[ショップ作業] 脚回り交換(バネ+ビルシュタイン)
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7月に始まった脚周りチューニング計画を実現してきました。
頼んだお店は、BS9アウトバックに引き続いて、BSCフジノさん。
この写真はお店に到着直後の純正状態です。
やって頂いた作業:
・バネ作成(純正車高)
・ビルシュタインダンパー作成
・サスペンション組込後のセッティング
です。
ビルシュタインダンパーは、物としてはビルシュタイン純正のCリングで車高調整可能なタイプと同じ見た目です。B12とかでセットになってるやつですね。純正形状のバネと合わせるあれです。
もちろんBSCフジノさんは、Builstein Service Center フジノさんですから、ビルシュタイン正規品を使ってのダンパーとなりますが、B12そのままではなく、中は別物です。
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ちょいズーム具合が異なりますけど、今朝の出勤時の写真です。
もちろん脚交換後の写真。
まぁ、狙い通りです。見た目全く車高がかわってませんので、脚を変えたとかわからない状態だと思います。
作業時に脚4本分のそれぞれの車高を測定していますが、今回のワンオフの脚周りの狙い車高は純正のまま。
そして今回ワンオフで作成したバネを組み込んだ後、純正状態からの誤差は1mmでした。
ほぼ測定誤差内に収まってるということで、バネ長が寸分狂わずドンピシャです。。。
量産品バネを扱っているメーカーさんの仕事だということでしたけど、なんかその細かなノウハウの製造の話だけで気分が上る感じですね!
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組み込んだ後の図。
フロントです。タイヤハウスの後ろ側から。
ダンパーは黒。
バネはビルシュタインっぽい青に仕上げてもらいました。
狙いは純正ダンパーで、純正ビル脚のバネを付けてるっぽい雰囲気です。
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こっちは外から撮った写真。
(自分が写り込んでて邪魔ですね。。。。)
タイヤハウスの隙間は全く変わってません。
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こちらはリア。
もちろん色はフロントと同じです。
ダンパーは黒で、バネは青。
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交換後の感想。
ロールする速度が常に体感なりで、躍度というのでしょうか、その動いている速度が一定に感じます。
ちなみにロール量は純正脚と同じです。しっかりとロールします。でも実際はロールしているように感じませんけどね。ロールしてるのはわかってるんですけど。この感覚をお伝えするのが難しいです。。。
純正脚の時の、スコッと急激にロールするようなケースがまったくなく、スムーズに車体姿勢が変わる、って感じです。
速度域が高い時は高い時なりだけど一定に動きますし、低速時は低速時なりの一定の動き方をします。
純正脚だと、速度域や動いている間の途中なんかで、スコッと動きが早くなる領域(ふらつく感じ)とか、しっかり粘る領域なんかが混在していますけど、その動きがまだらな感じがまったくありません。
常に脚が動く感覚が速度に応じて一定。
どうなるかというと、コーナリングが自由自在になるんですよね。どう走っても怖くなくて、常に4輪全部のグリップを感じて運転できます。
もちろん荷重の掛かり具合で、前輪荷重や後輪荷重になる状況はあります。
でもコーナリング前半の前輪外側に荷重が乗ってる状態でも、後輪内側のグリップがあります。その状態からアクセルオンで後輪側に荷重が移動するときも、先程説明したように動く量が一定ですから、体感なりの後輪への荷重移動と言うか、スムーズに車体の姿勢が変わっていきます。
普通に交差点を曲がるでも、法定速度上限でヘアピン曲がるでも、感じ方が同じです。
しかもそこから反対側へ切り替えして曲がるようなケースでも破綻なく、同じようにスムーズに右旋回から左旋回が完了。逆もまた然り。
自由自在。
初見の道を気持ちよく、ステアリング操作で通りたいラインを選んで、ブレーキ操作でコーナリング速度を決めて、アクセル操作で脱出速度を決めていく。
そのリズムが心地よすぎて最高です。
ちなみに。コーナリング中は純正脚より柔らかい?と感じることもあります。でももちろんビル脚なりのマッシブ感が満載の脚です。路面が荒い時に、純正脚だと本当にソフトにさばいてくれる部分は、それなりに路面状況をしっかり感じる状態になります。
高速道路は非常に直進性がよくなりました。早め・遅めどちらのレーンチェンジも違和感なし。路面のウネリ・段差に対しても、ピッチングみたいな前後の揺れもなく、基本バウンシングという感じで全体で上下します。
とても運転しやすいですね。上質なスポーティーな脚周りという感じです。
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興味を持った方でも、ワンオフということで値段が気になるかと思いますけど。
一般的な車高調整式のダンパーと、社外品のバネをセット購入する価格と比較して、大きく変わりません。
むしろ安いかも。です。本当に。
今回は、
(10:15) お店に到着
(~11:00) 予めセット済みのダンパーバネセットに、4本とも交換。
(30分ほど) BSCフジノさんによる実車試走で確認
(30分ほど) 私の試乗による確認
この段階での気になる部分の調整として、フロントダンパーのみ再チューニングすることに。
(~14:30ごろ) お昼を挟んで、フロント脚を外して、修正後チューニングに合わせてダンパー再セッティングして、フロント脚の組み込み作業
(30分ほど) 私による再試乗
で、完成です。
今回、一旦仕様を変える際に、ダンパー開けて中をチューニングするところをお見せいただけまして。。。
チャチャチャチャチャーーっと素早い作業に関心するのと同時に、たったそれだけ変えるだけなのに、あんなに変わっちゃうの???という感想が正直な感想。
(ダンパーの動きを決めるシムの調整を初めてみた感想です。。。。)
そして、自分のあんなに曖昧な感想をもとに、その再チューニングの仕様をわかってしまう・決まってしまうという、要望を実装に落とし込む能力に感動です。。。。
そういう観点で、実車チューニング費用をみると、本当にこの価格でいいんでしょうか?というリーゾナブル感。
ありがたいの一言。BSCフジノさんには、今後とも宜しくお願い致します。。。。としか言えない。
自分なりに考えた、人馬一体感のあるロードスターRFの完成ですね!
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【装着後の感想】 随時加筆していきます。
(2022-11-09: 今のところ気温が0~15度ぐらいの気候での感想になるので、一年通すともう少し柔らかめの印象になるかもです)
[ステアリング周り]
・ハンドル操作時の抵抗感の変化が減り、どの領域も一定の感覚でスムーズに回せるようになってます
・ハンドル操作時の適度な重さが出ました。
・ハンドルを戻す側の操作が、アクセルなりに戻っていくように変化しました。純正状態だと、直進状態に戻る力が弱いので、ハンドル操作で直進に戻していましたけど、交換後はまっすぐに戻ろうとする車体をコーナリングに合わせて調整するハンドル操作になります。
→この反力がハンドル操作の適切な重さとして感じられるってことですね。
・路面のグリップを感じやすくなりました。純正状態だとコーナリング時の内側のグリップ感が貧しいですが、交換後は4輪全部のグリップ感・荷重のかかり具合がわかりやすくなってます。
・結果的にですが、KPCがついてないモデルですけど、KPC制御以上にうまく車体姿勢を制御できるようになってます。
[街乗り]
路面が荒い雪国地方に住んでいますので、ウネリ・ひび割れ・段差のオンパレードの路面で毎日通勤していますけど、不快さはありません。もちろん純正の方がソフトにさばいてくれます。そこは間違いないです。
純正脚だとクタッと脚が沈んでからコーナリングが始まる感じが便りなさを感じるわけですが、交換後はそれが全く無いので、車体制御に無駄に気を使わずに運転に集中でき、逆に安心して市街地走行できます。
脚周りの硬さと感じるか?と言われれば、純正の柔らかさはなくなってますが、硬いという表現とはまたちょっと違う感じです。硬いというと、動きを止めてしまう感覚ですが、そうではなく外からの入力を抑える力が純正より強い。という感覚でしょうか。スコッと動く純正の動きに対して、交換後はググッと動きの速度を軽減してくれつつ動く感じです。なので、硬いという感じではなく、筋肉質的な減衰感という感じでしょうかね。そういう感じです。
純正が、スコッ、フワンッ、ググゥー、という感じでいなしているところを、交換後は、グッ、グゥ、グゥー、という感じで一定にいなしてくれます。私の中での硬い脚だと、イメージ的には、ドンッ、グゥ、ガチッって感じでしょうかね。
まぁ、わかりにくいですね^^;;;;;表現しずらいです~。。。。
路面が悪い状況が連続するようなシーンを、20km/hとか30km/h前後でゆっくり走るケースではそれなりに揺すられ感はあります。純正だと柔らかいのでこの揺すられ感は少ないです。そこはさすが純正脚です。でも不快と感じる揺すられ感ではありません。そもそも純正脚でも揺すられているのは揺すられていますね。揺すられ速度が穏やかなだけです。交換後の揺すられ感は許容範囲の程よく中位のあたりに収まってます。
別の車なので比較として適切ではないですけど、吊るしのビル脚B6を過去に使った時は、許容範囲上限を少し超えるぐらいの硬さ、ドシンドシンッという衝撃吸収でしたけど、そんな印象は皆無です。同じビルシュタインなのになぁーといつも不思議に感じるところです。きっとバネが純正のバネだったので、低バネ高減衰というよくない組み合わせが原因だったとは思いますけど、ダンパーの減衰が高すぎるとやはり硬いですよね。バネが縮んでもダンパーがそれを止めちゃうので。今回組んでもらったビルシュタインのダンパーはそういうフィーリングは一切ありません。
ちなみに40km/h以上ぐらいになると揺れが消えていくのが不思議ですけど、荒れていても普通に快適になります。
総じて言えば、普通にほどよくスポーティーな車、という印象です。
[高速道路]
マッシブと表現すればいいかな?筋肉質的な塊感がある状態になります。段差などでのピッチングなし。ほぼバウンシングでさばきます。レーンチェンジ時に、ゆっくりでも素早くでも、いろんなシチュエーションでの車体がよじれる感じが消えました。
そして直進感がかなり増しました。純正でももちろんまっすぐ走りますけど、直進している感覚がちょっと薄いんですが、それが消えてバシッとまっすぐ走ってる感がすごいです。高速での長距離がすごく楽です。
ということで、うちのRFの場合でいうと、高速道路・ロングドライブ時は相当GTカー的に感じるグランツーリスモ性能をゲットできました。
[ワインディング]
すでに書いてますけど、自由自在と一言で表現します。
自分の目の前に広がる道に対して、自然なステアリング操作で走るラインを選び、ブレーキ操作で速度と荷重をコントロールし、アクセル操作で速度と加速と車体姿勢をコントロールする、という行為をリズミカルに行えるようになりました。一切遠慮なし。走りたいように走れます。もちろん公道でのリミット内での話です。
総じて、あのRF、ロールしまくってるのに妙にコーナリングだけ速いな。。。。って、後ろから見たら、そう見えると思います。
サーキット走らせたら。走ったこと無いので全く想像つきませんねぇ。。でもワインディングで、あれだけ自分の手の内にすべてを入れたままで運転できるんだから、普通に速めに走れるだろうなーとは想像しますけどね。
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