2015年10月06日
ボルボS60のレビュー その1
はやいもので今年も残すところ4分の1になりました。
S60の納車が9月1日でしたので、ちょうど1ヶ月が経過しました。
このあたりで一度、S60のレビューなど書いてみたいと思います。
長くなりそうなので、何回かに分けて書いていこうと思います。
今回は1回目ということで、エンジンとミッションをメインに記載します。
基本的に、前の愛車のアクセラのクリーンディーゼル搭載車との比較をメインにしていきます。
個人の感想ですので、そのあたりは誤解の無いようにお願いします。
例によって長文となりますので、覚悟してお読みください。
まずはスペックの比較
■S60 T6 AWD R-Design
寸法 4,635×1,865×1,480mm
重量 1,780kg (サンルーフ付き+10kg)
エンジン 水冷直列6気筒DOHC24バルブターボ
(Polestarパフォーマンスパッケージ導入)
排気量 2,953
圧縮比 9.3
燃料 無鉛プレミアムガソリン
燃費 8.5km/l
最高出力 329PS/5,400-6,500rpm (Polestar +25PS)
最大トルク 48.9kgm/3,000-3,600rpm (Polestar +4.0kgm)
サスペンション 前 マクファーソンストラット / 後 マルチリンク
ミッション 電子制御6速AT
タイヤ 235/40R19
ホイール 8.0J×19インチ
駆動方式 電子制御可変トルク配分型四輪駆動
■アクセラスポーツ XD
寸法 4,460×1,795×1,470mm
重量 1,450kg
エンジン 水冷直列4気筒DOHC16バルブ直噴ターボ
排気量 2,188
圧縮比 14.0
燃料 軽油
燃費 19.6km/l
最高出力 175PS/4,500rpm
最大トルク 42.8kgm/2,000rpm
サスペンション 前 マクファーソンストラット / 後 マルチリンク
ミッション 電子制御6速AT
タイヤ 215/45R18
ホイール 7.0J×18インチ
駆動方式 前輪駆動
S60のほうが一回り大きくて、330kgも重いですが、取り回しを含めて、特に大きくなったデメリットは感じません。
ただ、狭い道は少しだけ幅の広さを感じるような気がします。
後方視界は、後席ヘッドレストを倒すことが出来るという利点もあり、圧倒的にS60の方が良いです。
アクセラはハッチバックということもあり、リアガラスが遠く、さらにデザイン優先で絞り込まれているためガラス部分の面積が小さく、特に斜め後方の視界が悪いです。
前方視界も、アクセラはAピラーが太く私のドライビングポジションでは、右コーナーを走っていると対向車が完全に消えてしまうこともあります。
最近のマツダ車はデザインがいいという評判ですが、なんか基本的なことを忘れているんじゃないかという気がします。
マツダでは、ペダルの位置が自然で疲れないとか言う触れ込みもありますが、オルガンペダルの違和感のほうが大きくて、私には特に良さを実感できませんでした。
おっと、今回はエンジンとミッションと言っておきながら、のっけから脱線しました。
■エンジン性能
同じS60の中でもT6は、設計が1世代古いイメージがあります。
S60の6気筒エンジンは、直噴ではありませんし、アイドリングストップも無いです。
もっと言えば、2016年モデルのT5やD4と違い、ミッションも8速ATではなく6速ATですし、パワステも電動ではなく、油圧式です。
でも、そんな事は些細なことと気にならないくらい、6気筒エンジンは魅力的です。
回したときのスムーズに回転の上がる感じはさすが直列6気筒、音も4気筒とは明らかに違うサウンドで適度にスポーツ心をくすぐられて非常にわくわくします。
また、300PSオーバーというのは、スペックを見たときになんか自己満足に浸れます...(^^;)
しかし、いくらエンジンパワーがあるといっても、さすがに車重も1780kgあるだけあって、穏やかにスタートしようとするとかなり重さを感じます。
アクセラも重いと感じましたが、さらに330kgも重いので、かるく軽自動車にもおいて行かれます...(^^;)
当然アクセルを踏み込めば一気に加速しますので、軽自動車ごときに遅れを取る事は無いのですが、この車のキャラクターには似つかわしくないかなと思います。
車速が乗ってしまえば、重さを感じることはほとんど無く、峠の上りでもきびきび走ります。峠でもクルージング感覚で走れば6速でもストレスは感じません。
アクセラもディーゼル特有の低速トルクが物を言い、峠の上りでもストレス無く走りますが、ロールして曲がる設定のため、スピードを意識します。
でも、S60はスピードを出している感覚が無いので、気づくとすごいスピードで走っている感じです。
ただ、5速や6速からの加速は、圧倒的にアクセラのほうが上です。
最大トルクから言えばS60の方が上なのですが、発生回転数がディーゼルのほうが低いからだと思います。
また、S60は、5速、6速でアクセルを踏み込んでもATがキックダウンしないため、もたつき感が顕著に感じられます。
ATをスポーツモードに切り替えていると、一瞬遅れてキックダウンしますが、どうせスポーツモードにしているんだから自分でシフトダウンしてから加速したほうが違和感なくていいです。
3速くらいで峠を走っていると、アクセルに対するレスポンスも申し分ないし、サウンドもスポーティで非常に気持ち良いです。
一方6速でも峠ののぼりをストレス無く走れるので、高級車のような静かでゆとりのある乗り方も楽しめて1台で2度おいしい感じがして良いです。
アクセラも同じような感覚で走れますが、のぼりで元気よく走ると燃費が急激に落ちるので、どうしても躊躇してしまい精神衛生上よくありません。
どうしてもエコカーだという頭で乗ってしまうので、燃費を気にしてしまいます。
また、エンジン音だけはどうにもなりません。
■ミッション
アクセラに乗っているときにさんざん文句を書いていたので、さぞかしS60の評価が高いかと思いきや、そうでもありません。
まず、アクセラはマニュアルモードにしてあれば、シフトアップは自動的には行われませんが、S60はレッドゾーン手前で勝手にシフトアップします。
車のキャラクター的に、レッドゾーンまで引っ張ってシフトアップなんていう乗り方は無いのかもしれませんが、個人的には大いに不満です。
次に、エンジンブレーキ。
アクセラは減速Gが一定じゃないのがちょっと違和感がありましたが、S60はほとんど効きません。車重が重いとかいろいろ理由はあるのかもしれませんが、峠の下りの走行などではかなりの頻度でフットブレーキの使用が必要になります。
アクセラはエンジンブレーキ以外にも回生ブレーキもあるので、峠のくだりでは必要以上に速度が落ちてしまい、よくニュートラルで峠を下っていました。ニュートラルだと回生ブレーキも効かないのですが、そうしないと下りでも速度が落ちていってしまう感じでした。
以前乗っていた4WDのプリメーラの場合、4輪でエンジンブレーキが効いていたので、同じ4WDなのだからFFよりは効いて欲しかったのですが...普段はほとんどFF走行ですからエンジンブレーキもFFでした。
マニュアルモード
アクセラは、5速へのシフトアップが58km/hを超えないと出来ずに、4速と5速で走行時の燃費がかなり違うこともあり、5速に入れられないもどかしさでイライラすることも少なくありませんでした。
S60は5速へのシフトアップは53km/hとちょっと低めなので、ちょっと早いペースで流れているだけで入れられる速度になっています。
そのため、5速に入れられないもどかしさというのはほとんど感じなくなりました。
それと、瞬間の燃費計を見ていても、4速と5速でそれほど大きな違いも無いので4速のままでも気になりません。
あと、アクセラは2速発進まででしたが、S60は3速発進まで出来るようになっています。
マニュアルシフトは、両車ともシフトレバー、パドルシフト両方付いています。
アクセラでは、ずっとシフトレバーでシフトチェンジしていました。
アクセラはレーシングカーのシーケンシャルシフトと同様、引いてシフトアップ、押してシフトダウンですが、S60は逆で、一般のATのマニュアルシフトと同じです。
元々は、日産もS60と同じなので、アクセラが逆だったのですが、アクセラに慣れてしまっていたので、シフトミスを連発することに。
また、S60はシフトレバーの動きが硬いのでちょっと使いにくいというのもあり、いつの間にかパドルシフトを使うようになっていました。
使ってみればパドルシフトも良いですね。
でも、パドルシフトの場合、ステアリングを大きく回すときにハンドルを持ち換えると、どこにシフトレバーがあるかわからなくなってしまうので、競技走行では困りますね。
さて、今回はここまでにしておきます。
次回は足回り、サスペンションとブレーキあたりについて書こうかと思います。
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ボルボ | 日記
Posted at
2015/10/07 01:11:07
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