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2014年06月15日 イイね!

日光サーキット ビート比較

今日は、ルマン24時間であります。
裏番組でワールドカップもあるらしいのですが、やはりルマンですよね!

ということで、今日はルマンの放送を見ながらみんカラであります。
今日のお題は、みん友のmistbahnさんが日光をビートで走行したときのデータ比較です。

僕も過去に一度ビートを運転させてもらったことがあり、そのときのデータと持ち主S君のデータがあるのでそ、それらのデータと、いつものシミュレーションを重ねてみました。

ちなみに僕の方が持ち主S君よりも遅かったので、僕の走行データは1~4コーナの僕が速かったところだけ使ってます。

赤:mistbahnさん、青:S君、緑:シミュレーション、桃:僕(1~4コーナ)


走行ライン
これは僕のS2000のライン(赤)との比較です。


■ラップタイム
 mistbahnさん:49秒923
 僕       :49秒2
 S君      :48秒6(S君の当日ベストは47秒832)
 シミュレーション:46秒79

■シミュレーションの条件
 エンジン出力:ビートの性能曲線×0.82
 車重     :840kg(ドライバ、ガソリン含)
 最大減速G:0.63G
 最大加速G:0.5G
 最大横G :1.0G
 走行ライン:僕のS2000の走行ライン

それでは1コーナから順番に見ていきます。

1コーナは見てのとおり、mistbahnさんの減速開始地点がかなり手前であることがわかります。
ここは、1コーナにだまされて、1コーナに向けて減速したくなるので、その影響が出ていると思われます。

2コーナはその結果として最低速度が手前になりすぎていますが、3コーナにむけて加速できているのでその点については問題はありません。

問題は最低速度が低いことです。
僕もmistbahさんも最低速度はほぼ同じです。
しかし、シミュレーションと比較すると5km/h程度遅いです。
原因は横Gが低いことです。
シミュレーションは1.0Gを最大としているのに対し、実測では0.9G程度しか出ていません。

S君も同様に最低速度が低く、僕の記憶では激しいアンダーステア状態で、それが横Gが低かった原因と考えています。
S2000で走行すると、他のコーナに比べて2コーナの横Gが低いことはないので、横Gが低い原因を突き止める必要があります。

3~4コーナですが、ビートの場合、アクセル全開で走れると思うのですが、2コーナの最低速度地点が手前で、そこから加速し続けているので、ライン的に苦しくなって、4コーナでややアクセルを戻す必要があったと思いますが、ここは1コーナの減速開始地点と2コーナの横Gが上がれば解決可能と思われます。

6コーナは最低速度地点が奥側になっているために、6~8コーナの加速区間の速度が低くなっています。
6~8コーナの加速区間はS君とほぼ同じなのですが、S君の場合は6コーナの最小旋回半径を大きくしすぎており、最低速度が高い代わりに、アクセル全開が遅くなっています。
6コーナは6コーナの立ち上がり重視で走った方が全体として速く走れます。

mistbahnさんの場合は、6コーナの最低速度地点を手前にすれば、コーナ中の最低速度はやや低いものの、6コーナ立ち上がりはほぼシミュレーションのように走れると思います。

8コーナはもっと速い速度で走れるのですが、強い減速を必要としないコーナをアクセルパーシャルで走るのは結構度胸がいるので、ここは走り込みで解決できると思います。

しかしながら、9コーナに向けてのアクセル全開地点が奥になりすぎているのは具合が悪いです。
コーナ立ち上がりまでのラインを考えて、適切なタイミングで全開にできるようにしなくてはなりません。

10コーナですが、直線からの減速のデータがおかしな状態になっています。
車載映像を見る限り僕とほぼ同じ走行ラインを走っているのですが、ロガーデータでは大きく歪んでいるので、ロガーデータがおかしいと思います。
データがうまく取れていないだけのはずなので、ここは無視すればいいのですが、気になるのは減速Gです。

シミュレーションはS君の減速に合わせて0.63Gとしているのですが、0.63Gという値は普通スポーツタイヤとしては低すぎる値です。
僕が運転したときは、ロックするまで踏んでしまいましたが、それでも0.63G程度しか出ておらず、なぜか減速Gが異常に低かったです。
しかし、普通スポーツタイヤであれば最低でも0.8Gは出て欲しいです。
mistbahnさんの減速Gは0.65G~0.7Gくらいに見えますが、やはり低いです。

また、10コーナはS君もmistbahnさんも最低速度がシミュレーションより低いです。
S君の横Gは1G近くでているので、問題は旋回半径が小さいことです。
僕のデータもS君とほぼ重なるのですが、横Gは低くないものの、旋回半径が小さいため最低速度が低くなっていました。

ここも、2コーナと同じで激しいアンダーステアで曲がらなかったので、こういう状態になったと考えています。
こうやって見てみると、S君のビートは強い減速をするコーナでアンダーステアが強かったようです。

11コーナは最低速度が33km/hとなっているのですが、これはデータがおかしいと思います。
減速開始と立ち上がり部分を見る限りS君と同じように走れているはずなので、とくに問題なさそうです。

という感じなのですが、今回のデータを見て走り方を変えればすぐに速くなるところ、ある程度走り込みが必要なところ、クルマそのものの問題があるところがあると思います。

大阪から来られてたということで次に日光を走るのはかなり先になると思いますが、コーナによって横Gが低いところがあるのは、他のサーキットでも同じようなコーナで同じように起きることだと思うので、次回サーキットを走るときには、コーナによって横Gが低くなっているところがないか確認してみてください。

減速Gについては、他のビートの情報を入手する必要があると思います。
ビートで速い人のクルマの仕様をパクったり、走行データを入手して比較してみてください。

サーキットを速く走るためには、横Gと減速Gが高くなくてはなりません。
ビートの相場がわかりませんが、ZⅡでああれば、横Gは1.1G、減速Gは0.8G程度が出せるはずなので、まずはこのGが出せるようにしたいものです。
Posted at 2014/06/15 02:29:51 | コメント(1) | トラックバック(1) | サーキット走行理論 | 日記
2014年06月13日 イイね!

気温係数適用事例

昨日の続きです。

数年前のことですが、お手伝いしていたレースチームのメンバーが筑波サーキットで開催されていたEP82(TTC1400)レースの第三戦に参戦するので、ロガーデータの解析をして欲しいという依頼がありました。

その人は数年振りにレースに参加するという状態だったのですが、十分レース実績があったので、特にアドバイスすることもないだろうと思っていました。

しかしながら、本人の目標は、レースは当然優勝で、予選の目標タイムをコースレコードとしていました。
この時点のTTC1400クラスのコースレコードは1分7秒311です。

コースレコードは普通、気温の低い、第一戦か最終戦にでると決まっています。
EP82レースも同様に3月初旬の第一戦で記録されていました。
このときの気温は気象庁当局によれば、3~4℃です。

9月初旬の練習走行の結果は1分9秒1で、そのときの走行データの解析結果から算出した目標タイム(1分8秒2)と気温係数とレコードタイム1分7秒311から算出した目標タイムを見比べると、僕にはコースレコードが出るとは考えられず、目標の下方修正を提案しました。

本人も気温影響があることは十分認識していたものの、それまで参加してきたレースが富士でだったので、筑波は気温影響は無視できるくらいに小さいはずという考えがあったようです。

第三戦は9月末開催で、9月末の気温はおおよそ20~24℃なので、22℃として計算すると、

目標タイム=基準タイム+気温係数×気温差×コース長
       =67.311+0.025×(22-3)×2
       =67.311+0.95
       =68.261秒

ということで、おおよそ1分8秒3前後で走れれば予選でポールを取れると予測し、これを目標タイムとしました。

7月に行われた第二戦の予選タイムは1分8秒571(気温23~25℃)だったので、妥当な感じです。

そして迎えた第三戦
僕は所用で応援に行けなかったのですが、結果は1分8秒458でポールポジション、そのまま逃げ切りで優勝でした。

このときの気温は例年よりも少し高く、約25℃で、同様に計算すると、1分8秒411となり、ほぼコースレコード相当の予選タイムという結果でした。

本当のところは、同じクルマで同じ人が、実際に気温が低いときに走らないとコースレコード相当の走りができているかどうかはわからないのですが、TC2000のEP82でもこの気温係数は使えそうだということはわかりました。

TC2000くらいの直線距離があると、そこそこ気温影響が大きいので、自分のクルマの気温係数を把握しておくと、目標タイムを設定しやすいです。
Posted at 2014/06/13 23:33:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | サーキット走行理論 | 日記
2014年06月13日 イイね!

気温係数と車重係数

今日は棚から一掴みのコーナです。

もてぎチャンピオンカップのような参加型レースに参戦する人は、僕の知るところではだいたい12月くらいから練習を始めて3月末くらいに開催される第一戦に参戦するのが一般的です。

練習を始めたころは、どんどん上達するのでタイムが上がるのですが、春が来るころには上達度合いが鈍ってきます。

さらに、冬の終わりとともに気温が上昇するので、エンジンパワーが低下し、むしろラップタイムが落ちてしまう場合があります。

こんなとき、ロガーを使っていれば、直線加速が悪くなったことがラップタイム低下の原因であることは3秒でわかるのですが、使っていないと原因がはっきりしません。

また、ロガーを使っていたとしても、気温影響によるラップタイム変化を予測するためにはサーキットシミュレーションなどを使う必要があり、あまり現場向きとは言えません。

そこで、こんなときのために、僕の蓄積したデータから独自の計算手法により算出した気温係数を使ったラップタイム予測手法を紹介します。
ついでに、車重の影響も計算できる車重係数も紹介します。

ただし、コースはもてぎ、クルマはシビックEK9、タイヤはSタイヤを基準としているので、それ以外のコースやクルマにはそのまま当てはまらないと思います。

気温係数と車重係数は以下の値を使います。

 気温係数:0.025秒/℃/km
 
 車重係数:0.007秒/kg/km


この二つの係数を基準となるラップタイムを出したときの気温と車重の差にかけることで、予測したい条件のラップタイムを算出することができます。

それでは具体事例で計算してみましょう。

コース長:4.8km
基準タイム:135.133秒
気温:7℃、車重:895kg

予測したい条件
気温:24℃、車重:920kg


予測タイム=基準タイム+気温係数×気温差×コース長+車重係数×車重差×コース長
       =135.133+0.025×(24-7)×4.8+0.007×(920-895)×4.8
       =135.133+2.04+0.84
       =138.01秒

実際のタイムは、137.963秒だったので、よい精度で予測できました。

どちらも覚えずらいので
 気温に対するラップタイム変化は
 1kmのコースで4℃変化すると0.1秒の変化

 車重に対するラップタイム変化は
 4.8kmのコースで3kg変化すると0.1秒の変化

と覚えてください。

今まで何度も計算したことがありますが、計算値と実測が合わないこともありました。
そういう場合は、やはりロガーデータをしっかり確認したり、他のクルマのラップタイムを確認することが大事だと思います。

それと、S2000でTC1000を走った場合、気温差が16℃くらいあってもラップタイム変化は0.1~0.2秒程度であり、0.4秒も変化があることはないと思うので、TC1000だと当てはまらないようです。
2014年06月08日 イイね!

140516 TC1000走行会 番外編 その3

今日は雨です。 雨、雨、雨。

雨の大嫌いな僕は家でみんカラです。

今日は、じょに~♪さんの走行分析の続きで、1~2コーナを見てみます。

まずは、青黒FD氏との比較

青:青黒FD氏、赤:じょに~♪さん


走行ライン


Gサークル


1コーナ減速開始地点の100mから、3コーナ減速開始地点の360mまでの区間タイム差は
0.3秒あります。
しかしながら、青黒FD氏の走行ラインの方が約5mほど遠回りなので、その分を考慮すると

5/(120/3.6)=0.15秒

結果としては、0.3-0.15=0.15秒の差となります。

差のついているところを見てみると
①じょに~♪さんの方が1コーナの減速開始地点が手前になっている
②最低速度が低い

まずは、②の最低速度が低い原因を考えます。
Gサークルを見てみると、前後Gが0付近のところでは、じょに~♪さんの横Gの方がやや低く見えるのですが、大きな差はありません。
そこで、旋回半径の最小値を比較します。

          青黒FD氏    じょに~♪さん
旋回半径 :    53m       47m
横G    :   1.11G      1.12G
速度    :  86,5km/h   82km/h

実は、最低速度のところでは、じょに~♪さんの横Gの方が高いのです。
つまり、最低速度の差は横Gの差ではなく、旋回半径の最小値=走行ラインの差であることがわかります。

ところで、以前紹介した最小旋回半径の推奨値というのがあるのですが、TC1000の1,2コーナの場合、僕の推奨値は47.3mです。
なので、じょに~♪さんの最小旋回半径はほぼ推奨値となっており、最低速度が低いこと自体は問題ではありません。

問題はなにかと言うと、①の減速開始地点が手前になっていることです。
そもそも、旋回半径を小さくする目的は減速開始地点を奥側にすることで、減速区間のタイムを短くすることなのですが、最小旋回半径は小さいままに減速開始地点が手前になっているとその分遅くなってしまいます。

というところで、昨年のデータと比較してみましょう。
青:昨年 赤:今回


減速開始地点は同じで、減速Gは大幅に上がりました。
その結果、本来最低速度にしたい地点(210~220m付近)よりも大幅に手前の160m付近で一度最低速度になって、再度加速するという状態になっています。
(Gサークルの斜め方向のGが低いのはこれが原因)

そこで、この160m付近とは何か?というのを見てみます。


要は、走行ラインの曲がり始めです。
自分が曲がり始めたいと思っているところを目掛けて目いっぱい減速しているということだと思います。

その2の補足に書いたとおり、減速では最低速度地点に向けてブレーキを踏まなくてはならないのですが、曲がり始めの地点を目掛けてブレーキを踏んでいるので、そこで減速が終了しています。
昨年も曲がり始めの地点を目掛けて減速しているのですが、減速が甘かったのでラインが外側にふくらみつつ、最低速度の発生地点も奥側になっていました。

これを走行中の視点で見るとこんな感じです。
赤矢印:曲がり始め目掛けて減速 、 青矢印:最低速度地点目掛けて減速


実際は走行ラインの差はもっと小さいのですが、減速の目標地点はこんな感じに差があると思います。

さらに走行ラインで説明すると


ブレーキを踏む目標は最低速度地点なのですが、実際は曲がり始めと共に、ブレーキを弱めないと摩擦円の縁からはみ出してしまうので、弱める必要があります。
しかし、曲がり始めを目掛けてブレーキ踏むと減速しすぎになりやすいので曲がり始めと最低速度地点の中間くらいを目掛けてブレーキを踏むと走りやすいと思います。

ということで、次回のサーキット走行においては、減速の目標地点を間違わないように、ホクトのきのこを食べながら、次のように覚えてください。

そっち→曲がり始め
こっち→最低速度地点

そっちじゃない、こっちだ!
Posted at 2014/06/08 18:18:01 | コメント(1) | トラックバック(0) | サーキット走行 | 日記
2014年06月08日 イイね!

お友達募集追加しました

みんカラを始めて2年が経ちました。

当初目標は友達100人だったのですが、現在26人です。
みん友になっていただいた方ありがとうございます。
また、ファン登録していただいてい方も88人もおり、ありがとうございます。

ところで、最近、他の人のみんカラページを見ると「お友達」のところに募集メッセージが記載されていることに気が付きました。

そんな項目あったけ?
と思って、今日見てみたらあったので、記入してみました。

基本的には来る者拒まずなのですが、僕はつい辛口コメントをしてしまうので、辛口コメントを見ても許してくれる心の広いお友達を募集しております。

Posted at 2014/06/08 15:51:14 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記 | 日記

プロフィール

サーキットで車を速く走らせるために必要なこととはなにか?を研究するのが趣味です。 日光、TC1000、茂原、を毎年走行してます。 2010年まではもてぎで開...
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