年末に向かい巷は師走の忙しい最中ではありますが、私この1週間丸々お休みでありました!
そしてパーツ交換の大仕事が残っておりましたので、長期休暇を利用して2日間の予定で強化オイルポンプへの交換作業をガレージですることにした訳です。
メインのパーツである強化オイルポンプは、
K10エンジンのトロコイドローター新品を流用加工
6.5mmから8mmトロコイドローターに変更加工
ノーマル比23%アップ
プレッシャー.リリーフ.バルブスプリング1mmシム増し
中古ベースの加工品で制作後未使用
という品。
某オクで個人の方が加工しては偶に販売しているようで、出品されたりされなかったりマイペースに売りに出ているものでした。現在も1つだけ出品されているのを確認しています。
私は18000円で落札しましたが、やり取りの中で質問してもご自身で加工しているようで、組み上げ関係、内容ともにサービスマニュアルに書かれていることも準じており、間違いなく回答されていたので、大丈夫たなと思って購入しました。
だってショップ販売の強化オイルポンプだと5万円くらいしますからね^^:価格からしても良心的だと思いました。
作業中一応写真は撮りましたが、手が汚れている為、あとで撮った画像を見返したらもっと撮るべきところがあっただろうにという感じでしたが悪しからず^^:

まずエンジン周り、ブローオフやインタークーラー、その配管、エアクリーナーから順次外していきます。

作業にあたり、アームライトを使いました。
コレはワークベンチに取り付けて脇に置いてやったのですがとても良いですよ!あらゆる角度へ頭をもって行けますし、ピタッとそこで固定されますからスゴイ便利でしたのでオススメです!下から上から照らせるので役立ちます。

電動ファンシュラウドは外さないと始まらないので配線を外して取り外しです。

外すとエンジンの前周りがスッキリですね。
クランクプーリーが丸見えです。どこを見てもこのプーリーボルトを外すのに難儀している方が多い印象でした。
外すにあたっては色々な方法が紹介されていましたが、私はエアーインパクトを購入してやることに決定。折角コンプレッサーもあるんですからね。
そしてアストロの560NMのダブルハンマーの小型インパクトを手に入れました。TONEとかにしようかなとも思いましたが、始めてのエアーインパクトですし、アストロのがお値段もお手頃だったので今回はTONEは見送りです。
プーリーホルダーを噛まして回らないようにしてインパクトをセット、小型なのでラジエターに当たることなくセット完了。
出力は最大でアタック!それでも直ぐには外れない^^:三回ほどアタックすると固いボルトが外れました。
これ手動で外すのはホント無理ですね^^:良く分かりました^^:固すぎます^^:
ボルトが外れればあとはプーリーを抜けば、抜けば・・・・・んーーー、これなんだ抜けないじゃないか^^:ていうかカタカタともしないしボルトで止まってるも同じじゃないか^^:
はいプーリーが固着していて取れません^^:一応プーラーを持っているのでソレで外せばいいやぁ~・・・・・なんて思っていたらサイズが合わず撃沈・・・・自宅には1人で出かける脚は現に目の前で分解済み^^:どうするどうする・・・・
まずはプラハンマーでプーリーをカンカン叩いてみる、ワコーズのラスペネを後ろ側の隙間と前のボルト穴周辺に撒いて様子を見る、叩く、隙間にドライバーを挟み、梃子の原理で引き出そうとしてみる・・・・・・絶対コレは外れないと思った^^:
実はウチの道路を挟んで斜向かいさんは車の整備工場なんです。アウトバックの板金塗装でお世話になった事もあり、この目立つジムニーのおかげで整備工場のお兄さん方とも面識はあるので歩いていって
オイルポンプ交換しようと思って分解しているんだけどクランクプーリー外れな
くて困ってるんだけどどうしたら良いですか!
と質問すると、クランクプーリープーラーを持ってガレージまで来てくれて、工具の取り付け方とやり方を丁寧に教えてくれました。言われたとおりにセットしてボルトをコンコンと叩きながら回していくと取れた!取れました!

真ん中のがプロ工具、右手の黒いのが自分の工具、クランクプーリー外すにはデカイのが無いと役不足ですよ^^:
自分のは、この後プーリー後方に付いているクランクギアを外すのに活躍しましたw
道具は大事ですね。工具で買って一回大活躍すれば買った意義があると思います。無ければ進まない作業を突破できるんですからね。そんな気持ちで工具を揃えて行くと勿体無いかなとは思わなくなるんじゃないかなと思った瞬間でした。
あとはエンジン前部のカバーを取り外していきます。
タイミングベルトを外さないとならないので、カムプーリーが動かないように専用工具で固定しました。
そうそう、言い忘れていましたが、今回はラジエター交換までは考えていなかったんです。そこまでやると時間が掛かると思ったから^^:
だけど結局クランクプーリープーラーの取りつけの為、ラジエターが邪魔で仕方なくラジエターとインタークーラーまで外す羽目になったんです^^:ラジエター液抜いたら補充する予備がフル補充するほど持ってないのに^^:
まあいざとなったら整備工場で売ってもらえばいいかとバケツに抜き取り、部品外しました。
グリルも外して凄くアクセスしやすい仕様になりましたね。
タイミングベルトを外すに際して3ヵ所にマーキングです。
目立つ色という事で白色に。これは白いマジックなんて持ってなかったのでなにか無いかと思い立ったのが
ガンダムマーカー
でしたwペンタイプだつたので使いやすかったですw
マーキングしたらテンショナーのスプリングを外し、テンショナーを止めているボルトを緩めてテンションを解き、サクサクとタイミングベルトを外していきます。
マーキングしてカムプーリーが固定されていれば何も怖いものはないですからね!元に戻すのも楽ですしカムプーリーの固定工具は便利だと思います。
あと変に圧縮が掛からないようにスパークプラグも取り外し、プーラーでクランクギアを抜き取ってオイルパンを外しました。
画像では既にパンが外れていますが、コイツがまたピッチリガッチリとエンジンに張り付いていて外すのにひと苦労でした^^:
オイルパンカッターを持っていましたがイメージではカッターを打ち込んでズラシて行けばいいと思っていたのですが、そんなレベルでは無いほどガッチリ付いています。ズラスなんて無理無理w
結局カッターは打ち込んでは外し、打ち込んでは外しと前面部分をある程度分断し、あとは隙間にマイナスドライバーを打ち込んでテコの原理で隙間を作り、その隙間にフツーのカッターを滑り込ませて切り込んでいく形になりました。
オイルパンを外すに際して調べたサイトでは、パンがいきなり外れて落下するのを防止するためにボルトを二箇所対角線で外さずに残しておく・・・・なんて書かれているところがありましたが必要ありません。そんな柔なレベルの張り付き具合ではありませんw後半強引にパン自体を引っ張ってベリベリ剥がしたほどでしたからね。両手で把持して剥がす気で剥がしましたので間違いないです。
それとオイルパンは確か全部で14本のボルトと2つのナット(オイルポンプ下部)で止まっていますが、うちオイルパン後方(ミッション側)2本が非常にアクセスしにくい状態になっています。
その2本はミッション内に引き込まれるような状態で存在しており、エンジンを下ろした状態でオイルパンを外す方には分からないと思いますが、半月型のプレートで隠されるように配置されています。
プレートを外すとオイルパンとミッションとの隙間から見えるのですが細いソケットレンチでしかアクセスできないばかりか、ユニバーサルジョイントが無いと外すことは出来ても取りつけてネジ込んでいく事は出来ません。
外すときはユニバーサルを使用しなくてもなんとか外せましたが、ネジを取りつける時は、ネジ穴に正しくアクセスしないとネジが入っていかないため、ユニバーサルジョイントでフレキシブルにアクセスしないとダメですね。
まあある程度のソケットセットでしたら、セット内にユニバーサルジョイントが同梱されているので問題ないと思います。無かったら通常のと小型のタイプは用意しておいた方が良いですね。
あとクランクオイルシールですがオイルシールを外さなくてもオイルポンプは外れます。外さないとオイルポンプ自体が外れないかなと思っていましたが難なく取れますので、オイルポンプを取り外してから外す方が周囲を傷つけずに外せるはずです。
ただ今回はオイルポンプを取り外すので外してから取りましたが、オイルシールだけの交換の場合は、苦労したくなかったらオイルシール外しの専用工具を準備される方が楽です。
当初ポンプを外す前にシールだけ抜こうと千枚通し様の工具を差し込んで抜き取ろうとやってみましたが見事に曲がって抜き取れませんでした。変にマイナスドライバー等でこじると、シールの填まっている部分とクランクシャフトに傷が付きかねず、変に傷が付くとシールを填め込んでも傷からオイル漏れしそうで怖いですからね。心配するなら専用工具でサクッと抜く方が早いですし確実だと思いました。

オイルストレーナーを外しましたが結構綺麗でした。オイルポンプに接続する部分のOリングは新品に交換しました。
パン外したエンジン下部です。
結構綺麗でした。オイル交換をマメにしていないと酷く汚れるんでしょうね。
肝心のオイルポンプ交換部分の画像はありません^^:手が汚れてスマホどころでは無いのと、難儀しながら作業していたので取り付けられた安堵から忘れていました^^:
オイルポンプのボルトですが複数あるので、まず交換するオイルポンプを置いておき、ボルトを外すごとに置いてある交換用のオイルポンプのネジ穴に挿しては外しを繰り返すのが後々楽です。
後は外したオイルポンプを交換するオイルポンプの横に並べ、ボルトを差し替えてから新しいポンプを取りつけ、ネジを戻すと間違いが発生しません。
今回は新品のボルトを準備していたので新品と差し替えてから作業を続けました。
それとオイルポンプとエンジン本体の間には薄いメタルガスケットが入ります。ここには薄く両面に液体ガスケットを塗布して取り付けました。
液体ガスケットは、オイルパンのシールとこのオイルポンプガスケットに使用しましたが、ベトベトしていて周りに付くと拭き取るのが厄介ですが、シリコンオフを浸みこませたペーパータオルなどで拭き取ると簡単に取る事ができるので覚えておくと便利かもしれません。

なんとかかんとかクランクプーリーをつける所まで辿りつきました。
クランクプーリーはキャラ用のものです。水色が眩しいですねw一時期プーリーにゴムを挟んで緩衝材として構成されていた時があったので、今まで取り付けられていたクランクプーリーは、それかと思っていたら全部が金属でできたプーリーでした。とすると変えなくても良かったのかもしれませんね・・・・変えましたけどねw
カプチーノ用は12000円くらいでキャラ用は3000円、違いは何なんでしょう^^:4倍は何がどう違うんですかね、知っている方居れば教えてくださいw
最後にアルミラジエターを取り付けてフィニッシュしようかなと思い当てがってみましたが、インタークーラーを前置きに変更しているため、インタークーラーの位置をもう少し前よりにして、ラジエターを支えるマウントを変更しないと、私の車は取り付けられません^^:干渉してしまいます・・・・・。
溶接でマウントから作って取り付けないとダメですねー残念ですがその作業は後々に回し
結局古いラジエターを元に戻して取りつけ、配管を元通りにしてスパークプラグも元通りに。
そしてエンジンオイルを注ぎ込み、最後にラジエター液(整備工場で売ってもらってきた)を注入してエンジン始動できるまでに戻せました。
カギを挿してエンジン始動です。問題なく今までどおりエンジンが掛かって一安心でしたw
肝心の油圧ですが上がりましたねー。今5w-40のオイルを入れていますが、完全に温まった状態で
最低数値 1.5kg
最大数値 5.5kg
となり、効果が確認されました。
F6Aは油圧低いですからね^^:負荷掛けまくった後なんて0.5kgなんて事もあるので数値が上がると安心できます。
結局今回の作業に要したのは2日間でした。慣れていればもっと早く完了できるでしょうが始めての部分が目白押しだったので仕方ないですねw
もっと高度な整備をやられている方から見れば、今回私がやった作業は大した事じゃないと思われるかも知れませんが、私的には結構ハードな作業内容でした。
こういう積み重ねが知識と技術の前進に役立つんでしょうね。
あとはラジエターとオイルクーラーの取りつけが残っていますが、一番大変な作業は済んだので良かったと思います^^v