
久しぶり(今度こそ最後?)の地デジブログです。私は地デジ受信感度向上が快感になっている地デジジャンキー。地デジのために中華ドラレコをアルパインDVR-DM1000A-ICへアップグレードしたらなんと受信状態が良くなるどころか悪化してめまいがして吐きそうになるぐらい落ち込んだのはパーツレビューで書いた通り。それでも思い当たる部分を確認、修正していく作業はそれなりに楽しかったので公開します。
本題に入る前に今まで使用したミラー型中華ドラレコを紹介しましょう。

N-WGNのときに使用していたPORMIDOというブランドで、既存のミラーにかぶせるタイプ。当時はフロントカメラが独立しているというだけで感動したものの、これが起動するだけで地デジ受信感度が3~4割減衰するとんでもない毒電波を放出していた。録画解像度はアルパインと変わらないが、昼でも夕暮れのような赤みがかった色になった。

こちらもN-WGNのときに使用していたAUTO-VOXという中華ブランド品。録画解像度はやはりフルHD(1920×1080)だがやや色の薄い映像。そして商品説明には「地デジ対応」を謳っているがやはり受信感度は3~4割下がった。

こちらはN-ONE新車時に取り付けたKEIYOというブランド。京王電鉄のロゴに似てるので冗談かと思ったらなんと日本の企業だった。製品は外観もUIもAUTO-VOXに酷似しているため中華ODM生産品と思われるが、地デジへの干渉はここまででは一番小さかった。

そして現在使用中のアルパインDVR-DM1000A-IC。フルHDという意味では上記の機種と同じだけど色合いは一番きれいだし、駐車監視録画機能もこの機種が一番優れている。地デジへの電波干渉には失望したものの2~8%程度で中華ドラレコとは干渉レベルの桁が違う。期待通りではなかったが、やはり「ちゃんと」作られている。中華デジタルミラーが発する主な放射ノイズはミラー本体からのもので、バックライトの輝度を下げたり液晶表示をOFFにするとノイズレベルも減ったが、このアルパインはデジタルミラーのON/OFFはノイズレベルに影響しない。
また軽自動車はガラス面積が小さいため、ドラレコと地デジアンテナが物理的に接近しやすくそもそも地デジ受信に不利な条件下にあると思う。
地デジ受信感度回復のためにやったこと

リアガラスに貼ったダイハツアンテナへの同軸ケーブルのシールド化。車載地デジのケーブルはとても細く外部からの影響を受けやすいのにドラレコのカメラ線と同列に配線しているため、ケーブル間のノイズ低減を図った。しかしなんとこれが全く効果なし。

カメラにアルミテープを貼るというネタは検索するとよく出てくるが、今までに効果があった試しはなく、やはり結果は良くなるどころか悪化。もちろんフェライトコアも試してみたが結果はお察し。そもそも6万円もするドラレコ。その程度の対策で改善するなら最初からやっている。

カメラに電波遮断シートをかぶせてみる。これはわずかに効果があったものの、こんな状態でクルマを使いたくない。

そしてある時「ハイマウントストップランプのカバーを取りつけると受信感度が下がる」現象に気が付いた。何度かケーブルを曲げたり伸ばしたりして繰り返し受信感度を計測したが、間違いなくケーブルを曲げて圧迫したときに受信感度が落ちている。

伸ばしたままではカバーを取り付けることができないので、接続部分をクッション材で養生したうえなるべくケーブルが鋭角に曲がらないようにテールゲートの中に押し込んでみたらこれが効果を発揮。8%ぐらいあった電波障害が2%程度まで改善。ようやく光が見えてきた。

ケーブルを曲げることが良くないなら、フロントカメラケーブルもかなり酷いことになっている。当然ここも改善。

束ねていたケーブルを伸ばし、ケーブルを揉んで曲がりぐせを取り、これでもかというぐらいまっすぐに引き直した。ところがフロントに関してはこれが全く効果が見られないどころか、5%前後だった電波干渉が9%程度まで悪化した。なんでそうなるの?としか言えない。

カメラをインパネに降ろすと受信状況が改善するので、カメラないしケーブルが電波障害を起こしていることは間違いない。残念ながらフロント側はこれといった改善策を発見するにいたらなかったが、センシングカメラカバー内のケーブル取り回しを工夫することで電波障害は5%程度まで改善。

2200円もしたカロアンテナを剥がし、純正ギャザズなどで使われるアンテナに貼り替えてみたが受信感度に変化なし。エレメントの向きのせいなのか、これらの「縦型アンテナ」は測定する限りダイハツアンテナ(横向き)などと比べると10%以上感度が落ちる。いまいち使用するメリットがわからない。

中華ナビのUSB線と電源線および360度カメラ線にエレコムのフェライトコアを取り付けてみた。数字の裏付けはないものの、これは効果があったように思う。
というわけでアルパインのミラー型ドラレコを取り付けたことで散々な目にあったのですが、なんとか取り付け前の状態に近づけることができました。もちろんこれらはもともと地デジが映りにくい地域での話で、都市部へ行けばアルパインドラレコの電波干渉なんて全く気にならない微小レベルですからね。
Posted at 2024/06/11 12:46:38 | |
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