを本締めし、フロントサスのアライメントもこの状態で調整しているのだそうだ。しかしそれ以前も1G状態での締結はやっていたとのことで、自分の中でふと疑問がわいた。

「それって整備工場で再現できるの？」

せっかく1G+乗員の状態でボルト締結のような高度な？整備を行って出荷しても、町の整備工場で「宙づり締結」をされてしまったら台無しではないか？そんな疑問を気の知れたホンダ整備工場のスタッフに聞いてみた。


1G締めなんて本当にやってるの？
ーやってますよ。整備マニュアルに指示があるので。

組み立て工場と同じ治具を持ってるの？
ー治具はないのでエンジンを積み込むときに使う機械でアームを動かして締結してます。

おれのn-oneにリジカラ取り付けるときにも1G締めしてくれた？
ー1G締めはサスペンションアームの締結時に行うのでサブフレーム脱着時はやりません。

新型N-BOXは1G+乗員状態での締結に改められたけど整備マニュアルに変化は？
ー新型はまだサスペンションアーム脱着レベルの整備をしたことがないのでわかりません。

やはり話題になる前から1G締めやってたんだ。やってない自動車メーカーもあるそうだから確実にコスト増なんだけど、ホンダはなかなか一般ユーザーに伝わりにくいコストを使うよね。