この一か月、金も暇もすべて車載地デジ受信感度向上に注ぎ込んできて、ようやく納得できる結果を得ました。まあ実は最初に2アンテナ追加した時点と比べて受信感度自体はほとんど変わっていないのだけど、少なくともドラレコによる受信障害は当初の1/10程度まで抑えることが出来たし、そのためには何が重要なのか?を知ることが出来たのでまとめておきます。
アンテナが見えないよう隅に貼ることの受信感度への影響
これは少なくとも私が試した限り受信感度への影響はごくわずかで、それよりドラレコから物理的に距離を置くことのほうがはるかに重要。当初はアンテナが見えないようにセンシングカメラのカバーの下に隠していたら20%以上も受信感度が低下していましたが、アンテナをガラスの右端に寄せることで10%程度まで軽減。アンテナの同軸線とドラレコの配線を離して引き回すのは当然としても、アンテナそのものはシールドすることができないのでドラレコから物理的に距離を開けるのが最善となります。
以前の整備手帳でこの
電源ノイズフィルターに効果なしと断じてしまったけど、その後の実験で効果を確認しました。ただし当然効果があるのは電源ノイズによる電波障害だけです。よく「地デジはドラレコと同じところから電源を取ってはいけない」なんていうけどクルマの電源は一つしかないんだから結局同じになるよね。このフィルターを使用することで私の環境では10%→2~3%までノイズの影響を削減できました。
なぜ最初は効果なしだと思ったのか?
ドラレコが発するノイズの影響は全チャンネル均等ではなく、たとえば中京 UHF17 497.143MHzだと20%以上受信感度が減衰しているのにNHK UHF563.143MHzでは全く影響なかったりします。
ノイズの影響は周波数帯により大きく異なることを知らなかったために効果を見落としていました。なにせ地デジについて無知過ぎたのです。
カーナビメーカー純正フィルムアンテナと汎用フィルムアンテナの性能差は?
値段は4~8倍ぐらい違うけど、少なくとも私が試した環境下では受信感度の差はわずか。このアンテナ15000円もしたんですよ。汎用品なら2000円で買えるのに。ただわずかとはいえやはり純正品のほうが受信感度は高いので、次もやっぱり純正品を買うかな・・・。
同軸線短縮加工の受信感度向上効果は?
これもほぼないですね。ただ余分な配線がないほうが引き回し時に楽なのは間違いないし、このGEX-909DTV純正アンテナコードは6mもあって本当に邪魔なので短くすると気分は良いです。
ホンダ純正地デジアンテナは超高性能!
そもそもなぜこんなにしつこく地デジアンテナをいじっていたのかと言えば、純正2アンテナ(ここでいう純正アンテナはカロ純正ではなくN-WGNにもともとついてるホンダ純正)と後から貼ったフィルムアンテナの性能差が大きすぎて、自分はなにかアンテナ性能をスポイルさせる重大な間違いを犯しているのではないか?と感じていたから。結局何をやっても後付けフィルムアンテナは標準装備アンテナの70%にも届かない受信性能だったから、いかに自動車メーカーが設計段階で組み込んだアンテナの性能が凄いものかを思い知っただけでした。これからホンダ車を買う人は購入グレードを検討するにあたってこのアンテナの有無を考慮したほうがいいと思いますよ。後から付けられないですからね。
GEX-909DTVは2012年発売の地デジチューナーで受信感度は最新機種に劣るものの、このリアルタイムで動く受信レベルメーターがついていたおかげで地デジについて見識を深めることが出来ました。地デジはアナログ放送のようにノイズが画面に現れないため、これがなかったら本当に効果のある対策を見つけることは困難だったと思います。
先週名古屋へ行ったら受信チャンネル表が表示しきれないぐらいびっしりで、さすが強電界地域。しかもこれが全部フルセグで映るんですよ。今までずっと中~弱電界地域で試行錯誤してたからもうこの受信状態に感動しきり。なかなか受信感度が上がらず、ちょっとGEX-909DTVの性能に失望もしていたのだけど、強電界地域にくれば10年前の地デジチューナーだって十分フルセグ視聴可能なのです。
もちろん最新の地デジチューナーTUE-T500を買えばさらに受信感度はあがるだろうけど、とりあえず満足したので地デジ沼遊泳はこれで終わり。なんだかんだ地デジに4万円ぐらいつかっちゃったしね。
Posted at 2022/02/08 19:27:37 | |
トラックバック(0) |
地デジ | クルマ