
マンガです。
ちょっと前に本屋さんで見かけてとりあえず1巻買って、まあ、1巻を買うってコトは全部買うってコトなんですけど、読んだらすっごく面白かったので、即ネットで残り2~3巻を買ったのでした。
モトは2002年から連載されてたモノで、コミックスも出てたのがさらに文庫化されたモノです。
ナニしろ、萩尾望都さんなので、しかもひさびさのSFモノなので、読まないワケにはいきませんでした。
ヒトの夢の中に入るコトができる「夢先案内人」の 渡会時夫 は、ある事件から7年間眠り続ける少女 十条青羽 の夢の探査の依頼を受ける。
夢の中の 青羽 は幼いオンナのコの姿である島で幸せに暮らしていた。
その島「バルバラ」は、 渡会 と別れた妻のモトで暮らしている息子 キリヤ が、ココロの逃げ場としてひそかに作っていた架空の島だった~みたいな感じで1巻の背表紙にあらすじが書いてます。
最初の数話を読んでると、ナニがナニやら~って感じなんですけど、読み進めていくと、いろんなコトがつながって、最後にはすべてのナゾがつながる~みたいな、ミステリの要素も濃い、とても面白いマンガでした。
萩尾望都さんの真骨頂って感じですね。
2006年の日本SF大賞受賞作とゆうだけのコトはありますね。
で、コレだけ緻密な物語、すっごい設定書やら莫大な資料やら、完璧なフローチャートがあって連載してたんだろうな~っと思っていたら、3巻の巻末エッセイに、本人談として、最初の設定が締め切り直前に変更になり、あとはつじつま合わせに追われて毎回あたふたしながら描いていたそうです。
ソレを読んでビックリすると同時に、そんな描きかたで、こんなすごいハナシができるってのはもはや神の領域だな~って思っちゃいました。
まあ、絵の好みとかあると思いますけど、SFミステリ系が好きなヒトは読んで後悔はしないと思います。
文庫版で全3巻ってのもお手軽でいいですし。
Posted at 2012/11/22 21:40:16 | |
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