コロナジプシー

恐れていたことが現実になってしまいました。
職場で新型コロナウイルスの陽性者が出てしまったのです。
しかもその当日に夜勤。
コロナ対策だけでも厳しいのに、他にも発熱者がいて
感染扱いしていなかった人も僕の夜勤後に陽性が確定したり。
さらに追い討ちをかけるように救急搬送にまで至る
アクシデントも盛りだくさんで休憩もとれないまま
16時間以上ノンストップの一夜。

しかし夜が明けても平穏な日常は戻らず、
自分は感染者とかなり接触していたので当然感染疑いとなります。
簡易PCR検査の検体を提出したのは夜勤明けの朝。
結果が出るのは早くても翌日の午後か夕方。

日曜日と月曜日が連休だったので、はじめはどこかへ宿を取って
2泊かけて家族に感染させないように閉じ籠ろうと企んでたんですが、
他のスタッフに陽性者が出た場合、
僕が休み返上で出勤しないといけないかもしれない
ということで泊まりに行くこともできず、かといって家に帰るわけにもいかず。

そこで僕が悩んだ挙句の解決法が、ガレージキャンプです。

帰り道にある大きなアウトドアショップへ寄って、
ペグダウンしなくても良い自立式のテントを購入。
ちょうど欲しいと思ってたし、実物見て良いなと思ったので
今年創業120周年を迎えるコールマンの有名なツーリングドーム
そのLX +を買いました。
先日のオートキャンプではトンネル型のテントを張ったのですが、
生地が薄くて明るすぎるので、これは落ち着けないかもと思って、
ダークルームテクノロジーを採用したこちらにしたのです。
もうスゴイです。外がどれだけ明るくてもフルクローズしたら
テント内は漆黒の闇ですよ。

そのテントをベースにしながらガレージに宿泊できるようギアを設営していきます。
コット、エアマット、シュラフ、ブランケットで寝床を作り、
フォールディングテーブルでiPadとBluetoothキーボードで
パソコンデスクを作り、ガレージの壁から電源を延長マルチタップで引き込んで
テント外にはチェアとアカシアの3段ラックを出して食事スペースに。

本来1階は店舗用の物件だったのをガレージに改装したので、
気づけば電源は複数あるし、トイレもあるし照明もシャッターもある
高規格オートキャンプ場としてじゅうぶん以上機能できるのです。

移動式の荷物庫として隣には愛車が停まってるし、電気と電波も揃ってる。
水回りは少し不便だけど、ウェットティッシュや使い捨ての食器で補えばなんとかなる。
屋内だから日差しがなくて暑さの心配もいらない。
何か不足しているものがあれば自宅内や近所のコンビニですぐに調達可能。

…あれ？ここで生活できるやん(^◇^;)

とはいえ不便を楽しみ、日常では味わえない大自然の中に身を置き、
味以上の味を味わえる料理やコーヒーに溺れてみる。
それこそがキャンプの醍醐味なんだろうなぁ

なんてことを考えながら30時間以上眠らず動き続けていた体を休めるのです。

1日も早く何も気にせずキャンプができるようになる日が戻って来ることを切に願います。