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2014年01月26日 イイね!

131206日光走行会その5(サスストロークの確認)

最近、あまりに寒いので暖かくなるまで寝ていようと思ったら危うく1日が終わりそうなことが多いです。

ということで、休みの日も何もしていないので去年のネタで引っ張ります。

ところで、昨年から導入したサスストロークセンサですが、その後何かわかったことはないのか?と思っている人もいると思うので、今回はサスストロークデータを見てみますが、実はあまり進展がありません。

今回は、2本目の後半にリアの縮み側のみ10段→7段へ固くする変更をしました。
すると、明らかに挙動が変わり、ラップタイムも0.5秒くらい悪化してしまいました。

特に違いが大きく感じられたのは、8コーナの減速から最低速度付近にかけてです。
速度が低下するとともに横Gが増えていくのでロール角も増えるのですが、リア減衰を変えたところロール角があるところにくると、ロール角の増加が急に止まり、その直後に後輪が滑り始めるようになりました。

これは僕の運転していたときの感覚なので、実際はどうだったのかをロガーデータを見て確認します。
では見てみましょう。

まずは具合の悪かった2本目後半
8コーナは500m付近です。


次はそこそこ具合のよかった7本目


具合の変化を感じたのは大体470~500mのところです。
僕の予想では、具合の悪かった2本目後半では、縮み側のストロークが少なくなっているはずでした。
でも実態は逆です。
2本目後半が42~43mm縮んでいるのに対し、7本目では40mmしか縮んでいません。

いかに人間の感覚で物事を語ることに意味がないかがわかるのですが、実際問題として、違いを感じたのと、グリップの変化があったことと、その結果ラップタイムに変化があったのは事実なので、その原因を突き止める必要があります。

よく、クルマのフィーリングについて、「測定データに現れないので、測定データには意味がない」という言葉を聞きます。
僕が思うに、それは測定方法、測定機器がショボいんです。
あるいは測定データの分析方法がショボいんです。

野口英世がウイルスを顕微鏡でがんばって探そうとしていたものの、当時の光学顕微鏡の分解能では見ることができなかったという話があります。
それと同じだと思います。
あきらめたらそれで終わり。

とにかく測って測って測りまくって、ひたすら分析する。
それでも原因特定ができなけば測定方法や機器を見直すのみです。

ということで、分析方法を変えてみます。
そもそも、サスストロークは減速Gと横Gの結果として発生しているので、ブレーキが弱ければその分サスストロークへの影響があります。
したがって、サスストロークだけを眺めていても、その変化の原因が減速Gの変化なのか横Gの変化なのかがわかりません。
そこで、以前行った前後Gと横Gからサスストロークを求める方法でサスストロークを算出し、その値と実測結果を比較してみます。

具合の悪かった2本目
桃色が計算値です。


7本目


470~520mのところを見ると差があることがわかると思います。
2本目は計算で求めたサスストロークよりも大きく縮んでいます。
7本目も470~490mのところは計算よりも実測の方が大きく縮んでいますが、それ以降は大体同じです。

本来は2本目の方が縮み側を固くしていて、縮み難くて伸びやすいはずなので、どちらかと言うと縮み量が小さくなっているはずでした。
でも実際は逆。

よくわからないので、他のところを見てみます。
が、お腹が空いたので夕食食べに行ってきます。
Posted at 2014/01/26 21:57:13 | コメント(1) | トラックバック(0) | サーキット走行 | 日記
2014年01月20日 イイね!

131206日光走行会その4

すでに2014年になってから、20日が過ぎようとしている今日この頃ですが、昨年のネタで引っ張ります。

さて、モータースポーツ活動で重要な活動のひとつに諜報活動というのがあります。
要は自分より速いクルマの情報を収集するということなのですが、非常に大事です。

なんてったって、自分で考えなくて済むのですがから、こんなに楽なことはありません。
情報収集の方法としては
1、クルマを直接見る
2、走行しているところを見る
3、チーム関係者と会話をする
4、その他

基本的には1~3の現場活動が主な活動です。

4のその他とは具体的には
1、雑誌等の記事を読む
2、ネットで情報収集
の2つです。

昨今はネットで比較的有用な情報が収集できるので、今日のように風が強く寒い日はパソコンの前で情報収集をします。

最近のオススメはYOUTUBEにアップしている車載映像動画からの情報収集です。
自分のクルマに近しいクルマの動画をよく見るといろいろ勉強になります。
ついでに、ロガーデータが表示されている場合があるので、その場合は以前紹介したトップフューエルS2000のときのようにエクセル等でグラフ化するとわかりやすいです。

今日は、僕のS2000の更なるタイムアップを狙うためになにをするか検討すべくYOUTUBEの車載動画解析を行うことにしました。
いろいろ探したところ、日光サーキットをスポーツタイヤで39.4秒という脅威的タイムで走行するS2000の車載動画があったのでそれをエクセルでグラフ化しました。

まずは僕の自己ベスト42,099秒と比較します。
赤が僕で青が39.4秒の走行データです。


各コーナ毎に見てみると

1コーナ:あまり差がない

2コーナ:1~2コーナにかけてのブレーキングに差があるが、この走行データと比べると差はない。

3コーナ:速度は同じだが、僕の方が横Gが低い

4コーナ:僕がアクセルコントロールしているのに対し、39.4秒のデータではほぼ全開加速している

5~7コーナ:最低速度と横Gに差はあるが、タイム差はほとんどない(約0.1秒)

8~9コーナ:最低速度と横Gに差があり、タイム差も大きい

バックストレート:加速はほぼ同じ

10コーナ:ブレーキングはほぼ同じ。最低速度と横Gに差があり、タイム差もある(約0.1秒)

11コーナ:横Gは僕の方が低いが、最低速度は僕の方が高い

12コーナ:僕はアクセルコントロールしているが、、39.4秒のデータではほぼ全開加速している


まとめると
1、直線加速に差がないのでパワーウエイトレシオはほぼ同じ
2、僕のS2000の方が横Gが低い
3、減速Gの差はほとんどない
4、低速コーナの立ち上がり加速に大きな差がある

ところで、この39.4秒のS2000の仕様概略は
外装:タイプSバンパ+リアGTウイング
タイヤ:Z2 265/35R18

という仕様になっていて、横Gの差はタイヤサイズだったり、空力部品の影響と思われます。
タイヤサイズが違うのでブレーキでも差があるのかと思いきや、このデータを見る限り、ブレーキングには差がでないということがわかりました。

さらに39.4秒くらいのタイムを出すためには、直線加速に大きな差があると思っていたのですが、そこもほとんど差がないこともわかりました。

8~9コーナの部分は空力部品の差があるので、かなり差があると思っていたのですが、そこは想定通りの差がありました。
バックストレートも含めて、ここで約1.1秒差がついています。

今回新たにわかったことは
3コーナ立ち上がり~4コーナと11コーナ立ち上がりから12コーナの加速差が非常に大きいということです。
タイム差にすると
3~4コーナ:0.4秒
11~12コーナ~ホームストレート:0.4秒

なんでこんなに差があるのか?を考えてみました。
それぞれのコーナの最低速度と横Gを見てみると

3コーナ
          僕        39.4秒
横G      1.2G       1.4G    (最低速度地点の横Gは同じ)
最低速度  55km/h    55km/h 

11コーナ
          僕        39.4秒
横G      1.2G       1.3G
最低速度  51km/h    49km/h

最低速度は同じか僕の方が高いにもかかわらず、横Gが低いということは、僕の方が大きい旋回半径で曲がっているということです。

この結果だけを見ると、旋回半径を小さくした方が速いんじゃないの?と思うかもしれませんが、僕はそうではないと考えています。
そもそも発生できる横Gにこれだけ差があったら、このくらいのタイム差があって然るべしです。

空力部品がついているので、もっと低速コーナと高速コーナの横Gに差があるのかと思っていたのですが、意外に差がないことがわかりました。

ということで、タイムアップにはタイヤサイズ変更がもっとも効きそうなのですが、タイヤはS2000の標準である255/40R17から変更する気はないので、次なるタイムアップに向けては空力部品の投入を検討したいと思います。
Posted at 2014/01/20 01:06:03 | コメント(3) | トラックバック(0) | サーキット走行 | 日記
2013年12月30日 イイね!

データロガーグラフ表示の横軸

前から気になっていたことを書きます。

ここ数年でデータロガーが普及してきました。
みんカラでも使っている人を多く見かけるようになりました。

どんな感じに使っているのかと思っていろいろ見てみるのですが、二つの走行データを比較するときに、横軸を時間で使っている人が多いです。
ダメとは言いませんが、わかりにくいです。

横軸は距離

これ基本です。
なぜ横軸を距離にするかと言うと、同じ地点での速度や横G、区間タイム差を比較したいからです。

距離の短いサーキットやタイム差が小さいデータを比較する場合はどちらを横軸にしてもあまり違いがないのですが、タイム差が大きい場合は、後半のグラフのズレが大きくなってしまいます。

こうなると、ブレーキング開始地点やコーナリング中の最低速度地点に違いがあるのかどうかもわからなくなってしまいます。

参考例を見てみましょう。

今回比較するのは42.099と43.78でタイム差が1.68秒あります。
これを横軸時間で比較するとこうなります

始め方は合っていますが、時間が進むにつれてどんどんズレていきます。
その結果、バックストレートのブレーキ開始地点が同じなのか違うのかがよくわからなくなっています。

次に横軸距離で比較するとこうなります

今回の例ではあまりズレがありません。
これなら、バックストレートのフルブレーキ部分に差がないことがわかります。
しかし、実際にはいろんなデータを見ていると、走行ラインの違いにより走行距離も違うので、多くの場合、後半の方はズレが大きくなりますが、走行ライン上の位置を見れば簡単に補正ができます。

ということで、二つのデータを比較するときは横軸を距離にする方が比較しやすいのですが、もし付属の解析ソフトの横軸が時間にしかならない場合は以下の方法で対応しましょう。

1、お金払って横軸を距離にできるようにバージョンアップする(LAP+だけ?)
2、ロガーを買い換える
3、お友達に横軸が距離になるように変換してもらう

恐らく一般に普及しているロガーソフトがLAP+で、これの無料バージョンの横軸が時間になっていることが、多くの人が横軸を時間にしている理由だと思うのですが、LAP+でも有料バージョンは横軸を距離にできるので、ぜひ有料版にすることをオススメします。

それと、どのソフトもそうなのですが、二つの走行データの同じ距離でのタイム差を表示する機能がないと思います。
Aimのソフトにはこの機能のあるのですが、他ではみかけたことがありません。
⊿1:デジスパイスもタイム差表示ありました。

データ比較で悩ましいのは、コーナ入り口では速く、出口では遅い場合などにタイム差があるのかないのかがわからないことです。
でも、同じ距離でのタイム差を表示してくれる機能があるとすごくわかりやすいです。

とは言っても、ソフトの機能がないものはしょうがありません。
そこでエクセル等の表計算ソフトに変換します。
そうすると、LOOKUP関数などを使うことで同じ距離でのタイム比較ができます。
たとえばこの茂原の2コーナでは、青の方がブレーキが遅く、その時点では速いものの、その分加速するのも遅くなり、2コーナの前後で見るとタイム差がないことがわかります。

今日のまとめ
1、二つのデータを比較するときの横軸は距離にしよう
2、同じ走行距離でのタイム差を見れるようにしよう
Posted at 2013/12/30 12:29:36 | コメント(2) | トラックバック(0) | データロガー | 日記
2013年12月29日 イイね!

今日もバツグンの目次3

11、レース観戦
 2012.5.20スーパー耐久inSUGO
 2012.7.29スーパーGTinSUGO
 2012.8.5フォーミュラニッポンinツインリンクもてぎ
 2012.8.12スーパーGTin鈴鹿
 エアバルブ
 2012.10.14WECin富士スピードウェイ
 2013.8.4スーパーフォーミュラinツインリンクもてぎ決勝
 2013.11.3スーパーGTinツインリンクもてぎ

12、レース、クルマ関連いろいろ
 ボディ剛性その②
 エンジンオイルとトライボロジーその②
 LSDとトライボロジー
 フェンダー爪折り
 車高の決め方
 バネレートの設定方法
 プリロードその2
 ストラット用ピロボールアッパマウントの注意点その2
 タイヤについて
 必要なエンジン出力
 86レースでのロガー使用について
 WTCCシビックのリアサスその2
 WTCC BMW車載映像
 タイヤの呼び方 アウディA3 PCDチェンジャー
 コイルスプリングの作り方
 A3オイル交換
 スーパー耐久 SLS AMG 車載映像

13、日記
 キーボード
 2012もてぎJOY耐
 漏水注意
 アルファ156救出
 車重実測
 2012ホンダ祭り
 代官山ツタヤ書店
 パクリと業界標準
 計画性
 冬ですね
 スピーダーハンドル
 総合診療医ドクターG
 ガリレオ
 2013もてぎJOY耐
 関数電卓と扇風機
 シリコーン
 2013ホンダ祭り
 パソコン修理Windows7購入
 RUSH
 もてぎ練習走行見学
 春なのに直った!
Posted at 2014/07/13 23:54:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | 目次 | 日記
2013年12月29日 イイね!

今日もバツグンの目次2

6、S2000
 車高調整
 アライメント測定
 重心高
 LSDオーバホールLSDオーバホールその2
 ギア比の影響(TC2000)
 LSDイニシャルトルク測定
 水温の加速影響
 ブレーキホース交換
 エンジン不調その2その3その4その5
 異音異音続き異音さらに続きドライブシャフト修理その2 リアハブベアリング修理 修理後
 ロールオーバーバー取り付け作業
 リアトー設定
 リアスタビライザーその②
 車重実測
 油圧とエンジン出力
 油温、油圧計の取り付け油圧測定結果
 オイル粘度と加速その2
 リアハブベアリングインナーレース外し

7、自動車部品
 リジカラ①その2その3その4
 ハイパコその2その3
 パーチェ
 FD2用リアピロスプリングシート

8、いろいろ計算
 リバウンドスプリング、 リバウンドスプリング②
 車高変化と荷重変化
 横Gによる荷重移動
 斜面のクルマ
 LSD差動制限力計算 
 ホイールバランスその2
 スプリング伸縮時の曲げの力、 スプリングの曲げの力 お詫びと訂正さらに続き
 ダンパ減衰力計算オリフィス編バルブ編減衰力調整編
 LSDのロック率計算 その1その2その3まとめ
 トー換算表
 気温係数と車重係数適用事例

9、ボルト締結
 高力ボルト摩擦接合
 軸力は大事
 軸力計算
 ボルトの再利用
 ボルト締め付け回転角
 ボルトはちゃんと締めましょう続き

10、参考文献
 ダイナミックフィールの統一感(マツダ)
 ホンダR&Dテクニカルレビュー
 パフォーマンスダンパ(ヤマハ発動機)
 エンジンオイル
 クルマはかくしてつくられる4
 ピストンスカートフリクション
 S2000(ホンダR&D)
 フラットベルト式 サスペンションタイヤ試験機
 書籍いろいろ
 自動車のサスペンション KYB株式会社 編
 オートスポーツ4月25日号のLSD記事
 PSAの論文
 チームルマンのFB
Posted at 2014/07/13 23:50:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | 目次 | 日記

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サーキットで車を速く走らせるために必要なこととはなにか?を研究するのが趣味です。 日光、TC1000、茂原、を毎年走行してます。 2010年まではもてぎで開...
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