[CBR250Four] 故障解析FTA:「エンジン始動せず」のトラブルシューティング
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
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過去に実施したDIY作業を備忘録としてアップします。ブログには載せていましたが整備手帳に未登録だったため、「履歴を残す」という意味で、当時の画像を編集して載せます。
# この記事のアップ:2020年11月02日
外気温度の低い12月の朝、エンジンを始動させたところ、いったんは初爆が来たものの、すぐにストール。そのまま再始動できない状態となってしまいました。
点火プラグがカブった可能性もありますが、低年式車両のため、ここは冷静に対処を検討します。
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トラブルシューティングの際の「抜け/漏れ」を防止するため、「エンジンが始動しない」をTOP事象に据えて、故障解析FTAを行います(FTA:Fault Tree Analysis)。自分で考えて作成した結果が、画像に示す樹形図(ツリー)です。
TOP事象→大項目→中項目→詳細項目…と具体的に検討していき、始動不良の原因として可能性がある項目を浮き彫りにします。
左図で、ピンク色のセルは「可能性が高い項目」、オレンジ色のセルは「可能性がある項目」、その他(白色のセル)は「可能性が低い/または無い項目」です。トラブルシューティングの際の優先調査順位にもなっています。
詳細については、関連ブログをご覧ください。「エンジン始動せず!を解消する_その1・コネクタ清掃とプラグ点検」→
https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/blog/39214707/ 3
バッテリーは2011年10月02日から使用しているので、この時点で5年2ヶ月が経過しています。セルを回すだけの起電力はありますが、冷態時の耐力は落ちている模様(※最後の画像のコメントで後述)。
なお、同時に点検した車両ハーネスについてはコネクタを外し、端子を清掃しておきました。
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原因の筆頭に考えられている点火プラグの様子。燃料でWETになったままの(カブっている)プラグがあったり、また経年により(見た目でも)電極が劣化していたり、デポジットが堆積しているプラグがあったりしました。
暫定処置として電極を清掃して組み直したところ、初爆が来てエンジン始動したものの、アイドリング時のブリッピングで再びストール。少なくとも、点火プラグにも原因があることが分かりました。
詳細については、関連ブログをご覧ください。「エンジン始動せず!を解消する_その2・プラグ清掃と電気系交換」→
https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/blog/39222942/ 5
FTAに沿って、電装系を順に点検(原因のつぶし込み)を進めていきます。「つぶし込み」の意味としては、原因となっている項目を探る(犯人を当てる)方向だけではなく、原因ではない項目を確かめる(外堀を埋める)方向も含まれます。
画像は、シートとサイドカバーを取り外し、レギュレーター(レギュレーター レクチファイアーAssy)とCDIユニット(スパークユニット)を点検しているところ。このあと、ヤフオクで入手した中古品(作動に問題ないとの触れ込みで出品されていたもの)に交換します。
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レギュレーターを(中古ですが)代替品に交換して、エンジンが始動できるか否かを確認します。
結果として状況に変化無し(改善されなかった)のため、一応は「レギュレーターはエンジン始動不能の原因ではない」と判断します(中古品につき、レギュレーター本体が不良品の可能性もゼロではないですが、ここでは信用することにして次の作業に進みます)。
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CDIユニットを(中古ですが)代替品に交換して、エンジンが始動できるか否かを確認します。
こちらも結果として症状が改善されなかったため、一応は「CDIユニットはエンジン始動不能の原因ではない」と判断します(中古品につき、CDIユニット本体が不良品の可能性もゼロではないですが、ここでは信用することにして次の作業に進みます)。
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