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紅の流れ星のブログ一覧

2010年08月30日 イイね!

間違いだらけの情報が多い、ネットとは信頼してはだめですよってか基本は教科書の巻。

ネットは情報の渦。



〉間違いだらけですけどね。





職業柄…、

っと云えば聞こえが良いが…。

職業柄と云っても、

現場作業者、事務作業、工程管理者、トラック運転手、工場スタッフとして色々、

エンジニア的な事から品質保証的な事までやっているので、

傍から見れば『仕事は何やっているの???』って感じであろうが、

部署の後輩育成の為に教育を実施しようと色々と考え調べている。

まぁ、約2年前から考えてはいるのだが、

教育計画を立て資料を作り実施しようと思うと、

その他の仕事を放棄しなくてはならないボリュームなのでなかなか実施できない事が悩み。

現場の若い衆も現場作業は覚えたので、

今度は自分たちが何をしているのかを教えてあげたいと思う。

それに、若い衆も知りたいと云う向上心を持っている様である。

向上心を持って仕事をするのは良い事だと思うので、なんとか現実させたいんですけどね~。

申し訳ない気持ちで一杯であるが、

上層部から発案される理不尽な案件から守る事で精一杯である。

一考の余地有である。

さて、若い衆は自分が現場で何をやっている感覚であるかと云うと、

投入口から製品を入れると、

4時間20分後に調質されて製品が回収口から出てくる位の感じであろう。

そうではなく、製品を投入したら焼入炉でA1変態点以上に加熱して組織をオーステナイト化させて、

その温度から急冷してマルテンサイト組織に変態させる。

マルテンサイト組織だと硬さは高いが脆いので、

顧客の要求する機械的性質に調整する為に焼戻炉にてA1変態点以下で焼戻しを行い、

回収口にて処理品が出てくる調質処理だと云う事を意識してもらいたい。

それらを根本的に理解する為には、

拡散現象やら転位やら結晶構造やらを理解しなくてはならない。

現場作業者の教育なので、どこまで理解すれば基本的な部分が理解できるか、

私のスキルでは判断が難しい。

あんまり難しい事ばかりを教えて、理解不能に勉強嫌いになってしまわれても困るし。

若い衆は興味はある様だが、

個々其々、育った環境も違うし、云い方は悪いが学歴はそれぞれであり、

原子の事を全く知らない子もいる訳であり、どのレベルで教育すれば良いのか悩む。

そう考えると、学校の先生が教えるって事は大変だと思う。

だって、まったく同じ能力の人は居ない訳であり、

30人居れば30人の能力のバラつきが存在する訳である。



さて、閑話休題。

何やら話が脇道にそれた気がするが、本日は何が云いたいのかと云うと、

色々と見聞を広げる為にネットを徘徊するのだが、あまりにも間違いだらけの情報が多いって事だ。

本日はネットを徘徊中に発見したYahoo!知恵袋での間違いだらけの解答である。

『材料用語でしばしば出てくる、調質鋼とは一体どのような意味、また物なのですか?』

『SCMとかは調質鋼なのですか?』

っと云う質問に対し、

『調質鋼というのは、

 焼き入れとまでいかないまでも熱処理によってある範囲の硬さに仕上げられた鋼の事です。

 (鋼を、ある範囲の硬さにする熱処理を調質と言います。)

 熱処理により硬さがある水準まで向上する可能性があれば、どんな鋼でも調質鋼になります。

 従って、SCM系でもSCM435なんかは調質できる訳ですが、

 SCMだからと言って調質鋼という訳ではありません。

 SCMの調質鋼もありますし、SCMでも生材は基本的に調質鋼ではありません。』

と云う回答であったが、

これがいかに間違った回答かは私の前書きを良く読んでくれた方なら一目瞭然であろう。

調質鋼とは焼入れによりマルテンサイトに変態させて、

焼戻しを行い機械的性質を調整した鋼である事である。

要するに焼入処理をした後に焼戻処理をした鋼の事である。

機械構造用炭素鋼でも機械構造用合金鋼でも焼入焼戻処理を行った鋼が調質鋼であり、

SCMとは機械構造用炭素鋼では焼入性が悪い為に合金元素(Mo)を添加して、

焼入性を向上させた鋼であると、調質鋼とは切り離した説明をしてあげるのがベストかと思う。

そして、さらに突っ込みを入れるのであれば、

SCMは焼入性を向上させる為に合金元素を添加している訳であり、

熱処理せずに使用するのであれば、

合金鋼でなくても安価な同じ炭素量の炭素鋼で十分である。

熱処理せずに使用する事は、殆ど無い。

熱処理を施してこその合金鋼である。

通常は調質、焼ならし、浸炭焼入れ等の熱処理を施して使用すると、

JISブックにも記載されているはずである。

上記の様な回答をするという事は、熱処理をちょっち知っているだけで理解はしていないと思う。

それにしても、こんな間違いだらけの回答でベストアンサーになってしまうなんて…。

まぁ、こんな基本的な事は熱処理の教科書に書いてある訳であり、

ネットで何でも調べようと云う考え方がそもそも間違っていると思う。

分からないのであれば誰かに気軽に聞くのではなく、

自分で調べて悩んで考えて答えを見つけ出さないと身に付かない。

誰かに聞くとは、

どうしても資料が見つからない場合や資料に書いてある事が理解できない場合の最終手段である。

ネット社会と云う世の中、情報の渦に巻き込まれない様に気を付けましょうね。
Posted at 2010/08/31 04:33:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | 僕的な思想 | 日記

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