
泣きっ面に蜂とは…。
>今日の日の出来事。
朝からスマホで地震の情報収集をしている。
情報が少な過ぎて判断に迷ったが、
どうやら北海道に西側で被害が大きく、
こちらの東寄りの方は物的被害は無さそうであったので、
帰路に向けて移動する事にしました。
予定では9月9日まで北海道に滞在するつもりでしたが、
こんな事が発生してしまったし、
これから物流が滞るだろう北海道に旅目的で滞在して、
数少ない物資を旅人の私が消費するのもどうかと考えて、
少し早めの北海道離脱を決意しました。
フェリーの変更手続きはしておりませんが、
兎に角、港(苫小牧or 小樽)を目指します。
北海道全域で停電が発生しており、
時々、作動している信号はありましたが基本的には信号機は点灯せず、
たまに大きな交差点で警察官の交通誘導が実施されている状態なので、
注意しながら譲り合いの精神で移動します。
道の駅『
あしょろ銀河ホール21』近くのスタンド。
ガソリンを求めて給油待ちの車の列が発生しております。
この時、サンバーのガソリンの残量からして、
まだ100㎞は走れたのでこの時は急いで給油しませんでしたが、
後で凄く困ると云うか、少し焦る事態に陥ってしまいました。
そして、スタンド近くのセイコーマートに立寄る。
当然、停電で店内は薄暗かったですが営業はしておりました。
この時点でお弁当や総菜はまだ残ってましたが、
サンバーに非常食的な食糧が乗っている事と、
旅人の私が買うよりもその地で生活している人が優先して買って貰った方が良いと考えて、
自分は500mlのお茶とお菓子を少しだけ購入して朝ご飯としました。
レジシステムが使えないので、
ポータブルハンディーターミナルで商品を読み込んでいましたね。
この様な非常時用に完備されている物なのかな。
非常事態とは云え、
折角のお天気だったのでのんびりと写真撮影しながらの移動。
天気も良いし今日も絶好調とサンバーを運転していたら…。
運転中に突然、
左足に激痛が走る。
なんだとちらっと左足を見ると…。
何やら黄色い虫が…。
その正体は…。
なんと、
凶悪昆虫のスズメバチでした。
慌てて私の踵を攻撃ているスズメバチを払い除ける。
倒す程の力で払い除けていないので車内のどこかに潜んでいる筈。
しかし、左足には激痛。
サンバーから一度降りてスズメバチを探す気力は無く、
このまま病院に向かった方が良いと判断してナビで最寄りの病院を検索。
約4㎞先に
本別町国民健康保険病院がある事が分かりナビを設定。
そして、その病院に急行である。
サンバー内に潜んでいるスズメバチに怯えながら病院へ急ぎます。
まぁ、病院の入口にはこの様な張り紙が…。
急病ではないが急怪我なので、びっこを引きながら窓口へ向かいます。
事情を説明して治療開始。
『血圧』とか『バイタル』とか、医療ドラマで聞く言葉が飛び交う。
結論として血圧が下がったり気持ち悪くなったりと云ったアレルギー症状は出ておらず、
症状としては痛みと腫れだけ。
兎に角、患部を冷やせとの事でした。
そんな訳で患部に軟膏を塗り保冷剤を包帯で固定して治療は完了。
先生『車はオートマ???』
流れ星『マニュアルです。』
先生『大丈夫なの???』
流れ星『根性でクラッチを切ります。』
先生『いつ帰るの???』
流れ星『スズメバチにやられたり地震が発生したので、
予定を早めて7日の船では帰る予定です。』
先生『気を付けてね。』
って、会話をしました。
『こんな日に申し訳ないです。』ってお礼を申し上げてお支払いの筈であったが、
本当にこんな日であり全ての機能が停止しており、
病院のシステム的に会計ができませんでした。
後日、振込用紙が郵送されてくるのでそれに従い振込でのお支払いとなりました。
そして、治療を終えた流れ星さんにはやる事があります。
それは、問題の私を刺したスズメバチの捜索である。
サンバーの扉を全て開けて探してみると、
スズメバチは運転席シートの下に隠れてました。
運転中にもう一発、太もも辺りを刺されなくて良かったです。
どうしてやろうかと色々と考えましたが、
セイコーマートのビニール袋で生け捕りにする事にしました。
そ~っと、スズメバチの上にビニール袋を被せる。
そして、
犯蜂の身柄を確保!!!
さてこいつをどうしてやろうかしらねぇ。
焼酎にぶち込んでやろうかしら(笑)。
悪い北海道の思い出ではあるが記念に持ち帰ります。
左足をやられたのでクラッチ操作がキツイ。
シフトアップはクラッチ操作無しの回転数合わせで何とか走行する。
北海道の道は信号が少なくて本当に助かった。
5速にずっと入れっぱなしで走行が可能ですからね。
そんなこんなしていると帯広市に到着しました。
サンバーのトリップメーターを確認すると走行距離は約500㎞。
経験的に残りのガソリンでの走行できるのは約60㎞。
苫小牧まで約160㎞、小樽まで約220㎞なので給油は必要です。
給油しようとスタンドを探すが営業しているお店は長蛇の列。
営業している1軒のスタンドにつき100台は並んでたんじゃないのかなぁ。
このまま並ぶか、どこか違う地域で入れるかを悩む。
スタンドの人に話を聞くと…・
発電機を保有しているスタンドは稼働していましたが給油は10Lまで…。
しかし、ガソリンが売り切れて閉店したスタンドもちらほら…。
ガソリンが次に入荷するのは全くの未定。
発電機を保有していないスタンドは営業できず…。
やばい、
プチ帰宅難民となりつつある…。
明日には停電が回復して給油できる可能性もありましたが、
このまま帯広のスタンドで待ってものガソリンを入手できる可能性は低いと判断して、
少し郊外のスタンドへ行ってみる事にしました。
グーグルマップを調べて、
向かうスタンドの条件は残りのガソリン残量で行ける範囲で、
最悪の場合の事を考えて近くに道の駅がある事である。
そこで鹿追町に目を付けて移動をしました。
移動距離的に鹿追町で給油できなければ、サンバーで次の街を目指すとガス欠。
鹿追町で給油できなければ鹿追町で給油できる状態になるまで滞在する事になる。
帯広であろうが鹿追町であろうが、
どちらでも給油できなければ長期滞在となるので少しの可能性を信じての移動でしたが、
結論から申し上げますと鹿追町のスタンドは比較的空いており、
また、ガソリンが売り切れておらず給油する事が可能でした。
結局、2軒のスタンドを巡り移動に必要な最低限のガソリン(20L)を入手する事に成功。
何とか苫小牧港か小樽港へは向かう事ができそうです。
本日の車中泊地は道の駅『
しかおい』である。
幸いにも
役場の前の道の駅であり余震等の何かあった場合には有難い立地条件。
サンバーに水は積んでいるとは云え、水が入手可能な事も有難い条件。
この水道に地元の方が水を汲みに来てました。
地元の方はポンプが止まってねぇって云いながら何往復もしてました。
そして道の駅には目の前には
7-11も…。
朝から何も食べていなかったので腹ペコなので…。
今夜は非常食のカップラーメンを食べるとして、
明日の朝のご飯が何か入手できないか向かってみると…。
丁度、配送のトラックがやってきて、
パンが4ケース入荷したので2個だけ購入させて頂いた。
レジで店員さんと少し話をしたが、
停電で明かりが無いので日が暮れる前に閉店するそうだ。
夕ご飯は今回の旅では初のカップ麺の登場。
カップヌードルのスキヤキ味である。
これがまた、美味いんだよね。
こんな状態であるから入手できませんでしたが、
温泉卵を入れて食べるともっと美味しいんですよね。
食後はスズメバチでやられた傷を癒す為の薬を服薬。
抗ヒスタミン薬のアレグラ60が処方されました。
眠くなるから運転を終えてから飲んでね説明を受けました。
そして、軟膏も処方されたのでこれでもかってぐらい患部に塗り付けまいた。
夕方には痛みもかなり落ち着いたので明日は運転に支障がないのではと予測します。
しかし、帰りのフェリーの便を変更するのだが、
地震の影響か昨日までは空きがあったのだが本日は予約で一杯。
キャンセル待ちの状態である。
まぁ、物資はそろっているので、
当初の予定の9日でも何とかなるので問題は無いのが…。
気持ち的には早く北海道を離脱する方向で考えてます。
今回の震災で感じた事。
・車中泊の旅中であり、最悪、身動きが取れなくなっても焦る事が無かった。
⇒寝袋に毛布、着替え、水、お茶、食料、コンロ、電源等は保有していた。
・9月4日に現金を引き出しておいて良かった。
⇒停電でクレジットカードが使えなかった。また、ATMも使用できなくなっていた。
・ガソリンは少なければ必要な分だけを早めに給油をするべき。
・このタイミングでスズメバチに刺されるのか…。