
マンガです。
このトコロ、「美味しんぼ」でいろいろ話題になってる福島県のリアルな現実を描いた原発ルポマンガです。4月23日発売でした。
「1F(いちえふ)」とは福島第一原子力発電所の通称。
「1」は第一、「F」は福島。
現地の作業員や地元住民はここを「フクイチ」ではなく「いちえふ」と呼ぶー
っと、裏表紙に解説があります。
あらすじもナンもない、作者さんが、実際に福島第一原発で作業員として働いていた日常のコトを描いたマンガです。
この作者さん、働きながら売れないマンガ家としても活動していて、あの震災後、勤めていた会社を辞めて、被災地のために働きたいと紆余曲折の末、福島第一原発で働くコトになって、半年間働いて、会社の定める年間被爆限度量に達したために一旦首都圏にある自宅に戻って、見てきたコトをマンガにしようとコレを描いたそうです。
コレはカバー裏に書いてありました。
コレも各方面で話題になっているマンガですが、まあ、話題になるだろうな~って感じです。
事故後の原発で働く作業員のヒトたちの日常が淡々と描かれているんですけど、ソレは報道されたりするコトもなかったので、ソコにいるヒトたちしか知らないコトが描かれているんだから、コレは注目されますね。
内容的には、ホントに淡々としていて、劇的なコトもなく、ソコが事故後の原発でなければただのオジサンたちが働いてる工事現場だったりその飯場じゃないの~?みたいな感じです。
でも、やっぱりタダの工事現場じゃないな~ってゆうトコもいっぱいあって、ちょっと異質な緊張感を感じさせます。
マンガとしては別段、面白いワケではありません。
絵柄も、売れないマンガ家~っと書いてあるだけあって、ちょっと古い劇画みたいな感じです。
そんな絵柄も逆にリアル感を出していて、効果的だったりします。
コレ、面白いマンガではないですけど、存在に意味のあるマンガだと思います。
コレで寄付を集める~っとか、世間に危機意識を訴える~っとかではなく、いまの現実の福島第一原発の姿を描いているだけってのに意味があると思います。
興味のないヒトにはまったくオススメできないですけど、震災後のいろんなコト、とくに原発関係やらに興味があるヒトは、読んでみて損はしないだろうな~って思えるマンガでした。
Posted at 2014/05/13 21:24:47 | |
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