
静かに咲き始める月下美人、儚く散ったのは恋か花びらか。
遠く鳥の鳴く声が聞こえた気がして、私は空を見上げた。この空はずっと先の異国まで続いていて、終わりも始まりも無い。都会のビル街からでも、山間の村からでも、砂漠からでもアマゾンからでも紛争の地からでも、見えている空はすべて同じはずだ。
そんな想いが頭の中を駆け巡る中、私は今ひとりきりでこの街にいる。今日はどうしてもこの街に来たかった。なぜなら、この街には空では収まりきらない程の思い出があるからだ。
この街に、私は電車を乗り継いで毎週のように通っていた。この街に特別な何かがあった訳ではないが、私はこの街の雰囲気が好きだった。8階建ての本屋に立ち寄ったり、ハンバーガーを買って駅のベンチに座って食べたり、路地裏の細い通りを散歩したりしてこの街での時間を楽しんでいたものだ。
今日久しぶりにこの街に来て、この街で空を見上げて、あの時見ていた空とは違うなと思った。好奇心だけではない、穏やかで落ち着いた気持ちもあってそう思ったのかも知れない...いや、単純に私が年を取り過ぎただけかな。あぁそうだ、この街での思い出がもうひとつあったな。駅からは少し離れるが細い路地を進んだ先にあったこじんまりとした映画館へひとりで行って観た映画でタイトルこそ忘れてしまったがストーリーときたら最初から最後までそれはもう壮大過ぎるラブロマ...あ、ロンパメです。
思い出補正が強すぎてもはや妄想にしか聞こえない話を聴いてしまって悶絶しましたが、先日は青空の下の道に行ってきました。
青空の下の道というと、ほぼすべての道が該当しているように聞こえてしまうかも知れませんが、この道はほかのどの道よりも青空の下感が強くとにかく青空の下の道でした。で、そんなほかのどの道よりも青空の下感が強い青空の下の道にいたしろデミちゃんは堂々とそれでいて嫌味の無い感じで上手にかわいい姿を見せびらかしていました。
こんな風にね!

(あざといな)
とてもかわいいと思います。

(お、今日は武士はいないようだね)
さて、写真から見て取れるようにこの時のしろデミちゃんはひどく汚れていました。ずぼらなわたしは、洗車をせずにクル活に挑みました。結果、完敗でした。太陽の光の照りや反射、そして陰影、さらにはタイヤのテカリ具合(言い方)がマジ完敗(語彙力)でした。
こんな風にね。

(ん、どうした?なんか落ち込んでんじゃん)
弓折れ矢尽きた。やんぬるかな。

(武士! 落ち込む武士!)
隣の芝生は青いもの 誰かと比べたっていいことないない!

(ポジティブだね! やっぱりチームしゃちほこ!)
クル活だからという訳ではありません。愛車...そう、しろデミちゃんはいつでもきれいにとってもかわいくいてほしいなって思いました。わたしの洗車グッズはタオルです。
何とかなるよ、ね?
お願いしろデミちゃん。
ロンパメバーグ
Posted at 2023/10/26 00:27:46 | |
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