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2017年04月29日 イイね!

長野県安曇野市の廃橋、稲核橋への86乗り入れは可能なのか?

長野県安曇野市の廃橋、稲核橋への86乗り入れは可能なのか?長野県で86Sに廃橋、廃隧道をひとしきり堪能しましたが、私はあと1か所立ち寄りたい場所がありました。



パノラマリゾートのある富士見町より北に約70kmにある、稲核(いねこき)ダムです。
水殿ダム、奈川渡ダムと並んで安曇3ダムと呼ばれる安曇野を代表するアーチ式コンクリートダムです。
梓川に作られ、1969年に完成しました。





ここに寄るか、仙境都市に行くかは悩みましたが……。
仙境都市はGWなら人が多くいるだろうなぁと思い、稲核ダムに行く事としました。



稲核ダム自体は目的地ではありますが目的では無く、ダムの前に架かる旧稲核橋が目的です。
1953年に二級国道として指定された道路に架かっていました。






1936年に竣工され、ダムが建設される前までは国道158号線の一部として供用されていました。


現在の稲核橋は、1965年に竣工されています。






なんと旧稲核橋は、既に廃橋に関わらず車の乗り入れが可能との事です。
そう、私の目的はこの橋へ86を乗り入れる事でした。



ただ、あんなに晴れていたのに今は暗雲立ち込め、雨が降っています。






左の脇道から行けるはず……。
ですが、脇道の入り口明ヶ平洞門の出口すぐ横で、なおかつ狭いスペースです。
出る際は、86の車高からしてあまりイン側から曲がりたくはありませんしややノーズが長いので、洞門から来る車には細心の注意を払う必要がありそうです。





といいつつ雨が強くなってきて、ここまで来つつ、モチベーションを失っています。
とりあえず、車を停めて徒歩で状況を確認する事にしました。
正面にスイフトと施設がありますが、本来はここも国道でした。





歩いて脇道を降りていきます。
振り返って撮影。




今のところ、ここらへんです。





道路の状態は、悪くない。
しかし、この日は条件が悪かった。
急激に降り注いだ雨で、地盤がだいぶぬかるんでいる。
お前、川に突っ込んだだろ」と言われそうですが、これは86では突っ込みたくないタイプですね…。
すげえぬかるんでいるので、スタックの恐れがありそう。





とりあえず、進んで確認します。
木々の隙間から、旧稲核橋が見えます。





おや、蔵でしょうか…。
恐らくノーメンテナンスになってから50年以上経っているはずですが、形を保っています。
何か入っているんでしょうか。
見ないけど…。





旅の安全を願うお地蔵様。
ダムが出来る前は稲核という集落があり、そこを沈めたので稲核ダムなわけです。
その頃は、ここも往来がよくあったのだと思います。





現稲核橋の脚元まで来ました。





先に進めます。
ここまで道は、多少石や木で道の凹凸を埋めている状態ですが、晴れていれば86でも安心して行けそうではあります。
二級国道だったからね~。50年位前までは…。





旧稲核橋までやってきました。
なお、橋を渡らずにまっすぐダム方面へ行く事も出来、ダムの管理設備があるようでした。
恐らく、ダムの保守管理のためにこの道が車も通れるように維持されているのだと思われます。
道路は動物たちもよく利用しているようで、そのような「跡」をよく見かけました。






とりあえず渡ってみました。

渡った先には、ダムに関連する設備がいくつかある以外はありません。
行き止まりになっています。

渡った後に真っ正面から。
橋の上にも土がかぶっています。
スコップでキレイにしたい……。
確かに車の乗り入れは難しくありませんね。
86みたいな車でも行けそうです。
しかし、今回は雨のヌカルミと小雨が降り続いておりコンディションが悪く、乗り入れは断念しました。
次回は7月かなぁ。リベンジしたいです。






右には、現稲核橋。
私は奥側から、やってきました。




渡った先には、さらに古い橋台が。
どうやら1903年(明治36年)に架けられた橋の跡であるようです。





山行がさんから転載させて頂きますと、こんな感じだったようですね。
(安曇村資料館)

当時、この橋を架ける事は大変難儀したそうです。
今から100年前にこんな橋が架けられていたとは恐れ入ります。
この稲核村には他にも橋があり、特に藤橋と雑司橋という橋は、観光のために人が訪れるほどのものであったとか。
現存しませんし、手元に資料はありませんが見事なものだったのでしょうね。



長野県小諸市に行ったら吊り橋が見えたので近づいてみよう
長野県小諸市で、1本で続いていると思っていたトンネルが2本に分かれていた
長野県の86/BRZミーティング「 第4回 86S富士見パノラマリゾート」にまた参加してみた
Posted at 2017/05/27 09:48:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | 廃道 | 趣味
2017年04月29日 イイね!

長野県小諸市に行ったら吊り橋が見えたので近づいてみよう

長野県小諸市に行ったら吊り橋が見えたので近づいてみよう
【2019年10月14日追記】
当ブログに出てくる大杭橋は、2019年10月12日未明に上陸した台風によって千曲川の氾濫が起こり、東側が落橋しました。
2018年に小諸市からふるさと遺産として登録され、市として観光資源の一つとして管理していくものと思われましたが、大変残念な事となりました。
元々が使われていない橋であった為、復旧する事はないでしょう。
-----追記終わり-------

4月29日(土)、長野県の富士見パノラマリゾートで行われる86Sに参加するために茨城県から長野県へ向かいました。
その前に、1本だったトンネルが実は2本だったというのを見たくて、小諸市に向かいました。

左手にデカい橋が見える。
小諸大橋という名前です。
1994年竣工です。
名前だけ見ると、小さいんだか大きいんだか分からなくなりそう。
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またこんな話もどうかと思いますが、どうも心霊スポットとして有名な橋で、歩いているだけで自殺志願者じゃないかと心配されるらしい。
Google先生も、小諸大橋と入れるだけで「もしかして『心霊・飛び降り』入れ忘れてない?」と気遣ってくれます。
いや、要らないしそれ…。
小諸市としても、自殺者を減らすためにわざわざ橋にブルーライトを設置したんだとか。
マジかよ……。
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ふと、この橋の手前にあるチェーン脱着所?で停車してみると……
うわ、すげえ断崖絶壁…。
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そして…なんだこの橋は…。
どこから行くんだ?
トンネル探索した後で近づいてやる!
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……
はい!トンネル探索終わりました!
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…回ってくる道を間違えて、違う橋に出てしまった…。
宮澤橋という、現役の橋でした。
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千曲川の美しさを、しばし堪能。
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ここから、金比羅神社という神社が見えます。
何でも、知られざる超絶景パワースポットなのだとか…。
確かにすげーヤバそうなところにありますね。
この神社の麓の道を通ると、探索していたトンネルの所に行けます。
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現在、赤い〇の位置にいますが、青い〇のところへ行きたいのです。
大杭橋というようですね。
ちなみにインクリメントP社(ケンウッドとかのカーナビ地図を作っている)のマップファンを見ると、探索したトンネルはちゃんと2つに分けて表記していたりする。
国土地理院はしてないのにね…。
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旅館などの営業施設がある道を越えて、あまり人のこなそうな道に…
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通り抜け不可?
構わず突入。
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なんかすごい探索しにくい……。さっきの写真からここまで駐車スペースないし…。
ここは2010年まで、湯の瀬温泉を経営していた吉野屋さんという旅館跡のようです。
とはいえ、ちゃんとした車がありますので現在は自宅として使っていらっしゃるのでしょう。
ハイドラだったか、カーナビだったかGoogleマップだかの地図が、ここをオレンジ色の牛丼屋マークを出して表示していましたが…。
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橋が登場…!
でも、さすがに朝っぱらから家々が近すぎてちょっと…。
右から河原に降りられますが、既に軽トラのおじ様がいらっしゃり何かをしていたのでちょっと降りにくい。
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とかいいつつ、車の写真は抑えておこう…。
ここは落ち着かないな、対岸に行こう…。
私は気づきませんでしたが、ここには大杭橋の竣工を記念した石碑があり、1959年(昭和34年)という記載があるようです。
この大杭橋は1981年ですから、2代目にあたるようですね。
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対岸入口にやってきました。
やはり通り抜け不可。
やはり突撃します。
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……
直角カーブの後、なんだか嫌な坂の予感…。
一度様子を見るために歩く事にしました。
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思っていたよりまともでしたが、わざわざ持ってくる程でもないか…と思い、そのまま続行しました。
耕したばかりの畑などもありました。
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すぐに橋が見えます。
名前は大杭橋。
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1981年(昭和56年)6月竣工。
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2tまで通行可能だったようです。86なら余裕ですね。
いつからか車両通行止めとなり、数年前から歩行者も通行止めとなったようです。
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1981年なのでそんなに古くはありませんが、踏板が木製である事もあり、通行禁止としているようです。
今は小諸大橋を通ればいいですしね…。
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橋は渡れませんが、もうちょっと奥まで行ってみましょうか…。
畑になっていまして、結構な凹凸がありセダンやミニバンでは難しいです。
と思うのは私の86目線だからなのか、最近よく分からなくなってきます。
どこも厳しく見える…(笑)
実際、ここの写真より奥はそんな感じです。違う所から行けそうでもありますが。
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橋があった。
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歩道部分は誰も通らない。
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現役の畑で埋まっています。
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田んぼもあるのか、水の流れが強い。
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一番河原に近い畑へ移動し、荒らさないように慎重にフチを歩いて河原へ向かいます。
ここからは、冒頭の断崖絶壁が見えます。
気になるのがこの穴なんだよな…。隧道?に見えるような…?
道床見るとただの洞穴なのかもだけど…。
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高い位置にあるので、近づく事は出来ません。
ん~、なんだろう。私、気になります!が詳細は不明です。
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そこから小諸大橋と大杭橋のツーショットを。
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ここで、今まで背負ってきた重くてデカいバッグからあいつを取り出す。
こういう場所こそお前の出番だ!
よし、行ってこい!
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お、なかなかやるじゃないか。
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渡れないので上から見てみます。
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橋脚と主塔!
途中から吊り橋になります。
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ちらちら映ってる建物は、廃墟です。戸建に見えます。
壊されたのかは不明ですが、窓ガラスとか全部割れてます。
そんなに古いように見えませんがね。
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対岸の軽トラおじさんは居なくなったので、この廃墟に行こうと思えば行けますが…。
また戻って入ってみるほど廃墟家さんでは無いので、遠くで見るだけにしましょう。
イイ雰囲気だなオイ…。
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ベランダにイスがある。
かつて、あそこから千曲川を眺めていたのかな。
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さて、引き上げる事にします。
最初、断崖絶壁を見た時に映っていた神社?
どこの地図にも神社の表記がないので、違うのかな。
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立ち寄ろうとしたら…。
これ以外にも行けるんでしょうが、これはさすがにキツいのでやめました。
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そして、86Sへ行ってきました。

長野県小諸市に行ったら吊り橋が見えたので近づいてみよう
長野県小諸市で、1本で続いていると思っていたトンネルが2本に分かれていた
長野県の86/BRZミーティング「 第4回 86S富士見パノラマリゾート」にまた参加してみた
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Posted at 2017/05/14 23:01:17 | コメント(2) | トラックバック(0) | 廃道 | 趣味
2017年04月15日 イイね!

長野県小谷村の下寺洞門は何故崩れているの?

長野県小谷村の下寺洞門は何故崩れているの?豪雪地帯として著名な長野県小谷村(おたりむら)にある、道の駅小谷(おたり)。
長野県の北方に位置し、温泉もあります。新潟県と長野県の境からほど近い事もあり「県境はもう越えるorもう越えたしちょっと休憩するか」という気分になります。





この道の駅から、少し北に目を向けると、スノーシェッド(雪除け)の下寺洞門が見えます。
赤く塗ったところは、元は国道148号線です。




雰囲気は「古くて使われなくなったんだろうな」という年季を感じられますが、妙なところに壁があったり…よく見ると真ん中が途切れているように見えます。
少し動いてみましょう。





赤く囲んだ部分がぽっかりと。
そして水色の矢印が指している所だけ、土が盛り上がっているようです。




何かありますね、これは。




登ってみます。




この下寺洞門のある旧国道148号線は、現国道148号線から見ると大分低い位置にあります。
登って、やっと現国道の路肩に停めている86が見えます。
後から思いましたが、道の駅小谷に停めればよかったね。
ていうか、86じゃない方がいいんじゃねって。SUVにしろって。
え、じゃあCH-Rの4駆にしようかな……。
ウインカーピロピロするし……。




登ったら、下寺洞門の中が見えるわけですが……




手前の覆工が、向かって左側の脚の失って沈没しています。
土が盛っているように見えた正体はコレです。
破壊されたように見えます。豪雪地帯という事で物凄い雪の重みによるものでしょうか。はたまた落石なのか。




倒れているものの、入ろうと思えば中に入れそうです。
入らなくても反対側を撮影すればよかったのに、見ていませんでした。
結構高いんだもん…。今、車が通るトンネルの屋根の上にいるのよ?




今、南から来ましたが北はどうなっているのか見てみましょう。
豪雪地帯故、除雪車の倉庫となっているようです。




扁額も在り。
表札みたいですね。




倉庫の裏側。
右の舗装路が現国道です。
繰り返してしまいますが、この下寺洞門が国道のスノーシェッドでした。





この下寺洞門が壊れた原因は水害です。
先日触れました現:国界橋は、1995年に起きた7.11水害により流失した橋を架けなおしたものでしたが、この小谷もまた姫川の氾濫という危機に晒されていました。
住民10,000人以上が避難し、インフラの復旧に数年を費やす事となりました。

どのような様子だったのか、山さ行かねが様のレポートより転載させて頂きます。
出典は「7.11 北小谷豪雨災害記録誌」と「小谷村梅雨前線豪雨災害の記録」より


1995年7月11日の翌日の写真です。「下寺洞門倒壊前」と名前が付いています。
当時、この下寺洞門のすぐ隣を姫川が走っていました。
赤い〇のついている箇所で、既に下寺洞門の流失が始まっています。
丁度、カーブのあるあたりですね。今と写真を比べてみましょう。




現在は川を埋め立てて、現在の国道を施工しているわけですが、当時のすさまじさが分かります。





時間が少し進み、別角度からの写真です。
写真の名前は残念ながら「下寺洞門倒壊」となっています。
ついに氾濫に呑み込まれ、屋根が傾き流失しています。
今回、赤い矢印の所が登ったところになります。
ピンク色の所はどうなってしまったのでしょうか。



改めて見ると、現在はこのようになっています。
ピンク色の部分の屋根達はどこへ行ったか分かりませんが、撤去されたものと思われます。
ここらへんが川だったとは、資料が無ければ見当つきませんね。




脚だけになってしまった箇所は、相当の長さがあります。




水害がピークを越えた際の写真と思われます。
ピンクは、上記で解説した個所と同じ色で囲っています。
氾濫が落ち着いても、姫川が相当近くにあるのが分かります。
現在の国道が高台に作られているのも分かります。

では黄色で囲った箇所は、なんでしょう?




黄色い囲みは、現在のココとなります。
生き残った正面の洞門の一部は復旧の妨げになるの判断されたのか、撤去されたようです。写真ではまだキレイに見えますが。
何故、この「脚」だけ残したのか、分かりません。




道の駅小谷に寄ると、下寺洞門は気軽にご覧になれます。
当たり前ですが、シャッターがある所に入るとかはダメですよ。
やろうと思えば、車と洞門を一緒に撮影する事も可能でしょう(と、後から気づいた)。


7.11水害で被害を受けたところを回るツアーを国土交通省で行ったりもしているようですが、20年以上前の水害の凄まじさを自由に手に触れて観察出来る事も貴重と思います。
通常は、被災した施設は撤去したり触れないようにロープが張られたりしますが、ここは当時のままですから…。
また、この下寺洞門を詳細にレポートしている「山さ行かねが」様のサイトもご参照下さい。
こちらのサイトを見て、私も実際に視てみたいと思って来たクチですので……。



行ったけど記事にする程の成果の無かった、隣の中土地区の写真を使う機会が無さそうなので、最後は長野県道330号奉納中土停車場線での撮影で…。
上の覆工は現国道148号線です。
今知ったんですが、この県道330号線は水仙街道と呼ばれており、4月上旬~中旬にはキレイな水仙で埋まるそうです。
なんだ、ここ行ったの4月15日だから丁度見ごろだったじゃないか。
私は、水仙街道に入る手前で国道148号線に乗って、次の目的地に移動してしまいました。
この時、既に16時40分だったから仕方ないね……。



同じ日の探索
新潟に不思議なトンネルがあるので行ってみたが…
新潟県の赤谷鉄道跡を、ちょっとだけ寄り道してみた。
長野県と新潟県の境にある旧国界橋は心霊スポットなのか?
新潟県上越市の「高田本町春フェスタ・痛車祭り」に行ってみた
長野県小谷村にある土木遺産、姫川橋…の近くにある姫川橋
長野県小谷村中土にある変則的な橋
新潟県糸魚川市で、トンネル途中で外に出てみた

Posted at 2017/05/06 11:36:20 | コメント(2) | トラックバック(0) | 廃道 | 日記
2017年04月15日 イイね!

長野県と新潟県の境にある旧国界橋は心霊スポットなのか?

長野県と新潟県の境にある旧国界橋は心霊スポットなのか?私のよく行く、廃道・旧道・隧道の類には「地元で有名な心霊スポット」という肩書が付いてくることが多いです。


特に廃墟は、肝試し的な事によく用いられる事が多いようです。

今はもうありませんが……神奈川県厚木市の恵心病院なんかが著名でしょうか…。
…大抵、心霊スポットと言われている所は、破壊と落書きがセットで付いてきて本来の美しさが失われ、治安の悪さだけが残る事が大半です。
(画像:Wikipedia 様)




こんな所でオバケに会うのもイヤですが、ヤバい人に囲まれてサイフ盗られる方がもっとイヤです。(画像:オバサンヘアーでゴーゴー 様)
やはり、最後の敵は同じ人間だったな… ってエヴァでも言ってたし…。




心霊スポットと聞いて良いイメージはありません。
誰でも行けるような場所である程、破壊と落書きの傾向が顕著です。
(あ、ちょっと面白いと思ってしまった…。っつーか上手すぎなんだよなぁ。神奈川県の真鶴町だそうです。)





と、いきなり話が逸れましたが、長野県と新潟県を結ぶ国界橋(こっかいばし)を訪ねました。
明治時代の中頃(1880年代)には、既に国界橋の名前が確認出来ている程に、この名前が受け継がれています。

既に加治川ダムのトンネル上越市の痛車を見学してからの…廃橋見学です。







赤い橋が旧:国界橋です(1936年竣工)。





緑色の橋が現:国界橋です(1998年竣工)。




正しくはどちらも「国界橋」なのですが、便宜上、現と旧を付けていきます。
現:国界橋の側に、駐車スペースがあります。



ここには、ひときわ大きな慰霊碑が安置されています。



裏を見ると、詳細が記載されています。
要約しますと、

冒頭に登場した赤い橋の方は、国道148号線に指定されていたものの険しく難所であるため、快適に走れる新国道148号線を施工。
現在緑の橋のかかっている箇所に、新国界橋を1994年11月に竣工。
しかし、1995年7月に俗にいう7.11水害により新国界橋は流失。
改めて、流失した新国界橋の代わりに現:国界橋を施工中に土石流が発生。
9名が負傷、14名が死亡する大惨事となりました。
経緯については、蒲原沢土石流災害が詳しいです。





という事で、一部では心霊スポットと言われているようです。
本来は、大変痛ましい事故を戒め、また知る事で災害や危機意識を改める為に設置されている物ですので、心霊云々の扱いするのは失礼な事だと思います…。



その土石流が起きても80年間架橋し続けている旧:国界橋を見てみましょう。
慰霊碑のある駐車場の手前に、旧道口があります。
車での進入は出来ません。




ひたすら坂道を上がっていくと、赤いスノーシェッドが見えてきます。
落雪と落石が頻発し、元々国道148号線だったこの道は県道375号線に降格されました。



上がりきると、ここには元々信号機がありましたが既に撤去されていました。
仕方ないので自分で書きましょう。
こんな感じだったようですよ…。
(本当は縦型だったみたい、書いてから気づいた)




右側を見てみましょう。
375号線として市内に繋がる案内があります。
トラックが接触したと思しき跡がありますが…。




左側を見てみましょう。
封鎖されていますが、きちんと旧:国界橋が架かっています。
メンテナンスのおかげで、1936年製とは思えないですね…。







立派なものです。
難なく渡れますが、真ん中まで行って引き返しました。
なんだか、なんとなくイヤだったので。




というのも、対岸側の湯原洞門は工事のためか反対側からのアクセスは閉鎖されており、機材などが置かれていたためです。
ちょっと前までは入れたようなのですが。
(すぐ近くに猫鼻の湯、という秘湯もありますよ)





こっち側から車で行けるかと思っていたんですが、断念。





という事で、2017年で80年を超える国界橋を無事確認出来て良かった良かった……。


と、当日の群馬の宿で本日撮った写真を振り返ってみると……





緑で囲った奥にいるバス…。


ああいうのや監視小屋?があるからちょっと近づきにくかったので渡らなかったわけですが…
よくみたら何か書いてますね?バスに?
なんだろう?









アップにしてみると……





……


………


…………寒気がしました。

そこには、地元の方や観光に来たグループとのトラブルになったと思しき方が、怨みつらみが滲み出ている中傷を書きに書きまくっていました。
恨みが強すぎて、人の身体的特徴を中傷したり、明らかに思い込みで書きなぐっているものばかりでしたが……。
どんなトラブルがあったのかは分かりませんが、いずれにせよ尋常ならざる人物の仕業である事は間違いありません。
近付かなくてよかったかなぁ…。

なお、大渚交通は地元のバス会社のようです。





事実は小説より奇なりと言いますが、明らかな人間の仕業の方が心霊スポットよりも寒気がしました。
近付くことはお勧めいたしません。
車窓から覗かれて、バスの車体に名前と中傷を書かれてしまいますから……。


なんてね。
(心霊スポットではありませんが、近づかない方が良いのは本当ですよ)




同じ日の探索
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Posted at 2017/05/01 23:22:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | 廃道 | 日記
2016年03月24日 イイね!

福島県西郷村の8年で廃止された甲子道路の廃区間

福島県西郷村の8年で廃止された甲子道路の廃区間
福島県西白河郡西郷町を通る国道289号線。
甲子道路と呼ばれ、かつては一部区間の甲子峠が登山国道として指定されていました。
自動車通行不能区間に、国道の標識が立っている登山道として有名でした。

2006年には甲子道路23kmの内、福島県最長4.3km超の甲子トンネルが開通し、登山国道区間は解消されました。
この山谷嶮しい区間にトンネル3つ、橋2つを完成させたにも拘らず、1995年の供用開始から2002年までという、たったの7年間で廃止された区間があります。
この区間は先述の甲子トンネルまでの接続路でしたが、甲子トンネル開通前に廃止となりました。
そんな区間を見てみましょう。
(この記事は2016年にフォトアルバムで作成したものを、2020年に再訪した際にブログへ書き起こしたものです。)
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水色のラインが廃止区間です。
この区間にトンネル2つ、橋2つがありました。
現在のトンネルは不自然に蛇行しているのが分かります。
※国土地理院地図
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蛇行しているトンネル、きびたきトンネルです。
キビタキとは、スズメの仲間で、福島県の県鳥となっています。
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銘板です。
何の変哲もありませんが…あとで重要な意味が隠されている事が分かります。
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急カーブになっている箇所は、右側に空きスペースがあります。
本来、ここは真っすぐ進めたのですが…。
トンネルを途中で掘り直した為、唐突なカーブが設けられています。
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その奥には、元々のきびたきトンネルの続きがあります。
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下が開いているではないか。
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水が冷たいですが、にゅるりと行けました。
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目の前に見えるのは、封鎖されたトンネル。
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しかし、近づく事は出来ない。
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封鎖されているのは、片見トンネル。
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扁額は残っています。
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ここには第一片見橋がありましたが、スプーンで掬ったかのように撤去されています。
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元々、名前があったはず。
詳細は後述しますが、線改良のために放棄されました。
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入ってきた、きびたきトンネルを振り返る。
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きびたきトンネルの本来の銘板。
冒頭では2006年3月竣工の記載でしたが…
1985年10月に作られたのが本来の素性。
途中で掘りなおされた事で、延長295mが896.3mに。
幅も1m拡大されています。
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残された橋にも、1986年から存在した証が。
一度、戻りましょう。
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3年かけて橋を撤去しています。
第一片見橋の名前はここにしか記載がありません。
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反対側まで来ました。
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隣にあるのが、石楠花トンネルです。
正確には、隣に出来たのがきびたきトンネル。
石楠花のレリーフが寂しいですね。
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こうなった直接の原因は…
2002年、7月の台風6号が襲来。
石楠花トンネルの内部でひび割れ、歪みが発生。
修復を試みる案もありましたが、新たにトンネルを掘り直す選択を採りました。
きびたきトンネル~(第一片見橋)~片見トンネル~(第二片見橋)~石楠花トンネルの区間は1995年~2003年の短い間に幕を閉じました。
片見トンネルは自身に問題も無かったですが、運命を共にしました。
この新しいきびたきトンネルを掘削するのに、約30億円を追加投入しています。
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そして2020年5月、再訪してみました。
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また、きびたきトンネル前に。
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見た目は4年前と変わらない。
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コンパネで塞がれていた箇所は、2m以上はあるコンクリートによって強固に塞がれていました。
脚立でも無い限り、これは厳しいです。
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なんとかジャンプしながら向こう側を…。
すると、出口もコンクリートで塞がっており、扉が据え付けられております。
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改めて状態を確認すべく、旧道から攻めます。赤いマーカーが現在地です。
※国土地理院地図
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この時はコロナの外出自粛が騒がれていた時期でしたが、人と会わなそうなここに、何世帯かが遊びにきていました。
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新甲子遊歩道という道があり、ここにみんな来ているのかな。
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旧道は車両通行禁止となっています。
これだけの大穴が空いていても、大した注意喚起もありません。
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それ以外は、風情のある良い道です。
電信柱もあるので、今後も最低限のメンテナンスはされ続けるでしょう。
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現場はここら辺かな…。
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4年前に見た片見トンネルは、そのままでした。
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きびたきトンネル。
内側から撮影したコンクリートの壁と扉が見えます。
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きびたきトンネル~(第一片見橋)~片見トンネルの全景。
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そして、片見トンネル~(第二片見橋)~石楠花トンネル間。
前回は見えなかった片身トンネルの反対側です。
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そして石楠花トンネル。
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きびたきトンネル、片見トンネル。
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甲子道路の廃止区間を終わります。
時間が経ってしまうと、見れなくなってしまう場所もありますね。
気になる場所は早めに行きましょう。
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Posted at 2020/08/11 17:47:16 | コメント(1) | トラックバック(0) | 廃道 | 趣味

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「[整備] #NSX トランクダンパーがぶっ壊れたので変えた https://minkara.carview.co.jp/userid/1644328/car/3056235/8313374/note.aspx
何シテル?   07/27 22:33
青い86/NSX/S2000と言えばこのヒト…というのを目標に、ブルーの86/NSX/S20000で楽しんでいければと思っています。 無言フォロー歓迎です...

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