「ボルボS60のレビュー その3」を書いてから1ヶ月以上経ちました。
次はマニュアルを全部読んでからと思っていましたが、そんなものを待っているといつまで経っても続きを書けないので、小出しに書いていくことにしました。
マニュアルを読もうとすると、これがよく眠れるんです...(^^;)
ということで、S60のレビュー4回目です。
ボルボS60のレビュー その1
ボルボS60のレビュー その2
ボルボS60のレビュー その3
前回の予告では、マニュアルを見ていると知らない機能がいっぱいあると言うことで、それらについて書いていくような趣旨のことを言いました。
なので、普段あまり使う機会のない機能や操作系の話をしたいと思います。
例によって長くなりますので、この先お読みになる方は覚悟してお入りください...m(__)m
まずは、先週リモコンエンジンスターター機能も付けたことですし、リモートコントロールキーについて書きます
■リモートコントロールキー
S60のリモートコントロールキーには、普通のリモートコントロールキーとキーレスドライブ機能が付くPCC(パーソナル・カー・コミュニケータ)付きリモートコントロールキーの2種類があるようです。
T6 AWD R-DesignにはPCC付きが2つ付属します。
MR2のリモコンキーなんてドアのロック/ロック解除機能しかありませんし、アクセラもそれにキーレスドライブの機能が追加される程度です。
しかし、ボルボのものは結構多機能なようで、操作ボタンが6種類、LED4箇所、物理的なキー1つで構成されます。
オプションで、このキーにリモートエンジンスターター機能も追加することが出来るので、リモコンキー + セキュリティ機能付きエンジンスターター的な位置づけになっているようです。
まずは外観はこんな感じで、かなり大きめでサイズは750mm × 350mm × 10mm程度です。
各キーに割り当てられている機能は以下の通りです。
①ドアロックボタン
ドアのロックとセキュリティー機能をONにします。
ドアがロックされるとウインカーが1回点滅しドアミラーが格納されます。
ここまでは普通ですが、2秒以上長押しすると、開いているウインドウとサンルーフを閉じてくれるという機能もあります。
車を降りた後に、ウインドウやサンルーフが開けたままだったことに気づくなんて場合に、ちょっと便利です。
PCC付きのキーの場合、キーを携帯していればドアノブに付いているボタンを押すことでロックすることも出来ます。
セキュリティーがらみだと思われますが、結構複雑な仕様になっています。
・リモコンでドアロックすると車内からドアを開けられないそうです。
車内に人が閉じ込められる危険性があるので国産車ではちょっと考えられないような気がするんですが、これも盗難防止策のひとつなのでしょうね。
・車内に別のPCC付きキーを置いたままリモコンでドアロックした場合、一時的にそのキーが使えなくなるそうです。
悪意ある者が、車内に置いてあるキーを見つけてそれで車両を盗む行為を防止するんでしょうが、ちょっと複雑ですね。
ちなみに日産のティーダのリモコンキーの場合、他のキーが車中にあるときに他のキーでロックしようとするとアラームで警告されました。
②ドアロック解除ボタン
ドアのロックとセキュリティー機能を解除します。
ドアロックが解除されるとウインカーが2回点滅しドアミラーが展開され、室内灯が点灯します。
こちらも、4秒以上長押しすると、すべてのウインドウを全開してくれるという機能があります。
暑い夏の日に、すばやく車内の空気を入れ替えることが出来ますとか書いてありますが、閉める場合は閉め忘れがあるので便利ですが開ける方は使う?
作った側もその辺は疑問だったのか、閉める方は2秒長押なのに対し、開けるほうは4秒と差別化されています...(^^;)
PCC付きのキーの場合、キーを携帯していればドアノブに手をかけただけでロック解除することも出来ます。
でも、キーを持った状態で洗車したりしていると、勝手にロック/ロック解除されたりするので、ちょっと反応が過敏なような気がします。
①と②の2つのボタンを組み合わせて、下記のような機能も実現させているようです。
ドアロック時にドアミラーや運転席のシート位置などの情報とロックに使用されたキーの情報がセットで保存されるようです。
そして、ドアロック解除時に、解除に使用したキーの情報から保存されている情報を読み出して、ドアミラーやシート位置を自動的に元の位置に戻してくれるようです。
複数人で共有している場合、個人ごと専用キーを使用していれば結構便利かもしれません。ちなみに、キーは6個まで登録できるようです。
でも、自分は現在この子を1人で使用しているので、ご利益がありません。
③アプローチライト点灯ボタン
室内灯やドアミラーランプ等を点灯させます。
ロック解除すると室内灯点灯するので、この機能単体の使い道はよくわかりません。
ただ、ロック解除時よりも点くライトの種類が多いのと30秒間点いているので、きっと使い道があるのでしょうね。
④トランクロック解除ボタン
トランクのロックとセキュリティー機能の解除をします。
ドアは開けたくないけれど、トランクだけ開けたいと言うことがあるのでしょうね。
⑤パニックアラームボタン
3秒以上押し続けるか、3秒間に2回押すことで、アラームを発動する(ウインカーの点滅とホーンを鳴らす)ことが出来ます。
いたずらされそうなときに使用するんでしょうが、このリモコンの作動範囲なんて高々100mです。PCC付じゃないとさらに狭く20mです、すぐ目の前ですよね...
それとも、今まさに盗難にあって逃げていこうとしたときに作動させるんでしょうかね?
ホーンがなり続けている車両に乗って逃げるなんて注目度大ですから乗り捨てて逃げていくとか?
平和ボケ日本に暮らしているとあまり利用シーンが思いつきませんねぇ。
⑥インフォメーションボタン
このボタンと⑦LEDはPCC付にしかありません。
このボタンを押すと車両と通信を行い、状況によってキーのLEDを点灯させます。
押した直後、7秒間は緑-橙-赤のLEDが交互に点滅し、その後、下記のLEDの状態になります。
緑点灯:車両はロックされている
橙点灯:車両はロック解除されている
赤(1箇所点灯):車両がロックされたあとアラームが発動された
赤(2箇所点滅):過去5分以内にアラームが発動された
一見便利なような気もしますが、家の中から押してみたら機能しませんでした。
作動範囲がかなり狭いような...
⑧キーブレード
リモコンの電池切れなどでリモートでキーが使用できない場合に使用する物理的なキーです。
日本仕様は右ハンドルですが、本国仕様と同様にキーブレードでは左ドアしか開きません。
ボンネットの開閉レバーも左側にあるとか、いくつか右ハンドル仕様には不便な部分が残されていますね。
キーの差込口はカバーされているので、そのカバーを外すためにも、このキーを使うようで、結構面倒です。
さらに、キーブレードでドアを開けた場合には、アラームが作動します。
アラームを止めるためにはリモートコントロールキー本体を車両のキースロットに差し込む等の所定の操作が必要です。
盗難に関する防御仕様はこれでもかって言うくらいにてんこ盛りですね。
このキーブレードには、それ以外にもいくつかの使い道があります。
バッテリーから電源が供給されないと、ドアロックが出来ない仕様だそうです。
国産車の場合、内部でドアロックして、ドアノブを引きながらドアを閉めるとロックされると言うような機能がありましたが、ボルボにはありません。
その代わり、各ドアの内側にキーシリンダーが付いていて、キーブレードでロックするのだそうです。
助手席エアバックの動作のON/OFF切り替えや、グローブボックスのロックにも使用します。
グローブボックスのロックをした常態で、リモートコントロールキーのキーブレードを外しておくと、リモートコントロールキーでも、車内のオープナーでもトランクを開けられないと言う機能もあるようです。
ディーラーやホテルに車を預ける場合に使用することを想定しているようですが、さすが、海外ではサービスマンやホテルマンも信用してはいけないらしい。
でも、トランクスルー機能があるので、車内からトランクの荷物を抜き取れるような気がするのですが...っと思って、先週ディーラーに行ったときに時間をもてあましていたので、展示車両のS60を弄っていたら、トランクスルーを使うためにはトランク側からでないとシートバックを倒せない仕様になっていることに気が付きました。
さすがに、これだけ盗難に対してはガチガチな仕様なのにそんな抜け道見逃すはずはありませんよね。
さらに、車両側のソフトウェアの書き換えにより、このキーにリモコンエンジンスターターの機能を持たせることも出来ます。
先週、ディーラーに行って作業してもらってきました。
①のボタンを短く押した後、③のボタンを2秒長押しすることでエンジンがかかります。
車両がエンジン始動できる状態でリモコンでの操作を受け付けると、ハザードランプがすばやく点滅を始めます。
その後、エンジンが始動するとハザードが3秒間点灯します。
なので、離れているところで操作していても、車両が見えていればエンジンがかかったのか判断できます。
また、⑥のキーを押すことで、エンジンの始動状況が確認できます。
エンジンがかかっていれば①と③の横のLEDが点灯するようです。
エンジンを停止したい場合には、①または②ボタンを押すと停止します。
最大でも15分でエンジン停止します。
また、ドアロックが解除されたり、車内でペダル操作がされてもエンジンは止まります。
これも盗難防止機能の一つのようですが、リモコンでスタートしたエンジンでは走行できないようになっているようです。
リモコンエンジンスターター機能を付けたので、早速使ってみましたが、意外とリモコンの作動範囲が狭く、ちょっと期待通りの使い方が出来ない状態です。
マニュアルには、PCC付きの場合ドアロックとロック解除機能が、車両から20m以内で、その他の機能は最大100m以内で作動すると書かれています。
S60の駐車場は、自宅からちょっと離れていますが、距離にすると30m程度でしょうかね。そのため、カタログスペック上は問題なく使用できると思っていましたが、実際には間に遮蔽物があると全然届かないようです。
キーレス機能を実現するために、キーの位置を把握できる仕組みがあるはずですが、実際に信号の送受信はなにを使っているんでしょうね?
まず、家の中からでは、ほとんどリモート機能は使用できません。
唯一窓越しであれば使用できます。
まぁ、リモコンエンジンスターターの使用方法には、必ず車両が見える位置で使用するように書いてありますがねぇ...
いま、リモコンエンジンスターターを使用するためには、S60の駐車位置を下の写真の位置にして、リモコンはこの写真を撮った窓からでないと機能しません。
でも、この位置に駐車すると、その後ろの車庫で寝ているエスプリを出すことが出来ません。
まぁ、冬になってしまえばエスプリを出すことを考える必要は無いのでこの場所でもいいのですが...
本来は、この位置に駐車しておきたいんですが...
上の写真の位置に駐車すると、リモコンの作動範囲はここまでです。
この位置で右手にリモコンを持っていれば作動しますが、左手だと作動しません...
電池の寿命かと思って買いに行ったのですが、最寄のホームセンターには売っていませんでした。
CR-2430というボタン電池が2個必要なのですが、結構マイナーなサイズの電池のようです。
職人さん御用達のプラスワンと言うホームセンターに行ったら売っていましたが、他のサイズのボタン電池はすべてパナソニック製なのに、このサイズだけソニー製でした。
もう、ソニーしか作っていないと言うことか...
思わず売っているだけ全部買ってきてしまいました。
と言っても、5個だけですが...
しかし、結局電池を交換しても状況は変らず、寒くなってきたら、S60の駐車位置は駐車場の右隅にするしかないようです。
ちなみに、勤務先で試したところ、社員食堂の窓からなら作動しました。
キーと一体なので、リモコンを2つ持ち歩かなくて良いと言うメリットはありますが、やはりリモコンエンジンスターターは専用の電波式の方が良さそうです。
さて、リモートコントロールキーのみでこんなに長くなる予定は無かったのですが、だいぶ長文になったので、今回はここまでにしておきます。
長文の自己満足ブログにお付き合いいただきありがとうございました。
次回はメーターやコンソール周りのスイッチ類について記載したいと思います。
さて、このブログは何部構成で終わるのでしょうね?
自分でもわかりません...(^^;)