前回のブログを書いた直後には、すでにS60のマニュアルは全部目を通し終わっていて、このブログも11/29に書き始めたのですが、結局前回のブログから2週間経ってしまいました。
今回で最終回にしようかと思ったのですが、また長くなってきたので、今回はメーターとコンソール周りの機能について書き、次回最終回で、マニュアルには書いてあるけど実車には付いてない機能とか、納車から3ヶ月ではじめの印象と代わってきた部分もありますので、そのあたりも含めて総括をしてみたいと思います。
ボルボS60のレビュー その1
ボルボS60のレビュー その2
ボルボS60のレビュー その3
ボルボS60のレビュー その4
今回も長文になりましたので、お暇な方だけお付き合いください。
では早速メーター周りから。
今回もちょっとアクセラと比較してみたいと思います。
下の写真はアクセラのメーターです。
アクセラのメーター周りは、走行に関する重要な情報はアクティブ・ドライビング・ディスプレイと呼ばれるヘッドアップディスクプレイに、ナビやオーディオ、携帯との連携機能、車両の補助的な情報の表示や設定メニューはセンターディスプレイに表示、そして目の前のメーターには従来通りのメーターとほぼ変わらぬ情報が並んでいて、機能が整理されている印象がありました。
それらの操作はステアリング周りのスイッチと、シフトレバー後方に配置されたコマンダーコントロール(写真右下)のみで行うというものです。
コンセプトは非常に優れていて、共感できる部分が多々ありました。
走行中の目線移動を最小限にとどめようとする努力は並々ならぬ決意を感じるほどでした。
ボタン数も少なく、メニューもシンプルな構成のため洗練された印象がある反面、メニューの階層が深くなり、ちょっとした操作をするだけでも何回もボタンを操作する必要があったりと、もうちょっと操作性を煮詰めればもっとよくなるのにと言う感じです。
しかし、一部のソフトの出来がいまいちな部分があり、特にナビの出来の悪さによって、売りになるはずの機能が逆に不評を買うというちょっと残念な結果に終わっているように思います。
コンセプトはすばらしいと思うので、めげずに改善を行っていって欲しいと思います。
つい最近もバージョンアップの案内が出ていたので(なんとVer.56だそうです)、まだあきらめてはいないのだと思いたいです。
一方のS60のメーターは以下の写真になります。
最近の車両はセンターディスプレイと正面に従来どおりのメーターと言う構成が多いですが、S60もご多分に漏れずに同じような構成になっています。
プリウスのようにメーター類をすべてセンターに集めるモデルもありますが、個人的にセンターメーターは嫌いなので、このタイプのほうが好みです。
うちの子は2014年モデルになりますが、このモデルからV40と同様、メインのメーターが液晶パネルに変更になっています。
そのため、アクセラではヘッドアップディスプレイに表示していた内容なども、うまくメーター中に配置しています。
メーター全体がただの液晶パネルなので、表示にはかなり自由度があります。
そこで、表示モードは「Elegance」「Eco」「Performance」の3つのテーマから選択できるようになっています。
液晶パネルといっても、各メーター間には物理的な仕切りがあるので、色が変るだけで各テーマ間でそれほど代わり映えしない印象ですけど...
①と⑤は液晶ではないので全テーマで共通で、①が燃料計で⑤がシフトインジケータです。
違いは②③④に何を表示するかということになります。
「Elegance」
②:水温計
③:スピードメーター
④:タコメーター
「Eco」
②:エコガイド
③:スピードメーター
④:タコメーター
「Performance」
②:水温計
③:タコメーター/デジタルスピードメーター
④:パワーガイド
エコガイド
平均燃費と瞬間燃費がグラフ上にプロットされます。
アクセラのときに、これを見ながら走るとストレスばかりたまるという経験があるので、こんなものは表示したくありません。
パワーガイド
マニュアルを読むと使用可能なエンジン出力と、使用したエンジン出力を表示すると書いてあります。
使用したエンジン出力は、今出ているパワーですからわかりますが...
「使用可能な出力」についてマニュアルには以下のように書かれています...
「小さい上側のポインターは使用可能なエンジン出力を示します。この値が高ければ高いほど、現在のギアで使用できる出力量が多いことを示しています。」
注釈として、「出力はエンジン回転数に応じて変化します。」と書いてあります。
「使用可能な出力」がMaxパワーを意味するのだったら、固定値ですから意味ありませんよね。
現在のエンジン回転数でのパワーの理論値と実測値というのならわかりますが、実測値なんて計っているはず無いので、これも違うでしょうね。
はっきり言って、何が目的なのか理解不能です。
基本的に「使用した出力」=エンジン回転数を、別のグラフで表しているだけのような気がするので、必要性を感じません。
まぁ、タコメーターが見やすいので、自分は「Performance」を使用していますがねぇ。
ちなみに、「Performance」でも、小さい文字で瞬間燃費、または平均燃費は表示されるので、少しは燃費を意識してしまいますけどね。
でも、元々燃費は悪いので気にしても仕方が無いと開き直っていますので、ストレスにはなりません。
メーター周りのスイッチ類の操作性
下の写真はS60の操作スイッチ類です。
これ以外に、ステアリングの右下にライト周りのスイッチとパーキングブレーキのスイッチがあります。
オートライトを使用する方は気にならないと思いますが、私はオートライトが嫌いなので自分で操作します。
海外だと法律でエンジン始動とともにデイライトが自動的につかなければいけない国が多いので、基本的に操作することが考えられていないのではないかと思います。ボルボに限った話ではないですが、非常に操作しにくいです。
また、スモールライトを点灯してもどこにもインジケータはないし、点けっぱなしでエンジン停止してドアを開けても警告してくれません。
この辺はやはり国産車の方がちゃんと考えられているような気がします。
写真の説明に戻ります。
アクセラでは、操作ボタン以外にもセンターディスプレイ自体がタッチスクリーンになっていますので、直接画面で操作することも可能ですが、S60のセンターディスプレイはタッチスクリーンではありませんので画面上での操作は出来ません。
①:センターディスプレイで動作する機能のON/OFFスイッチとオーディオのボリュームです。
アクセラでは、オーディオを含め、マツダコネクトの機能ををOFFにすると言う概念がありませんでしたが、S60はOFFにすることができます。
短押しで音声ミュート、長押しでOFFになります。
OFFにすると、センターディスプレイにはエアコン関係の表示以外、何も表示されなくなります。
はじめオーディオだけのOFFスイッチだと思っていたので、OFFのときに車両の設定メニューが表示されなくてちょっとあせりました。
②:各種メニューの選択と実行を行います。
アクセラで言うコマンダーコントロールに近い操作性ですが、最大に違いは、モードを切り替えるのに③のボタンを押すことが必要なところです。
直接目的の機能に飛べると言う便利な面がある反面、ボタンを見ないと機能が選べません。
視線を大きく下に落とす必要があるので、そこはデメリットです。
車両の設定は細かい項目がたくさんありますが、基本的に初期値のまま使っています。
パワステのアシスト量も設定変更できるようになっていますが、駐車時などの低速で違いを感じる程度で、走行中の違いはほとんどありません。
中立付近の遊びがかなり大きいので、遊びがなくなったところでいきなり違いが出るので、重くするとかえって不自然になります。
この辺のフィーリングは電動パワステ搭載車ならもっと自然だった様な気がします。
③機能の切り替えボタンです。
NAV(ナビゲーション画面へ切り替え)はほとんど使いませんし、TEL(携帯電話連携機能)は使ったことがありません。
NAVやTELでは、情報を登録する機能がありますが、日本語の表示は出来ますが、漢字の入力は出来ない仕様になっています。
全機能きちんと日本語化されており、表示はすべて日本語で表示されますが、なぜか漢字入力だけは出来ません。
あとは日本語変換用の辞書を搭載するくらいで対応が出来そうなものですがねぇ。
アクセラに乗っていたときに、ラジオとCDの切り替えが面倒だったので、1キーで切り替えができるのは便利です。
またマツダコネクトの起動が遅いので、操作できるようになるまでの時間が長いのも使い勝手が悪い印象に輪をかけていました。
④エアコンの操作ボタンです
アクセラは、エアコンの情報は専用の小型モニターに表示されるようになっていますが、S60はエアコンの情報もすべてセンターディスプレイに表示されます。
エンジン始動直後はしばらくセンターディスプレイには何も表示してくれません。
なので、車内が寒いからと設定温度を上げたりシートヒーターのスイッチを押したり、エアコンの噴出し口を変えたりしても、その結果が確認できません。
しかし、通常の状態ではモードに関係なく、また①で電源をOFFにした場合でもエアコンに関する情報だけは常に表示されているので、それほど不便ではありません。
⑤機能のON/OFFを直接操作するためのスイッチです。
車間警告、車線逸脱などの安全機能から、ステアリングヒーターまで、なんか統一感が無いですが、直接ON/OFFする機能が各ボタンに専用で割りあたっています。
アクセラにも、安全系の電子制御のON/OFFスイッチがありますが、S60だとライトのスイッチが配置されているステアリング右下に置かれています。
⑥入力時に携帯電話のような入力を行うのに使用します。
モードによっては、直接機能が割り当てられている場合もあります。
私は、ラジオのチャンネルを替えるくらいにしか使ったことがありません。
でも、アクセラではラジオのチャンネルを替えにも数回ボタンを押す必要があるので、それに比べれば使いやすいですかね。
⑦クルーズコントロール用のスイッチ類です
ステアリング左に配置されています。
アクセラにも同様のスイッチがありますが、あちらはステアリング右側に配置されています。
⑧オーディオの操作スイッチです。
ただし、②と同じ機能も割り当てられています。
中央のダイアルは押すことも出来るようになっていて、それが「OK」ボタンになります。
オーディオは、音質はアクセラのBOSE搭載モデルの方がよかったと思います。
私は、車ではCD-RWにMP3で書き込んだ音楽を聴くことが多いです。
あとは出勤時にはラジオを聴きますが、スマホや携帯音楽プレイヤー、USBメモリーは使いません。
スマホ連携で機能的な違いがあったりしますが、個人的にはまったく使わない機能なので良し悪しがわかりません。
なので、CD再生に限って比較してみます。
アクセラはオーディオをOFFにすることが出来ないので、次にエンジンをかけたときには必ず続きから再生することになります。
(まぁ、カーステレオなら普通電源OFFにしても次にONしたときには続きから再生してくれますが...S60でも必ずおりる時にはオーディオOFFにしますが、続きから再生されます)
しかし、ほぼ確実に、停止する前に聞いていた曲の再生中は音が出ません。
次の曲になったり、再生中の曲を手動で頭出しすれば音が出るようになります。
きっとソフトの不具合なんでしょうけど、ディーラーにも知らせずにそのまま使っていました。
それ以外にもCDの認識にもかなり時間がかかったり、ラジオとCDの切り替えや、ラジオの選局をするのに何回もボタンを押してメニューをたどる必要があったりと、操作性という意味ではかなり劣ります。
S60は曲名とかちゃんと日本語表示してくれます(アクセラも日本語表示はしてくれます)し、特に不満はありません。
でも、なんかボリュームが毎回初期状態に戻るような気がするのは気のせい?
⑨ウインカー操作用のレバーです。
国産車では、一緒にライト周りのスイッチが配置されていることが多いですが、ここに配置されているスイッチは、メーター操作用のスイッチです。
OKボタン、ダイヤル、Resetボタンがあります。
先ほど紹介したメーターのテーマ選択もこれを使います。
メーターの操作で最も使うのが、トリップメーターのリセットでしょうかね。
しかし、私はマニュアルを見るまでトリップメーターのリセットの仕方がわかりませんでした。
OKボタンを押すと、操作メニューが起動してきます。
ここにリセットと言うメニューがあるのでこれだと思って実行したら、以下のサブメニューが表示されました。
これは、平均燃費と平均時速をリセットするもので、トリップメーターはリセットされません。
結局、トリップメーターは以下のようにリセットする必要がありました。
ダイヤルを回すと、以下のように表示が切り替わります。
トリップメーター1表示 → トリップメーター2表示 → 瞬間燃費表示 → 非表示
リセットしたいトリップメーターを表示して、Resetボタン2秒長押し...
なんか統一感のない操作性です。
⑩ワイパー操作用レバーです。
国産車と比べると、ウインカー操作レバーとの配置が逆なだけで、いたって普通です。
雪国ではよく、ワイパーがフロントガラスに凍り付いてしまうことがあるので、駐車時にワイパーを立てておくことがあります。
S60ではワイパーの静止位置ではワイパーを立てることが出来ないため、ワイパーを動作させて上に動かしたところで止める必要がありますが、マニュアルにはこんな操作説明が記載されていました。
エンジン停止後3秒以内に、ワイパー操作レバーを1秒間上に引き続けると、上に上がった状態でワイパーが停止するので、その状態でワイパーを立てろと...
ワイパーブレード交換のときも同様にするように書いてあります。
ワイパーが上に来た瞬間にエンジン停止しても同じように出来たような気がするので、まぁ操作方法忘れても大丈夫なような気もします。
しかし、エンジン始動すると、ワイパーは元の位置に戻ろうとするので、立てたままにしておくとボンネットに引っかかって勢いよく倒れますので注意が必要です。
リモコンエンジンスターターでエンジン始動した場合は、ワイパーは動作しないことになっていますので、ワイパーを立てておいて、家の中から暖気のためのエンジンスタートは大丈夫なようになっています。
う~ん、ちゃんと考えていますねぇ。
今回も長文の自己満足ブログにお付き合いいただきありがとうございました。
次回最終回の予定ですが、今度こそ近日中に掲載できるようにがんばります...(^^;)