
マンガです。
「BE LOVE」掲載の太平洋戦争末期にあった、名古屋大空襲を描いたマンガです。
6月13日発売でした。
太平洋戦争末期の昭和19年、名古屋。
優しい父と強い母、そして四姉妹の女系家族。
木村家次女・あい は、国民学校高等科1年生。
青春真っ只中にいる あい の関心は、かっこいい車掌さんに出会ったことや、今日の献立のこと。
自分が戦争に参加しているなんて気持ちは、これっぽっちもなかったー。
さらに続くんですが、こんな感じであらすじが裏表紙にあります。
コレもいろんな意味でスゴイマンガです。
表紙でわかるとおり、おだやかで優しい絵柄で、けっこう淡々と戦時中の日常生活が描かれています。
1巻では、まだ空襲もなく、食料事情が悪くなった~っとか、学校で授業をしなくなり、工場で働くようになった~っとか、妹が集団疎開に行った~っとか、ホントに淡々と描かれています。
まだ、名古屋は生活は厳しくても平和で、緊迫感はソレほどでもないんですけど、その後の歴史を知っている現代人が読んでいると、確実に戦争(敗戦)の影が押し寄せてきているのが感じられて、ナンとも言えない、複雑な気持ちにさせられます。
さらに、女系家族=男子がいないために、父が世間に対して負い目を感じていたり、考えさせられるとゆうか、悲しい気持ちにさせられる部分がけっこうあります。
コレ、作者さんの母上さまの体験をモトに描いているそうで、真実に基づいた、貴重なハナシでもあるかと思います。
さらにこの作者さんの父上さまの体験をモトに描いた、シベリア抑留のマンガもあるそうなので、コレもぜひ読まないと~っと思いました。
内容が内容だけに、面白い~っとは言えないんですけど、コレも日本人なら読んでおいてイイのでは?っと思えるマンガですね。
Posted at 2014/06/30 19:19:27 | |
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