• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

みとなのブログ一覧

2023年12月10日 イイね!

「博士のエンジン手帖」

モーターファン イラストレーテッド誌に連載されている、畑村耕一氏のコラムを再編した本です。
氏の広島弁を口述筆記したような文体のため一見とても読みやすいのですが、非常にハイレベルな話をサラッとされているため図説の少なさと相まって非常に難解。
エンジンの仕組みだけでなく、変速機のことも理解していなければ話に想像を膨らませることができない。
おまけのように後から付いてくる写真やグラフが、あまり理解の助けにならない。
実際に設計に携わっている人向けで、私のレベルでは理解は難しいというのが率直な感想。

氏はマツダでミラーサイクルエンジンの開発中心メンバーであり、とにかくエンジンのダウンサイジングをせにゃならん!というのがこの一冊を通してのテーマ。
なぜダウンサイジングなのか、そして理想のガソリンエンジンとは何かについて「博士」のもはや思想といって良い持論が展開される。

しかし、少し離れて現在の視点で視れば、氏の理想とする自動車の動力源はまさに電気モーターだといえる。
氏は始め、新交通システムの開発でマツダに入社していることや、学生時代に趣味であったグライダーの離陸用動力源であったアメリカンV8エンジンを喧しいと評している。

氏の理想を具現化したマツダのV6ミラーサイクルエンジンや、数年前のSPCCIエンジンは、どちらも商業的にどうだったか。
「こうあらなければならない」、だからこれを足してこれを足してとシステムはどんどんと複雑になっていく。

現在、多くのメーカーはガソリンエンジンのこれ以上の開発を放棄している。
早くからエンジン単体ではなく電気モーターとの役割分担を研究していたトヨタが(少なくとも国内では)一人勝ちとなり、ドイツのダウンサイジングターボやDCTは過去の技術となった現在、この本の内容を全て素直に受け入れることは出来ないように思いました。
10年で陳腐化する技術は、果たして多額の資金を投じて研究する価値があったのかと。
はじめからそのリソースを次世代電池の開発に充てておけばと思いました。

それでも自動車の動力源にエンジンが相応しい理由を探すならば、それはモータースポーツの魅力とされる音(振動)、そしてエンジンの扱いづらさに尽きると思います。
自動車エンジンの開発は全てこれらを抑え込もうとするのですから、そもそもが矛盾しているのです。
Posted at 2023/12/10 14:47:10 | コメント(0) | 日記
2023年12月03日 イイね!

7度目のサーキット走行

今日は12月最初の日曜日。
土日にフリー走行枠のある貴重な日ということで、9時前に美浜に到着するも、既にパドックから第1駐車場まで一杯でした。
行きのガソリンスタンドで空気圧は調整してきたので、減衰調整と荷物おろしをして、少し遅めの枠から走り始めました。

冷えた時に合わせた空気圧が上がりすぎたようで、フェニックスでいきなりテールが流れてグラベルへ。
反射的にアクセルを戻したのがいけなかった。
次の周ではまたフェニックス出口でアンダーを出してアウトのグラベルへ。

どうも最近タイヤのグリップ感が薄い気がする…タイヤの角が両側とも落ちてしまっているからかもしれません。
走り出しが特に顕著なので、以降はウォームアップを長めにしました。
これ以降は50秒台が連発。
ベストは50.367。

2スティント目、ABS警告灯が点きっぱなしになっていることに気付く。
なんとなくブレーキに違和感はあるけれど、深いブレーキングでなくれば走れる…。
序盤は50秒台が出ていました。
ところがタイヤがタレてきたからか、ちょっとしたブレーキでロックするようになってしまいました。
特にバックストレートからの右コーナーは、路面も荒れているため前足がバタついてしまい、そこでブレーキがロックして止まらない→結果的にハードブレーキで大失速。
3速のまま抜けたり、舵角を少なくし加速重視でアウトに振ってみたりしましたが、50秒台には戻らず。

走行後、ホイールを外してABSの配線に問題がないことを確認。
バッテリーを切ってECUをリセット。
駐車場を少し転がすと運良くABSエラーは消えてくれて、午前最後のスティントに間に合いました。

でも、気持ちが焦っているときはダメですね。
2スティント目のベストタイムすら超えられず。
今回、初めてこれまでのベストタイムを更新できなかったばかりか、10月に記録した記録をも下回ってしまいました。
今回はあまりセッティングを弄らず走りに集中すると決めていましたが、とても残念です。
Posted at 2023/12/03 23:10:13 | コメント(1) | 日記
2023年11月26日 イイね!

法事をきっかけに日本の葬式仏教を考える

日曜に、祖父の23回忌、祖母の1周忌がありました。
退屈な時間ですが、お寺にある経本?を読むのが楽しみでもあります。
普段、仏教について考える機会は少ないし、お経を聴きながら「自分が死んだらどうしてもらおうか」と考えるわけです。
でも、私を含め「信じている宗教は無い」と堂々と言う人が多い日本は、世界ではとても珍しい国なのです。
海外では、信じている宗教がない=道徳心がないと思われるらしいです。
なんで日本の仏教って、こんなになっちゃったのかな~というのをザックリ考えてみたいと思います。

まず、お経がなぜ難解なのかを考えてみます。
釈迦(ゴータマ・シッダールタ)は悟りを開いた後、弟子達に色々と教えを授けたのですが、これがけっこう抽象的で、しかも相手によって内容がちょっとずつ変わってくる。これを対機説法といいます。

それを記憶した弟子たちは釈迦の死後に集まって、「私はこう教えを受けた」「私はこう聞いた」などと、それぞれの話をまとめて、なんとかこれを皆で記憶し後世に残そうとした。
これがお経のはじまり。
(世界には文字がない言語のほうが多かったし、文字の書ける人はほんの一握りだったから、皆歌うようにして覚えた。)

やがて仏教はインドからさまざまな地域へ広がっていく。
(さまざまな土着宗教との融合も進む。)
漢民族は文書にして残すのが大好きなので、中国のお坊さんがお経を苦労して母国語に訳す。
わからない部分は発音の似た漢字を充てる(音写)。
文書になったものは、やがて学問になる。

時代が移り、仏教は中国南部で最新の学問、哲学として隆盛を極める。
やがて日本に経典が伝わるが、そもそも外国語なので一部のインテリにしか読めない。
読めたとしても、仏教の知識やインドの言葉の知識がないと意味がわからない。
ギャーテーギャーテーやナムなどは音写なので、漢字に意味はない。
(しかもこの時代の漢字の読み、つまり発音は現代の音読みとは違うのでますます難解になる。)

仏教=僧が学ぶ専門的な学問となり、庶民は分かり易い仏像や仏画を崇めたり、意味のわからないお経を呪文として捉える。
教義でなく僧への個人崇拝が強くなる=クセの強い僧が宗派の祖になっていき、細かく分派する。

江戸時代になり、一向一揆で散々苦労した徳川幕府により檀家制度が出来る。
土地を自由に移動できない民衆は寺や宗派を選ぶことが出来なくなり、神道を中心とした土着信仰とますます深く結びつき、葬式やお盆などのイベント中心になっていく。

明治に入り、廃仏毀釈によって仏教の地位は大きく低下。
ますます人はお寺に行かなくなり、忙しい現代人はお経読んだり、座禅なんてしてる暇ないよ〜って感じですかね。

ちなみに、仏教に関するこうした知識をどれだけ深めても極楽には行けません(笑)
Posted at 2023/11/27 13:24:05 | コメント(1) | 日記
2023年11月25日 イイね!

ワイド化カプチーノの挙動

ワイド化カプチーノの挙動タイヤの前後異サイズ化をしてから少し走りましたので、覚書として感想を書き残します。

まず、ステアリングを切った際にかなり違和感が生じます。
狙ったラインよりタイヤ1本分、外にいるイメージです。

カプチーノの標準ホイールは前後5j+45。
これをフロントに6j+16、スペーサー20㎜を加えトータルオフセットは-4となります。
ホイールセンターが49㎜外に出ています。
仮想キングピン軸から離れたところでフロントホイールが大きく円弧を描きながら移動するため、違和感が出るのだと思います。
ステアリングを切っても外側フロントタイヤは逃げるように大きく動くからレスポンスが悪く、そこから切り足すと内に入りすぎてしまうという具合。

リアも思っていたより簡単に滑ります。
(落ち葉が多い季節なのも影響があると思いますが。)
現状のパワーにTW280とはいえ195幅のシバタイヤならバシッと安定するだろうと思っていましたが、普通に流れます。
幅が広すぎて、面圧が足りないのかもしれませんね。
せっかく曲がらない方向にセットしているのだから、もっとボトムで踏めるようにしたいですね。
車高調ではないので、小手先の変更しかできないですが。

ホイールサイズとオフセットを標準に戻して、サスアームを長く作り直せば理想的な動きになります。
(そこまでするならピボット位置も変更すべきでしょうが。)
長いロアアームは社外で複数出ているのですが、長いアッパーアームって無いんですよね。
(キャンバーを増やすためでしょう。)

いくら盆栽にすると言っても、やはり走りがイマイチではだめですからね。
Posted at 2023/11/25 18:02:58 | コメント(2) | 日記
2023年11月23日 イイね!

友人とドライブへ

友人とドライブへアルピナB3に乗っている友人と、山道ドライブへ行ってきました。
こんな高級セダンをシャコタンにしてしまうところが彼らしい。
KWの車高調は素晴らしくノーズが軽く入り、レカロRMSのサポートは横Gを感じさせない。
クイックシフターはショートストロークを通り越し、カチカチとまるでスイッチのよう。
エンジンは3.3リッターとは思えないほど軽く吹けるし、とにかくクルマがスイスイと軽く動くことに感激。

でも、彼はもうすぐそのクルマを手放すという。

クルマはただの移動手段だとは思わない。
だが同時に、クルマが生活の中心になるような人生を送りたいとも思わない。
人生のその時その時に合った1台を大切にできればいい。
でも、本当に最後まで大切にできる人がどれだけいるだろうか。
クルマへの愛情とは結局、どれだけ金を注ぎ込んだか、手間をかけたかだ。
彼は当たり前のことをきちんとやっている。
そのうえで理想を追っている。
このB3こそ、愛車だ。
Posted at 2023/11/23 21:52:55 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「@スナイパーK
ナット外した状態で、思い切り蹴ってみましたか?それでも外れない時は、角材でタイヤをぶん殴ると外れますよ。」
何シテル?   05/08 22:44
走らせるより、眺めたり弄ったりする方が好きです。 文系脳ですが、エンジン、シャシー、空力、何でも興味あります。 ガソリンエンジン+MTの組合せが残っている間...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

車速センサーを交換してみました 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/06/16 23:32:44
エンジンOH① 分解 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/06/12 22:08:34
効かないドアストッパーを修理 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/06/09 22:45:40

愛車一覧

スズキ アルトワークス スズキ アルトワークス
久しぶりに軽のFFに乗りたくなり、生産終了のタイミングで中古購入しました。 過去の経験か ...
スズキ カプチーノ スズキ カプチーノ
18歳の冬に貯金を注ぎ込んで購入。 人生の半分以上を共に過ごしてきました。 たまにしか乗 ...
シトロエン DS3 シトロエン DS3
久しぶりのラテン車です。 今度はちゃんとMT。 アルファ147よりずっと故障は少ないと聞 ...
スバル インプレッサWRX スバル インプレッサWRX
やはり運転はM/Tが楽しい。 学生時代、F1よりもWRCが好きだった私。 当時活躍してい ...

過去のブログ

2025年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2024年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2023年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2022年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2021年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2017年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2013年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2012年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2011年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2010年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2009年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2008年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2007年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2006年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2005年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation