
マンガです。
震災後、福島第一原子力発電所で実際に作業を行った(いまも行っている)覆面マンガ家さんによる原発作業員ルポマンガの2巻です。
2月23日発売でした。
今巻では、シゴトのあるなしに関わらず、ヒトの頭数だけはそろえておかないとならない孫受け、ひ孫受け、もっと下請け会社の事情で、過密になってきた現地の宿舎事情や、ソコから脱すべく、拠点となるべく部屋を探し、さらに高線量の現場を求めて職探しをしたり、休みの日に、市街地の飲み屋で地元のヒトたち相手にギターの流しみたいなコトしたり、1巻の発刊で現場の一部では顔割れしてチョット話題になったり、他のマスコミの取材を受けたりする作者さんのコトが描かれています。
あいかわらず生々しいハナシです。
現場のキビシさもですけど、ソレ以上に、下請け、孫受け、もっと下請け~ってゆう、会社のチカラ関係とか、どの会社に属しているかで、同じ現場で同じシゴトしてても給料が倍以上も違うコトがあるとか、そゆ生々しさがありました。
働いてる作業員のヒトたちも、チョットでも給料のイイトコに行きたい~っとか、リアルな思いが出てると思いました。
で、こゆ生々しいハナシを読んで、ヘンな表現ですけどチョット安心しちゃったりしました。
コレが、「日本のために~」っとか、「福島のために~」ってコトだったら、ハナシとしては美談だけど、個々のヒトたちの思いとしてはコワいな~って感じるので。
じぶんたちの(生活の)ために、お金を稼ぐために~ってゆう、ホンネの部分が描かれていて安心できたのでした。
愛国心から身を挺して~ってヒトも中にはいるでしょうし、そゆ考えは美しいと思うし否定はしないんですけど、じぶんのために~ってゆう、直接的な考えのほうが、じぶんには共感できるので。
まあ、個人的な思いを書いちゃいましたけど、話題になってるだけあって、面白いし、読み応えのあるマンガです。
いまの日本に暮らしているならば、読んでもイイんじゃないかな?って思える、そんなマンガだとは思います。
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Posted at
2015/03/24 21:16:50