
以前は、「パクリ大国」と言われた中国だが、最近では「 パクリ行為 」もだいぶ影を潜めてきていた。しかし、だからと言って全くなくなったわけでもないようだ。中国メディアの快資訊は5日、中国のラーメン店が日本の有名店と、そっくりであるとする記事を掲載した。日本のテレビにも取り上げられて、「 メンツが丸つぶれ 」だと苦言を呈している。
記事が指摘している中国の店は、日本の有名店そっくりのラーメン店で、中国でいくつもの支店を出しているというから、中国人には受けているのだろう。日本にある本家は、外国人にも、人気のチェーン店だ。記事によると、「早い、うまい、ひとりでも行ける」の3拍子そろっているのが良いのだという。
では、どの程度パクられているのだろうか。記事は、「もし本家に行ったことが、なければ本物だと信じてしまうほど」再現性が高いとしている。記事は写真も掲載して比較しているが、パッと見ただけでは違いが分からないほどだ。看板の「 色・文字・ロゴ 」などがそっくりでわずかに、字が1つ違う程度。店内の特徴的な座席と空席案内板、そして注文票も瓜二つで、スープを飲み干すとどんぶりの底に出てくる文字は、「 一字一句同じ 」だ。
なぜここまで似せているのだろうか。ホームページには本家のチェーン店の写真が、多数合成されて貼られていたともいうから、確信犯なのは間違いない。味も本家には及ばないものの、普通においしいという意見が多く、日本のラーメンを食べたと思い込んで、満足して帰っていく人もいるようだ。しかし日本で本物を食べたことがある人は、全然違う、客をだます行為だと、怒りをあらわにしているという。
筆者は、このパクリ行為について、「意義のある模倣は良いことだ」としつつも、「怠惰になってはならない」と指摘。中国にもおいしい麺料理はたくさんあり、地域ごとに違った味わいもあるのでそれを押し出せば良く、なにも日本を真似る必要はないと主張した。
「パクリ行為」が少なくなったとはいえ、中国における意識は、日本とは全く違うというのを感じさせる。問題視している人も、同胞をだますという行為と、メンツにのみ焦点を当てており、だれも本家に対して悪いという、意識を持っていないのが印象的だ。この意識が変わらない限りは、中国の目指す先進的な国には、なれないのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF) サーチナ 2018-09-07 05:12
Posted at 2018/09/07 12:23:50 | |
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