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2020年04月24日 イイね!

クルマの値付け🙄

クルマの値付け🙄気づいてみたら、みんカラに記事を書くのは今年初めて (・・?)

未だTurbo RSは入院中なのです。どうもヘッドガスケットの交換は避けられなそうで、やることにしました (・_・;
エンジンの上側オーバーホールみたいな世界で3桁万円の出費を意味します。時間感覚も金銭感覚もクラシックカーの感覚に近いクルマですね。

結構な入院率なので、フツーに考えたら、自分の使い方に合うクルマとは言えないですね。じゃあ、乗り換えというのは簡単ですが、、、そこまで欲しいと思えるクルマがあまりない。。。

このTurbo RSまでは昔から欲しかったクルマを手に入れる、という感覚でしたが、もうなかなかそういう気持ちにさせてくれるクルマがいないのです。昔から憧れたり欲しかったクルマは一通り制覇した感があり、Bentley Continental Tはまだ買ってないものの、Turbo RSを知った今、クルマ的には大きく変わらないので、使い方という意味では乗り換え対象にはできません。

しかし、クルマを見ていて、欲しいと思ったり、真剣に見てしまうのは、Bentley Continental T や Bentley Brooklands(クーペの方)だったりします。例えば、ある日突然、大金に恵まれて世界中のどのクルマも買えるようになったとしても、この2台は購入候補から外れることはないでしょう。1月16日にMulsanneの生産終了が発表され、今月であの6 3/4Lエンジンも終焉してしまうので、余計にそう感じる部分も大きいと思います。Hummer H2、F355、Corvette C4などの過去所有車も自分にとってはそういうクルマでした。

もう1つクルマを買う上で気になるのは価格、というか、値付けです。昔からの思い入れが強いクルマは価格を目標として捉えることができますが、使い方とか左脳的な理由でクルマを選ぶとすると、どこまで払う気になるかという点に目がいってしまいます。そういう目線で見ると、今のクルマはどれもこれも高いと感じます。新車も中古車も買ってもいいと思える値付けがされたクルマがホントに少ない。。。


結構昔の話ですが、銀座のとあるビルの上のBarで久しぶりに響を頼もうとすると、「お客様、よろしいですか??」との問いかけ。お店の人が持ってきたメニューには、帆世の知る響をはるかに超える値段が書かれていたのです‼️
普段からウイスキーはほとんど飲まないので和製ウイスキーの価格上昇など知らず、バーなんでメニューなんて見たことなかったですが、そのメニューにはビックリ価格のジャパニーズウイスキーが羅列されていたのです😨

響は好きですが、さすがにそこまで払ってまで飲みたくない。。。
ウイスキーのことは分かりませんが、ワインやシャンパーニュだと、2,000円の味、5,000円の味、10,000円の味、30,000円の味、、、みたいな感覚があります。自分の中のデファクト・スタンダードと言っても良いかもしれませんが、コスパを感じるのはこうした感覚にあてはめての話です。

クルマについても、同じようなデファクト・スタンダードが確立されています。300万のクルマ感、1,000万のクルマ感、2,000万のクルマ感みたいな感覚です。例えば、1,000万のクルマ感というとそこまで古くないスーパーカーが買える価格という感覚。Diabloや512TRなんかがクラシックになる前に1,000万以下で買える時代も見てきているので、例えて言うなら、今、Murcielagoが980万とかで買えるイメージです。しかし、現実のMurcielagoは初期モンであっても、1,000万より2,000万に近いのです。たしかに物価も上がってますが、これは20年前の年収1,000万が今の年収2,000万です、と言われてるようなもので、素直に納得できるものでもありません。いいなと思っても、自分の感覚とかけ離れた値付けだと、欲しい気持ちが萎えてきてしまいます。。。

そう考えていくと、欲しいと思えるのはRolls RoyceエンジンのBentleyと一部のスーパーなクルマだけなのです。スーパーなクルマというのは、スーパーカーのみならず、スーパー仕立てのSUVやサルーンも含みます。

Continental TとBrooklandsを除き、コストまで考えるとだいぶ絞られます。Turbo RSもまだ数ヶ月入院ですし、このご時世なので今後の相場変動を見てからにしようと思いますが、今年買おうかと思うクルマについて。


1台目。
候補の中では、Turbo RSと一番変わり映えしないクルマかもしれません。
Bentley Arnage Tです。



今の売値でいうと、ロールスベントレーの中では一番底値だと思います。が、しかし、SZ系もそうですが、自分のような乗り方をすると、5年も経たずに購入時の車両価格以上の金額が維持費で吹っ飛ぶクルマと考える必要があります。ウワサによると、Rolls Royceエンジン搭載のArnageはSZ系以上にメンテが厄介なクルマのようで。。。

メンテ面ではMulsanneの方が楽な気もしますが、5,575mmの全長が使い方的に辛いのと、あの顔が未だ好きではありません。。。 しかし、最後のRolls Royceエンジン搭載車という意味では、環境が許せば、買うべきはMulsanneなのかもしれません。

では、何故、SZ系よりも新しく、伝統のエンジンも進化してるはずのArnageの方がメンテが厄介なのか?? その理由はこのクルマの生い立ちにあります。Arnageが最後のロールスベントレー純血モデルではありますが、デビュー時、このクルマに積まれていたのはBMW製V8ツインターボ。SeraphもBMW製V12。当初、あの6 3/4Lエンジンはディスコンの予定だったのです。それをBentleyブランドとクルー工場を取得したVWの"粋な計らい"で復活させたのです。当初はシングルターボのレッドレーベルでしたが、Arnage Rでツインターボ化されて、ハイパワー版として2002年に登場したのがArnage Tでデビュー時は457馬力、0-100km/h加速5.7秒、最高速270km/hでした。2006年登場の最終型では502馬力まで上がり、A/Tも6段になり、最高速も288km/hまで引き上げられました。あの6 3/4Lエンジンを搭載している点がArnageの最大の魅力であると同時に最大の問題でもあるのです。ロールスベントレー最後の純血モデルなんで、このエンジンが載っていた方が自然と感じるものの、現実には計画されてなかったデカイエンジンを無理矢理載せているわけで、その代償が"整備性の悪さ"という形で出てきてしまっているのです。端的に言って「整備性の悪いクルマ = お金のかかるクルマ」ということです。何をするにも手間がかかるし、無理して載せている分、クルマへ負担もかかる。Arnageを知る人がArnageを積極的に勧めないのは、こういうことなのだと思います。

Turbo RSよりも走りは良くなっていて、そういう意味での満足度は高そうですが、Turbo RS(SZ系)ほど濃くないクルマに、SZ系以上のランニングコストを払うのは、少し微妙な気持ちにもなります。走りではArnage Tのほうが上ですが、内装の皮の厚みとか、いろいろお金かかってる感はSZ系のほうが上な感じがします。同じ使い方をしたら、Arnageのほうが先に皮がシワシワになりそうです。。。

世の中落ち着いたら候補個体に試乗してみて、気に入ったらTurbo RSと入れ替えることを考えようかと思っています。


2台目。
ある意味、これが本命かもしれません。
Audi R8です。



R8はスーパーカーなのか、という点では色々な議論が生まれそうですが、そこがこのクルマの良さでもあり、難しさでもあると思ってます。例えば、長年スーパーカーに憧れて、やっと手に入れられるとなった時に選ぶべきはこのクルマではないでしょう。そういうケースではもっとDesirableなスーパーカーブランドのクルマを買うのが正解と思います。しかし、ある程度フツーに乗れるけど、スーパーカーの形をした乗り物が欲しい人にはかなりいい選択だと思います。スーパーカーの多くは"所有すること"が目的になってくると思いますが、R8に関しては"ガンガン乗ること"を目的にできるクルマだと感じます。355F1を所有して良さと同時に大変さも知ったので、乗ることを考えると、スーパーカーし過ぎてないスーパーカーに魅力を感じるのです。室内も結構広々してますし、程よい✨✨

そして、相場的にもスーパーカーし過ぎてないのが魅力です。R8の中古を買うとなると、以下の3種類のどれかな気がします。

#1 500〜600万くらいの初期モンのいい個体
#2 1,000万以内の初代後期低走行モノ (2014年〜の7速Sトロモデル)
#3 1,500万以下の現行初期モデル

以前はパールホワイトのスパイダーかマニュアルの個体と思ってましたが、考えが変わってきましたね。スタイリング的には断然スパイダーなんですが、シート後ろのスペースがなくなるので現実的には辛いかな、と。スタイリングは好きですが、クーペ以上に実用性がなく、セカンドカーでないとツライレベルなんで、だったら、スーパーカーブランド❓って気持ちになります。そして、マニュアルはやはりセミオートマと比べると結構高く、そこまでの差分を払ってまでマニュアルにこだわらなくてもいいかなって気がしています。

R8にもクラッチ交換3万キロで70万という都市伝説があり、ある意味、事実だと思うものの、ある意味ウソです。ミッション周りは年次改良でどんどん良くなってるみたいで、シングルクラッチのRトロニックでも、改良を受けた年次のものは10万キロとか持つみたいです。そして、交換と言っても、FerrariやLamborghiniほどに構えるほどの金額ではないでしょう。それなりの金額ではありますが、二桁万円で収まります。R8は結構年次改良が入っているので、新しくなるほどに維持費はかからなくなってきています。そこを踏まえると、初期モンは600万くらいがラインかと。長く乗るのであれば、最初から後期モンか現行モデルを買った方がトータルでは安くつくと思いますが、どーせ距離乗るし、R8が600万以下で買えるというのは魅力だと思います。なかなかこの価格で、こーゆー感じのクルマはありません。かつては、Ferrari 348と初代NSXが近いポジションにいましたが、今はR8とEvoraくらいしかいません。スパルタンはAlfa 4Cも近いかな。4Cも相場が少し崩れたら欲しいクルマです。現行モデルを1,500万以下としたのは、もう少し頑張ると長距離用Mclarenである570GTも射程圏内に入ってくるからです。市販車として細かい部分の完成度を見てしまうと、R8のほうが全然良くできてますが、Mclarenもスーパーカーとしては結構値落ちが激しいので、中古で買うにはおいしいモデルだと思います。現行R8もMclarenも相場が下降傾向に見えるので、慌てて買わなくてもいいかなって感じのクルマではあります。

そして、いざ買うとなると、どうしてもGallardoあたりが見え隠れして、結果的にGallardoを選ぶことになるのかもしれません。


そして、3台目。
数字よりも官能性を売りにするブランドのクルマですが、皮肉にも数字を並べると、このクルマが1位でしょう。
Alfa Romeo Stelvio Quadrifoglio。



1年ちょい落ち、走行数千キロ、510馬力、600Nm、最高速283km/h、0-100km/h加速3.8秒、デビュー時ニュル最速が700万円台✨✨
なかなか他にはないんじゃないでしょうか。しかも、それが数字だけのつまらないクルマではない‼️

でも、最初に目をつけたのは、StelvioではなくGiuliaのQuadrifoglioなのです。なんと、いつの間にか600万円台まで落ちてます‼️ Giuliaのほうがデビューが早いですが、ゆっても1年の違いで、一番初期のものでも2017年の終わりなんで、まだ2年ちょい落ち。年間200万くらいのDepreciation、値落ちということになります。Giulia Quadrifoglioは仲間のクルマともかぶるので、候補にしてこなかったのですが、今の時代では珍しいくらいのお得感を感じます✨
というのも、いいクルマなんで✨✨ GiuliaはSuperとVeloceは乗りましたが、Quadrofoglioは仲間のクルマを見た程度で乗れてないので未知数ではありますが、その仲間というのがイスラエル某社の元CEOで休日にはレースなんかもしてる男。クルマを操れる男。彼の言葉とSuperとVeloceの試乗経験から、Quadrofoglioもかなりいいクルマなのだと推測します。難点があるとすると、正規物は右ハンドルのみという点。ブレーキフィールとかは右より左のほうが良かったので少し気になります。おそらく、イメージとブランド力の問題での相場形成なので、これはお買い得だと思います。

Giuliaではなく、Stelvioを選ぶのは四駆なのと周りにStelvio Quadrifoglioは一台もいないからです。そして、直4同士の印象ではStelvioの方が完成度が高い印象があるからです。考え方によっては、日本で乗るクルマとしてかなりバランスが取れた一台のようにも感じます。0-100km/h加速3.8秒。データ上、これより加速力があるSUVはLamborghini UrusとJeep Grand Cherokee Trackhawkの2台。ともに0.3秒とかの話です。素人が乗る限り、0.3秒の差なんてあってないようなもんだし、Stelvio QVは車幅が1,955mmなので一番狭い。都内や京都市内とか、すり抜けが必要なシチュエーションが多い場合、踏めるかどうかは車幅が効いてきます。そういう意味で、オールマイティに一番速いのはStelvio QVな気がします。実際問題、溜池から八重洲に向かうルートとか、空いてる車線に瞬時に移動する必要があるし、高低差やコーナーもあるので、意外と都内の道を走るにも加速力もブレーキ性能もコーナリング性能も求められるのです。そして、ある程度視点が高い方がこうしたシーンでは走りやすいし、都内では無敵の速さのクルマの一台と感じます。最高速についてはStelvio QVより速いSUVも結構ありますが、現実的に考えた時、最高速まで出してみるのは所有期間でせいぜい2、3回でしょう。220〜230キロくらいまでは比較的出せるかもしれませんが、それ以上の速度域はかなり条件を選び、出せる機会もだいぶ限られてくる気がします。なので、自分的には230キロくらいまでの加速力は重視しますが、最高速の数値はさほど重要な数値ではない気がします。どちらにしろ、データ上一番ではないだけで、相当速いクルマですからね✨

視覚や難点がなく、満足度は高いと思う反面、これからも相場が落ちちゃうだろうし、よりすごいのが出たら新型コンプレックスのようなものを感じてしまいそうな点が難しさです。


これ以外にも10台くらいは見ているクルマがあるのですが、今回はこの3台で。クルマ自体の購入は価格的な旨味がないとそそられないのですが、維持費はあまり気にしてないかもしれません。実際、欲しくなるクルマは維持費がかかるのが多いですし、改造費も含めたらお金かかるクルマばかりです。それとメンテ代については、価格に性能が比例すると感じてる部分もあり、いろいろこだわっている部分もあります。先日、代車のCrestaのオイル交換に行ってビックリしたのですが、見積もりが3,000円台。最初はオイル1Lの値段かと思いきや、5.5Lのオイル、工賃も含めた総額です。自分の感覚と桁1つ違います。おそらくクルマの維持費を電気代を節約できる家電みたいな感覚で見る人達とは維持費の感覚は違うでしょうね。

ま、維持費に目つぶってる分、欲しいクルマの販売価格に旨味がないとそそられないのかもしれません。
Posted at 2020/04/24 14:50:55 | コメント(1) | トラックバック(0) | Bentley | クルマ
2020年01月01日 イイね!

新年のご挨拶🎍

新年のご挨拶🎍新年明けましておめでとうございます✨

本年もよろしくお願い申し上げます🙇‍♂️
Posted at 2020/01/01 11:51:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | Bentley | クルマ
2019年12月30日 イイね!

お乗りになれるうちに、、、乗りましょう✨

お乗りになれるうちに、、、乗りましょう✨今年最後のプログになると思います。

本年もたくさんの方に読んでいただき、「いいね」や「コメント」いただき、ありがとうございます✨✨

みんカラには素晴らしきクルマの世界が広がってますが、今年は残念ながら日本の自動車文化のレベルが見える化されてしまった年だったように感じます。方向性を見失い世界的には評価がイマイチだった東京モーターショー、追い越し車線を占有し続ける迷惑走行車が引き起こしたあおり運転事件、クルマとしては全くなってないシエンタが販売首位になったり。。。

後ろの車をブロックしない、流れに逆らった車線変更をしない、など交通の流れを乱さないことは基本中の基本で安全にもつながります。交通の流れを乱す迷惑走行車がいなければ、あおり運転事件など起きなかったでしょう。そして、シエンタは不意な急発進が起きても不思議ではない低速域のコントロール性の低さで、こんな危険を感じる操作性で市販を許した人達はユーザーをどう思っているのか疑問を感じます。「後方監視してます」のデッカいステッカー貼りながらタイヤの空気が明らかに減っているクルマも目にしましたが、後方の前に空気圧監視したほうが、、、ってこの状態で運転してて気づかないドライバーが一番危険です😑

自動車産業は日本で最も大きな産業の1つですが、世界からベンチマークされるクルマやモビリティ・サービス、世界が参考とする道路構造や仕組み、世界から一目置かれる運転マナー、、、残念ながら今の日本には1つもないように感じてしまいます。

クルマの安全を分かってない人が多いことが表面化されてしまいましたが、同じくクルマも運転もわかってないマスコミがテキトーな方向に引っ張るんで悪循環でしたね。こんなことをしていては、自動車文化はいつまでたっても育ちません。


しかし、こんな人達に付き合ってる場合ではありません‼️
自動車文化の世界でも、早めの行動が求められています‼️

長いお話になると思います。
お時間がある時にでも読んでやってください🙇‍♂️

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『お乗りになれるうちに。。。』

時たまクルマ屋さんの売り文句で目にする言葉です。

この言葉の意図するところは、相場が上がってしまう前に、ないし、クラシックになって気軽に乗れるクルマでなくなる前に、と言う意味だと思います。しかし、ここに"も1つ"加わってしまったように感じます。

それは「これ以上過激な気候になる前に。。。」

今年はそう感じる出来事を多々目にしました。一番は、やはり、生で被害状況を目にした台風19号です。

幸い帆世自身は直接的な被害に遭わず、Turbo RSも無事でしたが、台風19号では際どいとこまでいきました😱

事前予報では自宅付近の方が出張先付近より激しそうだったので、出張先へ延泊することにしたものの、実態は逆になってしまい、、、ホテル近くを流れる川の水位がどんどん上がり、やがて氾濫危険水位を超える😱 なにやら命を守る行動をせい、という緊急避難指示が来ても水位上昇の勢いは衰えず、嵐の中、Turbo RSを最大限守るべく駐車場の浸水被害を防げそうな場所へ避難させました。そこには普段はあまり見かけないスーパーカーも数台、クルマを守るオーナーの気持ちは皆一緒なんでしょう。。。

幸いホテル付近は氾濫を免れたものの、3つ先の橋の手前から氾濫による被害が出ていたので、あと1時間あの勢いの雨が降り続いていたら、ホテルのあたりも危なかったと感じます。その少し先には市内があり、残念ながら市内は氾濫により大きな被害が出てしまいました。台風の翌週もこのエリアへ仕事で行ったのですが、市内は結構大規模な浸水で一歩裏通りに入ればオフロードという状態でした。オフィスの入るビルも水害を受け、2週間近く断水が続いていました。浸水した家やクルマ、浸水でビジネスの中断や修繕を余儀なくされた方達を考えると、相当な被害額だと思います。未だ台風の痕跡は残っています。そして、物理的な被害に加え、トラウマや恐怖症も心配になります。川沿いには土砂に攻撃されたようになっている家もあり、土砂が押し寄せる瞬間を見ていたら、トラウマや恐怖症を発症しても不思議ではありません。帆世も小さい頃に過度な暗示による恐怖症を経験したので分かりますが、街が復旧したら消えるようなものではなく、ちょっとした言葉、映像、音などをきっかけに恐怖を感じたり、フラッシュバックしたりするでしょう。そういうものなので、知らない人が勝手に判断してよいものではありません。

数十年に一度のスーパー台風という言われ方をしているものの、これがスタンダードになっていくのでしょう。海水の温度上昇も要因の1つとされてますし、巨大台風を生む要素は増える一方です。

台風以外でも、ゲリラ豪雨・雷雨も増え、激しさを増していると思います。10年くらい前、ゲリラ豪雨はまだ珍しく、冠水すればニュースになったりしてましたが、今やゲリラ豪雨で冠水しても誰も驚かず、ニュースにすらなりません。しかし、今のほうが確実に激しい気がします。今年は雨の密度が濃いせいか、ゲリラ豪雨で自動ドアが開いてしまう場面も目にしました。結構びっくりします😳

移動の多い身として、以前は多少の悪天候でも走れるSUVと思ってましたが、気候の荒れ方が激しいので、今は潔く移動しない判断をすることが大事だと思っています。


それから、も1つ気かがりなのは、どんどん暑くなる夏です。

真夏の都内の渋滞というのは砂漠の中を走るのと同じくらいクルマには過酷であり、実際、自動車メーカーが長時間渋滞に突っ込むテストをしたりしています。気温が40度近い日のトンネル内とか、熱がこもると50度とかになっていたりします。実際、首都高の板橋JCTへと続く某トンネルでは外気温計がウソのような数値を示す場所があります。先日、外気温17度くらいの日に外気温計が30度を指しており、試しに窓開けてみたら、ホントに暑かった😨 外気温50度くらいまではほとんどのクルマが想定の範囲内ではあるものの、クルマに良いわけありません。クルマも液体類も老化します。そして、この数値はクルマの限界温度に迫っていることを意味しています。

暑い日や熱を持つ状況では、走行風を極力当てながらの走行を余儀なくされます。正直系の水温計やDefiの後付け水温計なんかを見てるとわかりますが、暑い中、風が当たらないと水温は結構上がります。100度超えも珍しくありません。走行風を当ててあげないと水温は落ちません。空気の流れを継続的に作ってあげることが重要で、ある程度の速度からコースティングしたり、アクセル抜いて滑走させるのが一番冷えます。40度の日でも、エンジンからすると内部よりは冷たい風なので、風を通したほうがマシなのです。暑い日はなるべくクリーンな風を当てたいので車間も取った方がベターです。

Turbo RSもコースティング多めで走ったり、高速をゆったり走っていると、真夏でも水温はほとんど上がりません。ラジエーター、ホース類を交換してからは、ラジエーター前のサブファンが回るとこまで上がったことはなかったです。このくらいの暑さは大丈夫ではあるのです。しかし、これは走る時間帯やルートを工夫してのことで、真夏の炎天下の渋滞に延々いたら、サブファンが回るとこまで上がっていくと思います。発熱量の多いクルマですから。

20年以上前のクルマ、それも50年代の基本設計のエンジンですが、工夫すれば、現代の路上でも走れてしまいます。エアコンもかなり効きますし、あまり、古いクルマに乗っているという感覚もありません。運動の考え方は今と明らかな違いを感じますが。。。
Turbo RSで高速を走っていると、いたって快調ですし、ずっと走っていけそうな気分になります。サルーンですが、グランド・ツアラーとしての素質はかなり高いとこにあると感じます✨ そして、英国車らしくJaguarと一緒で時間をかけて馴染んでくる感じがします✨

高速走ってる分には快調なんですが、今年の夏の出来事を振り返ると、クルマも堪えたのかなって気もしています。冷却系もやりましたし、今はエンジン周りで入院してますし。。。 ラジエーター、ホース類の交換は消耗による交換という形だと思いますし、エンジン周りも故障というより経年劣化だと思いますが、やはり、クルマも辛いだろうし、熱は大きな要因のように思います。心情的にこのクルマには負担をかけたくないですし、あまり、頻繁に距離走るのは厳しいのかなぁって気もしてます。前のオーナーさんから帆世の乗り方に変わって色々出てると考えることもできますが、今年でこんな感じだったので、これからもっと過酷な夏が来ることを考えると、このクルマに"乗る"ことができる時間はそう長くはないのかもしれません。物理的に乗れるというより、いろいろ心配しすぎたり、気かがりなことが多すぎたりせずに年間通して乗れるって意味です。多少の制約は楽しめますが、限度というものがあります。超がつく希少車ではありますが、クルマは乗って楽しむものですからね😉

そうした意味でTurbo RSに限らずですが、今後は今と同じ感覚で乗れないクルマも増えてくると思います。古いクルマや熱を持ちやすいクルマは特に。「将来のため」が大好きで今を大事にしない人もいますが、将来後悔しないように今すべき行動を間違わないことが重要です。今という時間は有限ですからね。

気候だけの話ではありません。相場的にも、いつか手にいれる、とか、頑張って将来、、、なんて悠長なことは言ってられません。気候以上の速さで相場は変わっていってます。例えば、Lamborghini Diablo。帆世の知る限り、国内最安値は14、15年前に馬込のショップさんが持っていた初期モノ赤の個体。700万でした。今や初期もんディアプロは最低その2倍は払わないと手に入りません。それから、90年あたりのAston Martin Virage。10年ほど前の底値の時期はマニュアル個体でも200万円台でした。それでも、全く売れる気配がなかった。。。それが今や2倍以上、マニュアルなら3倍くらいまで上がっています。Ferrari F40、Bugatti EB110GT、Jaguar XJ220なんかも2,000万円代で買える時代がありました。ちょうど、355F1を買った頃はそんな時代で、当時は自分の購買力が上がり、スーパーカーの相場も落ちるので、ステップアップできると思ってました。そういう夢を見れた時代でした。。。 しかし、F40とEB110はその5倍以上の1億5千万以上、そこまでは上がってないXJ220も3倍以上にはなってます。残念ながら、購買力以上のスピードで上がっていってしまいました。そして、日本のバブルのように一過性のものではなく、クラシックとして上がっているので、もっと昔のモデルを見れば明らかなように、多少変動しても、あの頃の値段に落ちることはないでしょう。多少無理をしようが、"お乗りになれるうち"に乗る(買う)のが正解と言うしかありません。残念ながら、将来はもっと無理をしないと買えなくなる可能性のほうが高いのが現実です。

あるテレビ番組で80代のおじいちゃんが楽しそうに人生を振り返っているのを見て思いましたが、自分は人生を振り返っても、楽しかった思い出なんてほとんどない🤔 楽しさではなく心配や不安を感じるように暗示され続けてきたので不思議には思わないですが、何もないのも人間としていかがなものかと。長生きしたいとは全く思わないですが、人生を振り返った時、「世界のいろんなクルマ乗ったなぁ」くらいなものは持っておきたい。そのためには、クルマを手に入れる時期や買う順番など、いろいろと頭を使う時代になってきてしまいました。

もうすでに相場が上がってしまったクルマも多いですが、まだ上がってないが、上がりそうなクルマも多々あると感じます。例えば、B7のAudi RS4、6M/TでV8 4.2 NAです。それから、W205 AMG C63のEdition 507。Black Seriesは生涯高値でしょうが、Edition 507のいい個体もそれに続くように思えます。Alpina B8 4.6も上がってはいますが、少しマイナーな分、まだ極端な上がり方ではないと感じます。Bentley Continental Rもまだ極端ではないんで買い時だと思いますが、どうも相場を見ていると、スポーツカーやスーパーカーの方が上がり出したら早いように思えます。そんな中でも、NA突き詰め系のエンジンが優先な気がします。アメ車でもMustang GT350、先代のBoss 302、先代Camaro Z28、Corvette Z06とか。Corvette C7はC8の評価次第で変わると思います。SRT10も上昇傾向ですね。日本にあまり入ってないだけで結構あるのです。あと、先代Quattroporteもこの意味では買い時な気がします。新車、中古車問わず、Maserati人気が世界的に低迷気味なんで今は中期以降のそこそこの個体が300万以下で手に入りますが、こういう相場形成を描いた後に再評価されると、いい個体は下げ止まり、上昇シフトすると思います。

そして、も1つ忘れてはいけないのが、環境規制と騒音規制。もはやCO2ビジネスの世界で、新車にも当てはまると思います。例えば、Lamborghini Aventador。もう登場から8年経つのでそろそろ次が出るのだと思いますが、V12 NAで伝統の製法の最後の世代になると思います。メーカーの立場から考えると一番足を引っ張るクルマです。次は何らかのハイブリッドシステムが組み合わされると思いますし、ここまで純度の高いのは最後の世代になると感じます。Huracanも同じかもしれませんね。Audi R8との兄弟でしたが、R8は車名を継続しても、実質はディスコンと言っていいくらいパワートレインはガランと変わってしまうようです。となると、Huracanは何か別のクルマとの共有になるでしょう。Lamborghiniと言えど、複数台の専用設計車を持つのは難しいでしょうし、Huracanにはも少しCO2排出値を抑えられるバワトレを載せるのが時代への回答となってしまう可能性が高いと思われます。ハイエンド車と言っても、環境規制や騒音規制、設計コストや生産コストとの共存が求められてくるので、クラシカルで専用設計の多い作りのクルマは減る一方です。Lexus LC500、GS F、RC FのV8 5.0もNA最後でしょう。大メーカーがこういうクルマを今も作っているのは素晴らしいことですが、残念ながら足を引っ張る要素の方が多いのが現実です。

まだまだ、乗らないといけないクルマもありますが、Turbo RSもなかなかのクルマです✨✨
そして、時代はクルマに過酷な方向へ行ってますが、皮肉なことにTurbo RSは非常に長い時間乗れるように仕立てられたクルマです。だから、クルマに馴染むまでに時間もかかりますし、もっと乗っていくと、おそらくクルマとの一体感も増してくると思います✨英国車はこうした傾向が強い印象があります。ロールスベントレー、アストンマーティン、デイムラー、ジャガー、ロータス、レンジローバー、ミニ、バンデンプラなどなど。Old Schoolな世代までの話になるとは思いますが、クラシックとして生き残ってる率は非常に高いように感じます。クルマの捉え方が違うのでしょう。道具ではなく長年の相棒になるようなクルマが多い。現行ベントレーでこうした味わいが残るのはMulsanneだけだと思います。その他は残念ながら、会社のビジネスを支えるために生まれてきたクルマ達です。いいクルマには変わりないのですが、時代と宿命は残酷なものです。"自動車メーカー達が考えるクルマの商品力"がエンジニアリングやマテリアルなどの物理的な要素から、ソフトを伴うテクノロジーへと移行した今、長い時間をかけて付き合うことを想定したクルマはほとんどありません。しかし、そんな中、イタズラにテクノロジーを全面には出さず、Mulsanneをじっくり熟成させていくあたりはさすが英国ブランド、ベントレーだと感じます。昔からのクルマとの付き合い方を尊重しています。Turbo RSのここがこうなったらいいな、の答えの多くがMulsanne Speedにあるような気もします。大概のメーカーは新しくするたびにどっさりテクノロジーを入れ大きく変えてくるので、こうは思えません。Mulsanneのようなクルマが許される時間も長くはないと思うので、もし、伝統の6 3/4Lエンジン最後の搭載車になったら、顔と全長に目をつぶってMulsanneに乗り換えることを考えると思います。

クルマの価値は"最後の"とかの記号性で決まる部分もあり、こうした記号性は完全なる自己満の世界だと思います。なので、最後の6 3/4Lエンジン搭載車となったら見方が変わると思うものの、好みや思い入れで言ったらTurbo RSやContinental Tなのです。振り返ってみると、欲しいクルマ・好きなクルマと実際に買ったクルマの違いは、この思い入れの大きさだと思います。

世界的にも90年代くらいまでのクルマのほうが思い入れが強いのでしょう。結局のところ、欲しい人、価値のわかる人がいなければ相場は上がりませんから。このTurbo RSも底値に近いとはいえ、底値よりははっきり上がっています。10年前のほうが安かったです。モデルにより2〜3割は上がったでしょうね。まぁ、思い入れが強いと言っても、いくらまで出す気になるかは結構シビアな世界だと思います。投機目的で買うわけではないので。。。 そういう意味で、この年代のロールスベントレーはまだ結構いいとこにいる気がします。まだ、極端な上がり方はしてないですから。

ただ、やはり、クラシックカーと付き合う感覚は必要だと思います。この時代のクルマの流行りに合わせて、この時代のクルマを日常の足にできるか的な記事も結構見かけますが、ちょっと試乗しただけでは見えてこないものがあります。ここが難しいところで、"お乗りになれるうち"に買っても、しばらく付き合ってみないと使い方的に"お乗りになれる"かの答えは出ないですから。SZ系ロールスベントレーや同年代のContinental系の場合、可否だけで言ったら「可」になるのだと思います。しかし、そこにはいろいろと気がかりなことや心配事、人間がしてあげるべきことが意外と多いのが現実です。いろんなクルマに触れて、「クルマの面倒をみる」という感覚が身についてないと日常車にするのは辛いかもしれません。トランクには必要な液体類を常備していて、いつでも対応できるようにしてあります。クルマの状態を常に把握しておかないといけません。維持費だって相応にはかかります。維持費を安くすることを念頭において作られたクルマではないので、当然といえば当然です。こういうクルマはいじれる人が限られ、距離走ると出先でのトラブル予防にはかなり気を使うので、そうした意味でメンテは早め早めを心がけるのです。

それから、新しいクルマではないので、常にキレイにしておくことも重要です✨ 人間と一緒でプレゼンスのためです。自分も年齢を重ねてきて、肌や髪のケア、アンチエージング、身だしなみや身に着けるもの、といろいろお金や時間がかかるようになってきました。日々のケアや過去の経歴とかは表に出さないですが、きちんとしたプレゼンスがあれば、それ相応の扱いを受けます。クルマだって一緒です✨✨ 逆のことも言えます。今プレゼンスがなくて昔の学歴やら職歴を語る人が信用できないのと同様で、オーナーがいくら語ってもクルマが大事にされてなさそうであれば説得力はありません。

まぁ、でも、プレゼンスを保っていても、SZ系はもはやホテルのエントランスの一等地に停めれるクルマではありません😥 ホテルのエントランスの一等地は最新のRolls RoyceやMulsanne、スーパーカーのための場所です 笑


世の常識やスタンダードは時代とともに変わっていくものです。そこに順応していくのがマジョリティですが、一部の順応できない人達が「昔の方が良かった」と嘆きます。クルマに関しては、自分もそういう人なのかもしれません。S300hが出た時、そのエンジンの小ささが話題になりましたが、S63が2Lターボ+ハイブリッド、A45は1Lターボ+ハイブリッドなんて構成になる日も近いのかもしれません。M154(6.2L V8)のほうが、燃費も悪ければ、CO2も多ければ、デカイ分発熱量だって多い。2Lターボ+ハイブリッドより維持して付き合っていくのは大変かもしれません。もしかすると、その大変さに買って後悔してしまうかもしれません。でもでも、これを経験せずに終わる後悔と比べたら、そんなのかわいいもんだと思います。クルマへの風当たりが強く、時代の流れが早い中、ホントに後悔しないためには、お乗りになれるうちに乗るしか選択肢がないのだと感じます。自分もこのM154は一度乗ってみたいと思いますし、次期候補の上位は、こういう旧時代のフィールを突き詰めたクルマがほとんどです。


最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

みなさま、よいお年をお迎えください✨✨

来年も良きカーライフを‼️
ぜひ、お乗りになれるうちに✨✨
Posted at 2019/12/30 21:43:31 | コメント(0) | トラックバック(0) | Bentley | クルマ
2019年10月01日 イイね!

Bentley Turbo RSの近況

Bentley Turbo RSの近況プログは時間があるときにちょっとずつ書き溜めていくのですが、随分前に書き始めたネタのアップです。今回のは長いです、多分 (^^;;

実はほとんど出来上がってたんですが、書き換えました。。。
というのも、8月の終わりにこんな雑誌を買いまして、、、



173ページに及ぶBentley特集を少しずつ読んで、少し心境が変わってきたからなのです。

これまで、Bentleyの歴史を知らなすぎましたね。。。
そして、本物のBentleyとはなんだろう🤔 という探究心が強くなりました。

今さら知ったのですが、創始者であるW.O.Bentleyが1919年に立ち上げてからの、いわゆるW.O.時代は1931年に終わります。わずか12年しかないのです。その後、67年間に及ぶRolls Royce時代が続き、1998年からはVW傘下です。なんと、オリジナルのW.O.時代よりも、今となってはVW時代の方が長いのです。。。なんか複雑。。。
Rolls Royceに買収された直後のダービー工場の時代からクラウド/SタイプあたりまではRolls Royceの"若干"高性能版モデルという位置付けでした。この時代に数少ない例外があるとすると、Bentleyイチの名車と言われるR-Type Continental Coupeだと思います。しかし、美しさはずば抜けていた反面、性能はずば抜けていたわけでもありません。このクルマはBentley専用ではあったものの、当時はまだシャシーを自動車メーカーから買い、ボディや内装は馬車時代から続くコーチビルダーから買うという買い方も根強く、ボディはH.J.Mullinerによるものです。R-Type Continental CoupeはH.J.Mulliner単独では最後の有名モデルと考えて良いのかもしれません。1962年にはMullinerとParkwardがくっつきます。ちなみに、Mulliner Parkwardのコーチワークによるボディを持つ最後のカタログモデルはContinental Tなのです。その後もブルネイの王様による特注モデルとかはコーチワークされているのだと思いますが。
標準モデルに目を向けると、60年代後半のシャドウ/TからはRolls Royceのグリル違い的な暗黒時代が続きます。Bentleyが再び脚光を浴びるには、82年のMulsanne Turboを待たないといけません。Mulsanne Turboの発展版であるTurbo Rからは輸出国が増え、再びRolls Royce以上のセールスを記録するにいたります。自分が初めてBentleyというクルマを認識したのもTurbo Rだったと思います。この時代からArnage、初代Continental GTへと続いたBentleyのトレードマークともういうべき丸目4灯はTurbo Rが最初だったと思います。あの丸目4灯がBentleyの顔って感覚がやはり強いです。帆世のクルマは、このTurbo Rのショードボディの最終形とも言えるTurbo RSです。SZ系は18年間も作られたご長寿モデルなのです。

しかし、こうした歴史を知った今、Turbo RSはBentleyではなく、Rolls Royceとして捉えた方がいいような気がしています。ま、実際、そうなんですが。。。
W.O.は言わばエンジン屋で、エンツォとは時代が違いますがレース屋。12年のW.O.時代の中でLe Mansを5回優勝しています✨ 今とは時代が違うことを加味しても、創立から数年でLe Mansを連勝するのはすごいことです。そして、作っていたクルマもグランドツアラーというよりも、レーシングカーと市販車の境目があまりなかった時代のスポーツカー。究極系です。W.O.時代末期の8リッターとか、スポーツ性能にラグジュアリーが加わったあたりから、Rolls Royceも本格的に危機を感じたのかもしれません。しかし、W.O.はRolls Royceとはウマが合わなかったようで5年後の1935年にはLagondaに移ってるくらいですから、もし、Rolls Royceに買収されずに単独で生き残っていたとしたら、Bentleyはスーパーカーメーカーになっていたように思えます。そういう意味では、VW製を少し毛嫌いしてましたが、初代Continental GTにあったスパルタン仕様のSuperSportsや2代目のGT3-Rのほうが、Rolls RoyceモノよりW.O.の精神に近い気がしてきました。この系統も一度乗ったほうが良いのかもしれません。さすがにW.O.時代のものに乗る勇気はまだないので😳 8リーターはちょっと乗ってみたいですが、、、

Rolls Royceと考えると、Turbo RSのスポーツグレードとしての仕立てにも納得がいきます。Turbo RSは専用のスポーツサスペンションとハイパフォーマンスブレーキを備え、SZ系サルーンとしては最もスポーツ仕立ての一台。
いわゆるスポーツサルーンには、スポーツカーからサルーンに来たものとサルーンをスポーツカーに近づけたものがあると感じますが、Turbo RSは明らかに後者。それもだいぶサルーン寄りです。たしかに柔らかくはないですが、決して固すぎることはない。ロールも少なく、収まりもいいですが、動きがゆったりしていて、見た目以上に重心が高い感じがする。あまりクルマとの一体感を感じる系統ではありません。この乗り味はハイドロのサスとブレーキという機構によるものもあると思います。ガンガン走るには少し物足りなさも感じる反面、長距離をほどよくスポーティに行くにはちょうど良い味付けと感じます。実際、長距離を走っても全然疲れないです。300〜400キロとかを一気に走ると疲れるクルマと疲れないクルマの差が顕著に出ますからね。

疲れないのはいいことなんですが、23年前のクルマなんで、頻繁に長距離を走るような使い方をして大丈夫なのかは気になるところ。。。
納車後5,000キロ近く走りましたが、まだ探り探りなんで。。。


実際のところ、SZ系、Arnage/Silver Seraphの場合、興味はあるけど、実際フツーに乗れるのか、維持費はどのくらいなのか的なところで躊躇してる方が少なからずいると思います。少なからずと言っても、全国に10名様ほどだと思いますが 笑

10名だと少ないかもしれませんが、売り物の数から言って、その10名様が真剣購入しようと同時に動き出したら相場に少し影響するような世界です。

とりあえず、ここまではフツーに乗れていて、維持費もかかってませんが、、、どうなんでしょうね。

維持費に関しては、車種よりもこだわりに依存する部分の方が大きい気がしてます。E/Gオイル1つ取ったって、1L/1000円以下のものもあれば、1L/4000円を超えるものもある。そして、その違いもちゃんと体感できる。ブレーキフルード、ATF、パワステフルードなんかもみんな同様で、日常的な交換だけで言っても軽く年間10万以上の差が出てきます。この調子でこだわりだすと、維持費は簡単に膨れ上がります。

フツーに乗れるかって部分は自分の場合、止まっちゃうような故障の頻度、メンテできる場所(人)、夏の暑さへの対応力、渋滞への対応力、悪天候への対応力などです。

まずは故障ですが、、、Bentleyと言えど、SZ系は80〜90年代に売られていたイギリス車😎 完璧を求める方にはオススメできません 笑
考えてみると、帆世の経験上、故障が最も多いのは揃ってイギリス車な気がします。クラシックレンジはユーモア溢れる電気系でしたし、Jaguarも電気系中心にいろいろ。この前お借りした新しいXFですら、突然iPhoneを認識しなくなるハプニングが😲 まぁ、インフォテインメントはどこかのサプライヤーが作ってるので、これはJaguarの故障と言っていいか微妙な気もしますが。。。

Turbo RSの入院の原因である冷却系は故障というより消耗・劣化な気がしますが、電気系も突然窓が開かなくなって元に戻ったり、パワーシートが時たま休暇に入ったり、イギリス車ぶりを発揮してます✨✨
冷却系は完璧になって戻ってきたものの、水温計の動きは若干怪しいですね。とりあえず、サーモスタットとかは大丈夫そうなので、次のオイル交換の時とかで良いかと思ってますが😊
"English Electrics"なんて言われ方をしますが、どうやら、Turbo RSも重症ではないにせよ、その仲間ですね 笑

エンジンの発熱量も多い方だと思います。冷却系を一新した後は、真夏の渋滞でも水温が上がりすぎるようなことはないものの、あまり気分的によろしいものではない。事実、発熱量の多い大排気量加給エンジンを積む古いクルマに暑すぎる真夏の渋滞が良いわけがありません。ゴム類とか確実にやられていきます。ま、どんなクルマでも過酷なことには変わりないのですが。。。
ホントか少し怪しい水温計を見てるとわかりますが、このクルマはある程度走行風を当てることが前提の設計のようですね。フェラーリもそうでしたが、自然とエンジンを極力冷やす走り方になります。

SZ系までのRolls Royce/Bentleyと言えば、特徴的なのは足回りとブレーキの油圧用のミネラル・オイルでしょう。規則的に補充するものではないですが、平均すると1,000〜1,500キロ毎くらいには補充してますね。突然減ったかと思えば、全く減らない時もあります。油圧のオイルが減るのは少し不思議ではあるものの、圧がかかり過ぎたらオイルを逃す機構があるようです。なんでオイルが逃げるシーンが多いと減ってきます。エンジンオイルも食う部類のエンジンのようです。自分の乗り方だと、2,000キロ弱で1L減る感じのようですね。まぁ、多気筒のスーパーカーに比べれば、半分程度の減り方です。

計器類も信じきれないですし、距離走る前や走った後、長期乗らなかった時は、エンジンルームの点検が必要です。液体が減ってないか、異常減りはないか。今回もクーラントの異常減りから始まりましたしね。音、振動、ニオイにも気を配る必要があります。自分の乗り方だとしょっちゅう点検したりオイル補充することになりますが、20年以上前のイギリス車ですし、ある程度のケアは必要です。まぁ、オイル類のケアは年式に関係なく、構造上、新車の時から発生してたはずですが。。。

操作面でも、急がつく操作、力を入れる操作、クルマが嫌がってるとこを無理にみたいなことは避けないといけません。Bentleyに限った話ではないですが。。。
やっとスマートにドアを閉めれるようになってきました。市販車では最も重いドアの1つだと思いますが、力を入れすぎると多分そのうち壊れます (^^;;

ケアが必要な分、クルマとの距離感が近いと感じる反面、使い方的には新しいクルマの方がいいのかなって思う部分も正直あります。Bentleyの場合、W12も発熱量多くて夏は少し気を使いそうなので、一番楽に付き合えるのは最近のVW製のV8モデルになるでしょうね。Mulsanneも進化してるんでしょうが、普段使いには全長が長すぎるのと何度見ても微妙な顔をしている。。。伝統と新しさからくる安心という意味ではMulsanneしかないのですが、、、顔見慣れるしかありません 笑
とりあえず写真よりは実車のほうが数段エレガントに見えるクルマではあります✨

Turbo RSで予想より数段良かったのは燃費ですね‼️
車重も2,390キロありますし、基本は70年代設計の空力なんで期待してなかったですが、今のところ、7キロに近い6キロ台をキープしてます。都内を走れば3キロ台とかだと思いますが、高速を120キロくらいでのんびり巡航すると、1,800回転ほどですし、7.5km/L以上走ってくれます。

この個体の問題なのか、130キロあたりから、タイヤのカーカスが痛んだ時のような振動がステアリングに伝わってくるので、あまり飛ばす気が起こらないのです。まだ180キロくらいまでしか出してませんが、125〜155キロくらいで振動が出ますね。140キロくらいから風切り音も変わってきて、なんとなく空力と連動してるような感じもします。でも、不思議と160キロくらいから振動も消えてきます。従って、快適な巡航は120キロ以下か160キロ以上で、間の常用域が使えない。。。
今回、タイヤバランス取ってもらいましたが、完治はしていないので、ゆくゆくタイヤ換えたり、いろいろ試してみたいと思います。タイヤは何が合うか、ちょっと考えないといけないですね。コーナーでも不安定ではないものの、若干重心が高い感じがして、剛性も現代の水準では高いわけではないので、ハイグリップ過ぎるとボディへの負荷とグラッとした揺れが出るような気もします。


正味3ヶ月ほど乗って改めて思うのは、走りというか加速の滑らかさ。
動く部屋的ではあるんですが、もすこし自然と全体が動いていく感じがします。密封されたキャビンが動いていく感じのSクラスがエレベーターだとすると、こっちはエスカレーターに近いですね。自然でスーッと走ってスピード感もないですが、外の世界との分離感は高く、自分のいる世界がスーッと動いていくような独特なフィーリングです。この感じなので速さは感じなく、データよりも遅く感じます。Rolls Royce製のBentleyはSilent Sport Carと呼ばれていた時代もあり、たしかに、そんな雰囲気もありますが、現代の目線ではいろいろと気になる音を発します。Silent Sport Carは静かなメカを作れなかった時代の言葉ですが、現代においては、意図的に音を出してるクルマを除いて、うるさすぎるクルマなんて、ほとんどありません。イヤな音のクルマは多々いますが。。。 Turbo RSもエンジン音や排気音、ロードノイズは静かです。無音ではないですが、エキゾーストからは控えめな、なかなかいい音が聞こえてきます✨

が‼️ 高速走行時は決して静かではありません。まず、風切り音が現代、いや、96年当時でもうるさい部類だと思います‼️
そして、剛性や建て付けも現代の水準では甘く、入力によってちょっときしみ音やビビリ音が出たりします。で、このきしみ音が温度というか熱によって微妙に変わります。この辺りは1980年から基本的なカタチが変わってないので、クラシックカーだと思った方がいいでしょうね。だんだん慣れます (^^)
クラシックカーという意味では、インパネやスイッチ類もクラシックですね。おそらく、ここから過去のモデルを辿った方が、新しいモデルに乗り換えていくより、違和感を感じないと思います。

気遣いは多いものの、身体的には長距離走っても非常に楽です。心なしか周りのクルマや人も気を使ってくれるので、そういう意味でも楽です。ほとんどクラクションを鳴らす場面にも遭遇しません⭐️
後ろのクルマも少し距離置いてくれることが多いですね✨ 最近増えてる"あおられ"運転みたいにブロック走行になる前に道譲りますが。

Turbo RSは96年の限定車なので、もう23年前のクルマで性能的には特にすごいとこはないですが、それでも、やはり、圧倒的なものを感じます。世界中のどのクルマにも影響されない、どのクルマにも媚びてないと感じます。メルセデスも昔は独自の道を行く圧倒感を持ってましたが、それはW126、W124までな気がします。SZ系に乗ってみてわかりましたが、W140はどこかSZ系になりたかったのでしょう。。。W140、今でも好きですが。。。

SZ系にもGMのミッションが積まれていたり、部品の共有化はあるものの、現代でいう共有化とは意味が違うと思います。もうこういうクルマは出てこないと思います。そういう意味でもクルマ人生の1つの終着点にしていいクルマだと感じています。楽にグランドツーリングできる性能は今でも健在ですが、そこにかかる手間を考えると、やはり、趣味のクルマです。趣味のクルマなら、サルーンより華のあるクーペ。一番欲しいContinental Tがやはり気になります✨ 乗り味はTurbo RSとそんな変わらないでしょうから、"Continental"という名前を買うようなものです。風格という意味ではエレガントなクーペより、いかつめに見えるセダンの方があるようにも思いますが、歴史を少し知ってしまうと、Continentalという言葉の大きさを感じてしまいます。
しかし、色やハンドル位置とかの仕様にこだわりだすと、数年に一度出会いがあるかの世界。もし、そのような個体が現れたら、考えるとしましょう。いずれにしても、Bentleyというクルマは何台(種類)か乗ってみたい気がします。
Posted at 2019/10/01 20:36:23 | コメント(1) | トラックバック(0) | Bentley | クルマ
2019年07月14日 イイね!

Bentley Turbo RS納車されました✨✨

Bentley Turbo RS納車されました✨✨7月6日に納車されました✨

今年7月10日に100周年を迎えたBentley✨
記念すべき日に納車が間に合い、Bentleyの世界に端くれながら関われたことを嬉しく思います✨✨✨

7月5日の金曜日、3ヶ月ほどお借りしていたJaguar XJ8を一宮でお返しし、1日クルマのない人になってしまったので、新幹線と電車で東京に戻り、タクシーで引き取りに行ってきました。基本は長距離だろうがクルマ移動の人なので、たまに鉄道やらタクシーの公共交通手段で移動すると、便利なんだか不便なんだか分からなくなります。でも、駅弁はSAのご当地メニューとは違う楽しみがありますね😋
XJ8は7,500キロくらい走り愛車に近い存在になってたので、ちょいと寂しいですが、エアマス・センサー(LEAN)がいった以外はいたって快調に走ってくれました。ヨーロッパ車の場合、エアマスは半ば消耗品感覚なとこもありますが、X350の場合は日本のデンソー製だったりします😝
平均燃費は10.5km/Lでした。同じような乗り方でXJRが8.43km/Lなので想像以上にいい数値ですね✨

さて、そんなXJの感覚にカラダが慣れた状態で乗るBentley Turbo RS。

座らせ方はXJの対局と言ってもいいかもしれません。相対的に低く座らすXJに対して、アップライトで少し昔のレンジローバーを思わすポジション。ハマーで試乗しに行った時はあんまり感じなかったですが、XJから乗り換えると妙にアップライトに感じます。

インテリアの質感は流石に超高級車のレベルにあります。皮とビニールが混ざるクルマが多い中、皮に見えるところはすべて本物のコノリーレザーです‼️
コノリーレザーの中でもTop10 Gradeのものらしく、質感、厚みともにこの時代までのロールス・ベントレー独自のものです。パネルはカーボンで、カーボン装着車は20台限定の中で8台しかないらしい Σ(・□・;)

そして、実はこのシート形状やカーボン・パネルはTurbo RS専用品なのです。ホイールものちにTurbo RTが出るまでTurbo RSの専用品。ロールス・ベントレーが違うなぁって感じるのは、わずか20台のために専用設計品を設けていること。今出てるWraith Eagle VIIIなんかも50台のための専用品満載です。結構欲しい😊
クルマの原価計算は非常に厳しい世界で、売れる台数でコストは割られている。原価比率がどのくらいだったのか知りませんが、クルマが高くなるのが納得できます。それ以前にフツーの大量生産のメーカーだったら、専用品作りを許される数ではありません。

コクピット・ドリルを受けますが、これと言って変わった装備がついている訳ではありません。カップホルダーもなかったり、小物入れも少なかったり、時代を考えてもついてないものが多い気がします。その代わり、プラスティックの使用は最小限に抑えられ、ビニールも皆無でマテリアルは一級品です。

走り出します‼️
お店から自宅はクルマで20分程度なのでショートドライブです。

操作系は結構重めです。X350の操作系はスイスイ系なので、余計に重く重厚に感じます。

発進もワンテンポ遅れて動き出す感じです。そして、ちゃんと踏み込まないと動きません。最近の操作系スイスイ系のクルマはスロットルをすぐ開きたがりますが、Turbo RSはその対極の設定ですね。W124とかw140くらいまでのメルセデスのような設定ですね、というか、この時代はドイツ車もこういう設定のクルマがほとんどでした。

ちょっと踏み込むと、適度にドロドロ系のエキゾーストノートが入ってきます。ちょっとアメ車っぽくもありますが、全体にタイトで精密な感じがします。遮音性は高いですが、エキゾーストノートを必要以上に消さないところに好感が持てます⭐️

ボンネットを見渡せますし、曲がってく感覚も独特です。なんだろう、船に乗っているような感じです🚢
ノーズの重さを感じますし、ステアリングも重めなんで、少し動きが大げさな感じはします。そして、低速ではステアリングを少し意識的に戻してあげないといけません。ハマーやゲレンデも大きくて重いものを動かしてる感がありましたが、Turbo RSはちょっと違って、不思議と船の感覚です。

操作系重めで物理的にも2,390キロなんで重い。じんわり動く味付けなので、意思を持って加速、減速、曲げる、戻すってしてあげないといけません。スイスイ系のX350と比べると、運転が全体に重労働に感じる部分はありますが、コントロール性はTurbo RSの方が高い気がします。少しコツと体力が必要ですが、微妙なコントロールにもクルマがついてきます。

そして、ステアリングからのインフォメーションも多い。ハイドロの足回りがショックは結構キレイに吸収してくれるので街中での乗り心地は非常にスムーズですが、ステアリングには振動を含めて結構インフォメーションが伝わってくる。これはワザとある程度、こういう設定にしてあるようにも感じます。

そして、高速も100キロくらい走ってみましたが、少し期待と違うかもしれません。まず、風切り音がだいぶ大きいです😳 クルマ自体は古い感じしないんですが、基本的なボディは1970年代の設計のクルマなのでこういうものなのでしょう。。。
ドアミラーとAピラーのあたりからヒュルヒュルいってます 笑

高速巡航でも意識的にアクセルを踏む必要があります。X350のユルユルスピードが乗っていくタイプで気抜くと速度が上がってますが、Turbo RSは逆ですね。踏んでないと失速していきます。乗り心地はいいですが、同時代のSクラスのほうがフラットで接地感が高いと感じます。足は少し固めですが、少し浮遊感があります。加速も遅くはないですが、さほど速い感じもしません。データ上はターボRSのほうが速いはずですが、スピード感がないせいかハマーのほうが伸びたような感じします。

それから直進性がさほど高くない。正確にいうと直進性が低いということではなく、姿勢変化や外乱を嫌うクルマであるということ。日本の高速道路はあまり路面が良いほうではないので、ちょっとした入力に対して意外とクルマが乱されやすいということです。路面のキレイなところをピタッーと走らせるとか、一定の舵角でコーナリングするとか、一定のブレーキングとかは非常にいいです。ただ、姿勢変化が連続するようなシーンは少し苦手で、キレイに走らすために気を使います。

現代のクルマしか知らない人は、重くて鈍重なクルマで直進性も少し心もとないと感じるかもしれません。剛性や建て付けも現代のクルマよりも弱いと感じる部分確かにあります。揺すられ感も少しあります。

しかし、それは現代のクルマしか知らない人の意見でしょう。

ここには単に設計年次が古いという話だけでなく、設計思想がここ20年で変わってきたという事実があります。W124やw140くらいまでのメルセデスを経験されたことがある方ならわかっていただけると思いますが、クルマの運動に対する考え方が変わってきたのです。当時は一つ一つの運動は高次元で実現していたものの、運動から運動に移る姿勢変化はあまり得意とするクルマではなかった。電子制御の発達によりクルマの特性の作り方に幅が出てきたというのもありますが、メルセデスもAgilityって言い出した頃から、積極的に姿勢変化を好むクルマ作りに変わっていった。ロールス・ベントレーにしても一緒です。BMWとVW Groupというところで、逆にこの傾向が加速しているかもしれません。

こうした特性の後ろにある背景を感じながら乗ると、いろいろと感じるものがあり、奥深さもあります。運転は難しくなく、割と馴染むクルマではありますが、乗りこなすレベルに到達するにはいろいろと背景にある思想を理解する必要があります。

ただ、このクルマのすごいところは、こうした設計年次的な古さは感じるものの、クルマ自体は全く古さを感じないところ。相当メンテしているのもありますが、いわゆるヤレとかお疲れ感は全くありません。

タコメーターのレッドは4,500でそもそも目盛りも5,000までしかないので回るエンジンではなく、100キロだと1,500回転くらいしか回ってないですが、そこから踏み込むと、3,000回転くらいまで一気に吹け上がり、そこそこの勢いで加速していきます。ただ、あまり速い感じはしないですね。。。
スピード感がないのもありますが、データ上は0-60mph加速は6秒フラット、最高速241キロなんで、もう少し速いかと思ってました。まだ、スポーツモードを試してないので、ここに秘密があるのかもしれません。

96年式のクルマなので、あと2年でクラシックの仲間入りする23年前のクルマ。しかし、そこは100年設計、100万マイル(160万キロ)対応のクルマ、個体自体がお疲れと感じさせる部分はありません。

ただ、これは何もしなくても100年持つ、100万マイル走るという意味ではもちろんありません。適切なメンテナンスが必要です。エンジンオイルもハイドロ系のミネラル・オイルもそれなりに食うようなので、小まめなメンテが必要そうです。しばらくは、小まめにいろいろ見てみて、走り方と消費の仕方とかを覚える必要がありそうです。ちゃんと付き合えば、すぐ壊れるようなクルマではないはずなので。水温計も結構正直系なので逆に安心ですが、渋滞では結構上がるのでクーラントも小まめに管理してやる必要がありそうです。

まずはメンテも含めて感覚をつかむことですね‼️
Posted at 2019/07/14 13:36:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | Bentley | クルマ

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