
日本を初めて訪れた中国人が日本について驚くことは数々あるが、なかには「空港から伸びている道路が真っ平である」ことに驚いたり感心したりする人もいるようである。中国メディア・駆動之家は6日、日本の道路舗装技術の高さや誠実さについて評価する記事を掲載した。
記事は、日本では都市の顔たる空港へつながる道路然り、有名な渋谷のスクランブル交差点然り、有名でない都内の一般道路然り、郊外のさらには農村の道路然り、幅の狭い自転車道然り、人の気配が少ない山の小道然り、いずれも平ら、かつ、きれいに舗装されていると紹介した。そして、その仕事の誠実さを示す事例として、巨大地震が発生して道路が寸断した現場の写真を掲載。道路舗装の厚さが、基礎部分を含めて約50センチメートルにも及んであり、どこの道路でも同じような切断面になると伝えている。
また、日本における道路補修の手法についても紹介。まず道路の形を整え、そこに一層一層アスファルトを敷き詰めていき、ローラーで完全に平らになるまで繰り返し伸ばしていくとした。作業はだいたい100メートルを1つの単位として段階的に行われており、これにより緊密かつ丈夫な道路舗装作業が保証されていると解説している。
そして、工事が終了した道路は「新旧の色の違いがあるだけで、高さの違いは全くなく、路面と路面の間もしっかりくっついているのである」とし、「マンホールの蓋さえそこにぴったりとはまり、路面と同じ水平を保っている。見ていると、実に心地よい」と評した。
また、道路工事を実施する際には近隣住民や道路交通に十分な配慮が行われ、だいたい夜間に作業が実施されること、一晩で完成しない場合はいったん原状を回復して再び深夜に工事を再開することなども併せて紹介した。
道路のへこみや歪みは、スムーズな交通状況を妨げるだけでなく、時として悪臭の原因となる。中国の市街地では、道路のくぼんだ部分に生活排水が流れ込んで溜まり、気温が上昇した日には強いにおいを放つことがある。また、歩道に敷き詰められたブロックの並びや高さがバラバラであることも少なくない。
記事は「確かに労力や費用はかかるが、真剣な態度で舗装することによって、日本の道路は長年使用することができ、その後のメンテナンス費用を大いに節約することができるのだ」と評している。まさに、目先の損得や便利さではなく、長い目で見た損得勘定が物を言うのだ。そして、「匠の精神」を目指す中国において一番求められているのがこの点なのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF) :サーチナ 2016-06-13 09:59
Posted at 2017/01/14 12:13:41 | |
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