ちょっと前から気にはなっていたんですが、改めて今回
このニュースを読んで、
「何か違うなぁ」
と感じる面があります。
と言うのも、「自転車は車道走行が原則」って言うことになっていますが、そのルールそのものができた時(1960年だそうで、東京オリンピックより前です)と現在では、交通環境そのものが大きく変わっていますよね。
当時はクルマそのものが少なく、逆に道路整備はまだまだで、中央分離帯や複数車線はおろか舗装道路でさえ珍しい時代。 ところが今や、歩道と分離帯で区切られ、さらにはギリギリまで狭く区切られた複数車線を、大量のクルマが当時とは比べものにならないスピードで走っています。 そんな狭い車線の左端を自転車で走ると言うのはかなりの危険を感じます。 時にはバイクに後ろから煽られる時もありますし、ましてや未だ減らない路上駐車を避けようとすれば、右側を高速で追い越して行く自動車との接触のリスクは間違いなく高まるでしょう。
それでなくても一度は「自転車vs自動車」の事故が急増して歩道走行を認めたいきさつがあるのに、その環境改善をまったくせずに、ただ単に「原則に返って車道走行を」と言うのは、自転車vs自動車の事故は増えても仕方がない、と言っているようなもの。
パフォーマンスのような市内中心部のほんの一部の幹線道路の道路整備だけでお茶を濁そうとせず、もっと計画を立ててしっかり交通インフラの改善をして欲しいものです。
また、せっかく税金を使って自転車専用レーンを作っても、それを守らない自転車&歩道がガラガラなのにわざわざそのレーンを歩く歩行者など、かなりの頻度で目にします。 きっと彼(彼女)らは「なぜ歩道が色分けされたか」と言うコトに興味すら持ったことがないのでしょう。 作ったただけでオシマイではなくて、区分分けを徹底させるPR活動など、取り締まる前にやるべき啓蒙活動はまだまだ多いんじゃないでしょうか? もちろん、最近問題のノーブレーキ自転車は論外ですが、夜間無灯火でケータイを見ながら信号無視をする自転車乗り、そんなバカな連中をなくす教育がまず第一ではないか、と感じます。
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2011/10/19 23:34:23