
毎年、冬になると山に籠って昼間はバイト、休日や夜にスノーボードをする生活を10年くらいしていました。
その頃、某ウエアメーカーのウエアーに対するストイック考えやこだわりが大好きで、そのブランンドの物しか着ませんでした。
のちに、自分から積極的にコンタクトを取り、某ウエアメーカーに就職しましたけどw
●例えば、オーバースペックな作り
対水圧が一般的なウエアが10000mm〜20000mmの物が多く使われているのですが
某ウエアは30000mm♪
●縫い目のピッチも一般的に1インチ内に8〜9ピッチで縫ってある所を
某ウエアは12ピッチ♪
●生地の目も同じ向きにて縫い合わせる事で撥水した水が流れやすいように・・・
などなど作り手のこだわりが数々あり
そのウエアが高いか?安いか?はユーザー次第って事になります。
【耐水圧】
ウエアの耐水性を数値で表した表示。
耐水圧20000mmと表示されている物は、約20mの水柱を生地の上に立てたのと同じ水圧に『ラミネート』『コーティング』が耐えられる事を表示した物。
一般的に、傘で約500mm、雨カッパで約1500mm、と言われ、
体重60kgの人が座った時にお尻に掛かる耐水圧は6000mm以上あるば十分に耐えられる事になる。
20000mm、30000mmとあるウエアは余裕を持たせて作ってあるので、耐水圧で水がウエア内に入って来る事はまず無い。
(日本一詳しいスノーボード用語大辞典引用http://x109.peps.jp/910design/?_cus=mfgk8b&cn=59)
この他にもマニアックな用語も数々載せてあります。参考にどうぞ。
素材はもちろんの事、カラーやデザインから、細部の部品(ジッパーやパイピングなど)
生産数も少ない為にどうしても価格は上がってしまう(汗)
作り手側のこだわりが理解出来れば価格も納得出来るので満足のいく一着になります♪
ところが、一般的なサンデーボーダーと言われる方々(年に数回しか滑らない)
上下セットで8万するウエアを買うかと言うと・・・4〜5万の一般的なウエアで十分
と言う方も多いです。
自分はスキー場オープンからクローズするまで、ほぼ毎日滑っていたので年間100日は超えます。
これはサンデーボーダーの一生分ですよね。
それだけ滑走日数があるのでハイスペックなウエアが必要になるので、たとえ8万でも元が取れると言いますか、価格にも納得がいきます。
そのハイスペックなウエアを販売していて、口々に言われる事は
「良いんだけど、価格が・・・」でした。
近年はスペックを落として、低価格でデザインに優れたウエアが多く存在します。
この事で「作り手側のこだわり」と「ユーザーの求めている物」の差を知る事になりました。
売り上げだけを優先した企業は、ユーザーの求める物を売る「需要と供給」型
これは企業としては正解だと思います。
某ウエアメーカーは、どちらかと言うと
職人さんがこだわりの品を手作りしている「伝統工芸」型
分かる人にだけ分かってもらえれば良いみたいな。
これは、これで正解だと思います。
「需要と供給」と比例する「流行」
皆が使っているから=売れている
ここまで話すとおわかりかと思いますが
「売れているから良い物」とは違う事が分かると思います。
売れているデザインが良いか?
売れているカラーが良いか?
好みは人それぞれですが、本質を見極めているか?
単にカラーが良いから♪で選んではいないか?
これはスノーボードの板を例えると分かりやすいと思います。
「カラーも好みでカッコイイデザインが描かれた三流板」と
「色やデザインは好みではないけど、スペックが自分に合った一流の板」
これは量販店で安売りされている板が、そうですね(汗)
知人にはいつも、デザインで板を選ぶな!と言い続けていますが
女の子とかは、よく騙されるパターンですよね(汗)
車選びもカラーが可愛いから♪デザインが可愛いから♪で乗る女の子も多いと思います。
決してカラーやデザインで選ぶのが悪い訳ではありません。
「単にそれだけで選ぶ」と言うのが怖いなと思い、こうしてブログに書く事にしました。
え?それだけ?w
本人が良ければ良いのですが、そういう人に限ってオイルって何?空気圧ってなに?
って正直怖いです(汗)
ユーザーが求めている物が・・・企業としては成功と言えるでしょう。
作り手(こだわった)側の意思とは裏腹に、ちょっとカラーやデザインが良くて安いってだけで売れてしまう・・・
このジレンマは作り手側にしか分からない事。
ジレンマを抱えながら、でも一方ではマニアックな方の支持があり、それを励みに。
ユーザーが本物を見極めてくれると信じ続けていたいのですが・・・
現実は・・・
やはり需要と供給には勝てませんw
そんな事をずっと思ってウエアメーカーで働き、
自分自身、「日本一詳しいスノーボード大辞典」を作った今でも
1つのサイトでこれだけ多い用語を調べられるのは日本一・・・
いや、世界一でないかと思っています。
※他に見た事は無いからです
ジレンマ・・・
職人肌(ストイック)の人が抱える問題ですね(汗)
本当の職人さんは、もっとジレンマを感じているんでしょうね・・・
伝統工芸の跡継ぎ問題・・・
人間国宝の職人さんなどは、どんな気持ちでいるんでしょね?
前回のブログで
作り手側の気持ちが伝わらないジレンマを思い出したので
こんなブログを書いてみました(汗)
文才なくて、すいません(汗)
何書いてるか分からない人がいたら、ごめんなさい(汗)
自分でも纏めるのが疲れました(汗)
皆さんは、こだわりってありますか?w
こんな話しをしていると、頭の堅い奴。なんて思われるかもしれませんが(汗)
好きな事(趣味)にはこだわりがありますねw
一度ハマるとすごいハマるタイプですw(バスフィッシングにスノーボードに・・・)
まぁ釣りの話しは、またの機会にでもw