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2024年05月01日

【2024年春 遠征記その7】阿佐海岸鉄道を行く

【2024年春 遠征記その7】阿佐海岸鉄道を行く その6 からの続きです。

高知県の東端に位置する「海の駅 東洋町」に着いたのは12時59分。
阿波海南駅方面のDMVの発車時刻は13時04分。

テンポよく進むことができますが、この「海の駅東洋町」、そのまま素通りしてしまうには勿体ないスポットでして…

道の駅が、道路を使って行き来する人たちに情報提供や休憩、あるいは土地ならではの地産物や食事などのサービスを提供する施設なのに対し、海の駅は、釣り、海水浴等のマリンレジャー、マリンスポーツで海を利用する人たちに、海上の情報やサービスを提供する施設として整備されたものです。食事や買い物など、海を利用しない観光客も利用することができます。

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こちらの海の駅東洋町も、広い駐車場に、お土産屋さんや食事処が整備されていて、そのあたりは一見、道の駅とそこまで変わらない感じ。

まだDMVはやって来ないので、少しだけ施設を探索。
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海の駅ならでは、海水浴客向けの注意書き。たしかに「全裸」はいけないですね(笑)

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食事処のお勧めメニュー。
実は、さきほどのジオパークセンターで、バスの運転手さんからも「ここの刺身定食はお勧め」という話を聞いていました。「数量限定だからもしかするとこの時間では無いかも」との話でしたが、看板が出ているということはまだあるのでしょうか…
時刻はお昼過ぎ。今回は乗り換えの関係でまとまった昼食時間が取れず、ちょっと空腹気味。

そんな中でこれは美味しそう…しかしこれから乗るDMVは指定席ですので、出発前に乗車券を予約購入済。
折角取った予約をふいにしてでも刺身定食をいただくか…しかし、次のDMVが、この時期なので満席で乗れない可能性も、そうでなくても1本遅れることで、その後の行程のどこかで一泊しないと帰れない可能性も出てきます。
葛藤のあげく、今回は見送り。
ちなみに個人的には、朝定食の「漁師町の朝ごはん」も非常に気になっています。

これで、こちらの海の駅とジオパークセンター、そして廃校水族館と、またこのあたりを訪れる理由ができました。

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海景色を望みます。先ほどの室戸岬あたりとは対照に、海水浴もできるくらい、入り江の穏やかな海なのが印象的でした。

ということで、ここでも中身の濃い5分の乗り換え時間でした。

DMVが到着します(トップ写真)
見た感じは少し形が変わっていますが、走り方は普通で、マイクロバスが普通に停留所に停まる感じ。
降りてきた運転士に名前を告げると座席に案内してくれます。

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車内も、普通のバス車内と何ら変わりはありません。ちなみにこちらの車両のベースはトヨタの小型バス「コースター」です。

定刻に発車。
手前の「海の駅とろむ」が始発なので車内には先客が乗っていますが、合わせて座席は8割くらいの埋まり具合です。
当たり前ですが、バス区間ではバスとしてバス停に発着し、道路を走り、道路の信号で停車します。

甲浦バス停に到着。ここから軌道区間に乗り入れていきます。

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左手のスロープを上がった先に軌道が現れます。
軌道に乗り入れたところで、設置部分がバスのタイヤ→鉄道の車輪へと切り替わる「モードチェンジ」が行われます。

まずは決まった位置までタイヤで乗り入れて停止。運転士が降車して、ちゃんと車輪の位置と軌道が合っているかを確認。
その後、車輪が降りてきて軌道に載ります。

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その様子は車内のモニターでも見ることができます(録画画面ですが)

いよいよモードチェンジの開始、車内の乗客も固唾をのんで見守ります。

するといきなり、車内に勇ましい太鼓のお囃子が・・・
モードチェンジ中はそのお囃子がずっと流れます。モードチェンジが完了後、お囃子も止まり、間をおいて「Finish…」のひと声。

このお囃子と、「Finish…」という声のイントネーション、そこにモードチェンジの動画との組み合わせが、何というか…ちょっとシュールで、思わず吹き出しそうになってしまいました。

私は動画を撮っていませんが、「DMV モードチェンジ 音楽」等で検索するといくつも動画が上がっています。こちらはちょっと必見です(笑)

鉄道モードにチェンジ後、発車。車内のエンジン音はバスそのものですが、走行音は鉄道です。ちょっと、というかかなり不思議な感覚。

基本的に高架部分を走りますので車窓は見晴らしが良いです。

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徳島県に入り、宍喰駅を発車すると海景色。お天気はずっと、雨が降ったりやんだり。
個人的には、海の景色ほど雨天と晴天で印象が変わるものは無いと思っていますが、今日などはまさに、これが晴天だったら全然違う気分で旅することになっていただろう、ということは容易に想像できます。

13時27分、阿波海南駅に到着。
DMVで走る軌道区間はここまで。停車すると、鉄道モードからバスモードにチェンジします。

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お囃子→「Finish…」の流れは先ほどと同じです。2回目となると、思わずリズムを口ずさんでいる乗客も。

バス停となったところで下車します。僅か20分あまりのDMVですが、なかなか面白い体験でした。

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DMVはこの先、終点の阿波海南文化村へと出発していきます。ここで降りた乗客は全体の半分ほどでしょうか。おそらくは、クルマでやってきて、DMVを往復する客も多いのでしょう。

阿波海南駅からは、JR牟岐線に乗り換え。
発車までまだ40分ほどありますので、ここで遅い昼食。
今朝、岡山駅で駅弁を買えたことが功を奏して、朝買ったおにぎりをひとつ、昼食用として残してあります。

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阿波海南駅の駅舎は地域の交流館としても利用されています。観光案内やDMVのポスターなどが貼られている待合所でおにぎりをいただきます。

まだ時間があるので、館内や駅前周辺を少し散策。
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DMVの走行路がこの先にあります。

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JR駅のホームから、DMVの軌道を見てみます。甲浦の軌道はここまでで、JR線とはつながっていません。
すぐ横を走るR55はひっきりなしにクルマが走っていますが、駅前はコンビニと居酒屋が1軒ずつあるのみです。

周囲の探索も終わり、待合所で待つともなしに待っていると、ディーゼル音が近づき、そしてブレーキ音。JR牟岐線の列車が到着したようです。

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折り返し、徳島行きとなるレールバスです。

前部の1人掛けクロスシートに腰を落ち着けます。ここからだと前方の眺望もみることができます。

牟岐線は、阿佐海岸の海岸沿いを通りますが、海辺に出るのはごくわずか。沿線のほとんどを林の中や農地、住宅地などを通り、比較的車窓の変化がありません。
前を見ていても緑の中を淡々と進み、時折短いトンネルを抜け、そして住宅地が現れ、駅に停まります。時折、うつらうつら、としながら過ごします。
阿南駅に到着する頃から、住宅地や商店が多くなってきました。車内の乗客も増えてきます。
南小松島駅を出るころには、通学帰りの高校生で満員に。

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16時10分、小雨の降る徳島駅に到着。
満員の乗客が一斉に降りるので少し時間を空けて下車します。

高知県の後免駅からここまで全て予定通りの時間、予定通りのコースで到達しました。

その8 に続きます。
ブログ一覧 | 鉄道旅 | 日記
Posted at 2024/05/12 22:18:14

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