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2024年05月01日

【2024年春 遠征記その6】土佐東部海岸線バス旅

【2024年春 遠征記その6】土佐東部海岸線バス旅 その5 からの続きです。

奈半利駅前バス停を発車したバスは、R55を一路、室戸方面へと走りだします。

このバスは、室戸岬を経由し、その先のジオパークセンター行き。


その後の行程は、ジオパークセンターから別のバスに乗り換えて海の駅東洋町まで向かい、そこからは全国的にも珍しい、道路と鉄道両方を走ることのできるDMVにて、そのまま阿佐海岸沿いにJR牟岐線の阿波海南駅へと向かうことにしています。

R55を走るジオパーク行きバスは、奈半利の市街地を抜けると信号も少なく快走。
外は相変わらず雨。海岸線沿いを走りますが、窓ガラスが曇ってしまいますので、肉眼では曇りを取って何とか見えても、写真だと水滴や水膜でしっかり撮れません。
カメラを構えるのはやめ、過ぎゆく車窓を眺め続けることにします。
重く垂れさがった雲が水平線まで続き、海は波しぶきが絶えることはありません。

バスはこの先、ずっとR55を走るのかと思いきや、所々国道を離れて集落の中をゆっくり走り、いくつかのバス停を通過していきます。そう、これは路線バス、地域の人の足となる役割を果たすのが第一です。しかし、クルマで来たならおそらく立ち寄らないような集落の家並みを、バスに居ながらでじっくりと眺めることができたのは、私にとっても思わぬ収穫でした。

奈半利駅を出て約40分、バスは室戸市内に入ります。
ここでも一旦、国道と別れて市街地へ。室戸高校前、室戸診療所前のバス停に立ち寄った後は、来た道を戻ってR55に復帰しました。

車内前方にあるバスの運賃表を見ていて気付いたのですが、奈半利駅からの運賃は、室戸高校前のバス停に停車した時より、その後国道に戻った時の方が安くなっています。走行した距離ではなく、立ち寄った先で降りない場合は、その寄り道部分の運賃はカットするようになっているのですね。このような、ちょっとした発見もある楽しいバス旅です。

室戸営業所バス停に到着。ここまでの運転手さんが素早く手回り品を持ち「運転手が変わりますね」と言い残して降りていきます。
入れ替わりで乗り込んできた運転手さんも「ここから運転手がかわりますね」と言いながら運転席に着きます。ちょうど乗客は私1人だけでしたので、私に向かって言ってくれたようなもの。ですので、こちらもそれに応じて「お願いします」と軽く会釈と返答。
運転手さん、私の風体などから、観光客とわかったのでしょう。海の駅東洋町からバスを乗り継ぐ時に使える乗り継ぎ割引券があることなども教えてくれます。

R55を室戸岬へ。訪れるのは、以前、クルマで四国をほぼ一周した時以来です。
海岸線に、大きくて黒いゴツゴツとした岩礁が見えてきて、その時の記憶が蘇ります。

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高知県内の各所に建つ地元出身の偉人像のひとつ、岬から海を見つめる中岡慎太郎像を車内から。
そして、空海上人が修行した「御厨洞窟」の場所も、運転手さんが教えてくれます。

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奈半利駅前を出発して1時間10分、終点「ジオパーセンター」に到着。ここからは、7分の乗り換え時間で、DMV乗り場のある海の駅東洋町経由、甲浦岸壁行きのバスに乗り換えます。

降車時、乗り継ぎの割引券をもらうときに、次のバスの乗り場が同じということと、短い乗り換え時間でも間に合うよう、トイレの場所まで運転手さんが教えてくれます。

今回の行程を決めるときのキーとなった「ジオパークセンター」、しかし実際は何をする場所なのか?までは知りませんでした。

0501-0110
正式名称は「室戸世界ジオパークセンター」

ジオパークは、地質学的に成り立ちや変動の経緯を知り、学ぶことができるエリアで、日本では46地域が指定されているそうです。
たとえば歴史の資料館でその地の歴史を知ることにより、人文科学的にこの後どうすべきか?を考える機会を与えてくれるのに対し、ジオパークでは自然の成り立ちを知ることで自然科学的な面からどうすべきか?を考えてくれる場所、と考えたらいいのでしょうか。

室戸岬一帯も指定されており、プレート境界に位置するため地殻変動による地盤の隆起などが見ることができるのが特徴。先ほども見た岩礁などは、その一例です。

ジオパークセンターではその地質の成り立ちや、特徴的な地質に関わる人々の生活などを展示していて、本来なら乗り換えで降り立つだけでは勿体ないくらい、見ごたえのある研究施設でもあるそう。
一部は帰宅後に調べてわかったことなのですが、う~ん、これは行程を変更してでも立ち寄ってよかったかもしれません・・・

折り返し待ちなのか、近くで佇んでいた先ほどの運転手さんから、この先の観光情報などを教えてもらったり、「どちらから来ました?」の問いかけから私の地元のお話を少ししたりして過ごします。

0501-0120
乗り換えのバスが到着。先ほどとは一回り小さいミニバスです。

ちゃんとトイレも行けた上にジオパークセンターのことも知り、さらには観光情報を色々と教えてもらい、とても充実した7分間でした。
発車するときも、見送ってくれた高知東部交通の親切な運転手さん、良い旅の思い出を作っていただき、どうもありがとうございました!

乗り換えのバスに乗り込んだのは私とあと1人。そして運転するのは、さきほどのバスで室戸営業所まで運転していた運転手さんです。

寡黙ですが、優しそうで実直な感じの運転手さんが運転するバスは、土佐の東海岸を快走します。

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国道から一旦別れ、立ち寄ったのは「室戸廃校水族館」前バス停。

その名の通り、廃校となった学校を水族館に改装したもので、もともとのプールをそのまま水槽にしてサメやウミガメが泳いでいたり、と学校施設をうまく活かした展示が特徴です。

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ジオパークセンターから約40分、海辺の観光施設「海の駅 東洋町」に到着しました。

こちらで、DMVに乗り換えです。
ここまでのバスの乗り換え時間ですが、奈半利駅で11分、ジオパークセンターで7分、ここ海の駅東洋町では5分でDMVと接続します。

バス路線も、そしてその先のJR線も本数に限りがあるので、1本でも乗り継ぎに間に合わないとその先の行程がかなり厳しくなり、下手するとこの日のうちに帰宅することができません。
…まあ、1人旅ですし、何とかなるさ、の気持ちで向かったのですが、それぞれの運転手さんのお陰で、計画通りここまで連れてきてくれたことは感謝感謝、です。

いよいよここから、道路と鉄道どちらも走ることのできる「DMV」乗車初体験です。

その7 に続きます。

ブログ一覧 | バス旅 | 日記
Posted at 2024/05/12 13:22:02

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この記事へのコメント

2024年5月12日 21:29
「室戸岬経由、ジオパークセンター行きバス」
テレ東・バス旅第17弾で、最後に太川さん、蛭子さんたちが乗ったバスだ! 先日BSでの再放送を見ました。
https://www.tv-tokyo.co.jp/rosenbus/backnumber/17.html
バスの乗り継ぎ時間が、短くて良かったですね!(笑)
コメントへの返答
2024年5月12日 22:46
「バス旅」シリーズ、私も好きでよく見ています。
もう10年前なのですね。

乗り継ぎ時間がうまくいきすぎて、行く前までは道路事情などで遅れたらどうなるんだろう、と不安でいっぱいでした(笑)

しかも、経路が結構色々とあるので、路線図を掴んでいないと事前に調べるのも少し苦労しました。
テレビの「バス旅」のように現地で時刻を調べたりするともっと大変かも、ということは今回、乗り継いでみてよくわかります。

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