CBR 「ステアリング ハンドル ウェイト」
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
学生の頃から乗り続けている CBR250FGYA (MC14) の話。
自分では走行中にコケたことは一度も無いが、知人に貸してコカされてカウルが割れて戻ってきたことは何度かある。しかし、購入からすでに18年!が経過している割には、全体として程度は良い方だと思う。ちなみに走行距離は 48000km強 で、バイクとして考えると結構な過走行車だが、1年間あたりの平均走行距離は 3000km にも達していないので少ない方かもしれない。
2
その CBR だが、先日、右のグリップに付いていたはずのエンドバーが無くなっていることに気がついた。この部分は一度もいじった(脱着作業をした)ことが無い部分なので、長年の走行中の振動などにより自然に緩んだのだろうか? まさかこの部分だけを盗むヤツがいるとは考えられないので、やはり自然落下したと考えるべきか。それにしても少々不覚であった。
で、パーツリスト(以前、Yahoo!オークションで格安で入手しておいた)で調べてみると、このエンドバーの正式名称は 「ステアリング ハンドル ウェイト」。4輪ユーザーから見ると、「ハンドル」 という言葉が付いているのに 「ステアリング」 という言葉が同居しており、同じ意味をダブって使っているような印象を持たれるかもしれないが、この場合の 「ステアリング」 は文字通りステア操作=操舵すること、の意味だろう。わざわざ 「ウェイト」 という言葉を使っていることからも、単に万一の左右転倒時の破損防止ガードバーの役割だけでなく、微妙な操舵フィーリングの演出に一役買っているパーツなのかもしれない。・・・まぁ、ステアリングダンパーほど強力なアシストをするワケではないだろうけど。
3
で、パーツリストによると部番は 「53105-KT7-010」 で、お値段は460円@平成1年時点。現在ではいくらなのか分からないが、必ずや価格改定(値上がり)されているであろう。Yahoo!オークションで 250R 用のステアリング ハンドル ウェイトが格安出品されていたが、こちらは部番も違うし長さも違うことが分かったので断念。結局、近所のレッドバロンで新品を注文することにした。
私:「ホンダの純正部品ですが、取り寄せ可能ですか?」
レッドバロン:「はい大丈夫ですよ。車種は何です?」
私:「CBR250FGYA (MC14) です。実はすでに部番も
分かっておりまして、53105-KT7-010 です。」
レッドバロン:「あぁ、ありがとうございます。
在庫を確認してみますね。」
端末からネットにつなぎ、在庫の有無がすぐに分かるという。
4
レッドバロン:「在庫ありますね。いくつ注文します?」
私:「それでは左右分で2個、お願いします。ちなみに
おいくらになりますか?」
レッドバロン:「1930円になります。」
私:「えーーーーーー!」
レッドバロン:「1個920円ですから。1個にします?」
私:「いや、予備用を含めて2個で発注お願いします。」
平成1年→平成17年の16年間の月日は、460円だった部品を920円まで値上がりさせていた。なんと2倍である。実は4~5割ほどのアップを見積もっていたのだが、少々甘かった。いや仕方あるまい。在庫があってすぐに出庫可能なだけでも喜ぶべきである。
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注文伝票が作成されるまでの間、オンラインで全国の在庫有無が分かるというので、ついでにサーモスタットのフランジに接続するニップル(板金製)の在庫を調べてもらったが、案の定、「要相談パーツ」 と表示されるとのこと。CBR のニップルは、近い将来(?)サビが進行してピンホールが発生する(→冷却水漏れに至る)運命となる恐れのある部品なので、いつか事前に交換しておきたい部品なのだ。「"要相談" の意味は、オーダーが全国から一定数以上集まれば、代替品を限定で生産してくれるかもしれない可能性のある部品、と言って良いでしょう。」 とは、レッドバロン氏の言葉。う~ん。だんだん旧車の仲間入りを実感してきたぞ>CBR250F。
1週間後、残業が早めに終わった日に 「ステアリング ハンドル ウェイト」 を引き取りに行った。夜8時まで営業しているのはありがたい。実は、ウェイトといっしょに取付ネジ(M6×50mm)も外れてしまっていたのだが、純正のネジは 平成1年当時のパーツリストですでに 65円もする。あとから発売された後続車:250R 用の該当部のネジが、M6×55mm で長くなっているにも関わらず、逆に 40円も値下げされて 25円と設定されていることから、たぶん専用サイズだったものが汎用サイズ化されてコストダウンが行われたのだろう。専用サイズだとすると、もともとネジとしては破格に高いものだったから、16年が経過した現在の価格では、たかだかネジ1本のためにかなり高額な注文となってしまうであろうことは、容易に想像される。
実は手持ちのボルトで近似サイズのものがあったのだが、ボルトの頭部がはみ出てしまうし、またステアリングハンドルウェイト側も凹状にくぼんでいることから形状的にも不適である。やはり皿ネジがベストであろう。ということで、近所のホームセンターでステンレス製の皿ネジを買うことにした。
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規定通りに組み付けて完了。見た目もスッキリと収まった。正直なところ、ステアリングハンドルウェイトが無くても運転には一向に差し支えない。しかし、もしもケチってそのままにしていると、万が一、車両が転倒した際にはブレーキレバーやミラーが直撃して破損→かえって修理費が高額になってしまう恐れがあるし、それに左側にはウェイトが付いているのに右側には付いていないとなると、視覚的にも左右非対称でイヤな感じがするのだ。
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さて、肝心のウェイトの「重さ」であるが、約140gであった。ちなみにGDBインプレッサWRX-STi の旧6MT用純正シフトノブの重さは約70g、また5MT系にオプション設定のSTi製チタン製シフトノブ(※ST3502255000)の重さが約190gであるから、まぁ重いと言えば重い方になるのだろう。ただ、残念ながらウェイトの有無でCBRの操舵性にどれほどの変化があるのかは、私にはほとんど体感できなかった。
一説によると、エンジン高回転時の振動低減効果もあるという。なるほど!ただ、街中ではそんなに高回転速度域[rpm]を常用する機会は無いのだが・・・。
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※意外と知られていないようだが、STiのチタン製シフトノブは中空になっているのだ。だからノブ上のSWRTマークの中は「がらんどう」である(画像参照)。
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