ユーザー車検 その3
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
書類を揃えて受付を済ませたら、いよいよ検査ラインに突入です。
名古屋(愛知陸運支局)の場合は、ライン№3~5が検査ラインです。
① 灯火類やエンジンルーム等の検査
ライン直前で、検査官(人)による灯火類等のチェックが行われます。
「はい、右ウインカー!」「はい、左!」「バックランプ!」「ハザード!」「ウォッシャー出して!」、「ホーン鳴らして!」って矢継ぎ早に指示されるので、聞き取れないと軽くパニックになります(笑)
ここの検査では幸いなことに、血も涙もある“人”なので、聞き取れなかったりわからないことは遠慮なく聞きましょう。
このときにホイールナットが緩んでないかとか、車体№とかもチェックされます。
車体№がどこに刻印してあるのか、事前に自分で確かめておきましょう(車種によって違い、メルセデス等は、運転席シートの下に刻印してあったりします)。
また、シートやシートレールを社外品に変えている人は、試験成績証明書の提示を求められます。
事前にメーカーからゲットしておきましょう。
2
② サイドスリップ検査
いよいよ、ラインに突入すると、
直進安定性の検査です(大まかなアライメントチェックですね)。
車をできるだけ真っ直ぐにラインに進入させると、機械がサイドスリップを測定してくれます。
なるべくゆっくりと通過すること(アクセルを踏まずに惰性だけで軽くブレーキをかけながら通過)とハンドルを握る手に力をかけないことが大事です(手を離していてもいいぐらい)。ブレーキも強く掛けないようにしましょう。
3
③ スピードメーター検査
ロータリー車にとっては、スピードメーターよりもタコメーターの方が大事ですが、なぜか車検ではスピードメーターだけをチェックします(笑)
サイドスリップテスターを通過したら、ドラムテスターに四輪を掛け、ここからは、天井からぶら下がっている電光掲示板の指示に従います。
自分でアクセルを調節して40km/hに固定できたらパッシングで合図。
40に固定するのは慣れないと難しいけどがんばりましょう。
MT車の場合は、ギアを2か3にすると合わせやすいと思います。
電光掲示板に“●”が表示されたら合格です。
ブレーキを踏んで止まりましょう。このときにクラッチを踏むのを忘れずに(エンストします)。
4
④ 主ブレーキとサイドブレーキの検査
次はフットブレーキとサイドブレーキのテスト。同じローラー上で、スピードメーターに続いて実施します。
電光掲示板に、やれギアをNに入れろだの、ブレーキを掛けろだの離せだの、間髪入れずに点灯するもんだから、軽くパニックになりますよ。(機械は血も涙もなくて、実に恐ろしい・・・)
落ち着きながらも素速く操作するのがコツです。
特にサイドブレーキは、「ゆっくりサイドブレーキを引く」などと指示が出ますが、ゆっくりすぎると、引いてる途中で測定されてNGになる場合があるのでご注意を(笑)
「ゆっくり・・・」と指示が出ても、“素早く”引きましょう。
5
⑤ ヘッドライト検査
そんで、光軸チェック。これも同じローラー上で実施です。
最近の車はロービームで検査するようですが、FDのような古い車はハイビームでもOKです。
ヘッドライトを車種によって(検査機の指示どおり)ロービーム(下向き)かハイビーム(上向き)にして、検査機が自動でチェックするのを待ちます。FDはリトラなので光軸がずれやすく、毎回、心臓がバクバクします(笑)
4灯式の車は、両端のライトを新聞の折り込み広告などをテープで貼って隠しておいてください。
光軸検査はハイビームで行うので、普通のライトがついていると光軸ずれと判定されてNGとなります。
3~5までの操作は、頭上の電光掲示板に操作手順と検査結果が表示されます。
6
⑥ 排気ガス検査
ドラムテスターが終わると、少し前進して次は、排気ガスの検査です。
検査プローブ(針金みたいな棒)をマフラーに突っ込んで結果を待ちます。
これが終わると、一端、検査表に結果を打印。
検査表をグレーだか青だかのBOXに差し込むと「ガシャン」という音とともに検査表にハンコが押されます。
⑦ 下まわりの検査
もう少し進むと、足まわりや下まわりのチェックです。下が掘ってあるピットでエンジンを切って、ブレーキを踏んで待つと、ピットに入っている検査官が足回りを木槌か何かでコンコン、カンカン叩いてくれます。どっか緩んでないかとか見てるんでしょうね。
検査官がフロントのサスペンション関係を触っているときは、ハンドルから手を離しておいてください。
触媒を社外品に変えている人は、ここで試験証明書の提示を求められます。
事前に触媒メーカーからゲットしておきましょう。
結果を出口にあるもうひとつのグレー/青BOXに差し込んで検査表に最終打印します。
7
⑧ 新しい車検証とステッカーの受け取り
これで終わりで、ライン横の事務所(総合ボックス)に書類を全て持って行くと、あっという間にプリンターから新しい車検証とフロントウインドウに貼るステッカーが出てきます。
ここまでの所要時間は5~7分といったところで、慣れてしまえば実にあっけない。
8
残念ながらNGになってしまった場合は、直してその箇所だけを再検査すればよいです。
なので、隣のテスター屋に駆け込みましょう。少しお金はかかりますが確実です。
その日のうちなら、テスター屋以外の(陸運局に払う)余分な検査費はかかりません。
次の日以降しか再検査が受けられないときは、“限定自動車検査証”を発行してもらいましょう。
検査を受けた日から15日以内なら、別途1500円程度(今いくらか知りません)を払う必要はありますが、NGの箇所だけの再検査で済みます。
なので、車検が切れる15~30日前に初回の検査を受けに行くと精神的に余裕ができると思いますよ。
再検査のときは、検査ラインに入場する際に、「再入場申告スイッチ」で再検査する項目のボタンを押せば、その検査以外は受けなくて済みます。
ちなみにFDの場合、車検にかかった費用は・・・
(2009年12月)
自賠責: 22470円
重量税: 37800円
検査費: 1800円
書類代: 50円
---------
合計: 62120円
↓費用が変わりました。
(2011年12月)
自賠責: 24950円
重量税: 30000円
検査費: 1800円
書類代: 35円
---------
合計: 56785円
↓費用が変わりました。
(2013年12月)
自賠責: 27840円
重量税: 30000円
検査費: 1800円
書類代: 35円
---------
合計: 59675円
↓費用が変わりました。
(2017年12月)
自賠責: 27840円
重量税: 37800円
検査費: 1800円
書類コピー代: 10円
---------
合計: 67450円
↓費用が変わりました。
(2023年12月)
自賠責: 17650円
重量税: 37800円
検査費: 2300円
書類コピー代: 10円
---------
合計: 57760円
ディーラーで行うより、かなり安く済みます。
でも、車の安全性は自分でしっかりと確認してくださいね。
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