S60の納車1ヶ月後に書き始めたレビューですが、すでにそれから2ヶ月半が経過しようとしています。
しかし、今回でやっと最終回を迎えることができました。
情報の整理半分、残りは自己満足でやってきましたが、ここまでお付き合いしていただいた皆さんありがとうございます。
ボルボS60のレビュー その1
ボルボS60のレビュー その2
ボルボS60のレビュー その3
ボルボS60のレビュー その4
ボルボS60のレビュー その5
予告では、今回は実際には付いていない機能の紹介と書きましたが、知らないと気づかないような機能全般について記載していきたいと思います。
今回もきっと自己満足の長文でしょうから、興味のない方はスルーしてください。
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まずは走りに関するものから行きましょうか。
○スポーツモード
シフレバーを左に倒すとスポーツモードになります。
シフトアップするエンジン回転数が高くなり、アクセルペダルの感度も上がります。
実際、これを変えるだけでかなり印象が変ります。
でも、本当のスポーツモードにするにはこれだけでは不十分でした。
DSTC(ダイナミックスタビリティー&トラクションコントロール)システムをスポーツモードにすることも必要です。
注意:DSTCをスポーツモードにすると、車間距離警告など一部の安全装備が機能しません。
アダプティブクルーズコントロールも使用できずに、一般のクルーズコントロールになります。
スポーツモードのまま走行する場合には十分に注意しましょう。
DSTCには以下の機能があります。
・AYC(アクティブ・ヨー・コントロール)
個々の車輪の回転と制動力をコントロールして車両を安定させます。
・スピンコントロール
加速中に駆動輪が空転することを防ぎます。
・トラクション・コントロール・システム
低速走行時に作動し、アクセルを踏んだときに駆動輪の片側が空転すると、その車輪の駆動力を空転していない側の車輪に伝えます。
・EDC(エンジン・ドラッグ・コントロール)
滑りやすい路面を低めのギアで走行中に、シフトダウンした場合あるいはエンジンブレーキをかけた場合などに、意図しないホイールロックを防止します。
・CTC(コーナー・トラクション・コントロール)
アンダーステアを補正し、内側のホイールをスピンさせずに、通常異常の加速を許可します。
DSTCはOFFにすることは出来ずに、スポーツモードに設定できるだけです。
スポーツモードに設定すると、ドライバーがアクティブに運転しているとシステムが判断した場合、リアセクションの意図的なスキッドをある程度許容します。
しかし、一定限度を超えるとシステムが介入します。
また、アクセルを離すなどした場合にも、システムが介入し、車両を安定させます。
前回、さるくらを走行したときには、DSTCをスポーツモードにしていなかったため、アクセル踏んでも抑制されていた可能性があるため、これを設定した状態で今度走ってみないといけませんね。
まぁ、完全にOFFにはできないと言うことなので、どこまで許容してくれるのかはわかりませんが試してみる価値はありそうですね。
Polestarはこのあたりのチューニングもされているみたいなので、サーキットで乗り比べてみたいですね。
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S60のマニュアルを見ていると、所々に"*"が付いている箇所があります。
注釈にオプション機能のため、付いていない車両があると書いてあります。
しかし、日本仕様には設定のないオプションについても記載されていたり、日本仕様では自動的に選択されている機能もオプション扱いになっているので、いったい自分の車両にその機能は付いているのか?っていうのがよくわかりません。
最近知ったのですが、ボルボのHP内に「MY VOLVO」というオーナー用のサービスがあり、そこに自分の車体番号を登録しておくと、自分の車両の仕様を確認することが出来ます。
そこを見ると、付いているオプションが一覧で表示されるため、確認が出来るようです。
○高圧ヘッドライトウォッシャー
大量のウォッシャー液を消費するため、ウインドウウォッシャー5回使用の度に1回だけ自動で噴射されるそうです。
また、ウォッシャー液の残量が1リットルを切ると節約モードに入り、高圧ヘッドライトウォッシャーはOFFになり、メーターに警告メッセージが表示されるそうです。
フロントバンパーにウォッシャーノズルは見当たりませんが、MY VOLVOで確認するとキセノンライト搭載車には付いているようです。
先日車外に居る状態でエンジンをかけようと、手でブレーキペダルを押さえながらエンジンスタートしたところ、ボンネットから水しぶきがあがりました。
ブレーキペダルを手で押さえるのにウォッシャー液の噴射スイッチを押しちゃったのかと思っていたんですが、ヘッドライトが濡れていたので、ヘッドライトウォッシャーが作動したようです。でもノズル見当たらないし、いったいどこから...
○パワーチャイルドロック
運転席側のドアにスイッチがあり、ONにすると、リアドアのパワーウインドウは運転席でしかコントロールできなくなり、中からドアが開けられなくなります。
うちの車両には付いていませんし、カタログにも記載がありませんので日本仕様には設定が無いものだと思われます。
○サンブラインド
リアガラス用のブラインドがリアパーセルシェルフに一体化されているとかかれています。
内装の日焼け防止に使えるなぁと思い探してみましたが引き出したブラインドを引っ掛けるフックはありましたが、ブラインドはありませんでした。
これも日本仕様に設定が無いと思われます。
便利だと思ったのにちょっと残念。
○アラーム
いわゆる盗難防止のための機能ですが、日本仕様は全車標準装備のはず。
一般的な機能なので、特に紹介する事もないかなと思ったのですが、ちょっと面白いことが書いてあったので紹介します。
「気流も動きとして感知されます。そのため、車両のウインドウやサンルーフが開いている場合には、アラームが作動することがあります。」
夏場なんかちょっと困るかも。
○マニュアルギアチェンジ
日本仕様にはマニュアルミッション搭載車は設定されていませんが、欧州にはあるのでマニュアルに記載があります。
ちょっとうらやましい...
○ステアリングヒーター
購入時はこんな機能いらないでしょうと思っていましたが、冬になるとこの機能がありがたい...ウインドウの霜取りをした後車両に乗り込むと、手がかじかんで...
うちの車両には付いていましたがカタログを見るとT6 R-Designでもオプションと書いてありますね。
○トンネル検出
ワイパーの雨滴感知用のセンサーでトンネルを検出するらしいです。
暗くなるから自動的にライトがつくのだと思っていましたが違うらしいです。
トンネルを抜けても20秒間はライトがついているそうですので、トンネルが連続する区間では付きっぱなしになるそうです。
○ヒーテッドウォッシャーノズル
「冷寒時は、ウォッシャー液の凍結防止のためウォッシャーノズルが自動的に加熱します。」とあります。寒冷地ですからありがたい機能ですが、MY VOLVOには表示されないから付いてないのかな?
○自動防眩機能付きドアミラー
MY VOLVOによると、うちの車両にも付いているようです。
ルームミラーにセンサーが付いていますが、ドアミラーはルームミラーのセンサーと連動して機能するようです。
○コンパス
ルームミラーの右上に、現在の進行方向を示す文字が表示されるようです。
Naviが付いていれば必要ない機能ですので、日本仕様にはないでしょうね。
うちの車両を確認してみましたが、付いていませんでした。
○ヒルスタートアシスト機能
AWDには設定されないみたいですねぇ。
でも、パーキングブレーキONの状態で、アクセル踏めば自動的にパーキングブレーキが解除されるので、これで良いんじゃないの?
○速度リミッター
アクセルを踏んでも設定速度よりも速い速度にならないように抑止する機能らしいです。
オートクルーズ用の操作ボタンを使用して設定するので、日本仕様にはないと思われます。
○アダプティブクルーズコントロール(ACC)から通常のクルーズコントロール(CC)への切り替え
クルーズコントロールの起動スイッチを長押しすると切り替えできるようです。
通常のクルーズコントロールでは前走車との車間距離を保ってくれる機能が動作せずに速度を一定に保つだけになります。
コーナーの多い高速では、時々隣の車線の車を前走車と誤認識するので、この方がいい場合もありますがACCに慣れていると危ないですね。
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ここまで、マニュアルに記載されている読まないとわからない機能などについて書いてきましたが、最後に、3ヵ月半乗って当初と印象が変ってきた内容について記載してレビューの総括をしたと思います。
(1) 車速のコントロールについて
当初、エンジンブレーキが弱く、減速が間に合わないため、フットブレーキに頼らざるおえない状況でしたが、最近になって下りでもエンジンブレーキだけである程度速度コントロールできるようになりました。
エンジンブレーキが効きだすまでにかなりのタイムラグがありますので、その分を見越してシフトダウンする必要があります。
ただし、シフトレバーをマニュアルモードにしておかないと、パドルシフトでシフトダウンしても、すぐにまたシフトアップされてしまうため、マニュアルモードが必須です。
ユーザーズマニュアルにはDレンジ走行中でもエンジンブレーキ作動時には、パドルシフトの状態は維持されると書いてありましたが、下り坂でエンジンブレーキ使用中でもある程度時間が経てば勝手にシフトアップされます。
(2) 一般道でのオートクルーズ
車速のコントロールがちゃんとできるようになったので、一般道でのオートクルーズはまったく使わなくなりました。
まぁ、激しい渋滞に合うようなところをドライブしないせいもありますが、オートクルーズは高速用の機能だと思います。
(3) 燃費
当初、9km/lを越える燃費でしたが、今は8km/lを切る程度です。
このところ高速道路をまったく走っていないというのもありますが、やはり慣れてくると踏んじゃいますねぇ...(^^;)
でも、エンジン回すと直6のサウンドが心地よい...
(4) 時々アンダーステアが出る
朝の出勤時など、始動直後に駐車場から道に出るときに、フロントタイヤが後ろから押されていく感覚でアンダーステアを強く感じます。
しばらくすると出なくなるんですが何でしょうね?
今日は始動直後ではなかったですが、上り坂から平坦な道に出るT字路で、一旦停止して左折で平坦な道に出ようとしたら、フロントタイヤがホイールスピンしました。電子制御も万能ではないと言うことか?
単にアクセル踏みすぎ?
(5) 同乗者を乗せているとこの足は硬すぎと感じる
一人で乗っているときにはスポーティと感じますが、同乗者がいると結構気を使います。まぁ、舗装が悪すぎると言えばそんな感じもしますが、もうちょっと路面のでこぼこはいなして欲しいと感じます。
でも、速度を上げたときの安定感はすばらしいのでそちらも犠牲にはしたくない。
欲張りすぎ?
(6) フォグランプが欲しい
冬になるとこのあたりは出勤時に霧が出ます。
オートライトではヘッドライトが点いているかわからない。
ライトスイッチをONの位置まで回せば確実に点きますが、スイッチひとつで点く別のライトが欲しいと感じます。
オプションでもフォグランプの設定はないので、デザイン的に後付でフォグランプを点けられる場所がない。
(7) フロントにフロアジャッキをかける場所がない
フロントにフロアジャッキを掛けられそうな場所が見当たりません。
アンダーカバーで覆われているので、中に何があるか見えないためかけてもいい場所なのか判断が出来ません、
仕方がないので、フロアジャッキをサイドのジャッキアップポイントにかけていますが、そうするとリジットマウントがかけられないので今後何か整備するときに困ります。
(8) 車両感覚が未だにつかめない
駐車場にどうしてもまっすぐに入れられません。
いちいちドアを開けて線を確認したりしています。
バックギアに入れるとドアミラーが下側に向く機能もついていますが、前進で入れても曲がっていたりするので始末に終えません。
プリメーラさんは大丈夫だったんですけどね、MR2も未だに駐車後に降りてみると曲がってたりします。
と言うことは車の問題じゃなくて乗っている人の問題ですね。
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いろいろ書きましたが、購入しての満足度は高いです。
未だに乗るたびにわくわくします。
元々セダンが好きだったというのもありますが、スポーティな感じでデザインも気に入っています。
ボディーカラーはちょっと派手かなと思いますが、周りの目は気にせず自分の好きな色の車に乗ると言うことでこだわって探したものですから、もうこの色以外考えられません。
環境性能を考えると、時代にそぐわない部分もありますが、逆にこんな車は今しか乗れないと割り切って考えています。
時々妥協せずにPolestarを買っておけばよかったかなと思うこともありますが、今の車両でも十分すぎるほどのパフォーマンスは持っていますので、コストを考えればベストな選択だったと思うようにしています。
頭の中でもう一人の自分が、足回り換えちゃえとかマフラーも換えちゃえとかささやいていますが、いつまでそれを無視し続けることができますかねぇ。
1年後にどうなっているか、自分でも予想できません。
6回にわたって長々と書いてきましたが、これにて本レビューは終了です。
お付き合いいただいた方どうもありがとうございました。
レビューはこれにて終わりですが、また何かありましたら本ブログにて紹介していきますので、これからもよろしくお願いします。