「ミニカーとカタログで振り返る愛車遍歴」その7
13年超の割り増し税金車ばかりの中、突然減税対象車がやってきたアクセラ編です。
モータースポーツ、環境にとってあまりよろしくない趣味なので、普段乗っている車は少しエコを考えようなんて、そんな殊勝なことを考えたわけではなく...
ディーゼルエンジンの低速トルクのすごさに、一度乗ってみたいと思い、結局は走って楽しい車を求めた結果です。
カタログもミニカーもそれほど種類はないし、乗っていた期間も短いのでそんなに長くするつもりは無いのですが、なにせ書き始めると、文章がまとまらずに長くなってしまうのできっと長文です。
読まれる方は、覚悟の上お入りください。
それでは、まずは、アクセラ購入の経緯から。
結局18年と5ヶ月の付き合いとなったプリメーラさんですが、12,3年目あたりから、乗り換えようかと検討を始めました。
日産党でしたから、はじめは日産車しか考えていませんでした。
しかし、セダン派ですので、Mクラスのセダンが希望でしたが、日本ではセダンの人気が無く、日産もプリメーラ、ブルーバードとも絶版。もう、年寄り世代の乗り換え需要のみを考えているとしか思えないシルフィのみ。
Lクラスまで広げてみても、北米または中国向けのモデルをそのまま持ってきただけで、まったく魅力が無い...
モデルチェンジのたびに、期待してみるのですが、日本市場向けの車種が発売される兆しすらなく時間が過ぎていく。
ということで、いよいよ日産を見限り、他メーカーに候補を広げてみる...
広げてみたところで、候補になったのが、アクセラとインプレッサの2車種だけ。
このときの両者は、どちらも先代で、アクセラはSKYACTIVテクノロジー、インプレッサはアイサイトが人気で結構話題になっていました。
早速、両者を試乗に行きましたが、さすがに市場に残っているだけあって、どちらも良い車でした。
しかし、スバルは営業が車を売る気あるの?って感じだったので、早々に候補から落ちました。
マツダの方は、ついでに試乗したCX-5のディーゼルエンジンに心奪われました。
あの重そうなボディを軽々と加速させる、あの低速トルク、それでいてガソリンエンジン並みにストレス無く高回転まで回る軽快さ、これはすごいエンジンだと...
しばらくして、次期アクセラに、そのエンジンが積まれるという噂があり、それからアクセラのモデルチェンジを待つことにしました。
モデルチェンジまでしばらく期間があったので、乗り換え候補を輸入車まで広げていろいろ情報を集めていました。
その結果、輸入車として候補になっていたのがVOLVO V40です。
このときに、VOLVOがディーゼルエンジンをラインナップしていたら、そのままVOLVOになったんでしょうけど、このときにはまだディーゼルはありませんでした。
結局、噂どおりにアクセラのモデルチェンジでCX-5のディーゼルエンジンと同じエンジンが積まれることが発表され、あのエンジンがより軽いアクセラに積まれるという魅力に勝る車は無く、またまた試乗車すらない状況で予約してしまいました。
2リッターのガソリン車は試乗していましたが、ディーゼル車のフロントヘビーな状況はまったくの別物でしたよ...(^^;)
■主要緒元
車名: アクセラスポーツ XD
型式: BM2FS
駆動方式: FF
ボディ形状: 5ドアハッチバック
外形寸法: 4470mm × 1795mm × 1470mm
車両重量: 1450kg
エンジン型式: SH-VPTR
形式: 水冷直列4気筒DOHC直噴ディーゼルターボ
最大出力: 175PS/4500rpm
最大トルク: 42.8kgm/2000rpm
ミッション: 6速AT
サスペンション: 前 ストラット
後 マルチリンク
ブレーキ: 前 ベンチレーテッドディスク
後 ディスク
タイヤサイズ: 前後:215/45R18
燃費: 19.6km/l (JC08モード)
ボディーカラー: ディープクリスタルブルーマイカ
所有期間 2014/02/22 ~ 2015/09/01
年式 2014年式
■カタログ
先代の頃から試乗に行っていたので、その頃からのカタログです。
○BL系のカタログ
この頃は、SKYACTIVという言葉だけが先行していて、一体どんな技術なのか不明なものが多かったような...
ボディタイプはハッチバックと
セダンがありました
私はセダンを候補にしていましたが、マツダはなぜかハッチバックの方を優遇していて、装備などでもセダンでは選べないものがありました。
そういえば、マツダスピードアクセラもハッチバックのみでしたね。
この頃はイメージカラーは鮮やかなブルーで良かったですねぇ...
今はくすんだ色ばかり...
オプション
セダンのリアバンパーがちょっとかっこ悪いので、エアロパーツは必須でしょう。
○BM系のカタログ
ディーゼルが発売される前のものなので、ディーゼルの補助金に関する記載が無かったり、ちょっとだけ異なるバージョンです。
モデルチェンジしてBM系になっても、ボディバリエーションはハッチバックとセダン
ハッチバック
セダン
今回もBLと同じく、ハッチバックが優遇されていました。
ディーゼルと2.0リッターガソリンはハッチバックしか選べず、セダンは1.5リッターガソリンとハイブリッドのみ。
セダン派の私は、セダンがよかったのですが、ディーゼルを選ぶと自動的にハッチバックしか選ぶことが出来ず。
駆動方式は、FFと4WDがありましたが、4WDは1.5リッターしか選択肢が無く、CX-5やアテンザではディーゼル4WDもあるのに、何それって感じでした。
やはりと言うか、今回のマイナーチェンジで、ディーゼルでも4WDが選べるようになりました。今はセダンでもディーゼル選べるようになっていますし、なんかできるのに小出しにするやり方は、先に購入したユーザーにとっては納得できませんよね。
SKYACTIVテクノロジーも、さらに増えてフル装備に...
でも、結局のところSKYACTIVって何って感じで、未だにどんな技術を総称しているのか理解できていません。
あまり評判の良くないマツダコネクトもBM系アクセラで初採用されたものです。
燃費情報も、その上で動作するアプリケーションで表示されていましたが、燃費情報が表示されると気になってしまい、非常にストレスがたまります。
そのため、あるときを境に、ほぼ無視するようにしました。
海外メーカー製Naviの出来の悪さも、ネット上では話題になっていました。
私も何度かNaviが道ではないところを走っているのを目撃しました。
今は国内メーカー製に変更になっているようですね。
先進安全装備も一通りそろっていました。
ミリ波レーダー + 赤外線レーザー + 単眼カメラとH/W的には先進のシステムですが、なぜか予防安全性能アセスメントのスコアはあまり高くないんですよね。
ディーゼルエンジン搭載のXDは、すべての機能を標準で搭載していたので、オプションなら選ばなかったであろう、これらの機能もすべて体験できました。
特に、これらの装備の延長上にあるアダプティブクルーズコントロールは高速道路では非常に便利で、一度知ってしまうと次の車にも絶対欲しくなる機能です。
ボディーカラー
うちの子の色はディープクリスタルブルーでしたが、カタログではしっかり青色に見えるんですよね。
しかし、実車は相当明るいところで見てやっと青色ですねって感じで、へたをすれば黒に見えるほど暗い色です。
ものすごく近くで見ると、いろんな色に輝く小さい金属片のようなものがちりばめられていて綺麗なんですが、個人的には車の色ってそんなに近くで見るものじゃないと思っているのでね。
購入する前に実車を見るために東京モーターショーに行きましたが、そこにおいてあった車両はすべてソウルレッド...ショーって商品を見てもらうためにやっているんですよね?何のために複数台展示しているんですかって感じです。
BM系の色は、なんか暗い色ばかりで、彩度の高い色なんてソウルレッドくらいです。
さらに、フルSKYACTIVになった車種のイメージカラーは全部ソウルレッド...
もうちょっと多様性を考えてほしいですねぇ。
最近マイナーチェンジした車種は、判を押したようにマシングレーが追加されていて...
車種ごとの特徴を出そうとは思わないんでしょうかね?
マツダは車作りにまじめな点は大いに評価していますが、ブランドのイメージ戦略に関しては、同意しかねるものがあります。
エアロパーツ
いつ付けようかと思いつつ、最後までつけませんでしたねぇ。
オプション
XDには標準でLEDフォグランプが点いていたんですが、ブルーイルミネーションが欲しくて、このオプションのLEDフォグランプに付け替えました。
これ以外にもいろんなランプをLED化するオプションが純正でありましたが、あまりに高価なので自分で社外品に付け替えていました。
マップランプは明るすぎてまぶしかったですけどね。
モーターファン別冊「アクセラのすべて」
なぜか、初代と3代目はあるのに、2台目のBL系がない...
Mクラスの車両はすべて購入対象のはずなんですが?
■ミニカー
自分のボディカラーと同じミニカーが欲しくていろいろ探しているうちに、いつの間にか増殖していました。
1/18 アクセラスポーツ & アクセラセダン
中国からのオークション出品されていたものです。
左ハンドルなのに、アクセラ?って思ったら、箱に小さくMAZDA3って書いてありました。
中国製ですけど、結構良く出来ています。
1/64 アクセラスポーツ (OverSteer)ディープクリスタルブルーマイカ
スケールは1/64だけど、やっとうちの子と同じ色を見つけたのでゲット。
今気付きましたが、ハッチバックなのに台座が「AXELA SEDAN」になっている...
1/64 アクセラセダン (OverSteer)ディープクリスタルブルーマイカ
同じメーカー同じ色ですが、本当はセダンが欲しかったのでこっちもゲット。
1/43 アクセラスポーツ (マツダ) ディープクリスタルブルーマイカ
やっと、見つけたうちの子と同じ色の1/43。
でも、実車と同じで、写真に撮るとブルー?...
ブランドはマツダになっていますが、製造メーカーはWit'sと同じかな。
1/43 アクセラスポーツ (マツダ) アルミニウムメタリック
こちらはマツダスピードのエアロがついたミニカーです。
1/43 アクセラセダン (マツダ) ジェットブラックマイカ
これは、グレードはHyblid Cとなっていました。
外見から普通のセダンとハイブリッドの見分け方はわかりません。
■思い出話し
ガソリン車は試乗していましたが、ディーゼルは試乗する前に予約していました。
自分の車両が納車される前に試乗しましたが...ガソリン車とはまったく別物の車になっていて衝撃を受けました(悪い意味で)。
2リッターガソリンエンジンを搭載したモデルは、非常に軽快なフットワークで峠もきびきび走る車でした。
しかしディーゼルエンジン搭載車は、とにかく、フロントが重いということを否が応にも意識させられるようなセッティングでした。
コーナリング時は、まずフロンが沈み、ロールしながら曲がっていくと言う感じ。
決して曲がらないわけではないですが、足回りはそういう味付けでした。
よく言えば重厚な乗り味、悪く言えば反応が遅い。
でも、それに慣れてしまえば、これはこれでありかなぁと。
特に、他人を乗せるような場合に、ほとんど気を使う必要が無く、いざとなれば速いと言うのはある意味普段乗りの車両としては理想的ともいえます。
何度かジムカーナにも出ましたが、さすがにパイロンコースで小さく曲がるところなんかは、フロントが重いのとロール量が大きいので苦手でしたが、高速コーナーは速かったです。
また、お化けのような低速トルクのおかげで低速からのダッシュは気持ちよかった。
通勤用車両として購入したのに、競技用のMR2にも買ってなかった、ZIIStarを導入したりして、しかも専用ホイールつきで...(^^;)
結局、走りに関してノーマルのままだったので、戦闘力はそれほど高くはありませんでしたけど、スラロームなんかもロールしながらもちゃんと走れて、とにかくアクセル踏んだときの加速がすごかったので、乗って楽しい車でした。
また、みな13年以上経ったような我が家の愛車軍団の中で、突如最新装備満載の車が来たわけで、いろいろな電子デバイスを体験させていただきました。
中には余計なお世話的な装備も多々ありましたが、浦島太郎のような状態だったのが、やっと世間で騒がれているような水準の機能に触れることが出来ました。
今でこそ、新しい車が出ると試乗に出かけますが、以前は、ディーラーに行っても、どうやってエンジンかけるのかを聞くところからはじめなければいけませんでしたから。
少なくとも、次の車検までは乗り続けるつもりでいたんですが、S60との衝撃的な出会いがあり、1年半で手放してしまいました。
しかし、今でも車としての完成度はアクセラのほうが高かったのではないかと思っています。
でも、ディーゼルの低速トルクも、直6の官能的ななんともいえないフィーリングがこの後体験できなくなってしまうかもしれないと言う思いには勝てず、今の状況を作り出しました。
今なら、ディーゼルもセダンで4WDが選べます。
はじめからこれが選べたのなら、もしかしたら今でも乗っていたかも知れませんねぇ。
もっと綺麗なブルーがあれば、さらにその確率は跳ね上がります...
さて、いよいよ次回は最終回のS60です。
レビューもずいぶん細かくしましたので、ミニカーによるプチモーターショーになりそうな予感です。