インターナビ通信を楽天モバイルBTスマホ経由で（前編：BlueDUN+設定編）

インターナビ通信に使用しているアイ・オー・データNVSPH-1のカオパネアプリのせいで古いOSからバージョンを上げられない端末の管理が煩わしいので、この際思い切って撤去し、楽天モバイルAndroidスマホからのBluetooth DUN通信でのインターナビ通信環境への移行を検討。

Bluetoothオーディオ再生と通話は既設のAlexa Auto経由でも可能な様にしてあるし。

折りしも楽天モバイルが０円プラン廃止を発表したので、いずれ使わなくなるかもしれない楽天miniの有効活用も兼ねてます（笑）

※工場装着ナビ本体にBluetoothを持つ、
・KB2 レジェンド
・CU1/2 アコード
・CW1/2 アコードツアラー
・RB3/4 オデッセイ
といったモデルの工場装着HDDナビ（Pioneer製）搭載車限定ネタと思われます。

AndroidスマホでのDUN（Dial Up Network）通信プロトコルエミュレートアプリは現在３つほど選択肢がある模様。

まずはそれのチョイスから。

この分野の定番といえばCobaltBlue3ですが、今はトヨタT-CONNECT専用版しか無いらしい。。。

試用してみたところ一応インターナビからでもDUN通信出来る様だが、月額220円の月額課金との事で却下。

NaviGatewayは日本語表示で親しみ易く、試用でのインターナビDUN通信も一応成功したものの、最終更新が2017年で止まっているのが気になる。
700円（＋高速化オプション300円）買い切り。

BlueDUN+は英語版だが昨年6月が最終更新とまだ新しく、きめ細かな設定と通信中画面のデザインがgood。500円買い切り。

3つのアプリを試用した結果ではどれも一応インターナビで使える様だったが、いちばん完成度が高いと感じたBlueDUN+を購入決定。楽天miniに正式インストール。

以下、ナビ側での接続設定をメモ。

ここからは、同じKB2最終モデルにお乗りの髙階 概（Takashina Gai）さんのインターナビ・データ通信USBのパーツレビューを参考にさせて頂きました。

■ナビ側で「通信／電話設定」→「電話接続設定」選択

■「電話接続方法」→「Bluetooth」選択→実行

■「Bluetooth接続設定」で楽天miniをペアリング（パスキー：1212）し、その携帯電話を（C330楽天mini）選択

■「編集」にて新規接続先を作成し、パラメータを設定。

　※設定内容は次項、次々項を参照

【接続先設定パラメータ】

・接続名称：任意「スマホDUN接続」
・電話番号：123
・ユーザーID：空欄
・パスワード：空欄

・DNS設定：手動
・DNS1:008.008.008.008
・DNS2:008.008.004.004
・通信手段：３G回線
・Proxy設定：使用しない

■スマホの「BlueDUN+」を起動

■「アプリが120秒間他のBluetoothデバイスにこのスマートフォンを表示しようとしています。」というダイアログに対し、「許可」。

※このダイアログは余計なひと手間なので省略したい所だが、今の所回避方法不明。
BlueDUN+起動時の1回だけなのでヨシとする。

■「Start Service」スイッチをタップしてDUN通信スタンバイ。

（尚、環境設定画面で「アプリ起動後自動的にDUN通信スタンバイ」に設定する事でこの操作はスキップ可）

■ナビ側の操作でインターナビ通信を要求。

（ここでは、「すべての情報を情報センターと同期する」を選択し押下）

■DUN通信のネゴシエーションが行われ、通信開始！

NVSPH-1では近年、通信途中でタイムアウトしてしまう事の多かった、全データ同期が一発で成功しました(^^)v

覚え書きメモ：設定画面一覧

■Bluetooth Trigger
Start the service when bluetooth adapter is enabled.
（Bluetooth ONをトリガーにDUN通信開始）

■Auto-Start
Start the service on application loading.
（アプリ起動後自動的にDUN通信開始）

■Start on Boot
Start the service on device boot completed.
（デバイスが起動したら自動的にDUN接続開始）

□Skip Internet Test
No check for a valid internet connection.
（インターネット接続のチェックを省略）

■Auto-Resume
Try to restart the service if stopped by peer.
（相手から停止された場合はDUN再接続する）

■Discoverable
Set the phone discoverable for other devices.
（電話を他のデバイスから検出可能にする）

□Turn Off Bluetooth
Turn off the bluetooth on Service Stop.
（DUN接続停止時はBluetoothをオフに）

□Bluetooth Insecure Socket
Use the Insecure socket for Bluetooth connections.
（セキュアでないBluetooth接続ソケットを使用）

DUN通信中の画面はアップロード側、ダウンロード側のパケット量がグラフ表示されてクールだし、視覚的に通信状態がわかるのがgood。

NVSPH-1（＋カオパネアプリ）での通信時と比べてかなり高速な印象で快適です。

これで、晴れてNVSPH-1を撤去し、センターコンソールBOXを少しばかり広く使うことが出来ます。

（後編：NVSPH-1撤去とAmazon Echo Auto主体システムへの変更に続く）