中音域の音質の向上を狙い
6.6cmミッドレンジスピーカーTS-S062PRSを追加しフロントスピーカーの3Way化を行いました。(
LchミッドレンジスピーカーTS-S062PRSとツイーターTS-T1RSの配置、
RchミッドレンジスピーカーTS-S062PRSとツイーターTS-T1RSの配置)
従来システムは
サブウーハーPW-30F(1本)ドライブは
2chパワーアンプPRS-X220のブリッジ接続、フロント
17cmウーハーTS-M1RS、
ツイーターTS-T1RSのドライブは
4chパワーアンプRS-A7xの構成でした。
今回6.6cmミッドレンジスピーカーTS-S062PRSを追加するとドライブ用のパワーアンプが2ch分必要になります。
Pioneer製のパワーアンプを検討した結果、仕様等で新製品の
PRS-D700を新規購入しました。
各スピーカーは
デジタルネットワークRS-P50xの出力を次の様にドライブしています。
サブウーハーPW-30F(1本)ドライブは
2chパワーアンプPRS-D700のブリッジ接続。
フロントスピーカー17cmウーハーTS-M1RSとミッドレンジスピーカーTS-S062PRSは
4chパワーアンプRS-A7xでドライブ。
ツイーターTS-T1RSは
2chパワーアンプPRS-X220です。
スピーカーの取付は
従来のツイーターTS-T1RSの場所(ダッシュボード左右)にミッドレンジ TS-S062PRSを取付、AピラーにツイーターTS-T1RSを
取付けました。
ミッドレンジスピーカーTS-S062PRSの取付方法はツイーターTS-T1RSと同様に
ジュランのメーター取付金具(マルチホルダー)を改造して取付けました。
厚さ1mmのアルミ板を加工して
はちまき部分を作成しました。アルミ板は
黒艶消し塗装をしました。
制振と滑り止めで
はちまき部分の内側に1mm厚のゴムを付けています。
ツイーターTS-T1RS用スピーカーケーブルは
8sqのOFC線で今までは配線していました。
この8sqのスピーカーケーブルはミッドレンジのスピーカーTS-S062PRSに使用します。
ツイーターTS-T1RS用のスピーカーケーブルは
2sqのOFC線で新規作成しました。
従来はツイーターTS-T1RSの端子はクワ型端子を使用していましたが今回は
棒端子を使用しました。(
スピーカーケーブルの詳細はブログ先参照)
ダッシュボード横にミッドレンジ TS-S062PRSのスピーカーケーブルとツイーターTS-T1RS用スピーカーケーブルの4本は太くなりすぎ通せないので8sqのケーブルを1mほどカットして2sqのOFC線で
途中より接続しました。スピーカーコードの接続はギボシ端子を使用しました。
ツイーターとミッドレンジのスピーカーケーブルを
ダッシュボード横に通しました。
スピーカーコードの銅色が目立つ為、
配線モール(エーモン製サイズM)を被せました。
Aピラーに取付けたツイーターの
取付金具は黒く目立つためAピラーと同色系の100均の
フェルトでカバーを行いました。フエルトはAピラーの樹脂色に近い灰色を100均の手芸コーナーで探しました。
型紙を作成してフエルトを切り両面テープで張付けています。
ツイーターTS-T1RSの取付金具のベース部をAピラーに取付けた為ツイーターの重量(小さい割にはずしりと重いです1ヶ620g)で両面テープが剥がれ脱落の危険性が有ります。
ツイーター下部に
ABS製の板を設け重さを受けています。ツイーターとABS製の板の間には
ゴムのスペーサーを挿入しています。
ミッドレンジスピーカーTS-S062PRSは付属の
バックチャンバーを使用しています。
写真はミッドレンジスピーカーTS-S062PRSを取付金具に付けた状態です。
チェンバー使用時の周波数特性を
テストCDで音だし確認したところ、
メーカー発表の様な特性だなと思いました。
200Hzでしっかり音が出ていました。
尚、トランクルームにパワーアンプPRS-D700を装着する為デジタルイコライザーRS-P1xはシステムからはずし
そこに
2chパワーアンプPRS-D700を取付けました。
現在の
デジタルネットワークRS-P50xのクロスオーバーネットワークの調整周波数は以下の通りです。
サブウーハー(PW-30F) 20Hz~50Hz(63Hzの時も有り)スロープは-36db/oct
Low(TS-M1RS) 40Hz~1.6KHz スロープは-36db/oct
Mid(TS-S062PRS) 200Hz~8KHz スロープは-36db/oct
High(TS-T1RS) 6.3KHz~20KHz スロープは-36db/oct
パワーアンプ、デジタルネットワークRS-P50xの調整は以下のように行いました。
タイムアライメントを設定後(各スピーカーから視聴位置までの距離の数値を入力)
テストCDのピンクノイズ L+R -20dbで各々のチャンネル(Low、Mid、High)でパワーアンプのL/Rゲインを調整しました。テストCDのピンクノイズがハンドルセンターの軸上に定位するように調整します。(L/Rバランスを動かしハンドルセンター付近の定位を確認すると判りやすいです)ツイーター用のパワーアンプPRS-X220は2連VRの為L/R単独でゲイン調整はできません。そのためメインのL/Rバランスでゲインを合わせています。その後Mid、Low用のパワーアンプRS-A7xの各チャンネルのL/Rゲイン調整を行いました。尚、調整位置は残留ノイズが問題ない位置に設定しました。各パワーアンプのゲイン調整後、全帯域でピンクノイズの音を出しLow、Mid、Highで位相をノーマル、リバースと変えて定位の変化をみます。Low、Mid、Highで定位が変化しました。ノーマル、リバースの切り替えで定位がハンドルセンターの軸上にくる方(今回は全てノーマル)としました。
最後にモノ音源(AM放送、FMモノ放送、モノCD等)でハンドルセンター軸上に音が定位するのを確認します。(Rchのミッドスピーカー、ツイーターと耳の距離が近い為、顔を前後に動かすと定位が変化します。顔を前にするとRchに引張られます。通常位置で調整しました。)
ミッドレンジ TS-S062PRSを取付けて数日しかたっていない状態での結果は従来システムに比べ情報量がアップしました。あれ!こんな鳴り方をするんだと思う時があります。又音像の位置が高く成りました。
従来システムはフロントウーハーとツイーターのクロス周波数は4KHzで行っていました。パット聴きは音像の定位はツイーターの高さぐらいに聞こえますが気にして聴くとどうしてもウーハーに引張られ下にさがってしまいます。
今回ミッドレンジスピーカーを追加してダッシュボード上のミッドレンジスピーカーから200Hzより音を出しているので従来のツイーターの4KHzに比べより低い周波数からの直接音が聴け眼前に音像が定位します。この効果は非常に大きいと思います。これを狙ってミッドスピーカーTS-S062PRSを追加しました。目的は充分達成できました。
又、音の定位がより明確になった様に感じます。足元のフロントウーハーとツイーターの2wayに比べより広い帯域で直接音の聴ける量が多くなった為ではないかと考えています。
今までより広い帯域で直接音を聴くことで"きつい感じ"になるかと思いましたが問題は有りません。
これはミッドレンジスピーカーTS-S062PRSの特性が優れている為だと思います。
これからミッドレンジスピーカーTS-S062PRSのエージングが進み音質がなじみ又クロスオーバーネットワークの調整を攻め込んでいけば音質はさらに良くなる事が期待できます。
現時点でも充分満足の行く結果が得られています。
3way化して今後の楽しみが増え良かったと思っています。
[関連ブログ]
RchミッドスピーカーTS-S062PRSを定位感改善の為オンダッシュ設置より純正ツイーター位置へ移動
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加工/工作_結果編
RchツイーターTS-T1RSをAピラーに組込
Rchの定位感(ステレオ感&Rchの音の広がり感)を改善する為に補助ツイーターを追加設置(ツイーターTS-T1RS+追加ドームツイーターのパラ接続)
右ドア中央上部に取り付けた補助ツイーターのケース変更(“じゃま感”の改善でツイーターの高さを低くする)
[パーツレビュー]
PIONEER / carrozzeria carrozzeria TS-S062PRS
PIONEER / carrozzeria 250W×2・ブリッジャブルパワーアンプ PRS-D700
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Posted at
2012/06/20 21:21:39