河豚(フグ)が美味しい季節になってきた
なぜ、フグは、魚の最高峰と言われるのか・・・
私が思うに、味が水に近いからである
日本の美味しいと言われるものは、味が水に近づいていく
お茶の玉露しかり
日本酒しかり
そして、魚のフグしかり
「フグは、味がしない。食感を楽しむものだ」と、したり顔で言う人もいる
「それは違うだろう・・・」と、私は思う
水でさえ、味がする
疑うならば、各社のミネラル・ウォーターを並べて飲み比べてみればよい
一目瞭然
そんな、水に近い味の(あえて言えば、味の薄い)フグを食すには
しかも、フグ刺しを頂くときは
やはり、水に近い味の酒
「獺祭(だっさい)」が最適であろう
獺祭は、水に近いが、奥行きのある味がする
山口の酒であり、手前味噌のように受け取られるかもしれないが
偶然の一致に過ぎない
さて、では、フグは「フグ刺し」が一番か?
「Jさんは、フグの本場、下関の御出身とのことですが、フグは、どのようにして食べるのが一番美味しいですか?やはり、フグ刺しですか?それともフグちり(フグ鍋)?」と、問われることが、東京では時々あった
「ああ、フグ刺しもフグちりも美味しいですが、やはり、味噌汁に入れて食べるのが一番美味いと、私は思います。」と、答える
問うた人は、皆一様に、アゴが抜け落ちるのではないかというくらいに驚かれる
「ええ、しかも、トラフグ(フグの中でも、最も高級とされる)ではなく、磯から釣れる、草フグなんかが味噌汁に入れるにはいいですね。」
味噌汁も、白味噌が良い
下関の彦島というところに、「彦島みそ」というメーカー(下記「関連情報URL」御参照)があり、そこの白味噌(麦味噌)を、やや濃いめに溶いて作ると美味しい
まあ、これは、私の「ソウル・フード」にあたるから、万人に美味しいと思われるのかどうかはわからない
しかし、強くお薦めする
フグの季節は、「彼岸から彼岸まで」と言う
秋のお彼岸から、春のお彼岸まで
冬が、フグの季節
この冬、下関を訪れる予定のある方は、「フグの味噌汁」も是非・・・
ん?メニューに無い?
席を予約する際に、あわせて注文すれば、大丈夫
裏メニューには、必ずあるはずだから
Posted at 2012/10/28 22:01:58 | |
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