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2023年08月17日

【2023年夏 遠征記その2】九州横断特急

【2023年夏 遠征記その2】九州横断特急 その1 からの続きです。

8月17日朝、大分市内の宿で気持ちよく目が覚めます。

0817-1

宿の朝食はこちら、ここでも「とり天」をいただきました。

チェックアウト後、大分駅に向かいます。この日もお天気はまずまず、駅までは気持ちいい朝の散策。

この日、まず乗車するのは、こちら
0817-10
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九州横断特急、豊肥線経由の熊本行きです。

こちらの列車が今日の最初のキーとなる列車でした。
豊肥線は、途中の豊後竹田~宮地間の本数が少なく、普通列車を乗り継いだらこの後の行程が成り立ちません。その中でこちらの列車は貴重な存在で、遠征出発前に、ネット予約でチケットを購入していました。

指定席に腰をおろします。乗車率は3~4割程度。そのうちの約半数以上が、数組の外国人グループ客です。

こちらの車内はみな、観光気分でゆったりしていますが、他のホームには通勤通学客の姿が目立ちます。大分駅に到着する列車も、通勤通学客で立ち客まで一杯の状態で駅に到着していました。

定刻、大分駅を発車。

列車はしばらくは大分市郊外の住宅地を走ります。
途中の駅ですれ違いのため運転停車。すれ違う大分行き普通列車は、やはり乗客で混雑していました。昼間は本数の少ないローカル路線でも、都市近郊期間はラッシュ時間帯の本数や両数を増やして通勤通学客に対応しているのはよく見かけます。鉄道を普段の足として使う人はまだまだ多いとは思うのですが、その分、乗客の少ない区間はどうしても本数が減ってしまうのは仕方のないことなのでしょうね。

そんな都市近郊区間も最初の停車駅、中判田まで。ここから大野川と並行する山あい路線となります。
そして、この時季恒例の、木の葉が列車の車体に当たる「バサバサッ」という音が聞こえるようになります。しかし、いつも思うのですが、木の葉っぱとはいえ、これだけ高速で車体に当たっていると、塗装などが剥げてきたりしないのでしょうか。

豊後清川駅を通過します。割とゆっくり目に通過するので駅の様子もよくわかりますが、古くて小さいながらもホームや駅舎などがキチンと手入れされているのが印象的でした。駅員はいませんが、いわゆる簡易委託駅で完全に無人駅ではない感じ。きっといつも管理してくれる人がいるのでしょう。ほかの駅も、総じて手入れが行き届いた駅が続く豊肥線です。

その豊後清川駅から、並行する川はさらに支流の緒方川に代わります。この時季、車窓から清流を眺めているだけでも涼しげです。

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駅や車窓からも見ることができる滝として有名な「落門の滝」が見えてきました。ということで、豊後竹田駅に到着です。

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豊後竹田駅も、前回街歩きで訪れて以来、10年ぶりになります。
以前訪れた時は、周辺の豪雨の影響で、豊肥線はこの豊後竹田から先が不通になっていました。鉄道は、比較的災害に強い交通手段、とも言われますが、あまりにも激しい豪雨が続くとやはり、なすすべもないもので、逆によくぞ復旧してくれた、と感謝してしまいます。

豊後竹田駅を出発すると再び山あいに。豊後荻駅を過ぎてからは、トンネル区間のほかは見通しの悪い林や鬱蒼とした草の生い茂る谷あいの原野が続きます。
人家はもとより田畑もなく、人工物といえばトンネルと線路沿いの鉄道関連設備のほかには何もありません。そんな中を列車がディーゼル音を震わせて走ります。

県境を過ぎたあたりからでしょうか、ディーゼル音が目立たなくなって軽い感じの走行音に変わります。どうやら下り勾配に入った模様。

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木々の間から、時折このように平地を見下ろすことができるようになりました。いわゆる「阿蘇カルデラ」で向こうには外輪山が見えます。こうしてみるとかなり高いところまで登った感じです。

そのまま滑り降りるように宮地駅、そして次の阿蘇駅(トップ写真)に到着。
阿蘇駅で、大分から乗ってきた外国人グループ客はみな、降りていきます。

ここでは6分間停車する、ということで私もホームに降りて屈伸運動。

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左手に阿蘇山の雄姿を望むことができます。
駅前では、熊本地震の復興プロジェクトとして設置されたアニメ「ワンピース」の登場人物「ウソップ」の像の前で、観光客たちが喜んで写真を撮り合っていました。

さきほど降りた乗客と入れ替わりに、阿蘇駅からも同じくらいの数の外国人観光客が乗り込んできて発車。

豊肥線の見どころはまだ続きます。
阿蘇駅を発車し、しばらくたつと再びカルデラの輪郭部分を上り下りします。

赤水駅に到着。
ここで、熊本からやってきた特急「あそぼーい」とすれ違います。
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実は、この行程を考えた時に、反対側の熊本からこの「あそぼーい」に乗っていくことも検討しました。しかし、全車指定席で満席、ということで、大分側からやってくる行程に変更しています。

車内は確かに満席。向こうの窓からも、子供たちがこちらを見て写真を撮ったりしています。
こうしてみるとやはり、ボックスシートや親子専用シートなどのある車両が連結されている「あそぼーい」は、どちらかというとグループやファミリー向けのD&S列車で、私のような1人旅には、こちらの九州横断特急の方が似合っているのかもしれません。

赤水駅を過ぎると、雄大な新阿蘇大橋が左手に、そして車内には立野駅のスイッチバックの説明と進行方向が一旦逆になる旨の案内放送が流れます。
注目していると、徐行からゆっくりと停止。少し経つと運転士さんが客席の通路を通って反対側の運転席に移動していきます。
やがて逆方向にゆっくり動き始め、車窓では今走ってきた線路がやがて木々の間に消えていくと、立野駅の構内に入ります。構内は割と広く、何本もの線路が走っていました。

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ここから分岐する南阿蘇鉄道のトロッコ列車も発車準備中。

立野駅のホームには何人もの観光客がいて写真を撮っています。この列車の乗客ではなく、トロッコ列車に乗る乗客のようです。
その中を、運転士さんが今度はホームを歩いて、再び元の運転席に戻っていきました。

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豪雨だけでなく、熊本地震でもこのあたりの鉄道は大きな被害を受けました。線路沿いにはまだ新しいのり面が続き、それが逆に復旧の大変さを伝えてくれます。

立野駅を過ぎるとやがて平野部に、肥後大津駅あたりからは、今度は熊本市の近郊区間に入ります。
ふたたびすれ違いや発車待ちの普通列車が増え、そこに乗っている乗客も普段着の地元の人たちが中心になってきます。

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そんな中でも、光の森駅では、こちらもD&S列車、宮地行き「かわせみ やませみ」とすれ違います。
やはりJR九州はD&S列車の宝庫、なかなか退屈しません。

やがて車窓にも住宅だけでなく、ビルや大通りなども目立つようになり…
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11時22分、熊本駅のホームに滑り込みました。

大分から3時間余りの九州横断の旅、予想以上の車窓の変化と行き交う列車に興味が尽きず、あっという間の楽しい旅でした。

この先の目的地に向かうために、大分を経由せずに直接熊本に向かうことも考えたのですが、わざわざ大分に泊まってでも豊肥線に乗る価値は十分にありました。

…ということで、熊本までやってきたのですが、ここからどこに向かうか…

その3 に続きます。

ブログ一覧 | 鉄道旅 | 日記
Posted at 2023/08/20 15:20:26

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この記事へのコメント

2023年8月20日 21:58
特急なのに、ワンマンですか!?
悪だくみする人はいないのかな~(笑)
コメントへの返答
2023年8月21日 23:05
そういえばそうですね。
乗車中は意識いていませんでしたが、確かに車掌さんはいませんでした。

悪だくみするような人がいないから、こうしてワンマンにできるのかな?、と思います
(笑)

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