
一遍上人ゆかりの無量光寺の辺りを散歩してきました。
開創は、時宗二祖の真教さんです。
高座郡三十三観音霊場 23番
本堂以下多くの建物を明治の時代に火事で失ってしまいましたが、この山門だけは被害を免れました。
高麗門という形式で、17世紀初頭の建築と推定されていて、神奈川県下では類例が少なく、無量光寺のものは最大で最古のものです。
こちらの無量光寺は「大本山」で、清浄光寺(遊行寺)は、「23総本山」です。
無量光寺は、第61世の
弁栄(べんねい)上人が大正7年に入山すると本堂の再建の機運が高まりましたが、箱ものよりも人材育成だと言うことで、学校を建てました。
立川の養蚕農家の建物を移築した庫裡の二階を教場としていましたが、手狭になったので、旧制中学校を隣接地に建設し、今の相模原高等学校になっています。
今年は、ちょうど100周年記念だそうです。
神奈川県下では、今年は北条早雲没後500年だとか、時宗二祖真教上人700年遠忌だとか、開学100周年だとかが重なって、各地でイベントをやっています。
※12月20日~23日まで、相模原市民ギャラリーでは、弁栄上人遺墨展が無料で行われます。
弁栄上人が、仏画に優れていることを初めて知りました。
まぁ、昭和の時代に「大正に描かれた」と聞いてもありがたみが少ないですが、
令和になるとちょっとありがたみが増した気がします。
あれだけ西洋化が進む中、インドに仏蹟を求めて旅行したそうですから、私が知らなかっただけで、凄い人なのでしょうね。
Posted at 2019/11/10 10:54:06 | |
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観世音菩薩霊場巡礼 | 日記