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2024年08月13日 イイね!

【2024年夏 遠征記その6】渓谷4号

【2024年夏 遠征記その6】渓谷4号その5 からの続きです。

前回の最後から、時系列を少し遡っての続きとなります。

足尾銅山観光を見学した後、いったん通洞駅の方に戻ります

実はこの時点で、次はどこに行くか?しっかりと決めていませんでした。
決まっているのは、この日の夜に都内まで戻り、息子のところを訪れること。それまでどうしようか・・・???

現在時刻は13時、ここで考えられる案は3つ。
1.日光駅行きのバス(通洞駅前13時17分発)で日光駅に出て、東武鉄道もしくはJR日光線を経由する
2.わ鐵の普通列車桐生行き(13時32分発)に乗車し、東武鉄道経由で都内、あるいは桐生から上毛電鉄で前橋まで出るのも面白いかも…
3.わ鐵のトロッコ列車「渓谷4号」(14時01分発)で戻り、両毛線や東武鉄道沿線の街歩きを絡める

当初に考えていたのは「1」でした。
これなら、日光で食事もできるし(まだ、コロッケの購入前です)、前回修理中だった日光東照宮もしっかりとお参りできます。ただ、乗り鉄としてはJRだと宇都宮から先、東武でも下今市から先が乗車済で、新鮮味があまりないのが難点。

まずは現地確認、時刻を確認のためバス停へ。
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あと10分ほどでバスが到着することを確認。

通洞駅へ
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2と3の時刻を確認。トロッコ列車の空車状況もネットから確認します。

それぞれの案に一長一短がありますが、都内に到着する時刻まで考えた結果、おそらく次回以降に日光に行くよりも、上毛電鉄に乗るよりも、確率が少ないのはわ鐵のトロッコ列車に乗ることでしょう、ということで3に決めます。

あらかじめ駅でトロッコ列車の整理券を購入して、街歩きに出たのでした。

「ますや肉店」のコロッケとメンチカツを満喫するころには発車時間が近づいてきました。駅に戻ります。

駅にはすでに同じ列車に乗るらしき乗客が三々五々集まっています。

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ホームへ。周りは緑に囲まれた落ち着いた雰囲気のホームですが、実はこれを撮っている私の背中側には多くの乗客が待っていて、今か今かと列車の到着を待っていました。

近くの踏切が鳴り、DE10型ディーゼル機関車に牽かれた客車2両+トロッコ客車2両の4両編成「渓谷4号」が到着(トップ写真)。子供たちから歓声が上がります。

整理券は必要ですが、全車自由席なので客車とトロッコ車両、どちらに乗っても構いません。
9割がたの乗客がトロッコ車両に乗り込む中、私はあえて客車に!

トロッコ列車もいいのですが、機関車が牽く普通の客車に乗ることに興味がありましたから、最初から客車一択でした。

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BOX席の並ぶ車内、そうそう、これです!企画列車にありがちな飾り気がないのが逆に良いです。
ちなみにベース車両は旧国鉄の12系客車。まさに昭和時代の客車急行、鈍行列車として運用されてきた客車が、内装は当時とあまり変わらない姿で使われています。
そして、ディーゼル機関車が「DE10型」という、かつてはローカル線でも活躍していた機関車というのもまた嬉しいところ。

私が物心つくころには、すでに蒸気機関車が牽く定期列車はほぼ無く、代わりに電気機関車やこのようなディーゼル機関車の牽く客車列車が、特急だけでなく定期の急行や普通列車として全国を走っていました。ですので私にとってはこちらがいわゆる「当時の日常」という感覚。
気分はまさに、昭和50年代の汽車旅です。

行きとは反対側の車窓を楽しむために、進行方向左側の座席に陣取ります。

定刻、そのDE10 型から汽笛一声、衝撃もなく静かに発車します。

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先ほど訪れた足尾銅山観光の横を通過。

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かつての銅山の社宅を横に見ます。

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やがて列車は「坂東カーブ」と呼ばれる急カーブに差し掛かりました。渡良瀬川の渓谷と列車の最後尾を同時に見ることができます。ちなみにここは進行方向右側の座席から撮っています。

そして、再び草木トンネルへ。
こちらのトンネル内では、トロッコ車両内にイルミネーションが輝くそうです。

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トンネルを抜けた先の神戸駅に到着。窓ガラスが曇っているのは、涼しいトンネルを出た直後だからです。

ここで7分ほど停車。行きと同じく、地元の方が駅弁売りさながら、名産品や軽食、飲み物などを客車まで売りに現れます。窓を開け、乗客が窓越しに飲み物などを買い求めているのは、昔なら当たり前の光景でしたね。

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列車レストラン「清流」。東武鉄道の特急「けごん」の車両をレストランに改装しています。こちらも絶賛営業中。

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トロッコ車両の方まで足を延ばします。気持ちよさそう…でも停まっているときはちょっと暑そう…

そんなこんなでホーム探索もあっという間、発車時刻を迎えます。

発車してしばらくすると、右手車窓すぐに「地蔵滝(汽車見の滝)」を見ることができる、との案内放送が流れます。

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近くに来ると徐行してくれますので、ゆっくりと眺めることができます。

今の時季、木々の緑が生い茂っていて、目の前を通るときにはじめて全体を見ることができました。行きの車窓でこちら側に座っていたはずなのにまったく気が付かなかったのは、そのせいかもしれません。

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列車はずっと、渡良瀬川に沿って走ります。速度はゆっくりで、体感ですと40㎞/hほどでしょうか。時折「ピーッ」という汽笛が響く飾り気のない車内にいると、まさに何十年か前の日常風景の中です。

水沼駅に到着する直前から、急に雷鳴がとどろき、強めの雨が降ってきました。トロッコ車両にいた乗客たちが慌てて客車に移ってきます。

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ホームの雨どいからは水道の蛇口をひねったように雨水が勢いよく流れていました。

しかし、そんな雨もすぐにやみ、また雲の間から青空がみえてきます。

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15時37分、トロッコ列車の終点、大間々駅に到着。
「渓谷4号」の汽車旅、沿線風景と客車列車はまさに「昔の日常という非日常感」が満載で大満足でした。

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桐生方面へは、大間々駅で連絡する普通列車に乗り換え。

トロッコ列車からの連絡列車ですが、1両だけのレールバス。
トロッコ列車の4両分(この日の乗車率ですと実質2両ですが)の乗客を1両で賄えるのかと思ったのですが、大間々駅でそのまま降り立っていく乗客も多く、連絡列車は所々空席が見えるくらいの混雑具合。

途中駅で乗り降りする観光客もいましたから、大間々駅までクルマで訪れて、トロッコ列車と足尾銅山観光、さらには沿線の観光を楽しむ、という人も多いのでしょう。

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終点の桐生駅からは両毛線で伊勢崎駅へ。
高架で新しい伊勢崎駅ですが、駅前はまだこれから開発が進むといった感じ。整然と区画整理されていますが建物は少な目です。

さすがにお腹が空いたので、駅近くで手軽に食べられるものがあれば、と思うもお店は大きめのスーパーがあるのみ。食事をしないとなると、次に乗り換える東武伊勢崎線の発車時間までは時間があります。ならば、一駅先の新伊勢崎駅まで歩いても間に合いそう、ということで少しだけですが伊勢崎市内を街歩き。

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徒歩15分ほどで、商店街のある通りへ。ここからは新伊勢崎駅の方が近いです。

少し日の傾いた市内を歩きます。
時おりお店が点在する住宅地を歩いていると、日課の散歩で自宅の近くを歩いているような感じです。
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高架で新しい、しかし無人駅の新伊勢崎駅のホームに。
他には若い男の子が1名と、スマホでの通話に忙しそうな外国人の男性が1人のみ。…やがて、伊勢崎駅で乗り予定だった列車がやってきました。

このあとは、都内某所に住んでいる息子の所に立ち寄って、一緒に食事でも…という予定。
館林、久喜、そして都内に入って曳舟で浅草行きに乗り換えていきます。

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浅草駅に到着直前の隅田川から、動く車内からそのままスマホの夜景モードで撮ったのもあって少しぼやけてしまいましたが…この風景をもって、暑い暑い夏の関東乗り鉄、街歩き紀行のお話は、ここまで…。

Posted at 2024/08/31 14:20:48 | コメント(1) | トラックバック(0) | 鉄道旅 | 日記
2024年08月13日 イイね!

【2024年夏 遠征記その5】足尾銅山へ

【2024年夏 遠征記その5】足尾銅山へその4 からの続きです。

通洞駅で下車後、まずは「足尾銅山観光」に向かいます。
かつて、国内トップの銅の産出量だった足尾銅山、一帯に掘られた坑道は大きく本山抗、通洞抗、小滝抗の3つに分けられ、その総延長は約1200㎞。閉山後は、通洞坑の一部が観光用で公開されています。
銅山とは切っても切り離せない足尾の街を訪れたなら、こちらは外せないでしょう。

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歩くこと10分程度で到着。

横の駐車場は混雑、多くの観光客が訪れているようです。

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入場券(入坑券)売り場。
その奥にトロッコ乗り場があります。これに乗って坑内までいきます。
乗り場に着くと同時にトロッコが発車していったので、少し待つことに。

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乗り場の端にさりげなく人形が…最初気づかず、ちょっとびっくりしました(笑)

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トロッコ列車が到着。
入場口側の乗り場から、坑道の入口に向かうには急こう配の下りなので、その間だけは軌道の真ん中に設けられた歯車を使って機関車が押していきます。(ラック式と呼ばれる方式です)
その頃にはすでに何人かの観光客も並んでいて、乗車したところで発車。

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トロッコの客車は、黄色い機関車に連結されていますが、客車内にも運転席が設けられています。

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発車するとゆっくりと進みます。下りこう配なので先頭の機関車は牽引するというより、速度を抑える役目という感じでしょうか。数分後、こう配がなくなり、平坦になった先に抗口が見えてきたところで停止、機関車が切り離されていきます。

切り離した機関車の運転席は無人ですが、ポイントを過ぎたところで停まり、逆方向に走ってポイントで別の軌道に進むと、そこに留置していた客車を連結、そのまま入場口側の乗り場に戻っていきます。
(無人なのはその時は気かず、後で他の動画を見てわかりました)

無線で操縦しているようですが、進んで停まって逆方向に動き出して客車を連結して、と、なかなか複雑な動きをしています。しかも、切り離して進んだ先の軌道は普通に一般客も歩いています。

で、私たちが乗っている客車はどうなるのか?
機関車が隣の軌道に入った後に、係員さんが客車の運転席に乗り込んで、すぐに発車します。

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そのまま坑道に乗り入れていきます。
行き止まりになった所で停車、乗客はここで降ります。

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全員降りた後、客車は元の場所へ引き返していきました。

さきほどの機関車の動かし方といい、こちらのトロッコ、よく考えると結構
すごいメカニズムで運行されています。予備知識が全くなく乗ったのですが、そうとわかっていれば現地でもう少しじっくり見ておくべきでした。
これだけでも、一見の価値がある、と思います。

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トロッコの軌道の先には、その先へと続く坑道。今は立ち入り禁止になっていて、ここから見るくらいしかできません。
明るくなっているのは、備え付けのボタンを押すとスポットライトが点灯するしくみになっているからです。

ちなみに、足尾銅山の坑道の総延長は前述の通り約1200㎞。ゆうに東京博多間の距離以上だそう。

トロッコを降りた観光客たちは、ひとしきりここで見学した後、標識に従って軌道沿いに一旦戻り、途中から横に分かれる坑道に入っていきます。

外と違って坑道の中は天然のクーラーで涼しく、むしろ少し肌寒いくらい。身長が高いと少し腰をかがめないといけないくらいの高さの中、歩いていきます。

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突如現れる人形に少々驚きしながら進んでいきます。

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見学通路は、採掘がはじまった江戸時代から、戦後閉山されるまでの時系列で分かれ、採掘する作業者や係員の人形や、使用した道具や設備が展示されています。また、音声でその当時の会話なども聞くことができて、非常にわかりやすく作られていました。

約300mほどの観光ルートを見学後、外に出ます。
坑道内の涼しい空気の中から蒸し暑い外に出ると、余計に暑く感じられました。

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右側には、かつて採掘時に使用されていたトロッコも展示されています。左側の線路は先ほどトロッコに乗って通った軌道。
その先、見学通路は軌道を横切るのですが、トロッコの入れ替え時には、無人の機関車がそのすぐ手前まで来て停車していました。

江戸時代には、足尾に鋳銭座があって、ここで寛永通宝などの通貨も鋳造されていました。その資料館も見学します。(トップ写真の建物)
今でいう造幣局といった感じでしょうか。ここで採掘した銅から通貨が造られるのですが、その時の詳しい過程や使用された工具などが展示されていました。

行きはトロッコに乗ったのですが、それは片道のみで、戻りは徒歩で階段を登ることになります。

すでにお昼時ですので、もし軽くでも食事ができたら、と思っていたのですが登る途中のレストハウス内の「大食堂」は今はもう営業していませんでした。

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旧き良き昭和時代の雰囲気が色濃く残るレストハウスなのが印象的。

ちなみに、大食堂は閉鎖されていますが、ハウス内の喫茶店とお土産屋さんは、今もちゃんと営業しています。私が子供のころに訪れた観光施設を思い起こさせる、昭和の雰囲気一杯の懐かしい雰囲気もまた、一見の価値あり、です。

足尾銅山を辞します。
ここからは通洞駅周辺を街歩き

足尾銅山の採掘量と街の盛衰は見事に比例しています。最盛期にはこのあたりは一大中心地で多くのお店が立ち並び、また多くの人が行き交っていたと言われています。
短い時間でしたが、そんな名残を求めて歩くことに。
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前述の鋳銭座の跡。
案内板によると、昔はよくお金のことを「おあし」と呼んだのはこの足字銭から来ているとのことです。

さすがに空腹を感じるようになりました。
街中で食事をとれるお店を探します。

さきほど、駅前の1軒のお店の前に車が停まり、お客さんが何か買っているのが目にとまりました。その時は素通りしたのですが、再び戻ってよく見ると・・・

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コロッケやメンチカツなどが売られているようです。
大きな看板もなく、店構えもおよそ小売店には見えないのですが、その後も他県ナンバーのクルマで買いに来る人もいたりと、客足がとまりません。
私もここで買い求めることにします。

買い求めたのは、コロッケとメンチカツ。
軒先にベンチがあるので、お店の人に断った上でそこでいただくことにします。

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コロッケ
やや柔らかめの衣の中にはホクホクのジャガイモが。味付けも濃すぎず薄過ぎず丁度いい塩梅で、しっかりとお肉も入っていて美味しいです。

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コロッケも美味しかったのですが、こちらのメンチカツも美味しかった!
いわゆる一般のメンチカツとは少し違い、お肉はあっさり目ですが、それでいてジューシーで旨味もしっかりとあるのは何故? 普通のメンチカツですと、1個目2個目は美味しくてもだんだんと重くなってきて、そこまで多く食べることはできませんが、こちらのメンチカツはいくつでも食べられそうです。
袋ソースが添えられていますが、なくても十分、美味しいです。

後で調べたところ、こちらの「ますや肉店」、有名なお店だったそうです。

ということで、足尾ならではのグルメもしっかりと味わうことができました!

日本最初の公害事件としても有名になった足尾銅山、私が小学校か中学校だった時の教科書にも、詳しく取り上げられていて、私にとっては「足尾」は子供のころからよく知っている地名でした。
それから数十年を経て、ようやくこの地を訪れることができ、実際に現地を見て感じたのは非常に有意義でした。

さて、ここからどこに向かうのか?

ということで、 その6 に続きます。

Posted at 2024/08/25 11:50:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | 小旅行 | 日記
2024年08月13日 イイね!

【2024年夏 遠征記その4】わたらせ渓谷鐵道へ

【2024年夏 遠征記その4】わたらせ渓谷鐵道へその3 からの続きです。

8月13日(火)朝、宿で気持ちよく目が覚めます。
今回は行程の関係で、朝食後ゆっくりめのチェックアウト。



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朝の大宮駅。お盆休みに入ったからか、通勤客は少な目。
東北線(宇都宮線)下りホームで列車を待ちます。

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大宮駅を発車していく特急「日光」、新宿発の東武日光行きです。
JRも、日光まで行く日光線があるのですが、現在はなぜか、都内発の直通列車はみな、途中の栗橋から東武鉄道に乗り入れているのですね。

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私は、というと、この後の普通列車に乗車します。ちなみに、目的地は同じ日光市内ではありますが。

空いた車内で約30分、久喜駅で下車。

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東武鉄道、館林行きに乗り換えます。
こちらでも走ること30分あまり、終点の館林駅で乗り換えます。

ここで小泉線の西小泉行きに乗り換えます。しかし、向かいに停まっていた列車をその西小泉行きと思って乗り込んだところ、なんとこちらは伊勢崎行き。乗り込んですぐに発車したので時すでに遅し…一瞬あせるも、結局、桐生から同じ列車に接続できることがわかり、一安心。

4駅先の足利市駅で下車。

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足利市駅。すぐ目の前を渡良瀬川が流れています。

次の乗り換えは、JR足利駅から両毛線へ。足利駅までは、ここから渡良瀬川を渡って徒歩15分ほどになります。

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駅から階段を出ると渡良瀬川にかかる「中橋」。昭和初期に完成した鉄骨のアーチがかかる橋です。

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上流には、歌謡曲にも歌われた「渡良瀬橋」も見えます。

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こちらは下流方向。
川を渡る風は、やや熱気をおびながらも気持ちよく…列車を乗り間違えて却ってよかったです。

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JR足利駅の南口に到着。これだけの歩きでも、汗が噴き出てきます。

JR両毛線、高崎行きの列車が到着。
行き違いのため10分ほど停車しますが、待っていた乗客は皆、そそくさと乗り込んで車内で涼んでいました。もちろん私もその1人です。

桐生駅で、本日の目的のひとつ、わたらせ渓谷鐵道(以下、わ鐵)に乗り換えます。

接続時間はわずかですが、わ鐵はICカードが使えないので、慌ただしく改札を一旦出て改めてわ鐵の乗車券を購入しようとするも、自販機の操作を間違えてJRの乗車券を買ってしまい、慌てて精算口に相談。(なんか、この日はそんなポカばかり…)

駅員さんは、買いなおしたら発車時間に間に合わないから、と一旦払い戻したうえで、乗車駅証明書を発行してくれたので、車内で乗車券を購入することに。

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ホームへ。写真もそこそこに乗り込みます。

車内は各BOXに1組ずつ、私もBOX席の進行方向と反対側に座ります。

基本的に渡良瀬川に沿って走る「わ鐵」。
草木ダム畔を抜ける草木トンネル手前の神戸駅までが、足尾方面は進行方向右側、その先は進行方向左側に渡良瀬川を見ることができます。

座った所が進行方向左側ですので、渓流の眺めは後のお楽しみにします。

大間々駅で半数ちかくの乗客が下車。下車した乗客は、ここから出発するトロッコ列車「渓谷」に乗り換えていきます。

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上神梅駅。 旧国鉄足尾線の開業当時からの駅舎で、国の登録文化財に指定されているそうです。

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次の神戸駅では、無人駅ですが地元の人たちが名産品などを販売していました。
ここでは5分ほど停車。駅弁売りさながら、列車の扉まで売りにきます。

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私もホームに降りて少し屈伸

この先、全長5㎞あまりの草木トンネルを抜けると左側に渡良瀬川が現れます。

前の座席が空いたのでそちらに移動して、窓に張り付いてじっくりと眺めます。

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沢入駅から先は、このようにずっと渓流が左側に展開されていきます。

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上流まで遡っていくと、岩も大きくなり、まるで岩の間を渓流が流れている感じ。

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車掌さんが大間々から乗り込んできましたので、車内で乗車券を購入。
車内精算券でも、硬券がデザインされています。

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11時35分、通洞駅に到着、ここで下車します。

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通洞駅は足尾の中心地。銅山が稼働していたときにはここに多くの人が住み、お店が建ち並んで繁栄していました。

これから、その足尾銅山を見学しようと思いますが長くなりそうなので…
その5 に続きます。

Posted at 2024/08/18 22:20:16 | コメント(1) | トラックバック(0) | 鉄道旅 | 日記
2024年08月12日 イイね!

【2024年夏 遠征記その3】外房→大宮へ

その2 からの続きです。

大原駅を出発した外房線・館山方面の普通列車は、浪花、御宿と停車していきます。
外房と言えばマリンスポーツのイメージがありますが、車内にも大きなビーチボールや浮き輪を持ったグループがちらほら。

御宿の次、勝浦駅で下車。

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今回、勝浦駅で降りた理由は2つ、
ひとつは、朝以来何も食べていないということで、できればご当地グルメ「勝浦タンタン麺」をいただきたかったこと、そしてもう一つ、「猛暑日が無い街」というのを体感したかったこと、です。

房総半島の外房に位置する勝浦市は、かれこれ100年以上、35℃以上の猛暑日を記録したことがないとのこと。これは海流や付近の海底の水温の関係ということです。そういえば、以前、真夏に訪れた同じ千葉県の太平洋岸である銚子も涼しかったのですが、こちらもやはり海流の影響だそう。
何しろ、昼間は40℃ちかい中で毎日生活している身にとって、海沿いの爽やかな気候というのはちょっと憧れです。

駅前広場を歩くと、日差しは強いものの吹く風はどことなく爽やか…その中、もう一つのお目当て、勝浦タンタン麺のお店を探します。

時刻は15時過ぎ、通常なら昼休業の時間というのはわかっていたので、事前にそれぞれのお店の営業時間をチェックしてきたのですが、営業時間中のはずのお店でも「準備中」の札が…。1軒だけ営業中でしたがそちらは長蛇の行列。

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お店を探して街を歩きます。
勝浦は朝市でも有名。もちろんこの時間ですから朝市も終わっています。ガイドを手にタンタン麺のお店を求めて歩きます。
歩いていると街中どこにいても潮の香りがして、さらにはあたり前のように上半身裸の水着姿の若者がコンビニに入っていったり、海辺の町、港町の雰囲気を実感しながら歩きます。歩いていても陽射しはつよいものの「熱風」は感じず、日陰だと明らかに涼しくなります。ただ、ここまでの歩き疲れもあって足取りが重くなってくるのも早いです。
駅から歩ける範囲内で、おおかたのお店を巡りましたが、結局、先ほどの行列店のほかに営業中のお店は無く、諦めて駅に戻ったのでした。

勝浦駅ホームは、普通列車を待つ乗客で混雑していました。

ほどなくしてやってきた列車は、新型のE131系ですがやはり2両編成。すでに立ち客もいる混雑した車内に乗り込みます。
最初は涼しくて気持ちいい車内ですが、さすが新型、冷房がよく利いて少し経つと少々寒いくらいの中、40分ほどで終点の上総一ノ宮駅に到着。

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上総一ノ宮駅。首都圏のJRに乗っているとよく耳にする行き先です。
また、九十九里浜から太東崎を挟んで、大原、御宿、勝浦あたりまでは、日本のサーフィンのメッカのひとつでもあります。東京五輪でもここ一ノ宮町がサーフィンの会場になったのは記憶に新しいところ。

千葉行き普通に乗り継ぎます。
やってきた列車は8両編成。2両編成で押し込まれていた乗客も、ちょっとのびのびとした感じで座席についたところで発車。

外房と別れると、だんだんと田畑は少なくなり、千葉駅に近づくにつれて住宅地やお店が増え、首都圏近郊の風景に変わっていきます。それにつれて乗客も多くなり、17時30分頃、千葉駅に到着。

ここでようやく食事にありつけます。構内のうどん店でいただいたのですが、ここの釜玉バターうどんが美味しかった…(写真は撮り忘れました)

ちなみに、本日の宿は埼玉県の大宮にとってあります。
千葉から大宮に向かうには総武線~上野東京ラインが普通かもしれませんが、ここはちょっと違うルートで向かいたい。
…ということで、総武線各駅停車に乗車し、西船橋で下車。

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西船橋から武蔵野線に乗り換えます。

武蔵野線は満員、途中でようやく少し空いてきて座ることができました。
外はすでに日も暮れて、停車駅の他は、ポツポツと流れる街灯と、時折、沿線のショッピングセンターの灯りが煌びやかに見えるほかは真っ暗です。

南浦和で京浜東北線に乗り換え。大宮のひとつ前のさいたま新都心駅から、こちらもコンサート帰りの乗客が一気に乗り込んできて空いていた車内が一瞬、満員になります。

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夜になってますます大賑わいの大宮駅に到着。

今回、大宮に宿を取ったのは、さいたま市がまた未宿泊の県庁所在地だったことと、翌日の行程を考えてのことです。

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宿は、西口から少し歩いたところにあります。

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ソニックシティの横を通り…
宿にチェックイン後、夕飯のため再び街へ。

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東口あたりを散策し、良さげな町中華のお店で夕食。

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ホイコーローと餃子とともに生ビール。
暑い中歩いてきた身にとっては、冷えたビールが全身に沁みわたります。

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2ターン目にはミニ炒飯。飲み物はウーロンハイ。

朝から移動し、暑さの中の散策や混雑した車内で、宿に着くころにはちょっとバテ気味だったのが、冷えたビールで少し回復(笑)ここから夜の散策です。

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大宮角街。まだ新しい複合商業施設です。ロゴが印象的で思わず1枚。

東口も賑わっています。一番街、すずらん通りといったアーケードの小路もお店が立ち並び、歩いていても面白いです。

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西口に戻ってきました。こちらも賑わっていますが、お店も人の流れも雑多な東口に比べるとまだ落ち着いた雰囲気です。

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再びソニックシティを通ります。この辺りは人通りもまばらです。

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静かなビル街を歩くのもいいものです。

小1時間ほど散策し、宿に戻ります。熱帯夜の散策、気が付くと着ていたシャツは汗でびっしょりでした。

その4 に続きます。
Posted at 2024/08/18 14:35:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記
2024年08月12日 イイね!

【2024年夏 遠征記その2】房総横断鉄旅~後編と大多喜散歩

【2024年夏 遠征記その2】房総横断鉄旅~後編と大多喜散歩その1 からの続きです。

いすみ鉄道、大原行きへの上総中野駅での接続時間は5分程度。
写真を撮り、ホームに佇むのもそこそこに乗り込みます。

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小ぎれいな車内です。窓ガラスも汚れていません(笑)

いすみ鉄道は、元はJR木原線だったのが、第三セクター化となってできた鉄道。外房線の大原駅までつながっています。
上総中野駅を出発すると、雑木林と住宅地と田畑、それに雑草地の点在する丘陵地帯をのんびり走ります。

途中から夷隅川が寄り添ってきて、着かず離れずで並走。のんびりとした車窓でつい、うつらうつらとしつつ…30分ほどで大多喜駅に到着、ここで下車します。

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大多喜は、徳川家康の重臣、本多忠勝が城主となり、ここに城下町を整備したことで知られています。
私も以前、ドライブラリーで大多喜城は訪れたことがありますが、市街地を訪れるのは初めて。
次の列車まで1時間、街歩きです。

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大多喜駅。
駅前に案内所があり、こちらで市街地の地図をいただいて、いざ、街へ。

しかし、暑い…正直、先ほどの案内所にずっといたいくらいです。

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房総中央鉄道館。
建物と前の踏切が目を引きます。大きな鉄道模型ジオラマやサボなどの鉄道部品が展示されているそうで興味をひきますが、あいにくと日曜日のみの営業で祝日のこの日は休館日。

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「城下町通り」と呼ばれるやや交通量の多い通り沿いへ。

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石畳の路「寺町通り」

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和菓子屋さん「津知家」さん。その手前には国登録文化財の酒造屋「豊之鶴酒造」もあります。

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豊之鶴酒造の横をはしる「酒造小路」を歩きます。青空に突き出た煙突を撮りたかった1枚。

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通る人の姿は無く、静かな小路です。

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駅近くまで戻ってきました。
この「大手門」の先を登ると、大多喜城がありますが、この暑さの中ではさすがにそこまで登って行く元気はありません。しかも、現在は休館中とのことです。

大多喜駅に戻ってきました。汗でびっしょりな上に、歩いてきた体から熱気を発しているのが感覚としてわかります。
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発車時間まで、日陰で待つことにします。

窓口には、女性の係員さんがいて、乗客たちの対応をしています。
私が駅舎内の掲示物や「本多忠勝公を大河ドラマの主人公に」の署名用紙などを眺めながら佇んでいると、「どうぞ」とうちわを差し出してくれました。

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いすみ鉄道の特製うちわです。
これはありがたい!深くお礼しつつ、いただきます。

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うちわをあおぎながら、列車の到着するホームへ。

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夏の昼下がり、少し古い駅のホームに佇むのは好きです。

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大原行きの列車がやってきました。
こちらはキハ20形でしょうか(間違っていたらご指摘ください)
確か、ロングシートに座ったのがこの列車、という覚えがあるのですが…ロングシートに座り、いすみ鉄道とコラボしている絵本「おひげのポン」(トップ写真)のお話が車内のポスターにあってそれを読んでいるうちにうつらうつらして…という記憶はあるのですが、公式サイトによるとキハ20形にロングシートは付いていないようですので、記憶違いかもしれません。

車窓は比較的のどかな風景…まだまだ先ほどの街歩きの疲れもあったのか、ここでもうつらうつらとするうちに、終点の大原駅に到着、この駅でJR外房線と連絡します。

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大原駅にて。かつては同じJR線として分岐していたからか、JRのホームにも接しています。

さて、本日の目的、「房総半島鉄路横断」は無事完了しました。後は宿に向かうくらいで特にどこか…という予定はしっかり決めていません。しかし、外はまだ全然明るく、まだまだどこか立ち寄れそうなのですが、どうするか???

大原駅での外房線の接続ですが、千葉方面は、特急わかしおが5分ほどの待ち合いで接続します。しかし、さすがにこの期間は満席(わかしおは全車指定席)とのことで、この場合だと「座席未指定券」なるものを購入して、空席があれば座れる(ただしその席の指定券を持った乗客が来たらどかないといけない)そうです。
ちなみに、その後の普通列車は30分あまり待たないといけません。

反対側の安房鴨川、館山方面だと15分ほどの接続で普通列車がやってきます。暑い中30分以上待つよりは、冷房の利いた車内で移動した方がいいや、ということで、そちらの列車に乗ることにします。

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館山方面行のホーム。小湊鉄道からここまで通しで乗ってきた乗客も多いはずですが、こちらのホームには前から待っていた乗客が数人いるだけです。向かいの千葉方面ホームにもそこまで乗客はおらず、ほとんどの人はさきほどの特急に乗ったのか、それとも駅からそのまま降り立って行ったのでしょう。

やがて、列車が到着しました。外房線の上総一ノ宮駅始発で館山を経由、そのまま木更津まで房総半島をほぼ半周する普通列車です。現在の運行体系では珍しくなく、この区間で走る普通列車が毎時1本設定されています…というか、日中の普通列車は1時間にこれ1本だけです。

到着した列車は、予想外の2両編成。車内は立ち客もいるくらいの混雑。
まだ出来て間もない車両なのでしょう、乗り込むと、全身をひんやりと冷気が包み込んでくれます。ほっ、と生き返る気分でした。

その3 に続きます。


Posted at 2024/08/16 22:25:46 | コメント(1) | トラックバック(0) | 鉄道旅 | 日記

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